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夏目さんと菊池さん

2015-08-30 20:15:00 | 小説・読み物
サンクリスタル高松という建物の中に、図書館、歴史資料館、菊池寛記念館、イベント会場があります。

29日(土)~、菊池寛記念館主催で、「没後99年、夏目漱石--漱石山房の日々--」という催しがはじまりました。

初日、9:30~ オープニングセレモニーがあります。



人から聞いて、「へー、そーなんだ」と思っていたのですが、別々の方から「オープニングセレモニーの後に、菊池寛のお孫さんである、菊池夏樹さんの講話があるので参加しませんか?」とお誘いいただき、行ってみることにしました。



前日、サンクリスタル高松を調べていて、「あれ? およそ20年前、むっちゃ近くで住んでいた」ということに気付きました。
そういや、ガラス張りの建物があったような?
いかに回りが見えてなかったか。
本当に自分にガッカリしました。


話しは戻って、駐車場はそんなに広くないようです。
停められないと困るので、ちょっと早く着くように出発したのですが……。
なんと! 施設が9時会館なのに、駐車場も9時にならないとゲートが開かないようなんです。
待ち車、私が2台目です。

まぁ、そんなこんなで、セレモニーが始まりました。


 【菊池夏樹さんのごあいさつ風景】


 【テープカットの風景】

「菊池夏樹さんのごあいさつ風景」写真の後ろに--漱石山房の日々--企画展示室の入り口が写っています。

セレモニーの後は、その展示室に移動しました。

「今日は入場無料です。しかも、係員が説明案内いたします」ということで、説明を聞きつつ観覧してきました。

もうちょっとゆっくり見たかったのですが、主行事の【菊池夏樹氏の講演会・近頃の小説のことなど】の時間が迫っていました。

●感想
「夏目漱石さん、いろいろ苦労が多かったんですね。しかも生まれたときから。そんな中で大成するなんて凄いです。けど49歳で亡くなるなんて。本当にお疲れ様でした」


階段で3階に降りると、パイプ椅子を並べただけの会場に、椅子の数以上の人が集まったようです。
部屋が、いっぱいいっぱいです。

さて、タイトル「夏目さんと菊池さん」。
ずうずうしくも、友だちのように書いてしまいましたが、この二人の関係の話が大きなテーマとなりました。

話しの流れを書き留めたので、覚書として残しておきます。

・菊池寛が、直木賞芥川賞を設立したのは……、
「誰であっても実力のある人が認められるべきである。実力さえあればデビューできるシステムを作りたかった」との思いから。

当時は、男女の差、地位の差が当然のごとくあり、デビューできる力があっても、その世界の実力者の後ろ盾がなければ、なかなかデビューに至らなかった。
菊池寛は、その分、とても苦労したので、自分の経験から文学賞を設立した。
 ↑
というものでした。

菊池寛は、東京高等師範学校→明治大学→早稲田大学→第一高等学校(現在の東大)といくわけです。

ここら辺で、夏目漱石、芥川龍之介、久米正雄らと、東大つながりでお互いを認識するようです。

東大在学中、とある友人が、自分のデート代を工面するために、他人のマントを失敬し、それを菊池寛に換金させるわけです。
盗んだものとは知らずに換金に行った菊池寛は、その事件に巻き込まれますよね。
その友人は、自分の父親に知られたら大変なことになるからと他言無用をお願いし、菊池寛はどうやらそれを律儀に守ったようです。

そんなこんなで東大から出され、次に行ったのは京都大学です。
凄い学歴です。

菊池寛が京都にいるとき、東京では夏目漱石を中心とし、芥川龍之介、久米正雄の作品品評がなされています。
距離的な弊害はもちろんあったわけですが、どうも、菊池寛の中には「自分は夏目漱石にあまり良く思われていないのでは?」と思う部分がなにやらあったようです。

後のはなしですが、菊池寛のパトロンであった成瀬家に、夏目漱石は手紙を出しているようです。
内容は、「芥川龍之介、久米正雄は頑張ってるよ。菊池寛は、うーんどうだろう? ボクのところに全然こないよ。作家以外の仕事が忙しいんじゃないの」というものだったと言います。

孫の夏樹さん曰く、「夏目漱石は写真で残っているように、ああいうインテリな感じ。芥川龍之介もかっこいいじゃありませんか。久米正雄もいい男だし。対して、菊池寛は、まぁ、はっきり言って見栄えはよくないですよね。そういうところも嫌いだったんじゃないですか」
 ↑
という話に落ち着きました。(^^;

なので、実力があっても、作家デビューをするきっかけがなかなか持てない人に、不条理を与えるのは酷ではないか? という思いで文学賞を作ったという話でした。

ついでに、夏って本が売れないそうです。
この2つの文学賞を継続させるにはお金が必要です。
それで、売上の下がる時期に文学賞をぶつけて、その選評を載せることで売れるようにしたそうです。

