題詠100首blog

こちらは「題詠100首blog」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、ご参加ください。(五十嵐きよみ)

055:頬

2006-01-01 | 051-060の歌
「055:頬」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

題は「頬(ほほ、ほお)」です。違う漢字と読み違えていないか、ご注意ください。

055:頬(エクセレント安田) (風流三昧)
頬っぺたがほんのり赤く染まりんこ素敵な恋にはにかむアタシ

055:頬(美山小助) (小助の和歌)
愛娘 頬を撫でし 時は過ぎ 今は声すら 聴くこと叶わぬ

055:頬(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
頬撫でる薫風も愛し山塊は春に霞みて紫に笑む

055:頬(はこべ) (梅の咲くころから)
ワキ僧は夕陽が頬を染めており 薪能にて神宮の杜

055:頬 行方祐美 (やまとことのは)
頬あかく染めて眠れる嬰児に手紙を書こう本を選ぼう

055:頬(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
頬を打つ季節はずれの霙雨 虚実皮膜といふを悟れと

055:頬(しゃっくり) (春雨じゃ)
鎌倉の峠で友は迷わずに頬にかかる涙伊語で歌ひし

055:頬(みずき) (空)
降りたちし終着駅は頬ぬらす海のひかりの旅情に青き

055:頬 (西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
珍しく南の里に積もりたる雪頬張りて出湯に浸る

055:頬(船坂圭之介)再投稿 (kei\'s anex room)
頬を打つ季節はづれの霙雨 虚実皮膜といふを悟れと

055:頬 (クロッカスの歌)
頬紅を塗る少年が口にするGigoloが雨の路地に消えゆく

055:頬(紫女) (クロッカスの歌)
頬紅を塗る少年が口にするGigoloが雨の路地に消えゆく

055:頬(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
寝ぬる子のやはらかき頬に触る指はわれのかたへの母性を覚ます

055:頬(aruka) (外灯都市)
階段で少女ふたりが頬よせて逃走計画ささやく真昼

055:頬(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
B’zなど嫌いと言った旦那には 頬に往復ビンタを死ぬまで

055:頬 (丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
われの身をえらびし赤子やはらかな頬に力をみせて乳吸ふ

055:頬(まつしま) (心の空)
頬杖をつく背景は雨の日の二階の部屋の窓辺と決める

055:頬(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
戯るる子らの姿に頬ゆるむ特権日々に教師にありて

055:頬(飯田篤史) (ひこうき雲)
はるの日のもうもどれないやさしさの風がぼくらの頬をかすめて

055:頬(謎彦) (ジャポン玉)
ひさかたの光源氏の頬髯がたつた一度の婚姻色を

055:頬 (新井蜜) (暗黒星雲)
頬寄せて二人で海を見てたとき亀の斉藤が生まれたらしい

055:頬 (NOTHING WORKS)
潮風が頬を撫でる。忘れてもいい頃だと。もう海には来ない。...

055:頬(春畑 茜) (アールグレイ日和)
両頬をささへて午後の雨を見る硝子のさきの著莪にふる雨

055:頬(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
ぷくぷくの 頬の娘は おたふくと 間違えられた うつりませんよ

055:頬(本原隆) (それについて)
また恋が誰かの頬を赤くしてそれが僕にもうつるんだろう

055:頬(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
好きな子と目が合うだけで頬染めた恋に目覚めた中学の頃

055:頬(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
刻々と頬青ざめるわざとしたリストカットで優しくされて

055:頬(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
いいわけは用意したから染まってる頬にとっとと気づけ鈍感

055:頬(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
突然の 雨に打たれて 冷えてくる 真っ赤な頬が ひんやりしてる

055:頬 (青泉の部屋)
入院で手足細くスマートにごはんダイエット成功のよう

055:頬(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
かち氷を頬に当てて熱を取る夏の甲子園応援しつつ

055:頬(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
ひんやりとする右の頬押し当てて同じ目線で見ていた夕陽

055:頬(暮夜 宴) (青い蝶)
甘い甘いシュークリームのような頬へだてるものはなんにもなくて

055:頬(水都 歩) (水都blog)
入社式臨む姿の晴れ晴れと見送る母の頬も緩みて

055:頬(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
ひこひこと泳ぐくらげに目を寄せる お前の頬はどーこにーある?

