廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

カープBOM2003年12月(上)

2021-04-22 22:22:22 | Weblog
2013年の私
at 2003 12/02 23:57 編集


 聞いたところによると、ファイターズからドラフト指名されたもののジャイアンツ入団を希望して3年間の社会人野球入りを公言していた浦和学院高校の須永投手が一転してファイターズ入団に傾いているらしい。 本当なら喜ばしい事だ。 前にも書いたが、野球なんてどこでやったって一緒!...です。 今はフリーエージェント制度があるのだから、力を付けて何処にでも好きな所に行ける。 ファイターズには新庄選手という”先輩”がいるではないか。 そして、今は”日本代表”と言う目標もある...


 広島の広陵高校では一昨日は白浜捕手(カープ一位指名)、昨日は西村投手(ジャイアンツ二位指名)の入団交渉&プロ契約が行われ、二人はまるで申し合わせた様に「2008年北京オリンピックの日本代表でバッテリーを組みたい。」と表明したらしい。 ドラフト会議当日は”敵味方”になったと言う事で、ライバルとしてお互い負けたく無いみたいな事を言っていたが、今の時代は普段別々のチームでプレーしていても、いざ国際試合となれば同じユニフォームで勝利を目指す事も出来るのだ...


 須永投手や白浜捕手、西村投手だけでなく、今回のドラフトでは多くの高校生がプロチームに指名された。 約10年後、2013年のシーズン、彼らはどんな人生を歩んでいるのだろうか...? フリーエージェント権を取り、10年前に行きたかったチームでプレーしているかも知れないし、もしかしたらメジャーリーグでプレーしているかも知れない。 部屋の壁には日本代表のみんなと写したユニフォーム姿の写真が...


 野茂投手が海を渡ってメジャーリーグ移籍の道が拓かれ、そして2000年シドニーオリンピックを契機にプロ選手に国際試合の道が拓かれた。 イチロー選手や松井選手の世代から松坂投手らの世代までが、”過渡期”に道を切り開いた世代なら、今回のドラフトでプロ入りした高校生らの世代は”日本代表”や”国際試合”が身近になった最初の世代になると思います。 そう、これからの国際試合の主役はまさに彼らだと思います...


 2004年にはアテネオリンピックがあり、2005年には第一回野球ワールドカップが開催される予定です。 更にはインターコンチネンタルカップにアジア大会、そして2008年北京オリンピック、2009年第二回野球ワールドカップ...と、国際大会の予定は目白押しだ。 須永投手がこれらの大試合で活躍してくれる時を楽しみにしています。


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空想野球小説 ~200X年・冬 東京~
at 2003 12/03 22:43 編集


 12月1日... 広島カープの新任ゼネラルマネージャー・江波 元(えば・はじめ)は出張で東京駅へと降り立った。 朝、広島駅から新幹線に乗って約4時間ちょっとで昼過ぎには東京だ。 今回の出張目的はフリーエージェント移籍したレギュラー外野手・川尻 忠彦(かわじり・ただひこ)選手の穴を埋めるフリーエージェント選手の獲得だ。 まずは仲介してくれるマネジメント会社に行かなくては...


 新幹線から山手線に乗り換え、次の神田駅で降りた。 神田駅から歩いて10分程の所にある建物に目的地の『高津スポーツマネジメント』はあった。 エレベーターで三階に上がり、オフィスに足を踏み入れた。 受付で名刺を出して取次ぎを頼み、いくつもある応接室の一つに通された。 5分程したか、所長の高津 正弘(こうづ まさひろ)氏が応接室に現れた。


 一通りの挨拶を済ませた後、本題に入る。 センターかライトを守れ、1~3年、年棒1億円で契約出来る外野手が必要であると説明すると、高津氏は顧客の情報を記録しているファイルから数枚の書類をとりだした。 これが条件に見合う選手らしい。 現在、フリーエージェントになっている選手と、来期フリーエージェント権取得予定で、トレードで獲得できそうな選手だ。 江波はその中の一人、吉田 貴志(よしだ たかし)選手を選んだ。


 「吉田選手ですか、彼は広島の出身ですし、今期の年棒も5200万円ですので一億円以内で契約出来ると思います。 早速本人と話をしてみましょう。」 高津氏は電話を取り出して吉田選手の携帯にかけた。 数分間の交渉の末に高津氏は一旦電話を置き、「本人と3年契約の年棒1億円で交渉成立しました。 オプション条項などは今後詰めます。 明日あなたと直接話をしたいと言っていますがどうしますか?」と言ったので、江波は「それはありがたい、こちらも会って話をしたいと伝えて下さい。」と答えた。


 『高津スポーツマネジメント』のビルを出た後、江波はポケットから電話を出し、球団に連絡を入れる。 「江波です。 吉田と言う選手と契約にこぎつけそうです。 明日、都内で本人と代理人会社のエージェントも同席して会う予定です。」 川尻選手に退団されたのはチームにとって痛手だった... 今回契約できそうな吉田選手が彼の穴を埋める活躍をしてくれると期待したいものだ... 江波はホッとした気持ちで神田駅へと歩いて行った...



