NHK-BSの番組です(以下は紹介文);
『地球上に「魂を揺さぶる」驚異の歌声が満ちている。
その国、その土地では、多くの人々の心を酔わせる歌声であっても、
メジャー音楽産業に取り上げられていないゆえ、日本にまで届いていない、驚異の歌声。
そんな歌声にジャンルを問わず耳を傾けながら、「人はなぜ歌うのか」
「歌はなぜ心を揺さぶるのか」を感じ取る、新しい音楽・紀行バラエティ。』
ようやくこんな番組が作られるようになりました。感無量ですね。
日本に入ってくる音楽は欧米のものが中心ですが、当然世界にはいろんな音楽があり、土着色の濃い歌声があります。
私は昔から世界のマイナーな音楽を聴くのが好きでした。
これは多分、BCL(BroadCasting Listener、世界の短波放送を聞く趣味)の影響と思われます。まだ海外の情報が乏しかった中学生の頃(35年前)、短波放送は遠い異国の言葉と音楽を乗せて日本の片隅の私の部屋に届いたのでした。
言葉はわかりません。でも音楽はわかります。
その土地の音は気候・風土をイメージさせてくれました。
砂漠地帯では乾いた空気に響く音、熱帯地方では暑くて湿度の高い音、北欧では澄んだ透明な音・・・等々。
民族音楽を研究されていた小泉文夫さん(故人:元東京芸術大学教授)が担当した民族音楽の紹介番組(NHK-FMの毎週土曜日朝6時から)をエアーチェックしていた頃が懐かしい。
そんな私を友人達は「変人」と呼びました(苦笑)。
さて、本番組では「歌声」に焦点を当てて、今まで日本に紹介されてこなかった、でも注目に値するアーティストを幅広く取り上げています。
司会は藤井フミヤと元ちとせ。
台湾の少数民族のおじさん達のコーラスから、フランスの今をときめくポップ・シンガーまで実に多彩。
そして毎週視聴者による「人気ランキング」を扱っているのも特徴です。今のところ、フランスのシンガーで「エディット・ピアフの再来」と呼ばれるZAZ(ザーズ)が一番人気ですね。
ZAZはハスキーながら張りのある独特の声の持ち主で、なんというか・・・パリの下町にこだまするイメージがピッタリなのです。楽曲の新しい感覚と郷愁を帯びる声の虜になってしまいそう。
それから、ポルトガルのファドを歌うドゥルス・ポンテスも取り上げられました。
私が彼女を知ったのは10年ほど前でしょうか、故・筑紫哲也さんが彼のニュース番組の中で紹介されたので、早速飛びついた記憶があります。思ったよりポップな仕上がりでちょっと期待はずれでした。
今は「ファド界の至宝」と紹介されていますが・・・ちょっと持ち上げ過ぎじゃないかなあ。
ファドというのはリスボンの下町で歌われる哀愁のある民謡で、ドゥルスの登場以前はアマリア・ロドリゲスが第一人者として君臨していました。彼女のCDやDVDを持っていますが、あのカリスマ性にはドゥルスはまだまだ遠い・・・。
興味のある方は「カフェ・ルーゾのアマリア・ロドリゲス」のライブ録音を聴いてみてください。濃厚な空気に圧倒されますよ。
世界中の様々な歌声のサンプルを聴きたい方には細野晴臣さんが監修した「エスニックサウンド・セレクション」がお勧めです。西洋音楽~電子音楽(YMOはクラフトワークのパクリでした)と進んで行き詰まった彼が、世界の民族音楽を耳にして開眼した1980年代に発表されたオムニバスです。20年以上前なので、もう、中古でしか手に入らないかな。
『地球上に「魂を揺さぶる」驚異の歌声が満ちている。
その国、その土地では、多くの人々の心を酔わせる歌声であっても、
メジャー音楽産業に取り上げられていないゆえ、日本にまで届いていない、驚異の歌声。
そんな歌声にジャンルを問わず耳を傾けながら、「人はなぜ歌うのか」
「歌はなぜ心を揺さぶるのか」を感じ取る、新しい音楽・紀行バラエティ。』
ようやくこんな番組が作られるようになりました。感無量ですね。
日本に入ってくる音楽は欧米のものが中心ですが、当然世界にはいろんな音楽があり、土着色の濃い歌声があります。
私は昔から世界のマイナーな音楽を聴くのが好きでした。
これは多分、BCL(BroadCasting Listener、世界の短波放送を聞く趣味)の影響と思われます。まだ海外の情報が乏しかった中学生の頃(35年前)、短波放送は遠い異国の言葉と音楽を乗せて日本の片隅の私の部屋に届いたのでした。
言葉はわかりません。でも音楽はわかります。
その土地の音は気候・風土をイメージさせてくれました。
砂漠地帯では乾いた空気に響く音、熱帯地方では暑くて湿度の高い音、北欧では澄んだ透明な音・・・等々。
民族音楽を研究されていた小泉文夫さん(故人:元東京芸術大学教授)が担当した民族音楽の紹介番組(NHK-FMの毎週土曜日朝6時から)をエアーチェックしていた頃が懐かしい。
そんな私を友人達は「変人」と呼びました(苦笑)。
さて、本番組では「歌声」に焦点を当てて、今まで日本に紹介されてこなかった、でも注目に値するアーティストを幅広く取り上げています。
司会は藤井フミヤと元ちとせ。
台湾の少数民族のおじさん達のコーラスから、フランスの今をときめくポップ・シンガーまで実に多彩。
そして毎週視聴者による「人気ランキング」を扱っているのも特徴です。今のところ、フランスのシンガーで「エディット・ピアフの再来」と呼ばれるZAZ(ザーズ)が一番人気ですね。
ZAZはハスキーながら張りのある独特の声の持ち主で、なんというか・・・パリの下町にこだまするイメージがピッタリなのです。楽曲の新しい感覚と郷愁を帯びる声の虜になってしまいそう。
それから、ポルトガルのファドを歌うドゥルス・ポンテスも取り上げられました。
私が彼女を知ったのは10年ほど前でしょうか、故・筑紫哲也さんが彼のニュース番組の中で紹介されたので、早速飛びついた記憶があります。思ったよりポップな仕上がりでちょっと期待はずれでした。
今は「ファド界の至宝」と紹介されていますが・・・ちょっと持ち上げ過ぎじゃないかなあ。
ファドというのはリスボンの下町で歌われる哀愁のある民謡で、ドゥルスの登場以前はアマリア・ロドリゲスが第一人者として君臨していました。彼女のCDやDVDを持っていますが、あのカリスマ性にはドゥルスはまだまだ遠い・・・。
興味のある方は「カフェ・ルーゾのアマリア・ロドリゲス」のライブ録音を聴いてみてください。濃厚な空気に圧倒されますよ。
世界中の様々な歌声のサンプルを聴きたい方には細野晴臣さんが監修した「エスニックサウンド・セレクション」がお勧めです。西洋音楽~電子音楽(YMOはクラフトワークのパクリでした)と進んで行き詰まった彼が、世界の民族音楽を耳にして開眼した1980年代に発表されたオムニバスです。20年以上前なので、もう、中古でしか手に入らないかな。