055:頬(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
 とり返し  つかないほどの  頬ずりに  油断してたら  よだれが垂れた

055:頬(西宮えり) (aglio-e-olio)
スクロールからf字孔まで頬をなで柔(やわ)い音符の連なりでいい

055:頬(秋野道子) (気まぐれ通信)
眼に触れる母の頬には幾筋も涙があった夏はあれきり

055:頬(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
旧友に大丈夫かと問われたり確かに頬はこけてはきたが

055:頬(Yosh) (★光に向かって★)
頬流す涙も汗ももろともに 報われた瞬間(とき) 真珠と煌めく

055:頬 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
ふくらんだ頬をつついて笑わせた あの日と同じ風を感じた 

055:頬(スガユウコ) (ココロに花を)
「変わらなきゃ」思う心と裏腹に頬づえついて現実(そと)を見ている

055:頬(ドール) (花物語)
幸せを装うために桃色のきめこまやかな頬紅をぬる

055:頬(原田 町) (カトレア日記)
頬白の乙女目白の少年も水浴びに来よわが狭庭辺に

055:頬(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
頬をきる風はなないろ丘のうえ かろやかになる谷のふく笛

055:頬(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
起承転結がない恋 頬一つ叩いて終われぬ堂々巡り

055:頬(花夢) (花夢)
頬を触れられてしまえば崩れだすので怖いただまもりたいもの

055:頬(みゆ) (*** ことばあそび ***)
陽を受けて頬染たるや野辺の花 貴女も太陽(かれ)に恋したひとり

055:頬(野良ゆうき) (野良犬的)
頬杖をついたゴリラが俺のことつまらなそうに見ていやがった

055:頬 (斉藤そよ) (つれづれつづり)
頬づえをついてみやれば道ばたに笹がにわかに立ちあがる午後

055:頬(夜さり) (夕さり夜さり)
右頬を打たせて左も差し出すは日本(IL Bon)だけね亜細亜のしもべ

055:頬(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
頬打てば寝惚け眼に凶悪な光宿らん最悪の正午(ひる)

055:頬(ハナ) (象の求愛ダンス)
頬なんてツンドラ気候なみだなどつららになぁれあのひとを刺す

055:頬(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
滾る湯に頬をくぐらせでもすれば空へ吸はれず行けるだろうか

055:頬 (なかた有希) (* にじのかかるばしょ *)
あなたのために桃色の頬紅つけてみましたとかって冗談だけど。

055:頬(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
くちづけを受け止めるためフィアンセに頬をさしだす間も上の空

055:頬 (寺田ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・かの春を過ぎにし日々といふなかれ今も覚ゆるぞ汝が紅き頬

055:頬(みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
赤ちゃんのおむつのやうな虫の幼虫兜虫にてやはらかな頬

(みの虫)再投稿 (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
赤ちやんのおむつのやうな虫の幼虫兜虫にてやはらかな頬

055:頬 (みの虫)再再投稿 (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
赤ちやんのおむつのやうなえう虫兜虫にてやはらかな頬

055:頬(みなとけいじ) (海馬)
ギザギザの頬すりつけて笑ってた紅い向日葵だけが残った

055:頬(素人屋) (素人屋雑貨店)
西日射す夏夕暮れのキッチンで煮詰まってゆく魚の頬肉

055:頬(やな) (やなさんの基地)
頬に触れることが自由であったなら右手と左手で愛しいふたり

055:頬(小早川忠義) (ただよし)
心には洞穴あれば吐露したきをひたすら抑へ飯を頬張る

055: (あんぐの短歌)
頬と頬こすり合わせて愛誓う 迷惑顔の我が猫たちと

055:頬(あんぐ) (あんぐの短歌)
頬と頬こすり合わせて愛誓う 迷惑顔の我が猫たちと

055:頬(笹井宏之) (【些細】)
もうきみの頬はさみしい山脈でぼくはピッケルを買ってしまう

055:頬(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
我が指の届く範囲で頬笑みし君の優しさ抱き締めたし...