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このままでは
at 2003 12/05 23:59 編集


 プロ野球選手の契約更改が進んでいるが、カープでは野村・緒方・前田らのベテラン選手達が契約更改の際に広島新球場計画白紙撤回へ対する落胆や無念を語っているそうだ。 あと3年後の新球場完成まで現役を続けるのが夢だったのだが、今の状況では彼らの現役中に新球場を造るのは困難かも知れないな。 私が募金箱を抱えて広島そごうの前にでも立てば良いのならいいが、300億円以上集めるのはさすがに困難だ。 何か良いアイデアは...


 ニュースによると、地上波デジタル放送への切り替えで資金的に厳しい地方局の為に規制が緩和され、地方局同士の合併もありうるそうだ。 広島も例外では無いが、考えようによっては岡山局との提携や合併により、広島にテレビ東京系列局が出来ると言う期待をちょっとしてしまう。


自粛下の町内にて

 今日は夕方から所用でちょっと外出しました。 まず地元の郵便局に行ったのですが夜間窓口が閉まっている、19時までだった(土日祝日は18時)らしい。 私はATMの利用で来ただけだから......

18歳の決断
at 2003 12/06 18:47 編集


 今週も図書館に入った『週間ベースボール』を読んだ。 豊田泰光さんの連載コラムでは最近、プロ野球界国際化の意見が目立つ。 韓国や台湾、中国との連携は私も賛成だが、先週号にあった「日本の2~3球団がメジャーリーグに参加する。 メジャーでプレーしたい選手はそこでプレーすればよい。」と言う趣旨の意見だが、メジャーに参加するのは読売ジャイアンツと言う事だろうか。 彼らは日本球界に外資が入る事すら嫌がるのに、外資だらけのメジャーリーグに参加出来るのだろうか? メジャーリーグに参加する以上、『ぜいたく税』や『完全ウェーバー制ドラフト』など、向こうのルールにも従わないといけないのだが...


 豊田泰光さんは日本経済新聞にもコラムを書いています。 先週のコラムで興味のある事が書かれていたので申し訳無いですが今回もまた無断で引用させていただきます、すいません...


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日本経済新聞コラム チェンジアップ より


 『高校生にも選ぶ喜びを』


 初めてプロ野球のスカウトに会った日のことは忘れない。水戸商三年の秋の日、校長室に呼ばれ「この人はいい人だから、よく話を聞きなさい」といわれた。これが西鉄の宇高勲スカウトだった。
 有頂天になったのは私だけではなかった。 「本校初のプロ野球選手」と、校長先生も舞い上がったのか、会話中しきりにあごをしゃくり、「もう決めなさい」といわんばかりのサインを送ってよこしていたのがおかしかった。
 選手獲得の札束競争はやめようと、ドラフトが始まったのが一九六五(昭和四十)年。私が入団した五三年は自由競争。しかし各球団も貧乏で裏金が飛び交うわけでもなく、のんびりしたものだった。選手もプロに誘われただけでうれしいという時代だった。
 自らを振り返るにつけ、今の高校生がかわいそうになる。大学、社会人は自由枠で好きな球団に入れて、高校生にはその権利がない。特別扱いなしの元のドラフトに戻すか、いっそドラフトをやめるか。私は完全に自由競争にしたらよいと思う。私が今も野球の周辺で暮らしていられるのも選択の自由があったから。
 西鉄のほか巨人、国鉄に誘われた。遊撃手で勝負したいと思い、様子を探ると巨人には平井三郎というベテランがおり、国鉄には佐藤孝夫という新人王がいた。幼いなりにも思案を巡らせて選んだ西鉄が「正解」となった。
 今プロ入りすると、少年野球、高校、大学の恩師への”謝礼”がバカにならないケースがあるというので、ついでに言うと、私はその辺も実に簡便に済ますことができた。
 新人王を取って水戸に帰ると高校の監督らがお祝いをしてやるという。「ついてはお前、十万円出せ」。「契約金五十万円」の私には、はした金ではない。だが料亭を借りきって、世話になった人を全部集めた一夜の宴会で義理を果たせたので結果的に安く上がった。よい時代だった。
 プロ野球に入れてよかったという球児たちの笑みが年々あせていくのは気のせいか。形ばかりのドラフトはやめ、私の時代のような選び方をさせては?と思う。


