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064:百合(エクセレント安田) (風流三昧)
夢の中バベルの塔に登ってる百合目まで到達できた
064:百合(美山小助) (小助の和歌)
病室に 一輪咲きたる 百合愛でし 花粉の汚れ 消さんと欲す
064:百合(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
バイブルの谷間の白百合探すとて宣言せしは二十歳の幻想
064:百合(はこべ) (梅の咲くころから)
筑波嶺の小百合の花は匂えども まだ来ぬ便り風に聞きたし
065:鳴 行方祐美 (やまとことのは)
えんと鳴り鎮まる冬の風鈴の南部鉄はさらに冴えてゆくなり
064:百合 行方祐美 (やまとことのは)
鬼百合の花に棲む鬼は青い色こんもり光る涙をゆらし
064:百合(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
藍の夜の深まる闇にをとめ子が百合の香に噎せ媾合ひしとは
064:百合(しゃっくり) (春雨じゃ)
故郷の墓に群咲く白百合や女系で滅ぶ一族となり
064:百合(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
広告の吉永小百合たおやかに貫禄付けてパソコン提げる
064:百合(みずき) (空)
雪原に凝る百合の木いくさからいくさの日日を立ち尽くすまま
064:百合(aruka) (外灯都市)
船乗りの屍体が沈む海底にけして枯れない巨大な百合が咲く
064:百合(まつしま) (心の空)
百合はまだ蕾のままで庭の隅、白にこだわるから咲けないの
064:百合 (All my loving ♪)
百合の香に啓かれてゆく六月のおもてにうらに水あふれをり
064:百合(丹羽まゆみ)再投稿 (All my loving ♪)
百合の香に啓かれてゆく六月のおもてにうらに水あふれをり
064:百合(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
凛とした鉄砲百合に憧れる 私はすっと立てないもので
064:百合(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
白百合は馨しすぎる 見舞ひ人(びと)帰りしあとを噎ぶばかりに
064:百合(紫女) (クロッカスの歌)
叶わない恋ゆえ屋上より散りし少女に捧ぐ白百合の花
064:百合(飯田篤史) (ひこうき雲)
さみしさのひかりのなかの百合のいろあめがあなたをつつみこむとき
064:百合(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
百合子さん しつこいほどに 電話する 親子と言えど かなり怖いよ
064:百合(春畑 茜) (アールグレイ日和)
土壇場か修羅場か知らず見切り品コーナーに咲く白百合その他
064:百合(本原隆) (それについて)
青白い百合が内から光ってた静かな朝に目覚めるいのち
064:百合(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
スズランは谷間の百合と呼ばれるが何も関係ない花だった
064:百合(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
艶やかに咲き誇りたる百合の花 親密そうに寄り添う二人
o64:百合(川内青泉) (青泉の部屋)
百合の花二週間前生けたけど一つ二つと咲き長持ちす
064:百合(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
百合の花大きく咲いて庭先の花壇に植えし今年も咲けり
064:百合 (NOTHING WORKS)
私の心の百合の花。揺れない・揺れる・揺れる時・揺れて・揺れよ。...
064:百合(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
食ふための根をぞ掘らむと白百合を竹薮深く求めし日々よ
064:百合(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
百合の花抱え結婚した日から別れも同じ白きこの花
064:百合(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
女子高生を百合にたとえる年寄りは切花のごと枯れてゆきなよ
064:百合(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
百合の種ばかり放ってきた道を振りむけば一面のたんぽぽ
064:百合(暮夜 宴) (青い蝶)
泣きながらあなたを待っていたのです百合のおしべに触れた夜から
064:百合(水都 歩) (水都blog)
活け終えし部屋の華やぎ裏腹に百合の花粉の如き後悔
064:百合 (新井蜜) (暗黒星雲)
黒百合の庭で見下ろす深い空 赤ビロードのマントを敷いて
064:百合(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
〈See You〉を添えられた白百合たちの蠢く音を暁にきく
064:百合(秋野道子) (気まぐれ通信)
茶碗蒸し百合根の甘みなつかしく探しあぐねる東京の市
064:百合(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
住職の仕業か風の気まぐれか主無き墓所に白百合の咲く
064:百合(西宮えり) (aglio-e-olio)
yの字は百合でわたしではないから首だけさんざんばらまいてゆく
064:百合(謎彦@題詠100首) (ジャポン玉)
さいはひの山のあなたにすむといふ百合若殿にマイミクを請ふ
064:百合(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
永良部百合ビルの谷間で真白に盛る故郷の陽射のように
064:百合(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
蒸し碗の つはくたまごに 潜るとな くぼむ百合根が ちさいあいさつ
064:百合(改行やたら好きな人)再投稿 (骸骨レイアウト)
蒸し碗の つはくたまごに 潜るとな くぼむ百合根が ちいさいあいさつ
064:百合 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
内は外、外は内へと翻り流々ほとばしる谷の白百合
064:百合(スガユウコ) (ココロに花を)
出身校問われたならば\"白百合\"とシャレで答える粋な先輩
064:百合(ドール) (花物語)
あの場所で今年もきっと百合の木の花が咲く頃お会いしましょう
064:百合(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
無残にも君に踏まれし白百合の甘い香りを嫉む静かに
064:百合(原田 町) (カトレア日記)
去年九月小池百合子を連呼した熱狂いずこ卯の花腐し
064:百合(Yosh) (★光に向かって★)
百合子さん いつの間にやら重病説 怖い政界 無常の世界
064:百合(花夢) (花夢)
満員の電車のなかがくるしくて花束からは百合がこぼれる
064:百合(みゆ) (*** ことばあそび ***)
「チューリップ 桜、バラ、百合 どれが好き?」花に喩えて想いを訊ね
064:百合(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
散りさうにもう散りさうに何もかも零して反り返る百合の花
064:百合(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
威厳・純潔・無垢という花言葉 百合もさぞかし咲きづらかろう
064:百合(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
袖口に百合の花粉がついている情事のあとの麻のジャケット
064:百合(やな) (やなさんの基地)
百合の香のせいだ魚がはね回り撫でてやらなくちゃならないのは
064:百合(寺田ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・鎌倉へ越ゆる山路の百合の花今年も陰にひそりと咲くや
064:百合(あんぐ) (あんぐの短歌)
派手好きな女を好むわたくしは ハイビスカスや百合、薔薇を好む
064:百合(わかば) (わかばのうた)
百合のはな見るたび胸がさざめいて駆け足になるこれからでしょう
64:百合(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
白百合の想ひ出綴る白萩の こひうた愛(かな)し古への文...
