砂蜥蜴と空鴉

ひきこもり はじめました

♯81 名言

2006年03月31日 | ログ

2chの名言を紹介するスレで

「ツーベース」 ボブ・デービットソン

があって爆笑した。

♯80 四次元世界

2006年03月29日 | ログ

才能というのは種類豊富で料理からスキー、跳び箱まで様々な分野に天才がいます。

そんな中私が真に天秤の才だと思うものに

「四次元世界を正確に想像できる人間」がいます。

数年前に見た知識なので曖昧ですが

三次元に生きる私達より高次元の四次元世界というものを正確にどういうものか

分かる人が世界には少数ですが存在するそうです。

これは本当に努力とかそういう次元の問題ではないですよね。

読んだ本には時空を列車に例え四次元世界の人間を乗客に例えていたと思います。

ようするに乗っている列車はちゃんと固定されてるのだけれど

乗客である人間は窓から顔を出すことで

後ろ(過去)や前の(未来)の様子を見ることが出来る。

砂蜥蜴自身は四次元を種明かしされた世界だと考えています。

例えば友達から遊びの誘いがきたとします。

この時点で人間は誘いに乗った場合の未来と乗らなかった場合の未来を

うっすらと見ることが出来る。

その上で現在の自分はどういう選択をするのか選ぶ、そういう世界。

四次元世界は私達が生きてる間には縁のない世界でしょうが

想像してみると面白いですよ。


♯76 リプレイ

2006年03月23日 | ログ
※この文章はターン制ステラジー「シビライゼーション3コンクエスト」
 のチュートリアルシナリオ3「新たなる同盟」を
 砂蜥蜴と空鴉の掛け合い風にリプレイとして書き起こした
 極めて狭い層を対象にした文章です。予めご了承ください。
 また軍隊の階級とか単位は正確には知らないし書くにあたって調べていません。
 世の中ノリですよ、。ノリ(世の中のシステムにノリきれてない人間が書いています)



ビックバンとか量子的理論と一身上の理由とか様々な因果の果てに
ドイツの政治顧問になってしまった蜥蜴と鴉。
二人の明日はどっちだ!!

蜥蜴「ちい・・・ビスマルクの親父め、マジで全権委任して愛人の下に行きやがった」
空鴉「そりゃ貴方が『俺様なら三年以内にバクター島を完全占領できるぜ』とかいいましたからねぇ」
蜥蜴「ま・・・どうにかなるだろ。立てよ国民!!ジークハイル!!」

同盟国の憂鬱

蜥蜴「そんな訳でやってきましたビザンチン」
空鴉「初仕事は外交交渉ですか」
蜥蜴「そんな所だ」
テオ「ようこそビザンチンへ頭の悪そうな独逸の使者よ」
蜥蜴「・・・・我々は貴国に対し宣戦・・・」
空鴉「わー!!何言いやがりますかこの馬鹿蜥蜴!!」
蜥蜴「ちっ・・・・こちらには一神教がある。そちらの封建制との交換に応じてもらいたい」
テオ「構わんぞ」
蜥蜴「ついでに200ゴールドよこせ」
テオ「・・・・・同じ中世初期技術だ。対等な交換だと思うが?」
蜥蜴「一神教の開発費用は封建制より高い。この要求は妥当だ」
テオ「だが今は戦争期。文化系統の一神教より中世歩兵隊が開発可能な封建制の方が有用だ」
蜥蜴「別にビザンチンと手をきりポルトガル、オランダと同盟してもいいんだぞ?」
テオ「はったりを・・・・」
蜥蜴「この島はドイツにとってはそれ程戦略的価値のある地点ではない。許容できる範囲だ」
テオ「・・・・・その交換に応じよう」
蜥蜴「いい判断だテオドラ」
テオ「我々は相互通行条約を結ぶべきだと思わないかね性格の悪い使者よ」
蜥蜴「ふむ・・・・まぁいいだろう。地理的に必要とは思わないが無駄なことではない」
空鴉「后妃テオドラ様。それで今後の両国の戦略としましては・・・・」
テオ「そうであったな」
蜥蜴「ドイツはオランダに。ビザンチンはポルトガル領に面している」
テオ「うむ。互いに自国と隣接する勢力との戦争に専念するとしよう」