ちなみに、書き物の代金として「原稿料」というかたちと、「印税」というかたちがあります。
鬼平犯科帳の原稿料1枚が八千円だったそうです。
菊池寛の原稿料を今の金額に直すと、1枚25万~30万円になるそうです。


ここから『近頃の小説のことなど』のはなしに入ります。

文学賞の選者は9名。
○、△、×で選考するそうです。

○=「押します」1点
△=「誰かが押すなら、押してもいいかな」0.5点
×=「絶対にこれだけはイヤ」0点

この加算方式だそうです。

芥川賞の、羽田圭介さん、又吉直樹さん。
こういう2本のときの選考会は、賛否両論、分かれて荒れて、どうしようもないときが多いそうです。
「あ、これは意見がいろいろ出たうえでの選考だな」というのが、選評を読めばみなさんも分かりますよ。
(本当に分かるのかなぁ~?)

対して、今回の直木賞。
東山彰良の「流」
これは、満票、9点満点での受賞だったそうです。


あと、芸術というのは、生きていくには必須ではないけれど、創作という人間としての証のようなもの。
入り口は別々でも、大衆文学も純文学も書いてしまえば同じ文学。
純文学は自分のために書くようなもの。
大衆文学は人のために書くようなもの。
これらを考えながら書いていけば面白いんじゃないのか? って感じの話でした。

~~ 覚 書 以上 ~~

追記:
ちょっと前の新聞に、ラブレターが見つかったと書かれた菊池寛。
BL・やおい好きの私としては、そのあたりの話も聞きたかったが、お孫さんからその話を聞こうとするのは、やっぱり失礼だし酷ですよね。
本当に以上です。m(__)m

「話」と「話し」

2015-08-27 20:24:00 | 小説・読み物
「話」と「話し」の使い分け、いまだに迷い、ときには間違います。

「名詞」と「動詞」と分かってはいるのですが、「ん? これどっち?」と迷うのです。

その都度、調べながら進んでいますが、調べきれないときもあります。

「話」のあとに「を」「に」「が」「の」がくれば名詞となるので「し」は送らないと書いてあるのを見て、その通りに解釈していたのです。

例) 「お話しする」「お話をする」


が、「を」がくるのに「話し」という「送る」例外を見つけてしまいました。

これを、どこで見つけたのか思い出せない。


あー、ややこしやー!

(とある)文学賞いただきました!

2013-06-07 17:33:00 | 小説・読み物
今年の連休、前半初日のことでございました。
 ↑
(どこまで書けるか分かりませんが、大奥風に)

旦那さまとの帰省道中のこと、高速道路のPAで休憩をいただいておりました。

さて、そろそろ行きますか? という頃合いで、わたくしの携帯が鳴ったのでございます。

表示されております番号は、見覚えなく、当然登録もされていない番号でございました。

いぶかしく思いながらも、でてみますと……

「○○さんの携帯ですか? ○○文学賞の担当○○と申しますけど……」

という受賞を知らせる内容でございました。


(戻ります)


7割ぐらい諦めていた受賞で、電話の内容をメモメモ~と思いつつ、狭い車の中では体も動きません。

しかも、「はい、はい、はい」としか言えずです。

でも、とにかく日にちだけは覚えておかねばと、受賞発表の日にちと、表彰式の日にちだけは頭に入れました。

「ご家族ぐらいならいいですけど、発表日まで内緒でお願いします。こちらの都合なんですが、ブログとかで世間に先に発表されるとちょっと困るので」

と言われ、「はい、大丈夫です」と答えながら、(ブログっていっても、『どんちゃん=本名、発表』は私も困るので大丈夫だよ~ん♪)と、頭のどこかが舞い上がってもいました。

多分、5分から10分ぐらいの会話だったと思います。

携帯で話している最中は、夫の肩や腕をパンパン叩きながら、夫に喜びを伝えました。

携帯を置いてから、PAを出発したのですが、走り出したら出したで、もうしゃべりが止まりません。

私も興奮していましたが、聞かされている夫もいつもよりテンションが上がっていたと思います。

なぜなら……


うちの車、私の独身時代から数えて4台目です。

最初から、じっくり乗る人間だったので、どの車も年数は乗っていました。

最初の2台は、妹や知人にあげました。

結婚してから、10年乗って、今の車に変えました。

そして、今の4台目の車で、はじめて10万kmを超えることになりました。

その記念すべき、10万kmをメーターが超える日が、この受賞の知らせのあった日だったんです。

メーターの表示kmで、どう計算しても、10万km丁度は高速走行中になります。

うまいこと、PAやSAには引っ掛かりそうにありません。

そこで、助手席から腕を伸ばして写メの練習をしていました。



この時点で、あと23kmでとうとう10万km達成です。


その最中に「お知らせ」があり、興奮してしゃべりっぱなしだったので、当然メーターは全く見ていません。

いきなり、私のしゃべりを遮るように、夫が「あ、」と声を出しました。

「10万、知らんうちに超えとった!」

「おーまい、ごー!」

と一応言ってみましたが、いつもはネバイ私でも、今日は違います。

「ま、いいや。近い数字は写メしたし♪~」

と、思えた自分にビックリしました。



受賞連絡後ですが、経歴や質問表の回答をメールしたり、対面での取材を受けたり、モデルさんのように写真撮影があったり、表彰式で一緒に受賞する人や、有名作家さん(選者だから)、お偉い方々にお会いしたり、すごく新鮮で面白い経験ができました。

