daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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冬の星座(モリー・ダーリン)

2023-12-16 | 音楽つれづれ

冬の札幌、寒空に凍てつく星がとても綺麗…と言っても、私の場合真北にあるのが北極星かな?程度で星座の事はさっぱり。寒い夜中が嫌でオリオン座流星群も見た事無いし…。

 木枯らし途絶えて  冴ゆる空より 地上に降りしく 奇しき光よ…

良いですね「冬の星座」、奇しき(くすしき)とか、スッと読めないのは私だけでしょうが、漢字で表すと雰囲気が伝わりますよね、二番に出て来る無窮(むきゅう)とかもそう。

この難しいけど美しい詞は堀内敬三さんで、もとは昭和22年の中等音楽(1)掲載の文部省唱歌だったそう。もっともメロディ自体は明治時代から一部では知られていて、当時中村秋香の詞で「他郷の月」として発表されたそうです。

この曲は、アメリカのウィリアム・S・ヘイスが書いた「モリー・ダーリン(Mollie Darling)」という曲が原曲です。

 愛しのモリー 言っておくれ 僕以外は誰も愛さないと

 僕の事愛してくれるね キッスで答えておくれ…

などと言う腑抜けた…もとい、熱烈なラブソングで1871年に発表され、楽譜が300万以上売れた大ヒットだったそう。この人ほかにも「故郷の廃家」を書いていて私は好きです。

故郷の廃家も冬の星座も、オリジナルの歌詞とは全く関係の無い詞が付いていて、唱歌の本には「訳詩」とありますが「作詞」ですね。リパブリック讃歌に「権兵衛さんの赤ちゃんが風邪ひいた」と付けた様なもの…などと言うと、この格調高い詞に申し訳ないですが。

でもオリジナルを聞いていると、ここからインスピレーションを得たのかな?と、勝手に想像する部分もあります。

歌詞の終りで「煌めき揺れつつ 星座は巡る」とありますが、原詞と比べると、 煌めき揺れつつがTake my heart, sweet Mollie darling, 星座は巡るが Say that you will give me thine.  私の耳にはSay thatが星座と聞こえ…という空耳アワーなのですが。

もっとも2番目の歌詞の頭にStars are smilling, Mollie darlingという歌詞もありますので、これがヒントかもしれないですし…いろいろ想像して聞いていると楽しいですね。

この曲はカントリー系歌手の歌で聞け、有名な所ではエディ・アーノルド。やや鼻にかかった声に、ラップ・スチールのバッキングもマッチし良い雰囲気です。

 

個人的にはウェスタン・ヨーデルの王者、スリム・ホイットマンの歌声がとても好きです。

強面系に見えますが、とても優しい声で煌めく星空に吸い込まれて行きそうな歌声…とは少し大げさですが、Youtubeにアップしましたので、宜しければお聞きになってみて下さい。⇒ モリー・ダーリン(冬の星座) https://youtu.be/OLFXn5y9kJo

ちなみに彼は2013年に90歳で亡くなっていますが、没後はや10年。この曲を残しておいてくれた事に感謝です。

ジム帰りにたまに月を見上げ、おお満月が近いな…何て事はたまにあるのですが、普段星まで観察する事など無いのは先に書いた通り。

札幌市天文台が日を決め夜間公開をしているそうだから、たまには星を見に行くのも悪くはないか?家から遠くないし…などと思ってはみるのですが、夜出歩く習慣は無いし…昔は良くススキノ方面を夜歩きしたけれど、あの頃はネオンで星は見えなかったなぁ…と。 ⇒ 札幌市天文台のホームページ http://www.ssc.slp.or.jp/planet/sapporo-obs

以上、2018年1月にUPした「たまには冬の星座を見上げて」に加筆し再掲載しました。



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