私の音楽 & オーディオ遍歴

お気に入りアーティストや出会った音楽、使用しているオーディオ機器を紹介します(本棚8)。

MP3で聴くハンク・ジョーンズ

2014年05月24日 |  My Favorite Artist
ハンク・ジョーンズ(1918~2010)は私好みのいぶし銀ジャズ・ピアニスト。
ジョン・コルトレーンのグループのドラマーであるエルビン・ジョーンズ、それからトランペッターのサド・ジョーンズは兄弟です。

キャリアの前半は知る人ぞ知る名バイプレーヤーで、彼の参加したアルバムは600枚にのぼるそうです(リーダー作は60枚)。さまざまなミュージシャンと競演する中で信頼される大きな存在となっていきました。
ケネディ大統領の誕生パーティーでマリリン・モンローが歌った「ハッピー・バースデイ」の伴奏はハンクだったそうです。
そして1976年、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスと組んだ「グレート・ジャズ・トリオ」でブレイクしました。奇をてらったものではなく、王道を行くスタンダード演奏の魅力を再認識させてくれました。
私は学生時代の1984年にこのアルバムをジャズを聴かせる居酒屋で初めて耳にして気に入りLPを購入したことを記憶しています。
前後して、学生時代を過ごした青森県にハンク・ジョーンズ(p)、レイ・ブラウン(b)、?(ds)、フランク・ウェス(fl)というカルテットが来て聞きに行ったこともありました。確かその夜は、レイ・ブラウンの60歳の誕生日だったはず。

さて、ロシア製のMP3CDにハンクのシリーズを見つけて購入。
MP3なので、1枚にもとのCD(LP?)が7~8枚収録されたものが、8枚もあります。
そのジャケットがすごい!



なんなんだこれは?
まるで怪しいマジシャンですね(笑)。

しかし、中の音楽は素晴らしい。
クラシック&エレガント!
日本語で言うと「典雅」な表現、でしょうか。
尖ったところはありませんが、ジャズ・スピリットに満ちあふれています。
もう、BGMに最適。

近年人気のある一連のVernus盤のふぬけたイージーリスニング路線とは格が違いますね。


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