この物語を今は亡き名優・藤田まことさんに捧ぐ。
面白き 事も無き世を 面白く
格差、格差の野球界
熱き戦い仕立て上げ
闇の世界の仕立人
今宵も広島を駆ける...
今日は広島市内中心部へとやって来た。 ここは原爆ドームと広島城が近くにあり、旧広島市民球場があってデパート街や商店街、オフィス街など多彩な顔を持つ...
「ここが広島のそごうなんですね。 でも何か他の街のそごうと違いますね...?」
「ああ、あの外壁の波型模様ですね。 あれはこのデパートが”鯉城”と呼ばれた広島城の近くにあるから、鯉のウロコに見立てて広島店だけ付いているんですよ。」
「ちなみにあのデパートのある場所は江戸時代は広島城の中なんですよ。 目の前の大通り、相生通りって言うんですけどかつては広島城の外堀だったんですから。」
「そうなんだ、広島城ってあんなに遠くに見えるんですけど違うんですね。」
「近い内に広島城も案内しますよ。 じゃあ今日は広島そごうにご案内します。」
「外観はともかくとしてデパートは別に珍しく無いんですけど。 東京にいくらでもあるし...」
「はは...そうですよね、1階は化粧品とファッション、2階は婦人服で肝心なのは3階にある広島バスセンターです。」
「あの...ちょっと空気が悪いですね。」
「すいません、何しろこれだけのバスが出入りしてますので排気ガスが...」
「ここから市内線、郊外線、そして県外への高速バスや広島空港行きのエアポートリムジンとか色々なバスがここから発着しているんですよ。 広島駅と並んで広島交通網の要なんですよ。」
「今日、見て頂きたいのはこの奥なんですよ、すみませんが向こうのホームまで一緒に来て下さい。」
「面白い形のバスセンターなんですね。 建物の1フロアだけなのも珍しいですし。」
「あれ? さっきと違ってこっちは随分とお客さんが少ないんですね。」
「ええ、こっちのホームは降りるの専用なんで。 だからバスを待つ人が居なくて少なく感じるんですよ。」
「すみませんがこのホームの一番奥まで来て下さい。」
「ここで行き止まり... あ、向こうに見えるのは前に行った古い方の野球場ですよね?」
「はい、本当にすぐ近くなんですよ。 私はあの野球場をサッカー場に改造してそこから空中通路、ぺティストリアンデッキって言うそうですが、バスが通っている上を通してこの場所に繋ぎ、そこから今の通路を歩いてバスセンターからバスに乗るなり、デパートで買い物したりして思い思いに帰るから駅や道路に観客が一斉に殺到するのを防げます。」
「私の考えではこの通路を広げてもいいですし、サッカー場からここに来て、この通路沿いにサンフレッチェの選手をユニフォーム姿で格好良く映した写真を並べて”サンフレロード”にする事を考えてます。 じゃあ、さっきのホームまで戻りましょう。」
「通路の左側、ここからデパートに入れるんですよ。 ええと、あそこに女子トイレがありますよね。」
「私は別に行きたくないですよ。」
「違いますよ、サッカー場が出来たらあそこをキレイに改装して女性サポーターが着替えたりフェイスペインティングを洗い落とすのに使えるんじゃないかと。 そしてその後は1階に下りて化粧品売り場で外出用のメイクに直してもらうと。」
「駿河さんって男の人なのにそう言うのが気になるんですか?」
「いやその、単にサッカー場を造ってと要望するよりはビジネスにどう繋がるか考える方が実現性が高まるかと...」
「この通路は?」
「ここを真っ直ぐ行ったらそごう別館の基町クレドパセーラに出るんですよ、それとこの先にデパートの出入り口があって上下のエスカレーターで店内の好きなところへ行けますし、まっすぐ行ったらバスセンターに行けますからね。 試合終了後に何千人が流れて来ても複数方向にスムーズに捌ける計算です。」
「おまきさん、すみませんがもう一軒デパートに付き合ってもらえますか。」
「いいですけど、デパートばかり見てどうするの?」