055:頬(わかば) (わかばのうた)
両頬のやさしさを受けた刻印がわたしに語る逃げてはならぬと

055:頬 (でたらめなうたどもよ!)
頬挟む掌(てのひら)温き秋雪夜「其の儘でいて眠り就くまで」  

055:頬(美里和香慧) (     Popん?TANKA)
深夜2時、青白い頬とびだしたはげしい雨の中へ 真夏日

055:頬 (みあ) (言の葉たち)
頬づえをついて見あげる向こうからプテラノドンがやってきそうで

055:頬(goldfish) (月と金魚鉢)
ふたりの頬ふれあう時は懐かしい場所の匂いがきっとするはず

055:頬 (紫峯) (時空の扉)
柔らかな頬を恋うるよ麦の穂の黄色く実り蛍飛ぶころ...

055:頬(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
お醤油が入っているの?右頬と目をまんまるくしてカンロ飴

055:頬 (鈴雨日記)
つやつやと頬光らせてマウンドに立つ若者のまなこ強きぞ

055:頬(鈴雨) (鈴雨日記)
つやつやと頬光らせてマウンドに立つ若者のまなこ強きぞ

055:頬(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
右頬でばかり噛むって見破られ「キャッチボールは左」と嘘を

55頬(クロエ) (90%の幸福)
頬をさす月曜の朝に負け戦(いくさ)ミーティングなら山羊の目をして

55:頬(栗凛) (ス芸紙一重?)
背中にね 頬寄せたのは哀しくて ゆだねたかった ワケではなくて

055:頬(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
右頬にあざをつくりぬA君のことを児相に報告をせり(児相:児童相談所)

055:頬(るくれ) (とっても単純なこと)
頬と頬触れ合いたい君 指先で突っつく私 ずるいね。やめるね。

055:頬(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
その頬に触れよ ケガレの指をもて 蜘蛛の脚ほど伸ばしたる爪

055:頬(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
泣きじゃくるミンミンゼミが昨夜から頬にとまって飛び立たなくて

055:頬(凛) (臥薪嘗胆)
授業中頬杖してる君がいた 視線の先は見なきゃよかった

055:頬(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
携帯電話(ケータイ)を切りたるのちの妹のその片頬に映る彦星

055:頬(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
目を開き 頬ふくらませ 仁王立ち 君の姿にただ戸惑って...

055:頬(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
「右の頬打たれたならば、左の頬打つべし!打つべし!」~丹下段平

055:頬(星桔梗) (風船がわれるまで)
純情を表すような頬の照り隠す私を見透かさないで

055:頬(佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
一杯のビールで頬を染めてゐた アイツのそんな頃を知つてる

055:頬(佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
一杯のビールで頬を染めてゐた アイツのそんな頃を知つてる

055:頬(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
マシュマロのようなあなたの頬にふれ手の届かない風船割れた

055:頬(なまねこ) (路地裏稼業)
難しい顔で頬づえ右の手でかっぱを落書き会議は踊る

055:頬(智理北杜) (智理北杜)
頬赤く黒髪綺麗な君の姿写真の中じゃ寂しいよ ねえ...

055:頬(碓井和綴) (雨歩日記)
頬っぺたをぷにっとつかまえ見つめ合うこの瞬間も永遠…で、いいか

055:頬 (お気楽堂) (楽歌三昧)
梅酒から取り出した梅頬張って君の問いには答えぬつもり

055:頬(きじとら猫) (きじとら小部屋)
頬紅のつけ方すらも忘れたが触れた手のひら忘れられない

055:頬(日下智世) (万美愛任叶結実)
焼きたてのとうもろこしを頬ばりし夏の思い出またひとつ増え。

055:頬(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
 片折れの翼で白く抱きしめし名残りの君の染まりゆく頬