 豊田泰光さん(野球評論家) 11月27日
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 ドラフトで意中の球団から指名されず、社会人野球入りを示唆していた須永投手(浦和学院)に続き、柴田投手(北海道尚志学園)もプロ入りを決意したらしい。 私はプロに入れるチャンスがあれば少しでも早い方が良いと考えているので彼らの決断自体は喜ばしく思うが、一方でやはり”かわいそう”と思うところもある。 まだ世間もよく知らない高校生に過酷な決断を強いる今のやり方はどうにか変えていけないものだろうか...


 それにしても... 私が高校生だった頃を思い出し、選手の立場になって考えると、どんなにお金を積まれてもそれで志望球団が変わる事は考えられない。 何年もプロでやっている選手ならお金を自分の評価基準にしても不思議は無いが。 ドラフト導入の原因となった”裏金の横行”とは、選手本人では無く周囲の大人達に金がばら撒かれる事を言うのだろう。 そんな”汚い真似”を許さないやり方さえあれば、”本当の自由競争”が出来るのではないだろうか...


 聞くところによると、ジャイアンツ以外行く気は無いと言っていた須永投手を動かしたのはファイターズ球団と、署名まで集めて来た北海道のファンの熱意だったそうだ。 柴田投手にしてもチームを変えようと言うブルーウェーブ球団側の熱意が伝わったからだと聞いた。 単純にもらえる金額なら3年後に逆指名した方が多かったのではないだろうか? ちなみに豊田泰光さんだって出場機会の多さを考え、わざわざ水戸から遠い九州のライオンズを選んだのだ。 高校生にだって自らが行くべきチームを選ぶ判断力はあるのだ...


 私にも具体的な方法はまだ分からないが、選手本人が周囲の人間に動かされずにチームを選べる新人獲得システムを早く作るべきだと思います。 コソコソと裏で金をばら撒くのでは無く、球団やスカウトの熱意で本人の意思を変えさせる事は出来るはずです。 正々堂々と競争もせず、裏から手を回して純粋な高校生の心を苦しめる者達に”自由競争”なんて語る資格は無いと私は思います...


 前にも書きましたが、プロ野球は新人選手獲得の為に馬鹿みたいな大金を使うより、傘下の社会人クラブチームでも作って自前で人材を育てるべきではないでしょうか? 小学生の子供がいてもおかしくない(私も含む)数百万人の者達の存在は10年以内の高校野球壊滅を表している。 この”201X年問題”を危惧するプロ野球関係者の話は聞かないが... 社会人チームは減り、高校生(球児)は半減する。 先細る一方のアマチュア野球界の人材を札束で奪い合っていてはプロ野球に未来は無くなると思うのだ...


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切り札
at 2003 12/09 22:59 編集


 先日、カープの浅井選手が年棒6000万円ちょっとで契約を更改した。 彼は来期フリーエージェント権を取得するのだが、「球団に不満は無いし、愛着もある。 FA権の行使は考えていない。」と語っていたらしい。 浅井選手は個人的に好きな選手の一人(私と同世代でもある)だし、チームに愛着を持ってくれるのはカープファンとして嬉しいけど、でもこれで良いのだろうか...


 今シーズン浅井選手は主に代打で出場し、なかなかの好成績を納めた。 カープは今期FA移籍した金本選手(タイガース)の穴を埋めきれずに苦しむ中、スポーツライターの今宮清純氏は「浅井選手は左投手も苦にしない。 スタメンで起用すれば良い結果を出せるはず。」と各メディアで訴えていたが、カープ球団は結局浅井選手を”レギュラー候補”としてスタメン起用する事は無かった... 私が思うに、カープは主力選手の世代交代を目指しており、前田選手らと同世代の浅井選手を今からレギュラーに育てる気は無いのかも知れない...


 今のFA制度では一度FA権の行使を宣言しなければならず、カープを含む多くの球団がFA宣言した選手との再契約をしないと公言している中、浅井選手を始めとする多くの控えクラスの選手が他球団の評価を聞く機会を得られないのでいるのではないだろうか? 何のためにFA制度は出来たのだろうか? そろそろFAシステムの改革が必要ではないだろうか? 人材の有効活用の為に...

 ...以上です。

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