週刊なんとか

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高画素クラブ 3

2018-06-01 19:18:27 | カメラ
第三回。最終回。

技術的考察
以下は考察だが、まるっきり嘘である可能性もある。
ひとつだけ勘違いしないでおきたいのは、カメラのダイナミックレンジというのは、色の明るい暗いではなく、光の明るい暗いだということ。青空は濃い青でもとても明るく、日陰にある白い置物よりずっと明るい。センサーで上で飛ぶのは置物ではなく色の濃い空の方だ。
・・本来なら。
高画素クラブのカメラの挙動はそんなに単純ではない。白も飛ぶ。不思議だ。



高画素クラブの写真の特徴を、単純なダイナミックレンジやS/Nの問題だとすれば、ISO感度を上げ下げした時に特徴がぐっと変わるはずなので(ダイナミックレンジ不足なら感度を上げれば解消するはずだし、S/Nが悪いのであれば感度を下げた時に解消する)、これは単純なダイナミックレンジの問題でもS/Nの問題でもない。ということは、データ取り出しとノイズキャンセルの問題だ。
昔どこかのメーカーの人が(うろ覚えですまん)、「現代のカメラセンサーは、ノイズの海の中から色データを拾っているような状態だ」と言っていたのを覚えている。この拾い方が4μm以下になると限界が現れるのだろうな、と推測する。

センサーがどんどん進歩しているのだからノイズなんてどんどん減ってるんじゃないの、と思われるだろうが、このような微小センサーではノイズの主要因は熱励起なので、そう簡単に減らない。というか、ほとんど減らない。ノイズ成分が減らない中で、画像成分の溜め方と取り出し方を工夫することで微小信号の取り出し能力(高感度能力)を上げているのが、現代のセンサーだ。多分。

このへん、メーカーが何も言ってくれないので、技術的に推測するしかない。