動くこと風のごとし

空鴉「ふう・・・・上手くいって良かったですね」
蜥蜴「というか成功しなければ終わりだったな。中世歩兵隊なしで戦争したら普通に死ぬ」
空鴉「では中世歩兵隊の生産にかかりましょう」
蜥蜴「いや、まずは労働者と開拓者の生産を優先する」
空鴉「・・・・・平行世界で内政ばかりして敗北した記憶があるのですが」
蜥蜴「敵は確実に槍兵によるゲリラ戦を展開してくる。鉄資源は最低でも二箇所は用意するべきだ」
空鴉「中期的に見ればそうですが、序盤は確実に出遅れますよ」
蜥蜴「心配はない。空鴉よ、貴様の腕の見せ所だ。出撃しろ」
空鴉「了解・・・・ってえぇ!?」
蜥蜴「何を驚く」
空鴉「だってまだ中世歩兵隊は完成してませんよ?」
蜥蜴「都市の防衛部隊がある」
空鴉「憲兵が大部分じゃないですか。出撃させたら内乱が起きますよ」
蜥蜴「科学税率を皆無にして公共事業に回せば多少は持つ。それに・・・・・」
兵隊「閣下!!弓兵二個師団槍兵三個師団、前線都市に到着しました!!」
蜥蜴「ご苦労」
空鴉「一体どこからこれだけの兵力を・・・・・」
蜥蜴「ベルリンを空にした。あそこは首都だから内乱も起きにくい」
空鴉「ビスマルクさんの警備がザルじゃないですか!!」
蜥蜴「そう慌てるな。確かにあの親父が死ねばこちらの敗北だ」
空鴉「だったら・・・・」
蜥蜴「だが今は戦争序盤。敵も首都を狙うだけの戦力はないはずだ」
空鴉「むー・・・・何か嫌な予感がします」
蜥蜴「いいから出撃しろ。今回の作戦は時間との勝負だ」
空鴉「了解・・・・全軍私に続いてくれると嬉しいですよ?」


一方ロッテルダム

兵士「第一門突破されました!!」
ウィ「馬鹿な・・・・・宣戦布告と同時にこれ程の戦力を投入してくるとは・・・・」
兵士「ウィレム陛下これ以上は危険です・・・・・全軍に撤退命令を」
ウィ「仕方あるまい・・・・・ドイツ軍め、我がオランダを敵に回したことを後悔させてくれる!!必ずだ!!」

3日後

空鴉「奇襲は成功です。弓連隊が一つ潰されましたがロッテルダムは陥落させました」
蜥蜴「ご苦労さん。鉄資源をそちらに回す。長槍部隊の生産にとりかかってくれ」
空鴉「了解です」
蜥蜴「後方都市はこのまま中世歩兵隊の生産にとりかかる」
空鴉「これで流れはこちらのものですね」


だが世の中はそんなに甘くない


兵士「報告します!!ハンブルク近郊の鉄鉱山の道路を敵槍連隊による切断されました!!」
衛兵「占領したロッテルダム付近を偵察中だった弓兵部隊との連絡が途絶しました」
蜥蜴「ちっ・・・ロッテルダム近郊の部隊の詳細は?」
衛兵「情報部の解析によれば敵の中世歩兵部隊による奇襲かと」
空鴉「なっ・・・・先手を取られた!?」
蜥蜴「恐らくは都市の緊急生産を使ったんだろう。莫大な資金を投入すれば一週間で部隊編成できる」
空鴉「じゃあこっちも使いましょうよ。資金は科学に割り振らない分潤沢なんですから」
蜥蜴「嫌だよ勿体ない」
空鴉「うわぁ。出たよ、最後までエリクサーは使わない病」
蜥蜴「うっ・・・・だって勿体無いじゃないか」
空鴉「ここで使わずしていつ使うというのです」
蜥蜴「まぁマジレスすると余剰資金は重要だ。技術開発してない分はビザンチンから購入する必要があるし」
空鴉「それは確かに・・・・」
蜥蜴「大体貴様が他の都市を陥落させないからこういう事になるのだ!!」
空鴉「うー・・・流石に奇襲はもう通じませんよ」
蜥蜴「後方都市で生産した中世歩兵隊が三個師団ある。使え」
空鴉「了解・・・・・大体文句があるなら貴方が出撃すればいいじゃないですか」
蜥蜴「英雄にはそれなりの出番というものがあるのだよ」
空鴉「超戯言ですね」
蜥蜴「早くいけ」