055:頬(やすまる) (やすまる)
頬だと思ったら頭でさした指がずぶずぶ沈む腐っているね

055:頬(村上きわみ) (北緯43度)
なんだろうとてもおろかな頬のまま先に逝こうと思うげんきに

055頬(帯一 鐘信) (361℃)
松井君、遠いところで浮かんでる月みて思うお前の頬を

055:頬(はるな 東) (菜の花の道)
捥ぎたての桃をほうばるきみの頬の満足測定100%  

055:頬(はるな 東)再投稿 (菜の花の道)
捥ぎたての桃をほうばるきみの頬の満足測定100%  

055:頬(はるな 東)再投稿 (菜の花の道)
もぎたての桃をほうばるきみの頬の満足測定100%  

055:頬(小雪) (朱紗)
ほんのりと 色白頬に 紅させば 匂いたつよに 麗しきなり

055:頬(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
この部屋の畳は頬にひんやりとあるところにはふるさとはある

055:頬(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
身代わりとして飾られる人形の乾いた頬を拭って待つよ

055:頬(市川周) (ミルミルを飲みながら)
エルボーが頬打つ真昼 逆光のトップロープに立つマスクマン

055:頬(振戸りく) (夢のまた夢)
かの人の教えの通り右頬を打たれたら出す左アッパー

055:頬(村上はじめ) (spidyな日々)
笑うときえくぼができるその頬に触れてみたくて伸ばした右手

055:頬(方舟) (方舟)
イラクより帰還の兵は真っ先に我が子抱き上げ頬ずりをする

055:頬 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
この夏の浴衣を選ぶ少女らの頬はリュウキン瞳ヒマワリ

055:頬(中村うさこ) (みすずかる信濃の庵(いお)の歌綴り)
一歳の誕生日けふ頬ずりも適はず想ふアメリカの孫

055:頬(ぱぴこ) (テクテク)
あくまでも弧を描く頬 垂直に涙を捨てて憎みたかった

055:頬(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
痩せ女いまだにひと恋ふらむか頬の沼地にさやぐ月草

055:頬(幸くみこ) (そこそこがんばる)
理科室で頬を打たれた夏の日の リノリウムの青あなたの白衣

055:頬(あおゆき) (メソトリウム)
頬骨をそっとたどったモンゴルの風は飽くまで飽くまで走った

055:頬(舞姫) (Thirty One 題詠100首置き場)
頬紅をうすいピンクに変えてみる自分の中の少女はどこだ

055:頬(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
右頬にあかるい風を受けるのが話しはじめるための合図で

055:頬(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
燃えるよな熱い手なのに頬撫でる潮風よりも優しくちづけ

055: 頬 (佐田やよい) (言の波紋)
頬骨のかたちをたどる指先のあたたかさすら忘れてしまう

055:頬(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
選ばれないなんてわたしはゆるせない頬にあかるい薔薇色のせる

055:頬(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
頬笑むと書けばわずかに頬だけでむりに笑っていたなと気づく

055:頬(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
頬笑むと書けばわずかに頬だけでむりに笑っていたなと気づく

055:頬(岩井聡) (North Marine Drive)
頬傷の記憶あるいはケストナー 最終バスの窓は冷たく

055:頬(しょうがきえりこ) (GakiDay's TANKA)
痛くない悲しくもない抱かせたい 瞬きもせず頬を濡らした

055:頬(濱田花香) (紅葵爽♪)
鬱(うつ)酷(ひど)く、君頬肉も落ちりたた。今、生気満ち、張りたる頬や

055:頬(今泉洋子) (sironeko)
梅の香をふふむ風吹きすれ違ふをみなの頬を赤く染めたり

055:頬 (翔子) (花こみち)
   いつか行く景色は無色車椅子その日のために頬紅を買う

055:頬(内田誠) (その言葉の行方)
あきらめてしまえるものが残された夏の終わりに揺れる頬杖

055:頬(彼方) (心を種として)
虫刺され君があんまり見入るから頬熱くなる喰われたくなる

055:頬(砺波湊) (となみ☆みなと)
キスしたい小鳥の羽根よりやわらかく小鳥の喉より震える頬に

055:頬(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
頬杖をついて眺める窓の外カフェは涼気に満たされている