064:百合(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
白百合の想ひ出綴る白萩の こひうた愛(かな)し古への文...
064:百合 (斉藤そよ) (つれづれつづり)
野の丘の孤高のきわみ物言わぬ百合科の花がまた抱く種
064:百合(goldfish) (月と金魚鉢)
百合(ひゃくごう)の書物を飲んで君のように全てを飲んで飛びたいのです
064:百合 (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
片恋ひのくるしさのごと百合の花花弁をこはしまひるを散れば
064:百合(小早川忠義) (ただよし)
びっしりと百合のおしべに花粉ありつひに花弁を汚してしまふ
064:百合(笹井宏之) (【些細】)
シゲヨさん、むかしのことをはなすとき百合にならなくてもいいからね
064:百合(美里和香慧) ( Popん?TANKA)
愛の十字架ささぐるような鬼百合の花言葉の君逝きし夕暮れ
064:百合(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
水無月は隠微な恋の季節(とき)なりや薔薇百合ともに濡れそぼち咲き
064:百合(るくれ) (とっても単純なこと)
百合の花もうひとおもいに抱こうかあなたがわからないわからないわからない
064:百合(みなとけいじ) (海馬)
街ひとつ白さに包む夏は来てひと混みを群生の百合とせむ
064:百合(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
白百合を校章にせし女子高のセエラア服と白の靴下
064:百合 (紫峯) (時空の扉)
ひっそりと心密かに恋う君へ今年の百合のひょろ高きかな...
064:百合(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
しらじらと露を含みて蒼白き百合のつぼみは鉄砲と化す
064:百合 (みあ) (言の葉たち)
たなばたの風に揺られて黒百合は星のかたちの花びらひらく
64:百合(栗凛) (ス芸紙一重?)
曇り空 だけど 今夜は 構わない 百合の芳香 漂う庭先
064:百合(鈴雨) (鈴雨日記)
笹百合の万葉の名と知り初めて にわかに我が名いとしくなりぬ
064:百合(素人屋) (素人屋雑貨店)
かあさんは写真うつりを気にしてる 祝いのお膳百合根のきんとん
064:百合(碓井和綴) (雨歩日記)
やすらかに胸のふくらむ白百合に毛布をかけて明日を祈る
064:百合(星桔梗) (風船がわれるまで)
百合という名の友に負けた所為じゃない 匂い未だに馴染めず凹む
064:百合(日下智世) (万美愛任叶結実)
花屋にて百円で買いし百合の苗初夏に大きな花を咲かせり。
064:百合(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
百合鷗冬の視界を埋めつくせ この橋の名を知らないひとの
064:百合(なまねこ) (路地裏稼業)
薄闇に咲いた白百合この道のしるべのようにぽつりぽつりと
064:百合(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
華がないあなたの部屋の壁に咲く吉永小百合のグラビア写真
064:百合(凛) (臥薪嘗胆)
大輪の花を支える山百合の茎は今にもへこたれそうで
064:百合(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
初めての待ち合わせ場所白くなる百合の花咲く浴衣現われ
065:鳴(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
サルビアの蜜 逃げ水の先の雲 蟻の葬列 雷鳴を呼ぶ
064:百合(智理北杜) (智理北杜)
正月に百合根の入った茶碗蒸し贅沢だとは知らずに食べてた...
064:百合(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
百合若といふ名の犬が塚本邦雄(つかもと)のかたはらを走るたしかに笑つて
064:百合(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
白百合が咲きまくる野を駆け抜けたあの子の夢は東京ミュウミュウ
064竹(帯一 鐘信) (361℃)
燃え上がる舌がはためき合う中で天使がくれた百合を転がす
064:百合(はるな 東) (菜の花の道)
嬉しそうなあなたの顔が重なって土手に咲く百合庭に咲く百合
064:百合(野良ゆうき) (野良犬的)
白百合の腕まくりして見せたるは肌理のこまかい二の腕あたり
064:百合(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
百合だけは飾らないでね葬式に 生きてるうちの君の遺言...
064:百合(小雪) (朱紗)
白百合と 重なりし君 想い人 何ゆえ先に 早すぎる旅
064:百合 (お気楽堂) (楽歌三昧)
十字架に白百合だった彼女の死さしづめ私は卒塔婆に菊
064:百合(村上はじめ) (spidyな日々)
一輪の百合がさされた花瓶には寂しさ漂う 私みたい
064:百合(ハナ) (象の求愛ダンス)
車から君が降りない百合なんて咲かない場所に行けと囁く
064:百合(やすまる) (やすまる)
白い花唇を大きく開いた百合を抱く花粉は私にこぼしていいよ
064:百合(振戸りく) (夢のまた夢)
笹百合の丘で出会ったあの人は光のはしごを上っていった
064:百合(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
純潔を花束にして訪ねれば無鉄砲百合とは気づかれず
064:百合(市川周) (ミルミルを飲みながら)
スプーンを曲げても哀し百合の花(Lily sorry , I bent your spoon.)
