お~カナダ! たてよこナナメ歩き

主にカナダ🇨🇦西海岸の生活話と少しアメリカ🇺🇸のことと音楽について

2008年3月(2) 段取りの悪さサイテー

2012-09-17 12:19:23 | 中国へ
前日は晩御飯を食べに出る元気がなく、近くの麺や点心を売る、昔ながらのお店で少し買ってきてもらってホテルの部屋で食べる。
これが中国上陸1回目のご飯。
味つきの麺だから、お湯かけて食べろといわれたそうで、お湯を沸かす。味はまあまあだけど、油がすごい。お湯の表面に浮いてくる。上に乗せる野菜は、あっさりしておいしい。別々に食べた。

以前なら、ホテルの部屋には、アツアツのお湯が入ってて、コルク栓をする古式の大きなマホービンがおいてあったけど、今は電気湯沸かし器になってる。お湯のおかわりのために従業員をいちいち呼ぶような、のどかな時代は終わったんだなあ。

中国の水は、そのままなまでは飲めないから、必ず沸かして飲む。湯沸しから出る湯気のにおいが懐かしい。思わず少しだけカップに入れて飲んでみる。
ああ、この味、ちょっと生臭い川魚のようなにおい。
上海の水だ〜。変わってない。
子ども達は嫌がってミネラルウォーターのビンに手を伸ばす。
お茶をいれても、コーヒーにしても、このにおいがついてくる。
「上海で作ったコカコーラにもこのにおいがあるよ」
と言うと、娘は興味津々。

ホテルは南京路という、上海でも指折りの繁華街で観光スポットにもなっている道から少しだけ入ったところにあるから、行きかう車のクラクションが夜中でもよく聞こえた。

朝は、ホテルのビュッフェの朝食を試す。
一部屋につき一人分だけ無料券が出る。あとは一人700円くらいかかる。中華式の上、食べ物の種類が少なく、おいしくないと言って文句たらたらの子ども達。上海式焼きそば(麺が太い)ばかり食べている。

そうしていると、レストランの一角で歓声が。
何と野良ネコの闖入。
従業員が空きダンボール箱を持って追いかけ回している。ネコが追い詰められて、素直に空き箱に入ったりするかい?
しまいには厨房に入って行き、御用。
外にほり出されてしまった。

その後、ダンナは出張の用を片づけに行き、私が三人の子どもをつれて、南京路をぶらぶらすることになった。
ところが、膀胱炎の治療で飲んだ抗生剤の副作用で、お腹がゆるい。歩くと余計にたよりない。不安でウィンドーショッピングどころではない。
ファッションに目のない娘(大)は、どこで仕入れた知識か、上海はアジアのファッションの中心だとか言って、目を輝かせ、あっちこっちの店に入っていくが付き合いきれない。
人が多い上に、歩道に電動自転車が走っていたりして、あぶなくて仕方ない。しまいに、アタマもくらくらしてきて、やっとの思いでホテルに帰る。

しばらく休んだ後、ダンナも帰ってきて、遅い昼食をとりがてら、買い物もしようと言って、タクシーで淮海路に向かう。淮海路は南京路と並ぶ上海の繁華街。同じく名だたるブランドの店が競って軒を並べている。淮海路のほうが道幅が広い分、もっと壮観だ。
私たちの降りたったのは伊勢丹。中を歩くと、一瞬日本のデパートに迷い込んだかのような錯覚・・・よく見るとやっぱり違うけど・・・

上海が思ったより寒かったので、半額セールになっている薄手のスポーツジャケットを買おうと見ていると、販売のお兄さんが寄ってくる。元からそういうデザインなんだろうけど、前のファスナーが少し斜めになっているし、普段着ない黄色っぽい色なので迷う。娘(小)が、薄紫色のが気に入って買うことにしたら、お兄さんがまた私の所に来て
「どっちも60%引きにします!」
と自分で言ってきた、で、二着とも買った。
何も交渉してないのになぁ・・・

そのあと、H&Mに入る。こちらの店よりずっと大きく、5階建て。いろんな人種の人たちが買い物していた。値段、こちらより安い。娘(大)も薄手のジャケットが買えたので、近くの麺とワンタンの店に入る。

新しい店の並ぶ淮海路に珍しく、昔からある、観光客のちょっと遠慮しそうな店。しかし、地元の人でにぎわってる。生き残っているだけあって、おいしい。
こういうときのために、もって来ていた「マイ箸」を5人分出して使う。

ここのトイレがまたコワかった。エレベーターがあるのに、階段で三階に上がれと言われた。(エレベーターでは行けないと言う) 電気もついてない狭い階段、その脇にあるのはマッサージの店、入れ墨の店、あやしげなラウンジ・・・トイレには裸電球ひとつ、きれいじゃない(書けない)・・・やっぱり中国旅行の大きなネックはトイレだなあ〜、私は覚悟できてるほうだと思うけど、そうじゃない方には・・・・

淮海路でぶらぶらしていて遅くなり、風が出て寒くなってきた。それと関係ないと思うけど、交差点にあやしげな人たちがいっぱい出てきた。通行人に声をかけている。
「見て行ってよ、見て行ってよ。」
さて、それは何でしょう。
はい、それは偽ブランド品。
表通りでは売れないから、客引きしているのだ。
「いらない」と答えたら、女の人がからんできた。
「見るくらいいいじゃねーか、なんだよーコノヤロ」
おーこわ。

すぐ横には、新しい、超高いナイキストアがあった。
見てまわっている娘(大)の元気さにあきれつつ、興味のない娘(小)と息子とともに、玄関近くのベンチで待つ。ふと見ると、玄関脇に汚いモップが置きっぱなし・・・こういうところは新しくなれないのだなあ。

夜は、ダンナの母方のおば(50代半ば)のうちに行くことになっていた。淮海路からそのまま行けばいいのに、住所を持ってくるの忘れたと言って、いったんホテルに帰る。
寒いし、息子はタクシーの中で寝てしまうし、疲れたし、そのままホテルで寝てしまいたかったが、約束は約束、仕方がない。

寝たままの息子を抱きかかえ、タクシーを待つ。
しかし、おばのうちがかなり辺鄙なところにあるので、何台も何台も乗車拒否して去っていく。
(ホントは違法なんだぞ、罰金モノなんだぞ)
やっとのことで乗せてくれた運ちゃんは、
「そんな辺鄙なとこに行きたかったら、”その家に寄ったあと、空港に行くんです〜”って言って運転手だますしかないよ」
などと言う。運転しながら、さんざん商売の難しさと自分の人生の苦労(文化大革命のこととかその後のこととか)についてぼやきまくった。
おまけに、おろしてくれたところが見当違いの場所で、こっちは眠った息子を抱いたまま、冷たい雨の降る中、延々おばの家をさがして歩き回る羽目になった。(ケータイがあると便利なのにね)

おじが腕を振るって、大きなテーブルいっぱいに料理が用意してあった。それなのに、こちらは時差のせいでお腹がもう眠ってるzzzzzz
「どうして食べてくれないの?」
「おいしくないの?」
かなしそうなおじさんの顔・・・・申し訳なかった。

あとで、この夜の段取りの悪さを責められたのは、もちろんダンナでした。




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