砂蜥蜴と空鴉

ひきこもり はじめました

切断

2004年11月29日 | ログ
ダン。

スタッカート。

ダン。

フォルテッシモ。

ダン。

鮮やかに。

ダン。

垂直に。

ダン。

力強く。

ダン。

解体する。

ダン。

行方不明者。

ダン。

猟奇殺人。

ダン。

快楽犯。

ダン。

それで。

ダン。

誰が。

ダン。

困るというのか。

ダン。

私が。

ダン。

切断することに。

ダン。

誰が。

ダン。

迷惑するというのだろうか。

ダン。

だん。


爬虫類とライトノベル

2004年11月25日 | ログ
狼少年から『貴様にとってライトノベルとは何ぞや、特に電撃文庫』とのコメントを頂いたので書いてみます。
一言で言うと『娯楽』なんですけどそーいう事を聞きたい訳じゃないんだろうなぁ。
まずは認識の変更を。
我々は人類は一人残らず人類ですが同時に一人残らず別々の個人である事を確認しましょう。
ライトノベルも同様。ジャンルとしてのカテゴライズで本質なんて掴めません。
書き手が違えば意味も精神もスタンスも違います。当然でしょう?

それでも文庫ごとに大よその色分けは出来る訳で。

爬虫類の認識では以下の通り。

『富士見ファンタジア文庫』

ライノベ界の古参兵。王道主義。
ベタなストーリー展開が大好き。ライク。ラブ。
三大派閥の中で最もメディアミックスが盛んでアニメ化などもされやすい。
ベタな展開が多いがそれ故に分かりやすい。
ライノベ読者でも特に若年層をターゲットにしており、過去大ヒットしたライノベは大抵ここである。
電撃文庫が台頭してからやや下り坂な気もするが「まぶらほ」など売れてる作品は売れてる模様。
代表的な作品に「スレイヤーズ」「魔術師オーフェン」「フルメタルパニック」などがある。
お勧めは「A君(17)の戦争」

『電撃文庫』

砂蜥蜴が富士見系列に飽きてきた頃に台頭してきた文庫。
自分が読んでいるライトノベルは大抵ここの作品である。
「キノの旅」など前者の富士見に比べ実験的な作品も多く、作者ごとに様々な方向性を模索しているよう。
代表的な作品としては「ブギーポップシリーズ」辺りだろうか。
お勧め作品は山ほどある。
感動したければ「ダブルブリット(一巻)」
世界と造語に酔いたければ「都市シリーズ」
狂ってゴーなら「ブラックロッドシリーズ」
本は好きだけどライトノベルは初心者な方は「イリヤの空UFOの夏」をお勧めする。
ちなみにライトノベル作家では砂蜥蜴は都市シリーズの川上稔氏に心酔している。
あの独自的表現と世界観を構築し尚且つ絶妙なキャラの掛け合いをコンスタントに提供できるなんて、神かアンタは。
癖が強く、嫌いな人は嫌い。好きな人は超好きてな作品ですが皆さんは是非好きになりましょう。
今応援してるのは「ゆらゆらと揺れる海の彼方」です。要チェックや。

『デュアル文庫』

ハイブリット文庫。SFは好きだけどライトノベルはな人にお勧め。
ハヤカワSFと電撃文庫を足して割ったような文庫。
作品もSFな作品が多い。ブギーの上遠野氏はこちらでも本を出している(僕らは虚空に夢を見る)
他のライトノベルより重い文章が多い気もするが読後感はある。
代表作は・・・あるんだろうか?
お勧めは「火星人先史」「僕らは虚空に夢を見る」「チョウ達の時間」「サムライレンズマン」


『角川スニーカー文庫』

伏兵。
説明出来るほど読んではいないが富士見系の作品が多い。
「ランブルフイッシュ」や「デイバイデットフロント」など中古で摘み食いして好きになった作品が多い。
電撃や富士見に比べて捨て値で売ってる事が多いのでコストパフォーマンスは高いかも。


・・・疲れた。
こんな感じです。さて、肝心の電撃文庫ですが説明にも書いたように多種多様な方向性が存在していて一言で説明なんて無理です。ムリムリー。
敢えて述べるのなら「ライトノベルは現在進行形で進化しているジャンル」と。
故にそれを批評し決め付ける作業はもう少し後でいいのではないかと。
ライトノベルは娯楽に特化された文学です。
過去の偉人たちが自分たちの精神を、価値観を、主義主張を述べるために筆を取ったなら
ライトノベルは読む人間を楽しませる事を念頭におかれた極めて現代的な作品だと思います。
年月が経ち、かつての若年層が大人へとなっていくこれから、ライトノベルがそれに合わせた娯楽を提供できるかどうか。
それが現在の他の文学作品に比べて軽視されがちなライトノベルの現状と
アニメーションなどへの「子供の見るもの」「大人の見るもの」という二者択一的な考えを壊せるかどうかに繋がっていくでしょう。


