題詠100首blog

こちらは「題詠100首blog」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、ご参加ください。(五十嵐きよみ)

070:章

2006-01-01 | 061-070の歌
「070:章」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

070:章(エクセレント安田) (風流三昧)
慎ましく愛する人に尽くすことそれが女の勲章なのよ

070:章(美山小助) (小助の和歌)
終章を 書き終えたると 筆を置き しぶる眼を 指でこすらん

070:章(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
背表紙を開けば指紋くっきりと君の絵本は印章入りね

070:章(はこべ) (梅の咲くころから)
楽章の切れて短きしじまには 春のいぶきがかすかに淡く

070:章(しゃっくり) (春雨じゃ)
章節のわからぬ仕事引き受けし手書きの意味は節約らしき

070:章 行方祐美 (やまとことのは)
あらあらと文章が立つ夜の更けを水滴のごとゆらぐ背は

070:章(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
巧まざる文章(ふみ)のうまさにただ舌を捲きつつも閉づ吉井 勇を

070:章(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
巧まざる文章(ふみ)のうまさにただ舌を捲きつつも閉づ吉井 勇を

070:章(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
章立てにするもいささか大袈裟と思いつ原稿見直しており

070:章(みずき) (空)
木の椅子にショパン開かれ奔放な日差しを捲る夏の楽章

070:章(まつしま) (心の空)
初恋の最終章は空白のまま紡がれてゆく夢の跡

070:章 (丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
明日から着ない制服たたみゐて子は愛しげに校章はづす

070:章(aruka) (外灯都市)
夢なんてかなってしまえばただのゴミ 勲章は心にもいらない

070:章(紫女) (クロッカスの歌)
無理矢理に終章近付く泣きながら羽根憎んでは雨の湯布院

070:章(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
第一章ページをめくると犯人が 中身が抜けた本だったとは

070:章(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
いにしへの大和ごころを章(あきら)かにせむと紐解く浦島太郎

070:章(飯田篤史) (ひこうき雲)
章ごとのやさしさはまたさみしさのさみしさはまたやさしさのはる

070:章(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
人生の 第2章目が 始まるよ あなたと一緒に 綴ってゆくのよ

070:章(本原隆) (それについて)
もともとがうまくいかない人だから文章くらいまともでいいよ

070:章(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
気がつけば 十章までも読みふけり 時が経つのも 忘れてしまい

070:章(春畑 茜) (アールグレイ日和)
死にたくて章魚(たこ)は死にしにあらざるを五月の卓にわが噛みしむる

070:章(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
一章分書き終え師匠に手渡して「あともう少し」と励まされる

070:章(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
人生の第4章が始まりぬいいこといっぱいありますように

070:章(川内青泉) (青泉の部屋)
病後には長い文章許されずわが生き甲斐は歌のみ残る

070:章(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
けんかして感謝をしてはひねくれて最終章もあなたとともに

070:章(新津康) (NOTHING WORKS)
章子(しょうこ)ではなく章子(あきこ)だという君の名前をまだ声にしていない。...

070:章(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
僕たちは知りたくはない人生の航海予定次の一章

070:章(暮夜 宴) (青い蝶)
勲章は女王陛下に突き返し僕らはいつもLET IT BE

070:章(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
分け入りし草むら深き人生の終章近く歌の湧き来る

070:章(水都 歩) (水都blog)
タンポポを君にあげよう太陽の光溢れる勲章にして

070:章(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
半ばまで来て気がついた僕の書に第2章は存在しない

070:章 (新井蜜) (暗黒星雲)
人生の最終章を迎えつつ焼きたけのこに醤油をたらす

070:章(秋野道子) (気まぐれ通信)
同意書に逆立ちをした印章は色鮮やかに手術待ちかね

070:章(西宮えり) (aglio-e-olio)
稜線は折られほどかれ雪よりも白くと祈る章の立ち枯れ

070:章(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
人生に章立てあれば新たなる章に入らんと思うこと常

070:章(謎彦@題詠100首) (ジャポン玉)
憲章と名のつくものは黄色くてやがて黒ずむ果皮のごとしも

070:章(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
城壁を飾る紋章朽ち欠けた部分を埋めるよう這う蜥蜴

