


続きです。





父が70歳を越えた頃(今から15年程前)、父自身がなんか怪しいと気づき、まずは運転の自粛を自覚してもらおうと、働きかけ始めました。
・近くなら歩け。
・自転車ならどうだ?
・何だったら、タクシー代として月々いくらか入れようか?(子ども達が出し合って)
いろいろと提案してみましたが、まったく聞きません。
いや、聞いたふりはするんです。
だからタチ悪い……
神妙に言うんですよ。
「気にしてくれてありがとなー」とか。
「そやなー」とか。
「へぇへぇ」とか。
本人も、子ども達に心配を掛けるのはいかがなものか? とちょっとは思ったのでしょう。
普通車



私がうるさいから、こういう譲歩をしたということでしょう。
車体がコンパクトになったから、運転しやすくなったと。
私の求めてることと、父の答えがかみ合わない


どうして、こーなる



そんなこんなで数年が過ぎ、母からの着信があると「父になにか


夫には、「私がどれだけ言っても聞きゃーせんから、夫からも言ってくれ!」とお願いするも、夫も言いにくいのか、「お父さんも考えてると思うよ」と言います。
~~ そして帰省時 ~~
父の状態を実際に見て、夫も(これはそろそろ本当に)と思ったのでしょう。
(この頃、姑の関係で、私だけでちょこちょこ帰省をしていたのです)
夫 「お父さんもこの歳までがんばってこられて、凄いと思います。そろそろ私たちを頼って、運転を卒業されてはいかがですか?」

父 「心配かけてすみません。夫君の言う通りです。私も考えようとは思っているんです」
夫 「私はすでに父を亡くしているので、私の父はお父さんだけなんです。それだけに心配なんです」
父 「そう心配してもらって、ありがとうございます」


もう、私までもらい泣きしそうな



……なのに、
妹から、「いや、あれ何も考えてないで。今日も車でスーパー行ったみたいやわ」
本当に、本当に、心からがっかりしました。





父の運転卒業に関して、障害物が2つ。
まず「母」
愚痴は言うんですよ。
「お父さん、車をこすったんや」とか、
「運転が危なくなった」とか。
それで、私がますます父に対してうるさく言うと、
「お母さんが横に乗って、一緒に見よるから大丈夫や」とか、
「夜の運転はやめたから、昼間だけやから」とか、
「タクシー代ぐらいあるから大丈夫や(乗る気はない)」とか、
いきなり父援護に回り、私の背中から撃ちやがります

そして「弟」
年に2~3回の帰省時にしか父と接触しませんが、コイツは……
「お父さんも車がなかったら困るやろ」とか、
「そんなに飛ばすわけでもないし」とか、
「お父さんも考えて運転しよるやろ」とか……
ホント役に立たないばかりか、害悪でしかありません。
じゃー、お父さんがやらかしたら、お前が矢面に立って、すべての対応をするんだな!

絶対に逃げるなよ!


と詰め寄ったら、黙り込みます



ホント、帰ってくるな!

続きます……