055:頬(みち。) (虹色アドレナリン。)
これじゃない、これでもない、と胸の中かきまわすたび濡らされる頬

055:頬(小太郎) (ねこのにくきゅう)
頬杖をついて見ているくびすじの真白きに残るきれぎれの月

055:頬 (ほわほわの森)
頬寄せて親子で話す恋バナは 何時の日にか過ぐ我に重なり

055:頬(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
頬寄せて親子で話す恋バナは 何時の日にか過ぐ我に重なり

055:頬(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
頬張った冷凍みかんの冷たさに子どもの頃の夏よみがえる

055:頬(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
冷たくて小さい顔の弟を頬張ったまま冬が輝く

055:頬(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
朝の窓あければ透ける影ありて木春菊に頬紅をさす

055:頬(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
思い切りぶん殴れ頬もう二度と出て行くなんて言わせないから

055:頬(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
ありがとうあなたの白い両頬にバビロンまでの地図を書き込む

055:頬 (わたつみいさな。) (乱切りくじら)
触れられるためだけにある右側の頬を今夜はどこに捨てよう

055:頬(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
頬杖の視線の先が見えなくて、ドーナツ屋の満席の止まり木

055:頬(小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
その瞬間信じられずに頬につめこむくるみこぼして逃げ出す仔リス

055:頬(癒々) (Romantic irony)
薔薇色の頬して王子はわたくしの柔らかな腹を心底なぐる

055:頬(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
頬っぺたがしびれるくらい笑ってた 天気がよくて泣きそうだった

055:頬(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
酔うほどに頬をすり寄せ来し父のダンゴッパナをわれ受け継ぎし

055:頬(夢眠) (夢眠・日々綴り)
思い切り開いた両手で頬叩く何を迷うと我を覚まさす

055:頬(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
傷が頬をはみだして壁に続く 今日 ぼくの手がぼくの名で呼ばれてた

055:頬 (如月綾) (お気に召すまま)
人間に愛情を溜める頬袋みたいなものがあればいいのに

055:頬(理宇) (±雑記蝶)
僕だって君とは笑いたくないさ。頬まで届く程に濃い隈。

055:頬(kitten song) (kitten song)
彼女の頬を風が撫でる海辺 色とりどりの疑問符を捜しに

055:頬(Harry) (四月なかなか)
一日をプールで過ぐしし乙女らか濡れたる髪にあかき頬して

055:頬(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
頬ずえをついて見ているくじら雲もうそれからを想わずにいる

055:頬(村本希理子) (きりころじっく)
頬杖の腕を変へをり 人間に人間の皮膚があるといふこと

055:頬(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
ぷにぷにと触れてほしくておもいきり可愛く頬をふくらせてみる

055:頬(理宇) (±雑記蝶)
僕だって君とは笑いたくないさ。頬まで届く程に濃い隈。

055:頬(透明) (limerence)
公園の芝で昼寝をする子らの頬で産毛が黄金に光る

055:頬(もりたともこ) (短歌、すきです。)
やるせなく言葉なくただ柔らかき頬のラインを窓越しに見る

055:頬(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
自転車で冬の風切るあからひく頬はほてればせつなきまでに

055:頬 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
いつの間にか冬が来るから頬の奥集めるスイカ想い出の種

055:頬(みずすまし) (水紋)
夕焼けの赤きに染まる頬の色 影を踏み踏みあしたもあそぼ

055:頬(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
散歩して頬にそよ風心地良い 少しの悩みは吹き飛ぶ気分

055:頬(shall3) (山歩き録)
頬なでる 風に吹かれて 揺られたる 穂が金色に きらめく野原

055:頬(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
夕暮れにひとり頬杖つくなかれ闇がさみしさ連れ来るゆゑに

055:頬(ヒジリ) (*tRIGger.)
よせるだけ触れはしないと頬がより接近戦にくじける年で

055:頬(ことら) (ことらのことのは)
唇も耳も瞼も前髪も頬も一緒に包む掌(てのひら)

055:頬(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
頬杖をついて何かを思うふり独りぼっちの午後のファミレス

055:頬(フワコ) (きくとわたし)
故郷に雪を降らせてきた風が頬に触れゆく 秋が深まる

055:頬 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
秋を見て頬に響いた鈴虫の音(こえ)に教わる惜しい虫歯だ

055:頬 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
「頬骨をあげてしっかり声出して!」師に言われいる歌のレッスン

055:頬(堀 はんな) (たん たん 短歌)
頬づえをついて目を遣る空間に他人(ひと)には見えぬ心の景色...