070:章 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
この章を読み終えるころその汽車は白き真白き冬に埋もれる

070:章(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
さよならは歌い飛ばした一章節みたいに忘れてしまえばいいよ

070:章(ドール) (花物語)
石ノ森章太郎の描くヒーローに恋をしていた少女時代は

070:章(スガユウコ) (ココロに花を)
ともすれば秋章だろう人生の歌握りしめ歩いて行かむ

069:カフェ(Yosh) (★光に向かって★)
ガラス越し カフェで語るる老夫婦 過去と未来が責めぎ合いする

070:章(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
 読んでると  未来に行ける  文章だ  はっと気づけば  日だけ落ちてる

070:章(Yosh) (★光に向かって★)
今の君 人生の第何章?最終章は『ジャンプ』の如く

070:章(みゆ) (*** ことばあそび ***)
名も知らぬ花に心を奪われて振り向く刹那序章の幕開け

070:章(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
校章に咲くさくらばな どこまでもやわらかな笑みを夜道の人に

070:章(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
積めばこそ章句の学も活きるなり人中年に至るや無口

070:章(花夢) (花夢)
しゃぼんだま飛んだ ほわ ほわ ほわ ほわり でも文章にならずに消えた

070:章(やな) (やなさんの基地)
何もかも白日のした章らかになり君もわたしも死ねばいい

070:章(寺田ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・ここにきて休止符もあり わが生の第四楽章コーダの譜面

070:章(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
その章を読み終えてなお読みたいと思える本を生きていますか

070:章(わかば) (わかばのうた)
正直にやさしさだけを綴るからあともう一章だけいてください

070:章(あんぐ) (あんぐの短歌)
自分史は最終章から書きはじめる 大霊界での幸福な日々(070)

070:章(原田 町) (カトレア日記)
マタイ伝第七章求めんと狭き門への扉をたたく

070:章(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
泣けばいい予備の男が慰めにくるのはおんなの勲章だから

070:章 (斉藤そよ) (つれづれつづり)
いくつもの秘密あずかる湖の水しずまって森の断章

070:章(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
君と吾の恋は未だに序章にて 始めしことの是非を問はまし...

070:章(goldfish) (月と金魚鉢)
先生は椅子にふかあく座ってる生徒が校章をはずす時まで

070:章(小早川忠義) (ただよし)
めぐりあひし人の断章取義のすゑ人のかたちとなりて立ちゐむ

070:章(るくれ) (とっても単純なこと)
打ち寄せたり返したりするおなじ空の最終章がただ欲しくって

070:章(美里和香慧) (     Popん?TANKA)
最終章の白紙のPageに書き添える 「黄昏よ、そばにいて・・・・」

070:章(笹井宏之) (【些細】)
そうめんとともに流れてきたらしい文章を箸の先でつまむ

070:章(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
血のごとき珈琲深く濃く薫り さてこの章はひとまず休す、か。

070:章(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
終章が三月半ばを過ぎててもまだ終わらない教師の既視感

70:章(栗凛) (ス芸紙一重?)
どんな日も私の料理を残さずに食べてくれたあなたに勲章

070:章(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
きみの香ときみの断章集めしが麗しきうた未だ紡げず  

070:章(碓井和綴) (雨歩日記)
我は今第一楽章奏でたき君はとっくに最終楽章

070:章(星桔梗) (風船がわれるまで)
最終章だけは私の許にある押さぬハンコは未練だろうか

070:章(みなとけいじ) (海馬)
くれなゐの逢魔が時の街路はや断章となる吾が生くる歌

070:章(日下智世) (万美愛任叶結実)
君想う気持ちをどんな文章で綴ればよいか言葉を捜す。

070:章(智理北杜) (智理北杜)
全国大会出場記念の徽章つけ演奏会の指揮台に立つ...