こうして出撃した空鴉でしたが


兵士「空鴉閣下。先行した中世歩兵隊は全滅した模様」
空鴉「うわ・・・・戦力的に厳しいなぁ」
兵士「砂蜥蜴閣下が独自に派遣した槍兵霍乱部隊も中世歩兵隊の攻撃を受け全滅との報告が」
空鴉「ユトレヒトまで進軍したはいいけど・・・・流石に硬いって・・・・・まさかあの部隊は!?」



最強の敵現る


蜥蜴「スイス傭兵部隊だと!?」
空鴉「はい。情報部の人に確認して貰いました。どうやらロッテルダム陥落直後に配備されたようです」
蜥蜴「自国に防衛力がないなら他国から雇えばいいか・・・・やるではないかウィレム公」
空鴉「どうします?手持ちの部隊では攻めきれないこともないですが・・・・」
蜥蜴「どうした?」
空鴉「都市を攻める以前の進軍中に弓兵の散発的な攻撃でかなり体力を削られますね」
蜥蜴「むう・・・・どうやら遊撃部隊も編成させる必要があるな」
空鴉「とりあえず十分な戦力が整うまでは防衛戦に徹するということで」
蜥蜴「仕方あるまい」



SF計画始動

空鴉「中世歩兵隊前線に8部隊到着しました」
蜥蜴「ご苦労さん。・・・・各都市に中世歩兵隊の生産を取りやめるように伝達」
空鴉「え!?」
蜥蜴「SF計画発動だ」
空鴉「何か酷く心がざわめく計画名ですね」
蜥蜴「別に自動人形メイドさんなんて貴様の嗜好にジャストミートな存在を生産する訳ではないぞ」
空鴉「・・・・・・無念」
蜥蜴「本音で語るなよ」
空鴉「ではSF計画とは」
蜥蜴「うむ。世界不思議計画の略称だ」
空鴉「普通に考えたらワールドワンダーでWW計画では?」
蜥蜴「鬼畜米英!!」
空鴉「うわ言い切ったよ」
蜥蜴「正直・・・・短期決戦のこの戦いで強力だが長大な時間がかかるこの方針は間違いかもしれない」
空鴉「なら建設はとりやめ・・・」
蜥蜴「ピラミッドとか好きだからー!!」
空鴉「趣味で国家戦略を決めるなー!!」



合体攻撃!?

蜥蜴「吉報だぞ我が奴隷」
空鴉「さり気なく奴隷にしないで下さい」
蜥蜴「ビザンチンの槍部隊がユトレヒトに向っている」
空鴉「あらら。ポルトガルとの戦争が好調なんですかね?」
蜥蜴「あぁ。既に一都市陥落させている。あの女もやるではないか」
空鴉「向こうから通達は?」
蜥蜴「ない。連携を考えたものではなく単純に余剰戦力でオランダの領土を荒らすつもりなんだろう」
空鴉「・・・・・・テオドラさん、意外と自分勝手ですね」
蜥蜴「為政者なんてそんなものだ。仕方ないのでこちらがタイミングを合わせてやる」
空鴉「というと?」
蜥蜴「ロッテルダムに駐屯させた部隊を動かす」
空鴉「しかし敵遊撃部隊の排除がまだ・・・・」
蜥蜴「そちらはビザンチンの槍兵部隊に任せようではないか」
空鴉「・・・・・なるほど。囮にする訳ですね」
蜥蜴「テオドラが勝手に動くならこちらは精々利用してやるまでだ」
空鴉「了解です。出撃準備を始めますね」