055:頬(まほし) (うた・たね)
頬なでる景色 オンボロ自転車をこぎこぎのぼる陽炎坂かな

055:頬(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
引き潮の三日月ならむその頬が項に寄りて波呼び戻す

055:頬(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
あつあつの石焼いもを頬張って異国の友を思い出す夜

055:頬(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
ものすごく嫌いになった恋人の頬をなでたら明日はひとり

055:頬(くろ) (鎌倉日記)
手を出せば喰はれてしまふ3Dメガネで観たる頬白鮫よ

055:頬(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
右頬が夕日、ひだりが信号の青のひかりに濡れてゐしこと

055:頬 (象と空)
満月は明るすぎるよ あなたには頬に涙は似合わない

055:頬(ゆづ) (透明ランドセル)
頬杖をついて思ったやさしさはここからきているものではないと

055:頬(けこ) (あきのうた声)
しら玉の頬に涙の通りみち貼り付け夢に落ちるおさな子

055:頬(pig_pearl) (ブタに真珠)
一生に 一度きりの あの頬を 撫ぜた瞬間 頬つたう涙

055:頬。  (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
アイブラウ マスカラくっきり今の顔 だけど私は頬紅イノチ

055:頬(浅葱) (空耳の森*番外地)
ゴキゲンな赤子の頬と指で撫でほわっと幸せ分けてもらおう

055:頬(究峰) (思い浮かぶがままに)
頬杖をつきて眺める光景の今は懐かし遠き日のこと...

055:頬(ベティ) (Betty's second Bar)
ほおずきを鳴らせば笑う幼な児のまあるい頬が朱くかがやく

054:頬 (nine) (songs)
頬を打つ風は涙も奪いそうそれでもわたしは泣けない泣かない

055:頬(minto) (@100@)
頬にあて頬杖をつくポーズしてロダンを真似し考へる人

055:頬(近藤かすみ)  (気まぐれ徒然かすみ草)
『柔らかな頬』 持つひとはをみなにて母なることにしばし倦みたり (桐野夏生 講談社 文春文庫)

055:頬(内田かおり) (題詠2006深い海から)
秋風の中で遊んで頬染めて笑顔で差し出す銀杏の葉っぱ

055:頬(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
その理由をアタマの中で整理する前に右手が子の頬を打つ

055:頬(のんちゃん) (のんちゃんの衣裳部屋裏)
目を閉じて酔ってるフリをしていたら頬にキスされ起きられなかった

055:頬(春村蓬) (風見鶏)
ギィギィと椅子を鳴らして頬杖をしばしつきたり学習机に

055:頬(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
わたしだけ愛していたい頬骨の稜線にある憂いのけしき...

055:頬(星川郁乃) (Air Station)
頬骨の位置の似てきた顔ふたつ並べばいつも静かな夕餉

055:頬(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
頬肉を内からしきりと噛んでいて皮膚一枚で閉じゆく私

055:頬(千) (Mille et une nuits)
冷たき頬紅潮させき 「おはよう」を言われるのみで満たされし冬

055:頬(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
頬ずりをすれば角質はらり落ち子猫にかかるあたらしい雪

055:頬(久野はすみ) (月の融点)
本当はかわいいところもあるのよと鮟鱇もまた頬ふくらます

055 頬(文月万里) (Kagerou つれづれ)
うっすらと無精髭など生やしおり かつてはわれと重ねし頬に

055:頬(平岡ゆめ) (le petit cahier)
立ち止まりおれば風が頬叩く誰かの声に似ていて止まず