070:章(なまねこ) (路地裏稼業)
道草の途中日だまりに置いてきた終章なんか探さないでよ

070:章(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
ニューハーフパブで『男の勲章』の歌唱指導を嶋大輔が

070章(帯一 鐘信) (361℃)
 一握り砂のお城に貼り付けてゆっくり離す新しい章

070:章(はるな 東) (菜の花の道)
美しき大正昭和平成の皺いくすじか母の勲章

070:章(鈴雨) (鈴雨日記)
苦しんで悩んで君が辞めた社の社章のロゴはいまも「心」か

070:章 (紫峯) (時空の扉)
声のせて綴られてゆく楽章の寂しからずや鍵盤の白...

070:章(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
ばらばらで意味をなさない文章をパズルのように組み立てている

070:章(素人屋) (素人屋雑貨店)
前兆も気配もなくて唐突に第2章から始まるなんて

070:章(素人屋)再投稿 (素人屋雑貨店)
前兆も気配もなくて唐突に第二章から始まるなんて

070:章 (みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
片陰に日章旗たるる人形町ぺろりと舌をだす地域猫

070:章(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
終章でうまくおさまる人生が並びをり夏休みの図書館

070:章 (お気楽堂) (楽歌三昧)
亡き母の面影写す若者の背に負わされし王家の紋章

070:章(凛) (臥薪嘗胆)
君と僕二人の恋の物語序章から今はじめませんか

070:章(やすまる) (やすまる)
玉章のごとき足音うたわせて彼の岸にてもかろく踊れや

070:章(小雪) (朱紗)
小説は まず章ごとの 題を決め 執筆すれば 筆運び良し

070:章(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
また一歩ちぢまる距離にVサイン 君と僕との第2楽章...

070:章(村上はじめ) (spidyな日々)
君が書く文章どこか独特で 読めば読むほど人柄滲む

070:章(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
「印章の店」に犇めく夕焼けにたったひとつのなまえをさがす

070:章(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
八月の日差しが重い泣きそうで喪章喪服の波にまぎれる

070:章(佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
結末を知るのを惜しみ本を置く 最終章は明日読むべし

070:章(ぱぴこ) (テクテク)
終章の見出しのようなネクタイを締めて本日君をもらいに

070:章(振戸りく) (夢のまた夢)
簡潔な文章だからいつまでも忘れられない別れの手紙

070:章(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
困ってるのはまずWHATなのにHOWばかり説明したがる文章読本

070:章(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
それぞれの序章は同じ ふりむいた角度の誤差がひろがっていく

070:章(市川周) (ミルミルを飲みながら)
EDの二文字がうかぶこの夜はロードでいうと何章目かは

070:章(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
 投げ入れた小石のような序章(プロローグ)だったよ波紋あとからあとから

070:章(彼方) (心を種として)
歴史的文書はケースに寝転んで印章の朱が胸張っている

070:章(今泉洋子) (sironeko)
おつとりとドン・ガバチョの声をだす名古屋章氏逝きて久しき

070:章(野良ゆうき) (野良犬的)
とびきりの最終章を書くための今日までの日々今日からの日々

070:章(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
章立ては春夏秋冬にっぽんのいつかじぶんにかえってくる

070:章(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
楽章は樹木のあひを流れたり言語なき生うつくしからむ

070:章 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
見慣れない校舎制服髪化粧 校章だけはまだ八稜星

070:章(岩井聡) (North Marine Drive)
陸離たる序章こそあれケレンスキーさて人生は凍河の長さ

070:章(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
文章を書くための力つけたくて新聞のコラム書き写す夜

070:章(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
章の字が名に入りたる知人にはどういうわけか美人が多い

070:章(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
ソナチネを第二楽章まで聴いたはずだったけど ねえ、マーキュリー

070:章(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
文字の無い小説を読む青年が第三章に栞をはさむ

070:章(ハナ) (象の求愛ダンス)
私より大きな肩を震わせて章、一瞬アキラになぁれ

070:章(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
きっと読み返すのだろういくつもの折り目をつけてまた序章から

070:章(幸くみこ) (そこそこがんばる)
序章しか訳していないヘミングウェイ ノートの空白 最後の宿題

070:章  (翔子) (花こみち)
章子ではちょっと寂しく彡つける立秋すぎて生まれし娘

070:章(あおゆき) (メソトリウム)
紋章を鳥は見分けるきらきらと銀の孤独は止まれのしるし

070:章(方舟) (方舟)
人生の終章迎え町内の敬老会に一日を過ごす

070:章(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
恋という曲の最終楽章で聞こえ始めたウェディングベル