064:百合(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
日本語に置き換へられぬ"Sin"、百合の奥に眠らぬ白夜ありけり
064:百合(ぱぴこ) (テクテク)
玄関にゆっくり生けられている百合 子に解らない母の寂しさ
064:百合(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
僕たちは百合の葉脈出会わないそれぞれの上にみつばちとまる
064:百合(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
可愛くて勝気で器用でくだけてて優しさあふれる百合ちゃんである
064:百合(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
百合の花咲いた玄関先を過ぎうわずみは瑞穂がひきうける
064:百合(彼方) (心を種として)
城跡をひとり離れて白百合は月と星とに傅かれ咲く
064:百合(今泉洋子) (sironeko)
わが性は手暗目暗(てぐらまぐら)で奔放に詠んでゆかむと百合の木見上ぐ
064:百合 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
空想の矮惑星に咲く百合は夕陽について一家言持つ
064:百合(岩井聡) (North Marine Drive)
百合ヶ丘駅からは新百合ヶ丘駅が無邪気な星座に見える
064:百合(舞姫) (Thirty One 題詠100首置き場)
白無垢のフローリングに散る百合の花粉の潔さがほしかった
064:百合(あおゆき) (メソトリウム)
百合よりは羊歯 羊歯よりは笹 頭の中で騒いでる騒いでる
064:百合(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
ブログにはもらった百合の花束の写真をいまも残しています
064:百合(幸くみこ) (そこそこがんばる)
白百合の雌しべにとろりと溢れてる蜜のホコリを指で拭った
064:百合(小太郎) (ねこのにくきゅう)
白百合がなぐさめている電柱に羽を痛めた蝶がまた舞う
064:百合(内田誠) (その言葉の行方)
夏の日の白百合の咲く裏庭のたぶん世界が変わるくちづけ
064:百合(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
誕生日百合の花束受け取って30代の日々が始まる
064:百合(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
咲き誇る白百合までも踏みつけて進みゆくのか靴音高く
064:百合(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
海百合の理想について語り終えました世界が腐らぬうちに
064:百合(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
あの人は百合がお好みうつむいた慎まし花に嫉妬するバラ
064:百合(中村うさこ) (みすずかる信濃の庵(いお)の歌綴り)
少女期の交換日記に使ひたる筆名「白百合」ふるさとの花
064:百合(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
百合の花食べてしまえば世界からすべての色がリセットされる
064:百合(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
ただひとつを失うことを恐れては百合の花弁にしるす爪痕
064:百合(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
山百合の凛とした身の美しさ 黒アゲハとの色を競いて
064:百合(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
山百合の凛とした身の美しさ 黒アゲハとの色を競いて
064:百合(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
百合の花粉たっぷりつけたくちびるを咎め合いたいおんな友達
064:百合(きじとら猫) (きじとら小部屋)
鬼百合の花びらそっとふくらまし手のひらの上はじける記憶
064:百合(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
そのせつな閲覧室は蒼ざめる鬼姫百合の雄蕊を断てば
064:百合 (翔子) (花こみち)
姥百合の傍の苔むす墓石には有間皇子と深く刻まれ
064:百合(方舟) (方舟)
薬草園の道に紛れてはからずも神秘に咲ける黒百合を観る
064:百合(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
ありがとう土曜の朝をあの人は百合のつぼみに隠してくれる
064:百合(みち。) (虹色アドレナリン。)
百合として咲けない花もいるたぶん泣けない人とおなじくらいに
064:百合(kitten) (kitten song)
静かに訪れる百合を抱いたひとよ福音を告げるJe Vous Salue, Marie(こんにちは、マリア)
064:百合(癒々) (Romantic irony)
誰も彼も死ね死ね死ねとおもう日の鬼百合に喰らわれて脱落
064:百合(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
親切面する人たちが信じられぬ百合の咲く丘うずくまった日
064:百合(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
品名は百合と書いたら百合として届く居留守の玄関までは
064:百合 (砺波湊) (となみ☆みなと)
鳥のひな隠しもつよな形にてつぼみの百合はかおりを増せり
064:百合(理宇) (±雑記蝶)
もう二度と会いたくないの 黒色の百合をあなたに送 り ま せ う か
064:百合(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
することもなくて白百合学園の校門前に立っていました
064:百合(Harry) (四月なかなか)
茶碗蒸しの中に百合根のふたつありあしたはきつと秋晴れだらう
064:百合(濱田花香) (紅葵爽♪)
濃橙(のうとう)の花粉の深き匂ひにて 優雅なる百合 傍に寄れ無き
064:百合 (如月綾) (お気に召すまま)
百合の花みたいな人にはなれなくていい あの人には似合わないから
064:百合(夢眠) (夢眠・日々綴り)
大輪の百合開ききり彼岸かな仏壇の父伸びをしている
064:百合(shall3) (山歩き録)
かまぼこに 百合根に銀杏 茶碗蒸し 冷めないうちに いただきまする
064:百合(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
変わらないものなどは無い百合でさえ黒ずんで散る夜のしじまに
064:百合 (わたつみいさな。) (乱切りくじら)
病室は胸のいちばん奥のとこ百合の匂いにむせかえる、ああ
064:百合(ヒジリ) (*tRIGger.)