(同日夜 追記)
※ こんなこと、最初で最後のラッキーかも知れませんが、今後も、素人応募をしながら、ゆっくりと趣味を楽しんでいきます。

表彰式は半日仕事で、夫と一緒に出席したのですが、記念撮影には同行した家族も一緒に入り、昼食会ももちろん家族同席でした。



これは、昼食会での弁当です。

美味しくいただきました!

下流の宴

2011-06-15 07:28:00 | 小説・読み物
NHKドラマtv 「下流の宴」
まだ撮り溜めしている最中で、まだ見ていません。
原作も、まだ読んでいませんase2ase2

で、先週末、原作者、林真理子の講演会に行ってきました。

毎日新聞に、1年間の連載で執筆された小説ですが、うち、毎日じゃないので、マッサラの状態で話を聞きに行きました。

幸いなことに、私の所属している会の主催なので、3列目のほぼ真ん中に座ることができまいた。

タイトルは、loudspeaker 「私の仕事から」です。

・3月11日の震災のこと。その後の活動。
・家庭のこと。

色々な内容を散りばめての講演内容です。

スラスラッ~~と、流れるようなしゃべりではありません。
だけど、声の抑揚を変えたり、業界の裏話を加えたり、うま~く人を惹きつける話し方が出来る方だなぁ~と。
さすが、講演慣れしているなぁ~と思いながら聞いていました。

で、彼女は、パソコンは使わないそうです。
これにはビックリexclamation2
light 理由は、手書きの方が早く書けるから。
だいたい、1時間あれば原稿用紙8枚ぐらい書けるそうです。
半日あれば、30枚ぐらいは書けるとか。
これに2度ビックリですexclamation2exclamation2

私は、書き手が遅い方です。
でも、マッハで書いたとして、……やっぱりパソコンの方が断然早いし、疲れない。
プロって、書き方もプロなんだなぁ~と、妙なところで感心したりしました。

さて、タイトルの「下流の宴」の内容にもふんだんに触れていました。

tv 第1話早々に、主婦・由美子が子ども達に「10努力すれば20にも30にもなる」と言い聞かす場面があります。(あるそうです。)

これは、林真理子自身が、「お父さんお母さんの時代は戦争があった。10努力しても1や2にしかならなかった。あなたたちの時代は、10努力したら20にも30にもなる」と育てられたそうです。

そもそも、下流の宴の組み立ては、散歩中の出来事のようです。

『ワタクシね。ある高級住宅地を歩いてたんですよ。
その道端で女の子が。
うわー! なんだこれ! ヤンキー!
コンビニの前でウンコ座りしているような子で、それが可愛けりゃまだいいんですけど、ワタシ、人のことは言えないんですけど、凄く顔が汚くて、吹き出物がバーって出てて、目も細くて、なんだこりゃって見てたんですけど、向こうから知り合いの男の子が来て、「あーこれ、僕の彼女up_slow symbol1」とかって……。
あー、その子んちはココだから彼女紹介にきたんだ。ひえ~って、ビックリいたしまして。
そしてですね、そうか、この子、高校1年で中退してフリーターしてるって聞いてたけど、両親はいい大学出てるのに、もう息子の代になってガタガタガタってなっちゃって、酷いことになっちゃってるとは聞いていたけど。
確かに、こんな女の子を連れて来られたら、親としてどんなにショックかと。
それで、由美子さんのセリフで、「子どもがどういう配偶者をつれてくるかで、それまでの我が家の採点をされるんだと。今、私の家はそういう女の子を連れてくる、こういう下層に入れられたんだ』
 ↑
という流れで、物語が生まれはじめたそうです。

プロ作家として、続けていくために大切なこととして、
1. 心身ともに健康であること。
2. 意地が悪いこと。
3. 妄想の域に達する想像力がある。

日常生活で、小説のネタになりそうなものを常に無意識に探して、意地悪く妄想して、そして売れる本が出来上がるんだろうなぁ~と思った次第です。

東野圭吾200円

2011-02-19 17:24:00 | 小説・読み物
今、本の断捨離中。

ある本屋で、「作家別の買取額」を見たので文庫本を持って行ってみました。
どれもキレイで、帯もそのままです。

note 東野圭吾「手紙」、「ガリレオ」シリーズ2冊。

gamaguchi5 買取額 @200円×3冊 kirakira2

結構、得した気分です。

ちなみに、相棒スピンオフの「鑑識・米沢守の事件簿」は50円でした。(笑)