「...見えて来た、この先に見えるのが福屋、天満屋、そして三井越後屋です。 広島みたいな地方都市でこれだけデパートが集まっている事は決して当たり前じゃない、”奇跡の光景”だと最近気が付きました。」
「そうですね、ここだけ見たら一瞬銀座みたいに見えますよ。」
「今は不況と駐車場を持つ大型の郊外店に押されてデパートはピンチです。 このデパート街だってどうなるか分かりません。 でも広島ではサッカー場を造ってサポーターを呼び込めば大切なデパートを守る事が出来るかも知れないんですから。」
「三井越後屋...おぬしも悪よのう。」
「何か言いました?」
「いえ、こっちの話です。 三井越後屋で毎年恒例のイタリアフェアをやっているものですから。 ああ、生きている内に一度でいいからイタリアに行って(以下略)。」
「イタリアもいいですよね、でもスペインもいいところなんですよ。」
「おまきさん、スペイン行った事あるんですか?」
「え...いや何でも無いです。 気にしないでください。」
「駿河さん、仕立ですよ。 いつもの神社まで来て下さい。」
「了解です、元締め。」
広島市内の『広島東照宮』...相変わらず境内には誰も居ない。 前は旧広島市民球場に向かうルート上にあった『横川胡子神社』でやっていたのだけどカープが駅前地区に移ったので私もこっちに”移転”して来たと言う訳です。 旧市民球場を建て直して”専用劇場”を造り、サンフレッチェにも早く交通の便が良い市内中心部に移転してもらいたいですね...
「今回の頼み人はカープの優勝を信じるファンの人達。」
「やる相手はファイターズ、監督の梨田、外野手の稲葉、森本、内野手の高橋、田中。」
「じゃあ、駿河さん、お願いします。」
「はい!お任せ下さい、元締め。」
私はJRに乗ってマツダスタジアムへ向かう。 カープもなかなか波に乗れないまま交流戦に入りましたけど、パ・リーグの強敵を相手に何とか勝って今は一つでも借金を減らし、五割に近付いてもらいたいです...
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...異常です。
面白き 事も無き世を 面白く
格差、格差の野球界
熱き戦い仕立て上げ
闇の世界の仕立人
今宵も広島を駆ける...
今日は広島市内中心部へとやって来た。 ここは原爆ドームと広島城が近くにあり、旧広島市民球場があってデパート街や商店街、オフィス街など多彩な顔を持つ...
「ここが広島のそごうなんですね。 でも何か他の街のそごうと違いますね...?」
「ああ、あの外壁の波型模様ですね。 あれはこのデパートが”鯉城”と呼ばれた広島城の近くにあるから、鯉のウロコに見立てて広島店だけ付いているんですよ。」
「ちなみにあのデパートのある場所は江戸時代は広島城の中なんですよ。 目の前の大通り、相生通りって言うんですけどかつては広島城の外堀だったんですから。」
「そうなんだ、広島城ってあんなに遠くに見えるんですけど違うんですね。」
「近い内に広島城も案内しますよ。 じゃあ今日は広島そごうにご案内します。」
「外観はともかくとしてデパートは別に珍しく無いんですけど。 東京にいくらでもあるし...」
「はは...そうですよね、1階は化粧品とファッション、2階は婦人服で肝心なのは3階にある広島バスセンターです。」
「あの...ちょっと空気が悪いですね。」
「すいません、何しろこれだけのバスが出入りしてますので排気ガスが...」
「ここから市内線、郊外線、そして県外への高速バスや広島空港行きのエアポートリムジンとか色々なバスがここから発着しているんですよ。 広島駅と並んで広島交通網の要なんですよ。」
「今日、見て頂きたいのはこの奥なんですよ、すみませんが向こうのホームまで一緒に来て下さい。」
「面白い形のバスセンターなんですね。 建物の1フロアだけなのも珍しいですし。」
「あれ? さっきと違ってこっちは随分とお客さんが少ないんですね。」
「ええ、こっちのホームは降りるの専用なんで。 だからバスを待つ人が居なくて少なく感じるんですよ。」
「すみませんがこのホームの一番奥まで来て下さい。」