かくしてユトレヒトは陥落した。


挟撃の恐怖


空鴉「どーも・・・・って頭が痛そうな顔ですね」
蜥蜴「実際痛い。オランダだけでなくポルドカルもこちらに攻撃を集中させつつあるからな」
空鴉「ユトレヒトを占領させたことでオランダだけでなくポルトガルとも領土を隣接しましたからね」
蜥蜴「こちらが陥落させる程の戦力はないのが救いだが偵察部隊を片っ端から倒されるのは痛い」
空鴉「SF計画の為に増援の生産もすぐにとはいきませんしね」
蜥蜴「あぁ・・・・それ以上に何かある気がするぜ今回の挟撃には」
空鴉「嫌の予感だけは当たりますよね、私達」
蜥蜴「恋の予感は一方通行だけどな」


そして敵の戦略が始動する。


兵士「申し上げます!!フランクフルトがポルトガルの奇襲にあい陥落しました!!」
蜥蜴「そんな馬鹿な!?フランクフルトは後方都市も後方都市だぞ!?」
空鴉「まさかビザンチン領を突破して・・・・いや、それだけの戦力はポルトガルにもないはず」
兵士「は・・・・・どうやらポルドカルはガレー船により騎乗兵を輸送し電撃戦によってフランクフルトを襲ったようです」
蜥蜴「・・・・・やられた。ここ最近の前線都市への攻撃は注意をこちらに惹きつける為の作戦だったのか」
兵士「フランフルトを占領したポルトガル軍は戦力を増強しつつ首都ベルリンへ進軍中!!」
空鴉「ビスマルクさんが危ない!!」
蜥蜴「ベルリンはアレクサンドリア大図書館の建設を中止。長槍兵の生産を急げ」
空鴉「付近の都市も生産をチュートン騎士へ変更。フランクフルトの奪還を命じます!!」
蜥蜴「エリンケにウィレムめ・・・・誰に喧嘩を売ったのか教えてやろう」


一方その頃、オランダではウィレム公がご機嫌で舞踏会を開いていた。


ウィ「ふははは。ロッテルダムの借りは返したぞビスマルクよ」
兵士「ドイツ軍の後方都市は軍事生産に切り替えフランクフルト奪還を開始する模様です」
ウィ「ふん。奪還が成功した頃には我々は十分な戦力を整え奇襲ではなく正攻法を以って滅ぼしてやるというものだ」
大臣「流石は陛下。どこぞのドイツとは違いますな」
貴族「さよう。あの程度の二流国家、奇襲でもなければ我らが誇る精鋭部隊に傷一つつけられはしません」
ウィ「ふふ・・・・今夜はお前たちも存分に飲むがいい。我がオランダがヨーロッパの覇権を握る日は近い!!」
兵士「・・・・・へ、へ、陛下ぁ!?」
大臣「騒がしいぞ。ここは宴の席である」
ウィ「よい。火急の用件と見たがどうした?」
兵士「ど、ドイツが我がオランダ領に対し進撃を開始しました」
ウィ「ふん。懲りない連中だ・・・・弓遊撃連隊を向わせろ」
兵士「それが・・・・・弓、戦士、中世歩兵、全ての遊撃部隊が殲滅されました」
ウィ「なっ・・・・」
衛兵「申し上げます!!敵部隊は遊撃部隊を殲滅後ハーグへと転進!!我が方も防戦するも力及ばず・・・・・」
貴族「そんな馬鹿な!!今のドイツにそれ程の戦力を差し向ける余裕はないはずだぞ!!」
兵士「偵察部隊の報告では敵は中世歩兵隊三個連隊の模様」
ウィ「それならばスイス傭兵部隊と長槍兵で対処できるはずだ!!」
兵士「それが・・・・・敵部隊は一糸乱れぬ動きで我が部隊を寄せ付けぬと・・・・・」
ウィ「まさか・・・・・まさかまさかまさか・・・・・・」



アルンヘム

蜥蜴「そのまさかだよ馬鹿ウィレム!!」
兵士「閣下!!左翼部隊の活躍により中央門の開放に成功しました!!」
蜥蜴「右翼部隊は突入、中央は警戒を怠るな。左翼部隊は右翼の援護に回れ」
兵士「はっ!!」
空鴉「これは・・・・・なかなか圧倒的ですね。これが軍隊ユニットの強さですか」
蜥蜴「精鋭兵の勝利により一定確率で出現する軍事リーダー」
空鴉「彼の力量によってのみ展開可能な複合ユニットによる連携大隊」
蜥蜴「騎乗兵より速く長槍兵より硬く騎士よりも強い!!これで勝てなきゃ馬鹿だぜ!!」
兵士「閣下。アルンヘムの占領に成功しました」
蜥蜴「アンヘルムは槍兵の生産を開始しろ。我々はこのままフロニンヘンへ進撃する」
兵士「は!!ジークトカゲ!!」
空鴉「また妙なことを流行らせて・・・・・・」



