もう1週間ほど前の話で恐縮ですが、
新聞詠み河内音頭家元・河内家菊水丸師匠の、
毎年恒例となる「盆踊りツアー出陣式」の会見が吉本興業で行われました。
菊水丸師匠は吉本興業所属ですが、
芸の特殊性が故か、
同社で唯一「直営業」が可能な芸人さんだとか…。
この盆踊りは、いわば師匠の本業であり、直営業のエリア。
今回は、師匠が大阪芸術大学の客員教授をされていることから、
教え子たちに会見および出陣式をプロデュースしてもらうという企画でした。
この会見では、司会進行を学生が務め、
出陣式用のポスターやチラシも、作品と制作者が公開されました。
さすが芸大生、カラフルでインパクトのある作品ばかり。
芸術を解さないことには絶対の自信を持つ私の目にも、鮮やかに映りました。
ただ、1つだけ気になったのは、
芸術性を求める余りか、本題の説明が少し見難いものが多かったこと。
写真を生かすこと、デザインの面白さを浮き立たせることは大事ですが、
ポスターの絶対条件として「何の宣伝かを知らしめる」ことがあるはず。
両立するのは難しいでしょうが、そこを外してしまうとどうかな…と感じました。
これは、我々の業界でも同じこと。
記事や写真をレイアウトして紙面化する「整理部」という部署がありますが、
ここでも写真と見出しのバランスがやはり問われます。
ちなみに私は3年在籍していましたが、
まったく戦力にならないほどの腕前でした。
そんな私がポスターをどうこう言うのもおこがましいんですけどね。
会見中にそんなことを考えていると、
菊水丸師匠が総評として
「皆さん実に真面目に、自力で全部作りはりました。僕は、他人の助けを借りてもいいと言ったんです」
とおっしゃいました。
どういうことかというと
「芸能のプロデューサーをやりたいという人も多いようなので…。この業界のプロデューサーというのは、いかに上手に“丸投げ”をするか、というところがありますから。丸投げの仕方も見てみたかったんですね」
とのこと。
なるほど…。さすがに吉本きっての事情通と言われる菊水丸師匠。
確かに、プロデューサーというのはそういうものかもしれません。
実際、プロデューサーという立場でポスターを作るならば、
宣伝部分が軽んじられることはまずないはず。
芸術家と実業家、ポスター1つとってもその差はくっきり出るようです。
新聞詠み河内音頭家元・河内家菊水丸師匠の、
毎年恒例となる「盆踊りツアー出陣式」の会見が吉本興業で行われました。
菊水丸師匠は吉本興業所属ですが、
芸の特殊性が故か、
同社で唯一「直営業」が可能な芸人さんだとか…。
この盆踊りは、いわば師匠の本業であり、直営業のエリア。
今回は、師匠が大阪芸術大学の客員教授をされていることから、
教え子たちに会見および出陣式をプロデュースしてもらうという企画でした。
この会見では、司会進行を学生が務め、
出陣式用のポスターやチラシも、作品と制作者が公開されました。
さすが芸大生、カラフルでインパクトのある作品ばかり。
芸術を解さないことには絶対の自信を持つ私の目にも、鮮やかに映りました。
ただ、1つだけ気になったのは、
芸術性を求める余りか、本題の説明が少し見難いものが多かったこと。
写真を生かすこと、デザインの面白さを浮き立たせることは大事ですが、
ポスターの絶対条件として「何の宣伝かを知らしめる」ことがあるはず。
両立するのは難しいでしょうが、そこを外してしまうとどうかな…と感じました。
これは、我々の業界でも同じこと。
記事や写真をレイアウトして紙面化する「整理部」という部署がありますが、
ここでも写真と見出しのバランスがやはり問われます。
ちなみに私は3年在籍していましたが、
まったく戦力にならないほどの腕前でした。
そんな私がポスターをどうこう言うのもおこがましいんですけどね。
会見中にそんなことを考えていると、
菊水丸師匠が総評として
「皆さん実に真面目に、自力で全部作りはりました。僕は、他人の助けを借りてもいいと言ったんです」
とおっしゃいました。
どういうことかというと
「芸能のプロデューサーをやりたいという人も多いようなので…。この業界のプロデューサーというのは、いかに上手に“丸投げ”をするか、というところがありますから。丸投げの仕方も見てみたかったんですね」
とのこと。
なるほど…。さすがに吉本きっての事情通と言われる菊水丸師匠。
確かに、プロデューサーというのはそういうものかもしれません。
実際、プロデューサーという立場でポスターを作るならば、
宣伝部分が軽んじられることはまずないはず。
芸術家と実業家、ポスター1つとってもその差はくっきり出るようです。