「ここで行き止まり... あ、向こうに見えるのは前に行った古い方の野球場ですよね?」
「はい、本当にすぐ近くなんですよ。 私はあの野球場をサッカー場に改造してそこから空中通路、ぺティストリアンデッキって言うそうですが、バスが通っている上を通してこの場所に繋ぎ、そこから今の通路を歩いてバスセンターからバスに乗るなり、デパートで買い物したりして思い思いに帰るから駅や道路に観客が一斉に殺到するのを防げます。」
「私の考えではこの通路を広げてもいいですし、サッカー場からここに来て、この通路沿いにサンフレッチェの選手をユニフォーム姿で格好良く映した写真を並べて”サンフレロード”にする事を考えてます。 じゃあ、さっきのホームまで戻りましょう。」
「通路の左側、ここからデパートに入れるんですよ。 ええと、あそこに女子トイレがありますよね。」
「私は別に行きたくないですよ。」
「違いますよ、サッカー場が出来たらあそこをキレイに改装して女性サポーターが着替えたりフェイスペインティングを洗い落とすのに使えるんじゃないかと。 そしてその後は1階に下りて化粧品売り場で外出用のメイクに直してもらうと。」
「駿河さんって男の人なのにそう言うのが気になるんですか?」
「いやその、単にサッカー場を造ってと要望するよりはビジネスにどう繋がるか考える方が実現性が高まるかと...」
「この通路は?」
「ここを真っ直ぐ行ったらそごう別館の基町クレドパセーラに出るんですよ、それとこの先にデパートの出入り口があって上下のエスカレーターで店内の好きなところへ行けますし、まっすぐ行ったらバスセンターに行けますからね。 試合終了後に何千人が流れて来ても複数方向にスムーズに捌ける計算です。」
「おまきさん、すみませんがもう一軒デパートに付き合ってもらえますか。」
「いいですけど、デパートばかり見てどうするの?」
「...見えて来た、この先に見えるのが福屋、天満屋、そして三井越後屋です。 広島みたいな地方都市でこれだけデパートが集まっている事は決して当たり前じゃない、”奇跡の光景”だと最近気が付きました。」
「そうですね、ここだけ見たら一瞬銀座みたいに見えますよ。」
「今は不況と駐車場を持つ大型の郊外店に押されてデパートはピンチです。 このデパート街だってどうなるか分かりません。 でも広島ではサッカー場を造ってサポーターを呼び込めば大切なデパートを守る事が出来るかも知れないんですから。」
「三井越後屋...おぬしも悪よのう。」
「何か言いました?」
「いえ、こっちの話です。 三井越後屋で毎年恒例のイタリアフェアをやっているものですから。 ああ、生きている内に一度でいいからイタリアに行って(以下略)。」
「イタリアもいいですよね、でもスペインもいいところなんですよ。」
「おまきさん、スペイン行った事あるんですか?」
「え...いや何でも無いです。 気にしないでください。」
「駿河さん、仕立ですよ。 いつもの神社まで来て下さい。」
「了解です、元締め。」
広島市内の『広島東照宮』...相変わらず境内には誰も居ない。 前は旧広島市民球場に向かうルート上にあった『横川胡子神社』でやっていたのだけどカープが駅前地区に移ったので私もこっちに”移転”して来たと言う訳です。 旧市民球場を建て直して”専用劇場”を造り、サンフレッチェにも早く交通の便が良い市内中心部に移転してもらいたいですね...
「今回の頼み人はカープの優勝を信じるファンの人達。」
「やる相手はファイターズ、監督の梨田、外野手の稲葉、森本、内野手の高橋、田中。」
「じゃあ、駿河さん、お願いします。」
「はい!お任せ下さい、元締め。」
私はJRに乗ってマツダスタジアムへ向かう。 カープもなかなか波に乗れないまま交流戦に入りましたけど、パ・リーグの強敵を相手に何とか勝って今は一つでも借金を減らし、五割に近付いてもらいたいです...
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