ほる霜の雪の大地に百合の根をあの白さほら息にも似てて
064:百合(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
華やかなことなど何もなくていいカサブランカより薮の笹百合
064:百合(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
清らかな百合一輪を活けてみる 空気が凛と引き締まりたり
064:百合(もりたともこ) (短歌、すきです。)
暗がりを照らす街灯(あかり)のその奥の日日を生き抜く百合 美しき
064:百合 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
愛犬と遊びし庭に白百合がひらき大きなにがうりが成る
064:百合(村上きわみ) (北緯43度)
暮れたがるふるいからだに百合ばかり咲いているのでもう逢えません
064:百合 (なかた有希) (* にじのかかるばしょ *)
百合ちゃんがみつけた月の帰り道 烏と共に道玄坂で
064:百合(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
オレンジの花粉を床にこぼすのみ百合の雄蕊を落とす真昼間
064:百合(フワコ) (きくとわたし)
さっきまでおがくずの中とろとろとまどろんでいた百合根の天ぷら
064:百合(小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
黒百合があなたのことを見限って去れば手元にのこる燐粉
064:百合(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
山百合の匂う崖まで下りた日に繋いだ手と手ふるさとの夢
064:百合(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
初雪は践まれ 満月(みづき)は欠け 百合は裂け 人欺き 初めて詠ふ
064:百合(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
百合丘高校までの坂道を遠近法で並んで歩く
064:百合(まほし) (うた・たね)
「白百合は雑草だった」と言う父の故郷奄美は千キロ先に
064:百合(透明) (limerence)
今日どこで誰と何して遊んだの百合の花粉が袖に付いてる
64:百合 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
ビタミンの黄色い瓶に入れ替える 三回茎を切られた白百合
064:百合(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
茶碗蒸の椀のそこひにほのじろく百合根を残しひとは立ちたり
064:百合(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
いづみ汲むかたへに咲ける風の百合一瞬世界が白く揺れゐる
064:百合(ことら) (ことらのことのは)
水盤は百合の香に満つ 未だ固き乳房の疼き咎めぬままに
064:百合(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
野の百合のごとく清楚に清らかに娼婦は待てり夜の帳(とばり)を
064:百合 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
あの日目が合った記憶は袖口の百合の花粉のように落ちない
064:百合 (象と空)
ゆで卵つるりんとして湯気放つ白百合やがて白い色持つ
064:百合(堀 はんな) (たん たん 短歌)
白百合のブーケを手にし嫁ぐ娘を夢見て待つも未だ叶わず...
064:百合(pig_pearl) (ブタに真珠)
大好きな 百合の花が 憎らしい お気に入りの服 取れない花粉
064:百合 夜さり (夕さり夜さり)
断種するごとく雄蕊は切られをり百合の花束乾くほかなし
064:百合(浅葱) (空耳の森*番外地)
白百合を手向けて天使は微笑めり 奇跡は優しきものに宿れる
064:百合(ゆづ) (透明ランドセル)
ワッフルのくぼみの中で絡まりあう百合たちが細い声で歌うよ
064:百合(けこ) (あきのうた声)
やはらかき雨ふりやみて露の置く姫百合 己であれと囁く
064:百合(究峰) (思い浮かぶがままに)
白百合が今年も咲いて楽します森の小道のこことあそこで...
064:百合。 (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
頂に誇らかに甘く香る香は 白い百合たち蜂も歓び
064:百合 (佐田やよい) (言の波紋)
右の手をぎゅっと握ろういつの日かピンクの百合を忘れるように
064:百合(ベティ) (Betty's second Bar)
白百合を踏みにじってる青い靴あなたは弱い女ではない
064:百合 (nine) (songs)
あふれだす匂いを誇り咲く百合がいつしかこめかみから根を張りました
064:百合(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
塚本家と共に歩みし愛犬の『百合若説話の世界』にあそぶ (前田淑 弦書房)
064:百合((内田かおり) (題詠2006深い海から)
昔あった百合組はもう幻で新入園児の数を数えて
064:百合(折口弘) (はっちんずBLOG)
百合の花たった一人で咲く花よ 白き気高さ寂しくないか
064:百合 (のんちゃんの衣裳部屋裏)
受話器取り電話をしようとしたけれど開いた百合が雨に打たれて
064:百合(春村蓬) (風見鶏)
数日を空けて戻ればみづみづし出窓に百合は高く開きぬ
064:百合(minto) (@100@)
山百合の斑点模様の電車ゆゑ人・人・人は会ひすれ違ふ
064:百合(星川郁乃) (Air Station)
見かけより強いのだろう 裏庭の石の隙間に殖えていく百合
064:百合(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
拒否された舌は花粉にまみれ出し百合の白にはもうほど遠い
064:百合(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
百合ゆれて夕闇のなか友情と呼んではならぬスカートふたつ
064:百合(くろ) (鎌倉日記)
百合鴎にゆられて見たるお台場のひかりは地中の海のまたたき
064:百合(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
百合の香にあっぷうっぷの夏だからあなたの指をつかんで寝たい
064:百合(千) (Mille et une nuits)
百合を抱き白き服着て嫁ぐかな 面映ゆそうなきみの隣に
064 百合(文月万里) (Kagerou つれづれ)
夕闇のいよよ濃くなる谷底に 白くぽっかり浮かぶ野の百合
064:百合(久野はすみ) (月の融点)
わたくしがいまだしらざるものとして野菜売り場にころがる百合根
064:百合(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
テーブルのぶあつい黄いろ指でひく百合の吐息はこんなに重い...
