お~カナダ! たてよこナナメ歩き

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2008年3月(3) 節約の精神

2012-09-17 12:22:39 | 中国へ
朝はダンナと息子だけビュッフェに行き、そのあと5人で、今度は南京路の伊勢丹の地下に食べに行った。日本で言えばデパ地下、期待したけど、そんなんじゃなくて、スーパーが一軒、あとはパン屋とフードコートだった。
スーパーで飲み物を買い、パンやら香港式点心やら買って食べる。
娘(大)がお待ちかね、上海のコカコーラを試し、まるで日本の焼きたてパン屋さんみたいなお店でアンパンマンの顔になったあんぱんを買い、それはそれで面白かった。

伊勢丹のビルのつくりは、中心が空洞になっていて、周りにぐるりと店が取り囲んでいる。それが何階も積み重なっているので、下から見ると圧倒される。
超高級ブランドの店に入っては、お値段を見て「ほぉ〜〜〜ぉ」と声を上げて出てくる。娘(大)は楽しんでいるが、その他4人はすぐに飽きる。
オフィスビルもあるらしく、外国のビジネスマンがたくさん出入りしている。

昼ごはんは、ダンナの父方のいとこ(40代半ば)の家へ、地下鉄を乗り継いでいく。
新しく開発された住宅地は、川の下のトンネルを通って向こう岸。
「お母さんが住んでいた頃はね、川の向こう岸は一面原っぱで何もなかったけどね」と言っても、「むかしむかし・・・」のお話でまるで説得力なし。
昔からありましたよ、みたいな顔で高層ビルが立ち並んでいる。

お腹の調子最悪の私は、いとこの奥さんが大きな丸いテーブルいっぱいに並べてくれた料理を楽しめない。
皆して、私があんまり変わっていないと言う。お世辞を差し引いてもやっぱり少しうれしい。
招待してくれたいとこの兄夫婦も来ていたが、その兄さんときたら、わが二人の娘を見比べて、「姉ちゃんの方がきれいだなあ、妹の方はいまいち」などと訳わからんことを言い出す。娘が気にしなければよいが・・・と思いやきもき。

この兄弟と父母は10数年前までは上海の中心部のにぎやかな地区に住んでいたが、再開発で立ち退きとなり、この新しい住宅地に移住した。
中心部では、古い洋館の部屋ひとつずつに一家族が住み、トイレも台所も共用、夜はトイレにいけないから「しびん」で用を足し、朝になってそのしびんを洗うのはおばあさんの仕事と言われ、中国のほかの地方の人に「上海人はトイレもない」と揶揄されたもの。
いまや、新開発の住宅地は。世帯ごとにトイレシャワーのある生活だ。
しかし、この弟は、にぎやかな昔の生活が懐かしい、こちらはさびしいと言う。

この人は、若い頃からほとんど働いたことがなく、個人の株売買で財を成した。
でも、人生は節約だと言う。兄の方も株で相当儲けたが、貯金がシュミだ。
そんなに貯めたお金をどうするのだろう、とギモンに思うのは私だけ?

ゆっくりご飯を食べて、夕方になった。
この兄弟の両親、つまりダンナのおじおば(90代間近)の家にあいさつに行く。歩いてすぐの距離だ。その家は、兄の方の所有物。兄夫婦の息子(大学生)が将来結婚したら住むようにと買ったもの。
中国の家は買ったときに内装仕上げがしていないので、購入後自分で手配するのだが、将来の若夫婦のものなので、いまだ内装仕上げしないまま両親を住まわせている。それで、コンクリートむき出しになってるし、ダンボールも積み上げてある。
あとになってホテルに戻ってから、娘(大)が泣き出す。
「あんなところに自分の親、それもあんな高齢者を住ませるなんて・・・」と。
ショックだったと。
年老いた親(おじおば)は何も恨んだりしてないと思う。だけど、娘には、上海人の節約の精神はもっと不可解だろうなぁ。

ホテルに戻って、しばらく休んでから、夜、また地下鉄で川底を渡り、向こう岸のスーパーブランドモールへ。ホテルの最寄りの駅から3駅目。
すぐ横には、上海の新しいランドマーク、東方明珠(オリエンタルパールタワー)がきらきら輝いている。

ウィンドーショッピングにしばらく付き合ってみたものの、元気の在庫切れ。眠ってしまった息子、ベンチに座ってうとうとする娘(小)と一緒に、娘(大)とダンナが買い物終えるのをボーっと待っていた。
女の子同士手をつないだり、腕組んだりして歩いてるのが多い。以前と変わらない、ちょっとフシギな光景だなあ。
カップルで来て、女の子にねだられて高級ブランド品を買ったり、女の子が試着するのに辛抱強く付き合う男性が多い。大変そうだなあ。
一人っ子政策になり、ひとりしか産めないとなると、故意に男の子を産もうとする夫婦が多くなり、若い男女の人口バランスはくずれ、男性の方が多くなっている。そうなると、女性の売り手市場! だから、女性をひきつけようと思ったら、高級ブランドモールで女性を喜ばせる経済力が必要になるのだろうな〜。

閉店間際になって、日本から進出しているラーメン屋でラーメンを食べる。ダイエットしているダンナはビールのみ。息子は眠ったまま。

閉店は10時。外に出るとタクシー客待ちの列。
ためしに聞いてみると「メーター倒さず現金で100元以上でないと行かないよ」と言う。ぼったくりだ!上海のタクシーは初乗りが11元、そのあとは1キロ当たり2.10元。空港から延々2時間近く乗っても150元だったのに。
腹を立てて地下鉄で帰る。たった3駅の距離。キップは一人当たり3元、合計12元。200円にもならない。

夜十時を過ぎても、上海にあふれる人波は絶えることなし。





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