070:章(kitten) (kitten song)
彼女は楽章の間に合図する 恋人の指揮者のあたたかい夕食

070:章(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
二人居て今目の前の愛人に遠き目を見る吾の終章

070:章(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
終章にたどり着けない道だって気づいたままでどこまで行くの

070:章(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
詰襟の腕に喪章はなお余り片刃のごとき甥の顎先

070:章 (砺波湊) (となみ☆みなと)
この国にひとりくらいはいるかしら 谷原章介似の用務員

070:章(みあ) (言の葉たち)
鈴虫の歌う第三楽章に閉じられてゆくさるすべりの花

070:章(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
楽章が遷ろうときの静寂に似てその先の言葉のかたち

070:章(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
ありがとう走り書きした文章がきみの体の余白を埋める

070:章(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
序章にて君と僕とはすれちがう壮大な伏線だったらいいのに

070:章(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
それはとても社章に見えない月だから こすられて眼が点線になる

070:章(癒々) (Romantic irony)
真夜中に酔って少女らの酌み交わす甘く壊れた文章論を

070:章(理宇) (±雑記蝶)
プリントはインクの文字で埋められて文章として意味をなさない

070:章 (虹色アドレナリン。)
確実にわたしの未来は減っていて終章ばかり破いて捨てる

070:章(Harry) (四月なかなか)
黄昏のしだいに進み終章のページに入るわれの一世も

070:章(きじとら猫) (きじとら小部屋)
腕章と委員バッジが重たくて若輩者は肩こり頭痛

070:章(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
女王の紋章に知るイギリスのバラ戦争の長かりしこと

070:章(濱田花香) (紅葵爽♪)
三十一の音に編章(へんしょう)せし 倭(わ)の語り 一気に想い丈ハ記されて。

070:章 (如月綾) (お気に召すまま)
文章でさえない途切れた言の葉がこんなにも僕の心を揺さぶる

070:章(夢眠) (夢眠・日々綴り)
幾たびか岐路に立たされ選択しこれからの道第四章入り

070:章(shall3) (山歩き録)
文章を 書きつつ気づく 見上げれば 秋の夜空が 月明かりなり

070:章(ヒジリ) (*tRIGger.)
よこで寝るあなたへ宛てる文章のストックはここ、ぼくの鼓膜に

070:章(内田誠) (その言葉の行方)
終章と序章がふいに交差する真夜中過ぎの飛べそうな空

070:章 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
プーランクのフルートソナタ2楽章・哀歌(カンティレーナ)を我がために吹く

070:章 (わたつみいさな。) (乱切りくじら)
「第2章」そろそろ怪しい雲行きが気になるふりで爪をとぎます

070:章 (遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
二問目の文章問題すっ飛ばし歌を歌っていましたごめん

070:章 (北緯43度)
ながきながき終章の末夕刻をふみぬくように逝ってしまえり

070:章(村上きわみ) (北緯43度)
ながきながき終章の末夕刻をふみぬくように逝ってしまえり

070:章(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
購へる赤き葡萄を安宿で食ふ断章のごとき一粒

070:章(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
三年の襟章やたらまぶしくて渡り廊下でまた偏頭痛

070:章(小太郎) (ねこのにくきゅう)
終章を決めきれずにうつむいた君の指から外れた約束

070:章(まほし) (うた・たね)
ほどけてく君の序章がこの舌で微熱の蜜に炙られながら

070:章(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
文章は分りやすいのが一番と思いながらもうまくいかない

056:とおせんぼ(もりたともこ) (短歌、すきです。)
とおせんぼされてなお恋う窓の辺に灯る明かりはたぶん幻

070:章(もりたともこ) (短歌、すきです。)
豊かなる水のみなもと かたわらに深く紋章(しるし)が刻まれており

070:章(透明) (limerence)
私たち第何章まで来たのかな最終章と決めても笑顔

070:章(フワコ) (きくとわたし)
三楽章ロンドが始まる答えなどとっくに出ていることも知ってる

070:章(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
人生の最終章のタイトルに楽しかったと書いてみせるよ

070:章(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
雅歌の序章を暗誦しをり宵浅くときじくの雪はうるみて降れる

070:章(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
終章はあなたが纏めてくださいねきっと私が先になるから

070:章 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
スースーと君が寝息をたてる前 僕は2章目読んでる途中

070:章(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
最終章で登場人物生き返るアニメ相手に喧嘩売る吾

070:章(堀 はんな) (たん たん 短歌)
始まりが少し負けてたこの恋の終章にある吾が勝利かな...