064:百合(エクセレント安田) (風流三昧)
夢の中バベルの塔に登ってる百合目まで到達できた
064:百合(美山小助) (小助の和歌)
病室に 一輪咲きたる 百合愛でし 花粉の汚れ 消さんと欲す
064:百合(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
バイブルの谷間の白百合探すとて宣言せしは二十歳の幻想
064:百合(はこべ) (梅の咲くころから)
筑波嶺の小百合の花は匂えども まだ来ぬ便り風に聞きたし
065:鳴 行方祐美 (やまとことのは)
えんと鳴り鎮まる冬の風鈴の南部鉄はさらに冴えてゆくなり
064:百合 行方祐美 (やまとことのは)
鬼百合の花に棲む鬼は青い色こんもり光る涙をゆらし
064:百合(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
藍の夜の深まる闇にをとめ子が百合の香に噎せ媾合ひしとは
064:百合(しゃっくり) (春雨じゃ)
故郷の墓に群咲く白百合や女系で滅ぶ一族となり
064:百合(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
広告の吉永小百合たおやかに貫禄付けてパソコン提げる
064:百合(みずき) (空)
雪原に凝る百合の木いくさからいくさの日日を立ち尽くすまま
064:百合(aruka) (外灯都市)
船乗りの屍体が沈む海底にけして枯れない巨大な百合が咲く
064:百合(まつしま) (心の空)
百合はまだ蕾のままで庭の隅、白にこだわるから咲けないの
064:百合 (All my loving ♪)
百合の香に啓かれてゆく六月のおもてにうらに水あふれをり
064:百合(丹羽まゆみ)再投稿 (All my loving ♪)
百合の香に啓かれてゆく六月のおもてにうらに水あふれをり
064:百合(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
凛とした鉄砲百合に憧れる 私はすっと立てないもので
064:百合(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
白百合は馨しすぎる 見舞ひ人(びと)帰りしあとを噎ぶばかりに
064:百合(紫女) (クロッカスの歌)
叶わない恋ゆえ屋上より散りし少女に捧ぐ白百合の花
064:百合(飯田篤史) (ひこうき雲)
さみしさのひかりのなかの百合のいろあめがあなたをつつみこむとき
064:百合(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
百合子さん しつこいほどに 電話する 親子と言えど かなり怖いよ
064:百合(春畑 茜) (アールグレイ日和)
土壇場か修羅場か知らず見切り品コーナーに咲く白百合その他
064:百合(本原隆) (それについて)
青白い百合が内から光ってた静かな朝に目覚めるいのち
064:百合(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
スズランは谷間の百合と呼ばれるが何も関係ない花だった
064:百合(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
艶やかに咲き誇りたる百合の花 親密そうに寄り添う二人
o64:百合(川内青泉) (青泉の部屋)
百合の花二週間前生けたけど一つ二つと咲き長持ちす
064:百合(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
百合の花大きく咲いて庭先の花壇に植えし今年も咲けり
064:百合 (NOTHING WORKS)
私の心の百合の花。揺れない・揺れる・揺れる時・揺れて・揺れよ。...
064:百合(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
食ふための根をぞ掘らむと白百合を竹薮深く求めし日々よ
064:百合(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
百合の花抱え結婚した日から別れも同じ白きこの花
064:百合(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
女子高生を百合にたとえる年寄りは切花のごと枯れてゆきなよ
064:百合(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
百合の種ばかり放ってきた道を振りむけば一面のたんぽぽ
064:百合(暮夜 宴) (青い蝶)
泣きながらあなたを待っていたのです百合のおしべに触れた夜から
064:百合(水都 歩) (水都blog)
活け終えし部屋の華やぎ裏腹に百合の花粉の如き後悔
064:百合 (新井蜜) (暗黒星雲)
黒百合の庭で見下ろす深い空 赤ビロードのマントを敷いて
064:百合(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
〈See You〉を添えられた白百合たちの蠢く音を暁にきく
064:百合(秋野道子) (気まぐれ通信)
茶碗蒸し百合根の甘みなつかしく探しあぐねる東京の市
064:百合(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
住職の仕業か風の気まぐれか主無き墓所に白百合の咲く
064:百合(西宮えり) (aglio-e-olio)
yの字は百合でわたしではないから首だけさんざんばらまいてゆく
064:百合(謎彦@題詠100首) (ジャポン玉)
さいはひの山のあなたにすむといふ百合若殿にマイミクを請ふ
064:百合(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
永良部百合ビルの谷間で真白に盛る故郷の陽射のように
064:百合(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
蒸し碗の つはくたまごに 潜るとな くぼむ百合根が ちさいあいさつ
064:百合(改行やたら好きな人)再投稿 (骸骨レイアウト)
蒸し碗の つはくたまごに 潜るとな くぼむ百合根が ちいさいあいさつ
064:百合 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
内は外、外は内へと翻り流々ほとばしる谷の白百合
064:百合(スガユウコ) (ココロに花を)
出身校問われたならば\"白百合\"とシャレで答える粋な先輩
064:百合(ドール) (花物語)
あの場所で今年もきっと百合の木の花が咲く頃お会いしましょう
064:百合(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
無残にも君に踏まれし白百合の甘い香りを嫉む静かに
064:百合(原田 町) (カトレア日記)
去年九月小池百合子を連呼した熱狂いずこ卯の花腐し
064:百合(Yosh) (★光に向かって★)
百合子さん いつの間にやら重病説 怖い政界 無常の世界
064:百合(花夢) (花夢)
満員の電車のなかがくるしくて花束からは百合がこぼれる
064:百合(みゆ) (*** ことばあそび ***)
「チューリップ 桜、バラ、百合 どれが好き?」花に喩えて想いを訊ね
064:百合(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
散りさうにもう散りさうに何もかも零して反り返る百合の花
064:百合(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
威厳・純潔・無垢という花言葉 百合もさぞかし咲きづらかろう
064:百合(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
袖口に百合の花粉がついている情事のあとの麻のジャケット
064:百合(やな) (やなさんの基地)
百合の香のせいだ魚がはね回り撫でてやらなくちゃならないのは
064:百合(寺田ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・鎌倉へ越ゆる山路の百合の花今年も陰にひそりと咲くや
064:百合(あんぐ) (あんぐの短歌)
派手好きな女を好むわたくしは ハイビスカスや百合、薔薇を好む
064:百合(わかば) (わかばのうた)
百合のはな見るたび胸がさざめいて駆け足になるこれからでしょう
64:百合(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
白百合の想ひ出綴る白萩の こひうた愛(かな)し古への文...
