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【韓国】「現代・起亜車、日本車の競争力に匹敵するものを確保すべき」
現代(ヒョンデ)車と起亜(キア)車の株価が上昇するためには、最大競合社である日本車の競争力に匹敵するようなものをまず確保しなければならない、という指摘が出てきた。
⇒韓国の新聞は「指摘が出てきた」という言い方が好きです。その指摘なるものはすでに言い尽くされているようなのがほとんどなのですが。「物を買うのに,お金が必要であるとの指摘が出てきた」くらいの周知のことを・・・と2chでも突っ込まれてました。 ⇒それにしても「まず」って何でしょうか。なんだか癇に障る言葉ですが。
中略
特に、「現代車グループは日本車との価格差が縮小した小型車が不振であるうえ、競争力強化の核心である労使協力が不足しており、日本企業との格差縮小どころか、中国企業の追い上げを懸念しなければならない状況に転落する可能性も提起されている」と分析した。
⇒転落する可能性って。既にそういう状況になってます。
現代車グループはグローバル生産ラインの再配置と競争力ある小型車の新規投入、プラットホーム統合などを通した研究開発費(R&D)節減、強力なコスト削減策などを推進しており、こうした戦略の成果は来年から表れ始めると、アナリストは見込んだ。
⇒この程度はどこの自動車会社もやってます。現代も昔からやってるでしょ。
しかしアン氏は「現代車のこうした戦略が効果を生むためには、強力な労使協力、部品業者の競争力強化を土台に日本車との対比価格を10%以上安くしながらも、日本車以上の性能と品質を確保しなければならない」と主張した。
⇒奇跡を起こせ,というわけですね。教科書に載ってるような事柄を適当に並べなおしたような主張です。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=84758&servcode=300§code=300
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●韓国の新聞記者は地位がすごく高い●
韓国の新聞記者の地位は文人の伝統ゆえか,ものすごく高い,ということを聞いたことがあります。日本でも新聞記者になろう,という人は東大とか早稲田とか優秀な大学出身者が多いのですが,韓国では更にもう一つポジションが高い人たちが新聞記者になれるようです。また,日本では新聞記者といっても尊敬されるかどうか微妙な感じがします。しかし,韓国では職業差別ヒエラルキーの最上位に位置するようです。
そんな優秀な人たちが集まる韓国の新聞ですが,出てくる記事は誠にお粗末なのが多いのは皆さんよくご存知のところ。北朝鮮や日本関連に関する殆どデマに近い記事や単なる外国の新聞を訳しただけのような記事はよくみかけます。また,上記のような紙面を埋めるだけの,記事としてまったく価値のない記事も多い。
それにしても,こんな記事を載せる新聞社もどうかと思いますが,こんな手垢のつきまくった高校生の文化祭発表のような分析を行うアナリスト,韓国のこの手の職業に従事する人たちは本当に気楽な商売だとつくづく思います。
現代自動車に様々な問題があるでしょうが,
●現代自動車に開発能力があるのか?●
現行ソナタは,開発中止となった三菱の次期ギャランを譲り受けたものであると噂されています。
エンジンは相変わらず三菱の強い影響下にあるようです。また,オートマやドライブシャフトなどの重要部品や高性能鋼板は日本からの輸入や技術援助に頼っています。
デザインも基本的なものは悪くないと思いますが,はたして社内韓国人デザイナーが育っているのかどうか。サムスンが典型なのですが,サムスンのデザイナーは日本人や諸外国の人で占められています。現代自動車も外国人デザイナーに頼りっぱなしではないでしょうか。
つまり,表面的には複雑になりましたが,現代自動車の開発能力はかなり低いのではないかと思います。
●競合他社とは会社の性格が違う●
次の表を見てください。現代は6位です。
しかし,私には現代自動車がこのランクに載る事自体にすごく違和感があります。上記のように,現代には開発能力がかけているからです。その他のランク会社とは自動車会社として,性格が違うのです。分類Ⅰ(開発能力あり),分類Ⅱ(組み立て会社)とかいうような風に会社を分けてもらえないか,と私はいつも思います。
(なお,売上ベースでランク付けすると,このランクは随分違ってきます。現代は確か10位辺りに位置しています。)
●現代自動車に一番欠けているもの●
上記の記事に戻りますが,「現代車グループはグローバル生産ラインの再配置~」などという常識的な対策はどこでもやってることで,「強力な労使協力、部品業者の競争力強化を土台に日本車~」などという奇跡を待ち望むべくもないのが韓国です。
この記事から透けて見えるのは,現代自動車(というか韓国人)は,既存技術を使って安く車を仕上げれば車は売れる,という発想です。
ここから感じるのは,韓国人は自動車を単なる機械としてしか眺めていない,ということです。韓国人には自動車に対する愛がありません。儲かるから或いは見栄を張れるから自動車会社をやってるに過ぎません。自動車である必然はまったくないのです。そのことは韓国人には1000年たっても理解できないでしょう。
韓国企業の最大の欠点は上記のように自分たちの製品に対する愛情がかけていることであると私は思っています。要するに,儲かりさえすればいいと。その点で,韓国企業の最大のライバルは中国企業でしょう。従って,今後はトヨタやホンダと比較するのではなく,中国企業との競走に最大の関心を注ぐべきです。
要するに,分類Ⅱ(開発能力なし)同士,性格の似た会社と比較すべきということです。非常に自明なことなのですが,韓国人はこの手の話を避けて通りたいようです。
中国企業との競走,という点に絞るのであれば,ここでも致命的な欠点が現代自動車にはあります。韓国人は車に見栄を求めるのです。車に対する極めていびつな愛情と言い換えてもいい。いびつゆえ,儲かりさえすればいいとする中国企業の製品と比べてさえ,出自の卑しさを感じます。その点で中国企業に遅れをとると私は考えています。
いずれにせよ,現代自動車にまっているのは緩やかな死。つまるところ,現代自動車の取っている最善の策は工場の韓国脱出。現代やサムスンは韓国企業と認知されることを嫌がるそうです。宣伝に日本のイメージを盛り込んでいることは韓国を知る人には有名なこと。出自の卑しさは隠し切れませんが,この際,噂されているように本社もNY辺りに移して生まれ変わったらどうでしょうか。
現代自動車、国内の労働争議による支障回避のため中国での生産を検討
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1171903143/l50
「自動車?これから5年以内に韓国に追い付くでしょう」--。
中国商用車市場1位企業である北京福田汽車の子清副院長の予想だ。
今月初めに北京で会った彼は「BMW、ベンツ、トヨタのような世界的ブランドまでは大変だが、韓国車は品質さえ追い付けばいいから」と述べた。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=84739&servcode=300§code=300
中国メーカーは海外企業と合弁で自動車を作ってますから比較的技術が移行しやすい状態ですが、韓国は動けば良いとぐらいしか考えていませんから。
排気量も車体もでかけりゃ良い物と考える国にはそのうちインドの自動車メーカーにも抜かれるでしょうね。