砂蜥蜴は自分を幸せにするエンターテイメントを応援しています。

殺人者は魔法使い 序幕

2004年11月24日 | ログ
『スイッチは加速する』

脳の使用領域を切り替える。
意識を刃物に、道徳観念は寛容かつ残酷に。
嗜好分野を甘味類から殺人へと変更し、距離を詰めていく。

相対距離、200。

頬が歪む。
表情自体に意味はなく、重要なのは付随する当人の感情だと考える。
故にこの吊り上った頬の頬は笑顔では在り得ない。

相対距離、150。

近づく殺人鬼に殺人鬼が気がついた。
二秒の驚愕の後、満面の笑顔で初対面の異常者を出迎える。

相対距離、100。

そう笑顔。
彼は出会いに笑顔し僕は頬を歪めている。
物理的には同一の表情変化も本質的には違いすぎる違い。

相対距離、50。

一般人でも相手を見分けられる距離、殺人者における射程距離へと踏み込む。
接近する笑顔。口から流れ出る涎は汚いが、気持ちは分からないでもない。
人殺しは異端者の所業。成功者は否応無く特別者。失敗者は欠陥品。

相対距離、2、75。

故に僕らは特別な欠陥品になるべく頬を歪め殺しあう。

『スイッチは加速する』

振るわれる大型凶器/牛でも解体出来そうだ、を回避/反撃準備。
血が流れる。回避失敗/反撃続行。
痛い/反撃続行。
痛い/脳内麻薬分泌開始。
痛い/痛覚神経遮断。
痛い/痛覚神経遮断失敗。反撃続行。

『スイッチは加速する』

装備は無手。殺人技術は平均。運動経験なし。
趣味は将棋であり、日課は散歩であり、得意科目は現代社会であり
平和を愛し、退屈な日常を肯定し、理不尽な暴力に憤慨し

『スイッチは起動する』

されどこの身は殺人者である。

『スイッチを加速せよ』

殺人技術を殺人嗜好にて強化。
殺人衝動が運動経験を凌駕し
趣味を人体観察へと変更させ、日課を人体観察へと変更させ、得意科目は人体観察へと変更させ

『スイッチを加速せよ』

平和を殺し、退屈な日常を能動的に破壊し、理不尽な暴力を信仰する。

『スイッチせよ』

相対距離、ゼロ。

噛んだ。喉笛を噛み千切った。
血飛沫。男は三秒の驚愕の後、笑顔で恐怖し人型の猟犬を狂ったように滅多刺す。

痛みはない/痛覚制御
痛みはない/痛覚制御
痛みはない/殺人開始

そうして。

『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』

気づけば殺人は終わっていた。
ぼたりと血。

「あ・・・」

痛い/痛い。
いた・・
痛い。

身体中が穴だらけ。
ぽたぽたと血。
痛い。とても、痛い。

だから。
身体も心も痛かったから。
僕は数度、努力して。

吊り上ったままの頬を泣き顔に変えて、思いきり泣いた。

愛されようと

2004年11月24日 | ログ
愛されようと言葉を増やし
  愛されようと笑顔を増やし
    愛されようと話題を増やし
      愛されようと苦痛を増やし

                   愛されようと時間を亡くし
                 愛されようと一人を亡くし
               愛されようと自分を亡くし
             愛されようと意味を亡くし







して愛されてけれど満たされなくて




六十億の愛に溺れようとも、僕の笑顔はもう、戻らない

日常殺人事件

2004年11月23日 | ログ
君の言葉が意味を殺す。

『退屈』『無意味』『どうにかなる』『ずっとこのまま』

それらの言葉が意味を殺す。
日常の、意味を。

日常は堆積する。
それが歴史を作り出す。

だけど言葉は日々を否定し、歴史を否定し、
そうして世界を塗りつぶす。

幸せな言葉の四倍速で悲しい言葉は伝播する。
僕らの関心は常に終わりに在って、ニーズに応えてメディアは死を報道する。

平和な日々より壊れた日々を。
正しい生き方より殺人者の考察を。

あぁ、毎日が殺される。
忘却剤と興奮剤しか正気を保つ方法は存在せず

愚かな先駆者達は未来を探して電車のホームより埋葬される。
何て無様。けれど少しばかり羨ましい。

死人に口なし、価値は底なし、下落は株価の比ではなく。
拡散する。霧散する。ヒューヒューと。始めからなかった意味が希薄になる。

何故生きるか。
模範解答はなく、自分の答えは採点不能。
仕方ないから、みんな白紙で提出だ。

賢人と暇人だけが知らない答えを書き込んでいく。
日常を生かす為に。自分を肯定するために。

結果はいつも同じ。七行書いては破り捨てる。

そうして毎晩後悔する。
ああ、自分がもう少しばかり馬鹿で世界に鈍感ならば。

幸せに、ただ生まれて死ねただろうと。

先生

2004年11月22日 | ログ
人という字の、危うさを知れ

アレは支えあいではない

互いに頼りあう、軟弱な依存の関係

よろけ、よりかかり、かろうじてバランスを取る生き物

学生諸君、人間候補生諸君

それを理解し、覚悟した上で

立派な人になるがいい

神よ

2004年11月19日 | ログ
最近は輪廻転生をパソコンで知る時代ですね。

そういう訳で再インストール。データがパー。

昨日の話ですが寝ている弟を夕食の時に起こしに行ったら「お前だって眠いだろォ!?

とかキレられました。別に眠くないよぉ。

ムカついた

2004年11月16日 | ログ
電車で隣に座った二人組。

『俺、面白いこと思いついちゃった!!俺、面白いこと思いついちゃった!!』

『マジすか!!マジすか!!』

正直とってもウザかった。

だけどね

その次にコイツの言った自称面白いことは、

本当に面白くて

何かとっても凹んだんだ