064:百合(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
白百合の想ひ出綴る白萩の こひうた愛(かな)し古への文...
064:百合 (斉藤そよ) (つれづれつづり)
野の丘の孤高のきわみ物言わぬ百合科の花がまた抱く種
064:百合(goldfish) (月と金魚鉢)
百合(ひゃくごう)の書物を飲んで君のように全てを飲んで飛びたいのです
064:百合 (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
片恋ひのくるしさのごと百合の花花弁をこはしまひるを散れば
064:百合(小早川忠義) (ただよし)
びっしりと百合のおしべに花粉ありつひに花弁を汚してしまふ
064:百合(笹井宏之) (【些細】)
シゲヨさん、むかしのことをはなすとき百合にならなくてもいいからね
064:百合(美里和香慧) ( Popん?TANKA)
愛の十字架ささぐるような鬼百合の花言葉の君逝きし夕暮れ
064:百合(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
水無月は隠微な恋の季節(とき)なりや薔薇百合ともに濡れそぼち咲き
064:百合(るくれ) (とっても単純なこと)
百合の花もうひとおもいに抱こうかあなたがわからないわからないわからない
064:百合(みなとけいじ) (海馬)
街ひとつ白さに包む夏は来てひと混みを群生の百合とせむ
064:百合(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
白百合を校章にせし女子高のセエラア服と白の靴下
064:百合 (紫峯) (時空の扉)
ひっそりと心密かに恋う君へ今年の百合のひょろ高きかな...
064:百合(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
しらじらと露を含みて蒼白き百合のつぼみは鉄砲と化す
064:百合 (みあ) (言の葉たち)
たなばたの風に揺られて黒百合は星のかたちの花びらひらく
64:百合(栗凛) (ス芸紙一重?)
曇り空 だけど 今夜は 構わない 百合の芳香 漂う庭先
064:百合(鈴雨) (鈴雨日記)
笹百合の万葉の名と知り初めて にわかに我が名いとしくなりぬ
064:百合(素人屋) (素人屋雑貨店)
かあさんは写真うつりを気にしてる 祝いのお膳百合根のきんとん
064:百合(碓井和綴) (雨歩日記)
やすらかに胸のふくらむ白百合に毛布をかけて明日を祈る
064:百合(星桔梗) (風船がわれるまで)
百合という名の友に負けた所為じゃない 匂い未だに馴染めず凹む
064:百合(日下智世) (万美愛任叶結実)
花屋にて百円で買いし百合の苗初夏に大きな花を咲かせり。
064:百合(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
百合鷗冬の視界を埋めつくせ この橋の名を知らないひとの
064:百合(なまねこ) (路地裏稼業)
薄闇に咲いた白百合この道のしるべのようにぽつりぽつりと
064:百合(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
華がないあなたの部屋の壁に咲く吉永小百合のグラビア写真
064:百合(凛) (臥薪嘗胆)
大輪の花を支える山百合の茎は今にもへこたれそうで
064:百合(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
初めての待ち合わせ場所白くなる百合の花咲く浴衣現われ
065:鳴(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
サルビアの蜜 逃げ水の先の雲 蟻の葬列 雷鳴を呼ぶ
064:百合(智理北杜) (智理北杜)
正月に百合根の入った茶碗蒸し贅沢だとは知らずに食べてた...
064:百合(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
百合若といふ名の犬が塚本邦雄(つかもと)のかたはらを走るたしかに笑つて
064:百合(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
白百合が咲きまくる野を駆け抜けたあの子の夢は東京ミュウミュウ
064竹(帯一 鐘信) (361℃)
燃え上がる舌がはためき合う中で天使がくれた百合を転がす
064:百合(はるな 東) (菜の花の道)
嬉しそうなあなたの顔が重なって土手に咲く百合庭に咲く百合
064:百合(野良ゆうき) (野良犬的)
白百合の腕まくりして見せたるは肌理のこまかい二の腕あたり
064:百合(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
百合だけは飾らないでね葬式に 生きてるうちの君の遺言...
064:百合(小雪) (朱紗)
白百合と 重なりし君 想い人 何ゆえ先に 早すぎる旅
064:百合 (お気楽堂) (楽歌三昧)
十字架に白百合だった彼女の死さしづめ私は卒塔婆に菊
064:百合(村上はじめ) (spidyな日々)
一輪の百合がさされた花瓶には寂しさ漂う 私みたい
064:百合(ハナ) (象の求愛ダンス)
車から君が降りない百合なんて咲かない場所に行けと囁く
064:百合(やすまる) (やすまる)
白い花唇を大きく開いた百合を抱く花粉は私にこぼしていいよ
064:百合(振戸りく) (夢のまた夢)
笹百合の丘で出会ったあの人は光のはしごを上っていった
064:百合(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
純潔を花束にして訪ねれば無鉄砲百合とは気づかれず
064:百合(市川周) (ミルミルを飲みながら)
スプーンを曲げても哀し百合の花(Lily sorry , I bent your spoon.)