首都陥落作戦

蜥蜴「流石に首都の守りは堅いな」
空鴉「撃破しても撃破しても沸いてきますね」
蜥蜴「最終防衛ラインだからな。仕方がない。アレを使うぞ」

ウィ「長槍兵の生産はまだか!?」
大臣「もう一週間ほどかかるかと」
ウィ「馬鹿者、それでは間に合わん!!工場の残余手当てを倍にせよ!!」
大臣「しかし・・・・それでは国の財政が・・・・・」
ウィ「首都が落とされ余が死ねば国は滅びる!!国債を発行してでも資金を調達するのだ!!」
兵士「申し上げます!!!首都郊外の展開中の敵軍が巨大な兵器を投入しました」
ウィ「な・・・・んだと?」

宮殿が激しく揺れ豪奢な壁が砕け散る。

大臣「これは・・・・・石?・・・・・投石機か!?」
兵士「陛下!!今の攻撃と同時に行われた敵軍の攻撃により長槍兵三個師団が全滅」
ウィ「・・・・・・・」
兵士「今の攻撃で市民にもかなりの被害が出た模様です」
大臣「陛下・・・・・・」
ウィ「オランダ公ウィレム。王者たる私の最期がこんなにも無様だとは思わなかったぞ・・・・・」
貴族「ウィレム陛下・・・・・・」
ウィ「降伏の意思を伝えよ。これ以上我が国の民が死ぬのは耐えられん」


兵士「砂蜥蜴閣下。オランダは全面降伏を宣言。首都を明け渡し国王ウィレムの身柄も引き渡すとのことです」
蜥蜴「そうか。身柄を確認し本人と確証が取れ次第首を撥ねろ」
空鴉「・・・・・!?」
蜥蜴「全軍に通達。我々はオランダに勝利した。今宵は存分に歌い騒げと」
兵士「はっ!!」
空鴉・「・・・・・砂蜥蜴。今の判断はあまりに残酷です。少なくとも迅速な首都占領は国王であるウィレムの降伏宣言がなければ実現しなかった」
蜥蜴「だから生かせと?勘違いするな空鴉。世の中には生かす方が残酷な場合もある」
空鴉「それがウィレム陛下だと?」
蜥蜴「彼は生粋の王族だ。この先、我々二人の勝利と才覚を称える物語が無数に書かれるだろう」
空鴉「・・・・・・・そして彼は私達に敗北した道化として描かれると」
蜥蜴「そんな世界に彼は耐えられないだろう。一国を統治した王として。絶対に」
空鴉「・・・・・・・」
蜥蜴「納得する必要はない。ただ理解しろ。これが一つの決着だと」
空鴉「・・・・・・はい」
蜥蜴「今後ドイツは防衛戦に徹する。ポルトガルの相手はビザンチンのテオドラの任せよう」
空鴉「・・・・・いいんですか?」
蜥蜴「少なくともビスマルクへの義理は果たしただろう。それに・・・・・後味の悪い勝利は一度だけでいい」



かくして一つの物語は終わる。
この物語に意味はなく遊戯でしかない戦争に悲劇はない。
それでも泣こう。
物語という舞台で散った一人の英雄の為に。


♯75 明日晴教

2006年03月23日 | ログ

僕の先生は明日晴教の教祖だ。

まぁ、信者は僕を含めて三人だけの宗教団体。

三人という物量が団体と名乗るのは詐欺じゃないかと思う。

教義も適当で信者も適当。

僕らは肉も食べるし姦淫も許されてるし(僕は自分の性能の為に女性と付き合ったことはないけど)

