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図書館へ(しろいろの街の、その骨の体温の)

2016-07-27 09:57:00 | 小説・読み物
前日、閉館日だった図書館。
翌日(昨日)再び行ってきました。

もともと図書館はお城の中にありました。
それが駅前に移ってから、1度も利用したことがありませんでした。

お城の中にあるときも、行くのは夏休みの図書感想文を書くときぐらい。
あと、移動図書館といって(白鳥号だったかな?)、近所まで車で本を運んでくるときに何度か借りたぐらいです。

私と違って、実妹@みきぞう画伯は本好きだったので、移動図書館を楽しみにしていました。
彼女は保育所の頃から本を丸暗記したりしてたので、担任保母に連れられて各教室を回り、そこで暗唱朗読させられたりして、タダの彼女の趣味なのに、そういう使われ方が大変そうでした。

さて、昨日借りたのは4冊。
まず、話題作家さんのを読んでみました。


「しろいろの街の、その骨の体温の」村田沙耶香

Amazonの紹介文は↓
『クラスでは目立たない存在である小4の結佳。女の子同士の複雑な友達関係をやり過ごしながら、習字教室が一緒の伊吹雄太と仲良くなるが、次第に伊吹を「おもちゃ」にしたいという気持ちが強まり、ある日、結佳は伊吹にキスをする。恋愛とも支配ともつかない関係を続けながら彼らは中学生へと進級するが――野間文芸新人賞受賞、少女の「性」や「欲望」を描くことで評価の高い作家が描く、女の子が少女に変化する時間を切り取り丹念に描いた、静かな衝撃作。
 季節が変わるごとにたくさんの転校生がやってくるニュータウンで、クラスの立場も性格も、正反体の女の子と男の子が出会う―。学校が嫌いだった人たちへおくる、教室の物語』

Amazonのカスタマーレビュー内容もそれぞれ個性があって面白いです。

紹介文やレビューの通り、小学生~中学3年生の始業式朝までの物語です。
正直、タイトルがさっぱり分からなかった。
最後まで諦めずに読んで、はじめて「うーん、だからこのタイトルなのか」と。
日本語なんだけど、気持ちは、英単語の意味を必死で調べて、それをくっつけて、でも意味が通らなくて、なんじゃこりゃー全世界を日本語にしてくれ~!と悶絶して、最後まで読んではじめて英語で言うところのイディオムみたいな感じ?と紐解ける(解けないかも?)感じです。
 ↑
自分で書いてて分からなくなるわ(笑)

内容ですが、アラフィフの私には遠い昔のこと過ぎて、なかなか入れない。
主人公の結佳は、不満満載の毎日なのに、妙に達観し過ぎたところがあって、でもある面では本能に正直で、不安定でアンバランス。

確かに小中学生の頃って、自分が友だちにどういう風に見られてるか?
クラスの中での立ち位置。
ランク付け。
ここら辺は本能で感じてました。
最近、カーストって言葉が、学校内、PTA内でもあるらしいけど、これはわざわざ最近の人が口に出してしまっただけで、昔っからあったもの。
「面白さ」「足の速さ」「勉強の出来不出来」これらでクラス内でのランクがあり、昭和の最初の頃は「親の職業」で子ども内でのランク付けが確実あったようだし。(今もあるか)

結佳のあまりにも自虐的すぎる思考。
反して自分や人を冷静に分別し、それが正しいと思い込む思考。
好きという気持ちを無意識に持て余し、それは街のせい、学校のせいだとする思考する。
墓穴も掘りまくる。
学年が変わって、中学生になっても、その空回りが加速して続きます。

多分、ほとんどの人が思い当たるんじゃないかな? という感性です。

そこから脱却できずにP3~P224まで続きます。

P225~のある種犯罪めいた結佳の行動で、学校での立ち位置が一瞬で変わり、その位置ではじめて自分に素直に向き合ったようです。

P258~の主人公は素直になり過ぎて、自分と正直に向き合い過ぎてる感もありますが、幼さ、無知さ、強欲さ、(かな?)今までオブラートに包んできたものをむき出して初体験にいたり、一皮むけた新しい自分になって新中学3年を迎えるわけです。