064:百合(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
日本語に置き換へられぬ"Sin"、百合の奥に眠らぬ白夜ありけり
064:百合(ぱぴこ) (テクテク)
玄関にゆっくり生けられている百合 子に解らない母の寂しさ
064:百合(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
僕たちは百合の葉脈出会わないそれぞれの上にみつばちとまる
064:百合(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
可愛くて勝気で器用でくだけてて優しさあふれる百合ちゃんである
064:百合(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
百合の花咲いた玄関先を過ぎうわずみは瑞穂がひきうける
064:百合(彼方) (心を種として)
城跡をひとり離れて白百合は月と星とに傅かれ咲く
064:百合(今泉洋子) (sironeko)
わが性は手暗目暗(てぐらまぐら)で奔放に詠んでゆかむと百合の木見上ぐ
064:百合 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
空想の矮惑星に咲く百合は夕陽について一家言持つ
064:百合(岩井聡) (North Marine Drive)
百合ヶ丘駅からは新百合ヶ丘駅が無邪気な星座に見える
064:百合(舞姫) (Thirty One 題詠100首置き場)
白無垢のフローリングに散る百合の花粉の潔さがほしかった
064:百合(あおゆき) (メソトリウム)
百合よりは羊歯 羊歯よりは笹 頭の中で騒いでる騒いでる
064:百合(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
ブログにはもらった百合の花束の写真をいまも残しています
064:百合(幸くみこ) (そこそこがんばる)
白百合の雌しべにとろりと溢れてる蜜のホコリを指で拭った
064:百合(小太郎) (ねこのにくきゅう)
白百合がなぐさめている電柱に羽を痛めた蝶がまた舞う
064:百合(内田誠) (その言葉の行方)
夏の日の白百合の咲く裏庭のたぶん世界が変わるくちづけ
064:百合(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
誕生日百合の花束受け取って30代の日々が始まる
064:百合(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
咲き誇る白百合までも踏みつけて進みゆくのか靴音高く
064:百合(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
海百合の理想について語り終えました世界が腐らぬうちに
064:百合(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
あの人は百合がお好みうつむいた慎まし花に嫉妬するバラ
064:百合(中村うさこ) (みすずかる信濃の庵(いお)の歌綴り)
少女期の交換日記に使ひたる筆名「白百合」ふるさとの花
064:百合(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
百合の花食べてしまえば世界からすべての色がリセットされる
064:百合(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
ただひとつを失うことを恐れては百合の花弁にしるす爪痕
064:百合(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
山百合の凛とした身の美しさ 黒アゲハとの色を競いて
064:百合(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
山百合の凛とした身の美しさ 黒アゲハとの色を競いて
064:百合(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
百合の花粉たっぷりつけたくちびるを咎め合いたいおんな友達
064:百合(きじとら猫) (きじとら小部屋)
鬼百合の花びらそっとふくらまし手のひらの上はじける記憶
064:百合(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
そのせつな閲覧室は蒼ざめる鬼姫百合の雄蕊を断てば
064:百合 (翔子) (花こみち)
姥百合の傍の苔むす墓石には有間皇子と深く刻まれ
064:百合(方舟) (方舟)
薬草園の道に紛れてはからずも神秘に咲ける黒百合を観る
064:百合(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
ありがとう土曜の朝をあの人は百合のつぼみに隠してくれる
064:百合(みち。) (虹色アドレナリン。)
百合として咲けない花もいるたぶん泣けない人とおなじくらいに
064:百合(kitten) (kitten song)
静かに訪れる百合を抱いたひとよ福音を告げるJe Vous Salue, Marie(こんにちは、マリア)
064:百合(癒々) (Romantic irony)
誰も彼も死ね死ね死ねとおもう日の鬼百合に喰らわれて脱落
064:百合(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
親切面する人たちが信じられぬ百合の咲く丘うずくまった日
064:百合(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
品名は百合と書いたら百合として届く居留守の玄関までは
064:百合 (砺波湊) (となみ☆みなと)
鳥のひな隠しもつよな形にてつぼみの百合はかおりを増せり
064:百合(理宇) (±雑記蝶)
もう二度と会いたくないの 黒色の百合をあなたに送 り ま せ う か
064:百合(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
することもなくて白百合学園の校門前に立っていました
064:百合(Harry) (四月なかなか)
茶碗蒸しの中に百合根のふたつありあしたはきつと秋晴れだらう
064:百合(濱田花香) (紅葵爽♪)
濃橙(のうとう)の花粉の深き匂ひにて 優雅なる百合 傍に寄れ無き
064:百合 (如月綾) (お気に召すまま)
百合の花みたいな人にはなれなくていい あの人には似合わないから
064:百合(夢眠) (夢眠・日々綴り)
大輪の百合開ききり彼岸かな仏壇の父伸びをしている
064:百合(shall3) (山歩き録)
かまぼこに 百合根に銀杏 茶碗蒸し 冷めないうちに いただきまする
064:百合(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
変わらないものなどは無い百合でさえ黒ずんで散る夜のしじまに
064:百合 (わたつみいさな。) (乱切りくじら)
病室は胸のいちばん奥のとこ百合の匂いにむせかえる、ああ
064:百合(ヒジリ) (*tRIGger.)
