北海道博物館の企画展示で、楽器や口琴類などが展示されていると知り行って来ました。
楽器と言うより、音を出すものを集めた感もあり、小鳥や動物をおびき寄せる笛などが多く展示されていましたが、そちらは20日に見所解説のトークがあるそうで、その時また来るとして、初めて見た楽器が月琴(下左)。
幕末から明治にかけ愛された楽器だそうで、丸い胴に二本の複弦を弾片というピックで弾いたらしいですが、おそらく複弦の片方は共鳴弦なのか?、まさかマンドリンのようにユニゾンで弾くとは思えないし、ちょっと興味が湧いた楽器でした。
隣にあったのが古いスチール・ギター。製造したのはテスコ(TEISCO)で懐かしいですね。
今は無い会社ですが、高校生の頃はとっても手が届かなかったエレキ・ギターのブランドで、スチール・ギターも作っていたそう。というか1945年の会社のスタートがハワイアン・ギター(当時そう呼ばれた)の製造からスタートしたそうですから、会社の原点だったのですね。
大から小まで揃えたリコーダーの近くには管楽器。管楽器製造は軍の需要から来たと言われますが、昔は陸軍のニッカン海軍のタナベと言われたそうで、その二大メーカーだったタナベのアルト・ホルンを初めて見ました。
軍楽隊御用達として知られた二社ですが、タナベは倒産、ニッカンはヤマハに吸収されましたが、卸しのルートのために、ヤマハのOEMでブランドは残っていたようです。今は完全消滅のようですが、その栄枯盛衰には多くのストーリーがあったのだろうなと。
そして個人的に一番興味を惹いたのがクィーカ。本来はスネアドラム位の胴があるみたいですが、こんな小型のものもあるのですね。
水で湿らせた指や布で擦り、キュ キュキュッと不思議な音を出す楽器で、私が印象に残っているのは、佐久間浩二が出した「幻のブルース」で使われた不思議な音。
妙な掛け声にも似た音がし、ド演唱法に鳴り響くラテン・パーカッションは、さすがクセ者藤本卓也の作・編曲。彼の書く個性的"炎歌"は演歌嫌いの私にも意外と聞けました。
さて、野幌に来るとランチは沖縄すばか、少し離れた中華料理を食べて帰る事が多いのですが、沖縄すばは多分今時期は休んでいるだろうなと思い、この日は中華に。麻婆ラーメンといつも迷うのですがこの日は焼きそば。ボリューム満点でむろん味よし、そして何より料理を待つ間いただく中華がゆ(フリー)が美味しい。ごちそうさまでした。