弁護士ふくふくの今日が出発点

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大腸摘出手術体験談(その② 悪化へ一直線)

2009-02-21 12:35:07 | 大腸摘出手術体験談

  2008年2月1日、大腸からの下血も完全にとまり、大学病院を退院しました。入院中、2回の大量出血とトイレでの失神もあり、50年あまりの人生の中で、もっとも危機的な体験でしたが、もう、これからはこれほどのことはないだろうと思っていました。 

  退院直後の2007年の2月と3月は、下痢や血便も全くなくなり、トイレ(便)の回数も1日1,2回で、腹部の痛みや違和感等も全くありませんでした。薬を飲まずにこの状態であれば、再燃期が終わり緩解期に入ったといえますが、この時期は、まだステロイドやイムランという免疫抑制剤を飲んでいるので、緩解とはいえないようです。この潰瘍性大腸炎という病気の一般的説明として、「完治せず、緩解と再燃を繰り返す」とされていますが、この時点ではまだ緩解にもなっていないのです。

 退院時点でプレドニンという名前のステロイド薬を一日15ミリグラム飲んでいましたが、これは、骨粗しょう症等の発生等副作用の強い薬なので、徐々に減らしていき、6月末時点でゼロとなりました。これに対し、退院前から、プレドニンに代わるものとしてイムランという名前の免疫抑制剤というもの(臓器移植の際に、他人の臓器に対する拒絶反応を少なくする薬らしいです)を飲み始め、このイムランで大腸の炎症再発を防ぐというのが治療方針でした。しかしながら、3月になると、再び僅かですが便に血液が混じるようになりました。3月、4月は自宅療養ということで、一日家の中にいて、食事も油もの、乳製品、辛いもの等をさけ、おかゆ中心でした。

  5月になると、午前中だけ職場(事務所)に出て、体を少し慣らすようにしました。そのころになると、便の回数も一日3回から5回と増え始め、毎回便に血液が混じるようになりましたが、できることは、薬を飲み、食事に気をつけ、疲れないようにするという程度でした。潰瘍性大腸炎のもっともポピュラーな薬であるペンタサについては、以前の使用の際、自分の体に合わなかったのですが、再度挑戦してみたり、ガストロームという薬を使ったりしてみましたが、うまくいきませんでした。

 このように炎症を抑える薬がみつからないため、6月頃から、潰瘍性大腸炎の患者でもあり医師でもある西本真司先生の本や西式健康法なる方法で潰瘍性大腸炎を治した赤池キョウコさんの本等を参考にして、呼吸法や体操、食事療法を始めました。また、7月になって、健康食品のプロポリス等を飲み始めました。これらの成果か、若干出血量が減ったような感じもありましたが、7月には、便の回数も10回くらいになり、3,4月くらいの普通便(固形便)から軟便や下痢になり、お尻がひりひりするようになりました。7月14日からは、お尻(肛門とその周辺)の痛みで、事務所にも出て行けなくなりました。

  要するに、退院後の経過としては、徐々にではありますが、ステロイドの減量、中止と対応しながら、悪化の方向へ進んでいることは明らかでした。退院後、ネットで潰瘍性大腸炎関係(患者どうしの交流)の掲示板を見たり参加したりするようになりましたが、その中で、「広島漢方」なるものがかなりの成果をあげていることがわかりました。八方ふさがりの状況の中、「広島漢方」に運命をかけるような気持ちで、2008年7月23日、広島市にある広島クリニックを訪ねました。(次号に続く)



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