聞いた事はないけど殺人だって絶対の禁忌ではないだろう。

守るべきルールはただ一つ。

どんなに嫌な今日が来ても

「明日は晴れるさ」

と信じ続けること。

たった一つのルール。

だけど守るのはとても難しいと思う。

大人になれば誰だって現実を知る。

大人と子供の中間的なポジションにいる僕ですら

明日は今日の劣化コピーだって事を理解してしまう。

だからこそ、先生はすごいと思うのだ。

狂った訳でもなく現実を知らない訳でもなく

それでもなお、明日は晴れると笑えることが。


陽が落ちる前に僕ら明日晴教の信者は縁側に出て

あらんばかりの声で叫ぶ

「明日は晴れだぞぉーぉぉ!!」

どんな曇り空でも

天気予報が雨時々雷でも

僕らは叫び続ける

誰かが信じなければ明日の晴れはやってこないから。





♯74 焼却

2006年03月22日 | ログ
新鮮な肉の焦げる匂い。
死後12分。
死んでいる事を除けば生前と何も変わらぬ姿だろう。

灯(あかり)は何の感慨もなく灰へと変わっていく死者を眺める。
感慨を抱くようでは焼失委員会のメンバーは務まらない。

世紀末を四半世紀越えた頃、ようやく世界は終わりを迎え始めた。
人はそれを「ゲルニカ」と呼んだり「エンドロール」と呼んだりする。

人類の圧倒的な規模での自殺者の増加。
皮肉な話だ。
世紀末は人々に終焉を語り自殺者を増やした。

しかし人々が恐れた人類の存亡は病原菌でも
宇宙人の襲来でも隕石の衝突でもなく
ただ、ただ人自身の自殺によって始まったのだから。

たぶん新世紀を待たずして死んだ人々には理解出来ないだろう。
何しろ毎日大勢の人間が「理由もなく遺書を残して」死ぬのだから。

空白の遺書。
怒りも悲しみも恨みすら記述されない死者の手紙。

それは生きてる人間へ死の原因を伝える訳ではなく
ただ「私は自分の意思で死んだ」という簡潔なこの世への事務手続きだ。

♯72 決勝戦

2006年03月21日 | ログ

明日というか今日ですが頑張って欲しいですね。

空鴉の予想では4-0でキューバらしいです。

全く。日本を舐めるなって感じですよ。

ちなみに私の予想は5-1でキューバです。

砂蜥蜴と空鴉は野球を応援しています。

♯72 おまじない

2006年03月18日 | ログ

人から賞賛されたいあなた

「人道的見地から」と言葉の前につけましょう。

取引先を信用させたいあなた

「統計学上」と言葉の前につけましょう

気になるあの子と付き合いたいあなた

「億万長者の僕としては」と言葉の前につけましょう

♯70 Civilization3

2006年03月15日 | ログ

先週から遊んでるゲームの話。

Civilization3って洋ゲーなんですがこれがとても楽しい。

ターン制ステラジーというジャンルで

ようは複数のユニットを操作して勝利条件を達成するルールの複雑な将棋みたいなものですが

まず世界観は古代から近現代にかけての約6000年という長大な期間。

使用するのは実際に存在した32に及ぶ地球の文明(当然日本もあります)

この手のゲームは基本的に征服勝利という存在する敵全てを撃破したら勝利ってのが

多いですが勝利方法も多岐に渡り

ひたすら科学技術を研究して宇宙船を開発し地球を飛び立つ宇宙船勝利

古代から他文明と良好な関係を築き国連事務総長に選ばれる外交勝利

ピラミッドや万里の長城などの巨大建造物を作成し圧倒的な文化ポイントを得て

勝利する文化勝利とクリアに至る道筋は多数にして自由。

基本的には戦争ゲームですが

戦争は政治の手段の一つに過ぎないという言葉通り

非戦に徹する事も出来るし他国を戦争の渦に巻き込み

自分は国力を高めるなんて事も出来ます。

ただ性質上やたら時間のかかるゲームですので私のような暇人以外はオススメしない。

ゲームとしては満点で続編のCiv4も今年日本語版が出るらしいですが

これ遊んでると他のゲームが出来ないので(またゲームかよ)

買わない確立高いです。

最新のゲームは要求スペック高いですしね。