確かにAmazonの紹介通りの衝撃作です。

本は読み続けないとダメですね。
最近の流行になかなかついていけません。(^^;
三島賞(Amazonレビューには野間文芸新人賞となってますが)を受賞されている小説ですから、何人もの選者さんがこの作品を読んで選んだわけです。
選者さんって色々な年齢の方がいるはずですが、きっと、いくつになっても頭が柔らかくて、主人公の色々な年齢層に寄り添って、作家さんの思いを感じ取り、そういう作業を繰り返して受賞作を選んでいるのでしょう。

1から作り上げる作家さんて凄いです。
その作家さんの思いをくみ取る選者さんも凄いです。

久々に読書してそう思いました。

本屋さんと図書館

2016-07-25 17:11:00 | 小説・読み物
先日、芥川賞が発表され、久々に読んでみたい作家さんが受賞されました。

今までも話題になった作家さんがいますが、買ってまでは読んだことありません。
文章仲間の誰かが必ず持ってて、「受賞作、もう読んだから誰か読む人ー!」と聞いてくれるので、順番に回しながら読みたい本だけ読んでました。
難し過ぎて、途中で読むのを止めた本もわんさかあります。

今回、村田沙耶香さんに妙に惹かれました。
はじめて、『買って読んでみよう』と思いました。

それで、今日、本屋さんに行ったのですが、普通あるはずの「受賞作コーナー」というものがありません。
店員さんに聞くと、「受賞発表の日に売り切れて、注文はかけてるけどいつ入ってくるのか未定なんです」とのことです。

出遅れたなぁ~とは思ってましたが、発表された当日に売り切れちゃったのか。
なら、しょうがない。

次は、図書館に行きました。
今回の受賞作「コンビニ人間」は多分順番待ちだろうから、それ以外の作品を読んでみようと思って。

で、市営駐車場に車を入れたら、駐車券を取るところに「本日、図書館は休館です」との張り紙が。

あー、そうなんだ。
バックは出来ないので、駐車券を取って一旦入場し、そのまま出口から帰りました。

今日は縁が無かったようです。
ヽ( ´ー)ノ フッ

サザエさん「えーーっ!」

2016-01-15 07:53:00 | 小説・読み物
巷では、SMAPのことでちらほら動きがあるようですが、私にはこちらのほうが驚きです。

「サザエさんは前妻の子」「タラちゃんは暴れん坊」
http://news.livedoor.com/article/detail/11039519/

転記しときます。

【「サザエさんは前妻の子」「タラちゃんは暴れん坊」…『サザエさん』70周年記念、改めて振り返る“磯野家の衝撃事実”

 1946年に連載がスタートした『サザエさん』。今年、連載開始から70年を迎えるとあって、昨年末12月29日には朝日新聞から過去の作品(300点)を厳選した増刊『サザエさん2016』が発売されるなど、“周年”を祝うムードが高まりつつある。

 原作本にスポットがあたる中、久しぶりに注目を集めているのが、アニメでは明かされていない「磯野家の秘密」だ。サブカル系ライターがその一部を解説する。

「サザエは波平の前妻である海原潮の娘で、波平の現在の妻であるフネとは血のつながりはない、という説もあるんです。フネはお見合いで結ばれた波平の2番目の妻で、実家は静岡にあり旧姓は石田。実際、原作では2人で波平の前妻の墓参りに行く場面があります。ちなみに、前妻はサザエを産んで間もなく、病気か交通事故だかで亡くなったとか」

 サザエとカツオの不自然な年齢差にはこんな真実があったわけである。 また、原作には登場していないキャラや設定もあるという。

「波平には双子の兄である海平がいます。見分け方としては、波平は髪の毛が1本で海平は2本。原作では10年後のサザエ一家を描いたページがあり、そこにはタラちゃんの妹のヒトデちゃんが登場します。おそらく、アニメ版は成長しないのでずっと出てこられないんでしょうね(笑)。ちなみに、初期のタラちゃんは乱暴者という設定。悪戯をして物置小屋に閉じ込められたときに『開けろ! 子供をいじめんな!!』と2歳児とは思えないセリフを吐いています」(同)

 また、マスオさんは二浪して早稲田卒、アナゴさんは京都大学卒と思わぬ高学歴。実はエリート商社マンだったのだ!