070:章(ことら) (ことらのことのは)
秋の陽は零れてゆきぬ 窓縁の忘れ去られた徽章に跳ねて

070:章 (象と空)
第2章最後の恋も終わったか秋の夜風に生命漂う

070:章(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
鉛筆の跡持つ章句人生に軋み潜れし誰かの門扉

070:章 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
ファゴットが眠気を誘う果てしなく続きを告げる第二楽章

070:章(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
阿部薫、間章とこゑに呼ぶ朝すでにして詩はなしくづし

070:章(pig_pearl) (ブタに真珠)
章ごとに 沈む心を 晴らす本 そろそろ手に取り 浮上したいもの

070:章 夜さり (夕さり夜さり)
人生の終章に入る衣擦れの足音(あおと)さらさら母のすり足

070:章( 小軌みつき)    (小軌みつき-つれづれ日和-)
序章からはぐらかされた終章をリフレインしすぎてすでに耳をふさいだ

070:章(ゆづ) (透明ランドセル)
いつまでも待たせてごめん今もまだ最終章の玉座にいる魔王

070:章(けこ) (あきのうた声)
あかあかと東の空は明けそめて 西に残れる夜の終章

070:章。   (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
すすめても先はないのと訝(いぶか)しむ 章を閉じるに理由も必要

070:章(究峰) (思い浮かぶがままに)
章末の注の多さが物語る研究熱心読まずに飛ばす...

070:章 (佐田やよい) (言の波紋)
おはなしの最終章を探し出す旅に出ましょう雪の降る朝

070:章(浅葱) (空耳の森*番外地)
この恋はまだ第2章 明日から第3章に入る予定だ

070:章(ベティ) (Betty's second Bar)
夜も更けた最終章はおのおのの夢で見るべし神の幕引き

069:カフェ (nine) (songs)
賞味期限切れの牛乳流すもうカフェオレ大好きな人は来ません

070:章 (nine) (songs)
花曇り章立てでない小説を読んでるような君との時間

070:章(近藤かすみ)  (気まぐれ徒然かすみ草)
くちびるの辺りで声は揺れてゐる『マイ・ラスト・ソング最終章』が (久世光彦 文藝春秋)

070:章(内田かおり) (題詠2006深い海から)
赤ちゃんと呼ばれる章が終わることお家ごっこの年少の児等

070:章(折口弘) (はっちんずBLOG)
口癖の程には君の文章の癖を知らない 文字も知らない

070:章(のんちゃん) (のんちゃんの衣裳部屋裏)
俳句も短歌も文章も下手だと言われても絵はもっと駄目かな

070:章(春村蓬) (風見鶏)
第二章あたりで登場せし友のカフェの屋根には古き風見鶏

070:章(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
フロントにみぞれまじりの雪がとび第三楽章流れはじめる...

070:章(星川郁乃) (Air Station)
昔よりやわらかな語尾きみはまだ目にはみえない喪章をつけて

070:章(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
恋愛の章は終わってこの人をめくり続ける意味はなんだろ

070:章(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
三秒の空白のあと緩やかな第二楽章やわらかい指

070:章(くろ) (鎌倉日記)
文章のやうなことばを口にするせいねんの口ばかり見てをり

070:章(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
ものがたりの第一章は羊水でこぴこぴにしただけの名編

070:章(千) (Mille et une nuits)
何章が過ぎ去りにしや 人生の後半部まだ遙かに霞む

070 章(文月万里) (Kagerou つれづれ)
物語の終章未だはるかなれど せめてはわれの望むかたちに

070:章(久野はすみ) (月の融点)
第二章 しばらくぶりに読み返すロマンスのため熱い紅茶を