ほる霜の雪の大地に百合の根をあの白さほら息にも似てて
064:百合(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
華やかなことなど何もなくていいカサブランカより薮の笹百合
064:百合(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
清らかな百合一輪を活けてみる 空気が凛と引き締まりたり
064:百合(もりたともこ) (短歌、すきです。)
暗がりを照らす街灯(あかり)のその奥の日日を生き抜く百合 美しき
064:百合 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
愛犬と遊びし庭に白百合がひらき大きなにがうりが成る
064:百合(村上きわみ) (北緯43度)
暮れたがるふるいからだに百合ばかり咲いているのでもう逢えません
064:百合 (なかた有希) (* にじのかかるばしょ *)
百合ちゃんがみつけた月の帰り道 烏と共に道玄坂で
064:百合(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
オレンジの花粉を床にこぼすのみ百合の雄蕊を落とす真昼間
064:百合(フワコ) (きくとわたし)
さっきまでおがくずの中とろとろとまどろんでいた百合根の天ぷら
064:百合(小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
黒百合があなたのことを見限って去れば手元にのこる燐粉
064:百合(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
山百合の匂う崖まで下りた日に繋いだ手と手ふるさとの夢
064:百合(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
初雪は践まれ 満月(みづき)は欠け 百合は裂け 人欺き 初めて詠ふ
064:百合(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
百合丘高校までの坂道を遠近法で並んで歩く
064:百合(まほし) (うた・たね)
「白百合は雑草だった」と言う父の故郷奄美は千キロ先に
064:百合(透明) (limerence)
今日どこで誰と何して遊んだの百合の花粉が袖に付いてる
64:百合 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
ビタミンの黄色い瓶に入れ替える 三回茎を切られた白百合
064:百合(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
茶碗蒸の椀のそこひにほのじろく百合根を残しひとは立ちたり
064:百合(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
いづみ汲むかたへに咲ける風の百合一瞬世界が白く揺れゐる
064:百合(ことら) (ことらのことのは)
水盤は百合の香に満つ 未だ固き乳房の疼き咎めぬままに
064:百合(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
野の百合のごとく清楚に清らかに娼婦は待てり夜の帳(とばり)を
064:百合 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
あの日目が合った記憶は袖口の百合の花粉のように落ちない
064:百合 (象と空)
ゆで卵つるりんとして湯気放つ白百合やがて白い色持つ
064:百合(堀 はんな) (たん たん 短歌)
白百合のブーケを手にし嫁ぐ娘を夢見て待つも未だ叶わず...
064:百合(pig_pearl) (ブタに真珠)
大好きな 百合の花が 憎らしい お気に入りの服 取れない花粉
064:百合 夜さり (夕さり夜さり)
断種するごとく雄蕊は切られをり百合の花束乾くほかなし
064:百合(浅葱) (空耳の森*番外地)
白百合を手向けて天使は微笑めり 奇跡は優しきものに宿れる
064:百合(ゆづ) (透明ランドセル)
ワッフルのくぼみの中で絡まりあう百合たちが細い声で歌うよ
064:百合(けこ) (あきのうた声)
やはらかき雨ふりやみて露の置く姫百合 己であれと囁く
064:百合(究峰) (思い浮かぶがままに)
白百合が今年も咲いて楽します森の小道のこことあそこで...
064:百合。 (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
頂に誇らかに甘く香る香は 白い百合たち蜂も歓び
064:百合 (佐田やよい) (言の波紋)
右の手をぎゅっと握ろういつの日かピンクの百合を忘れるように
064:百合(ベティ) (Betty's second Bar)
白百合を踏みにじってる青い靴あなたは弱い女ではない
064:百合 (nine) (songs)
あふれだす匂いを誇り咲く百合がいつしかこめかみから根を張りました
064:百合(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
塚本家と共に歩みし愛犬の『百合若説話の世界』にあそぶ (前田淑 弦書房)
064:百合((内田かおり) (題詠2006深い海から)
昔あった百合組はもう幻で新入園児の数を数えて
064:百合(折口弘) (はっちんずBLOG)
百合の花たった一人で咲く花よ 白き気高さ寂しくないか
064:百合 (のんちゃんの衣裳部屋裏)
受話器取り電話をしようとしたけれど開いた百合が雨に打たれて
064:百合(春村蓬) (風見鶏)
数日を空けて戻ればみづみづし出窓に百合は高く開きぬ
064:百合(minto) (@100@)
山百合の斑点模様の電車ゆゑ人・人・人は会ひすれ違ふ
064:百合(星川郁乃) (Air Station)
見かけより強いのだろう 裏庭の石の隙間に殖えていく百合
064:百合(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
拒否された舌は花粉にまみれ出し百合の白にはもうほど遠い
064:百合(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
百合ゆれて夕闇のなか友情と呼んではならぬスカートふたつ
064:百合(くろ) (鎌倉日記)
百合鴎にゆられて見たるお台場のひかりは地中の海のまたたき
064:百合(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
百合の香にあっぷうっぷの夏だからあなたの指をつかんで寝たい
064:百合(千) (Mille et une nuits)
百合を抱き白き服着て嫁ぐかな 面映ゆそうなきみの隣に
064 百合(文月万里) (Kagerou つれづれ)
夕闇のいよよ濃くなる谷底に 白くぽっかり浮かぶ野の百合
064:百合(久野はすみ) (月の融点)
わたくしがいまだしらざるものとして野菜売り場にころがる百合根
064:百合(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
テーブルのぶあつい黄いろ指でひく百合の吐息はこんなに重い...