 30代以上の方なら1992年に発売され、話題となった『磯野家の謎』(飛鳥出版)を思い出す人も多いだろうが、原作マンガはわりとファンキーで、毒気の強い一面もあった。すっかり国民的アニメになり、毒気の抜けたアニメ『サザエさん』もいいが、せっかくの節目の年。たまにはマンガ『サザエさん』を眺めてみてはいかがだろうか。】

週末のサザエさんアニメ、欠かさず見てました。
知らなかった!

橋田寿賀子と湊かなえ

2015-09-28 21:43:00 | 小説・読み物
もし、自分の真ん前に橋田寿賀子と湊かなえがいて、二人が共著した作品があったら、その世界を見てみたいですか?

嫁姑、婿舅、小姑に、子どもでも従姉妹同士の意地の悪い競争、これらが入り混じったドロドロの親族関係。
人間が隠し持つ悪や怨念を、目が笑ってない笑顔で繰り広げられる地域社会。
もう逃げ場無しです。

多分、「プロローグ」を出るか出ないか辺りで、お腹一杯になり本を閉じると思います。

これがもし、現実世界で、目の前にあったら。
自分が巻き込まれずの、高みの見物だったら、最後まで見るかも? ですが、その中に登場させられてしまったら、どんな手を使っても退場を試みます。

怖いなぁ~(;゚Д゚)

ミコちゃん

2015-09-10 16:27:00 | 小説・読み物
保育所から一緒だった、ミコちゃんという子がいます。
(呼び名ですが、仮名です)

いつもミコちゃん中心で物事が進みます。

小学校に上がってからは、必ず1学期の学級委員に選ばれていました。

勉強もできる方だったと思います。

足は速かったです。

中学校では一度も同じクラスにならなかったので、その存在は忘れていました。


最近、『親切そうにして、実は意地が悪い』という内容のもの(本だったか、アニメだったか)を見て、ミコちゃんを思い出しました。

子どもの頃、小学校自体が小さな集落でした。

そこでハブられると何やかやと大変になるので、女子は全員ミコちゃんの子分のような存在でした。

でも、そういう異質に気付かないアホな私がいました。

(ミコちゃんて、実は意地悪?)と思ったことは数知れず。
だけど、それを誰にも言えません。
意地悪と思ってるのはきっと私だけ。
もし、ミコちゃんの耳に入ったら、恐ろしや~~。
 ↑
という心境でした。

ところがですよ。
1. 小学校も高学年になった頃、ミコちゃんと仲がいいと思われてた男の子がボソッと言うのを聞いてしまったのです。

「あいつ、イライザみたいや」と。

知らない人はいないと思いますが、イライザとは、キャンディーキャンディーに出てくる、物凄く意地悪で嫌な人物です。
それを聞いたとき、(えっ? えっ? えっ?)と思ったものの、意外過ぎて聞き返せませんでした。

2. その頃、「探偵と泥棒」という遊びが流行っていて、昼休みはフル時間使って走り回っていました。
要するに、校内全てを使った鬼ごっこのようなものです。
(職員室&鍵のかかった部屋は除く)
私、音楽室に隠れてまして、うまい具合にピアノとオルガンの間に座ってたんです。
のぞき込まないと見えません。
そこに音楽の先生登場。
あと、もう1人、私が仲良くしていた1学年上の音楽クラブの女の子が一緒でした。
先生が言いました。

「今年の音楽祭は失敗かも知れん。あの転校生が来るまで、配役をもうちょっと待てばよかった。レベルが全然違う」と。

確かに、エレクトーンの上手な転校生がいました。
しかも優しくて、人あたりもいい。
ミコちゃんは、その存在感でエレクトーンとか、ピアノを弾いていましたが、実は、ピアノもミコちゃんよりもっと上手な子がいました。

今思えば、先生も実力より存在感を優先していたのかも知れません。
そして、その転校生が1年の時からずっといれば、ミコちゃんの存在感はずっと薄まっていたはずです。

3. それからずっと時間は経って、二十歳前後の頃、やはり保育所から一緒だった友人がボソッと言いました。

「ミコちゃんておったやろ? あの子、すっごい意地悪やったよな」

なんだー、みんなそう思ってたんだ!

みんなの個々の考えをそれぞれに封じてしまうミコちゃんて、やっぱり凄い存在だったのかも知れない。

ミコちゃんにやられた意地悪は数知れず。

今度まとめて小説にしてみよう。

でも、あまりにあくど過ぎて、胸くそが悪くなりそうです。