私の音楽 & オーディオ遍歴

お気に入りアーティストや出会った音楽、使用しているオーディオ機器を紹介します(本棚8)。

「本田美奈子」

2011年09月22日 |  My Favorite Artist
 アイドルとして1980年代にデビューし、その後ミュージカル~クラシックへ活動を広げる過程で白血病により夢を絶たれた歌手。

 私の世代では、彼女の記憶は「1986年のマリリン」ですね。当時としては大胆なヘソ出しルックで腰を振って踊って歌うアイドルでした。ちょっとファンでした。

 アイドル路線のヒットはそこそこで、その後1990年代はミュージカルの世界へ。ミュージカルに興味がないので詳しくは知りませんが、当たり役もあったようです。

 2000年になる頃から、その潜在的な歌唱力が評価され、花開き、クラシック系の歌曲を歌うようになりました。高音の伸びはアイドル出身らしからぬ見事な美しさ。

 このまま順調にいけば、”和製サラ・ブライトマン”として世界へ羽ばたくこと間違いなし! と私は思っていたのですが、残念ながら病にその夢を絶たれたのでした。

 残されたクラシック系のCDをときどきカーステレオで聴いています。
 合掌。

★ クラシック系のアルバム
・AVE MARIA (2003年5月21日)
・時 (2004年11月25日)
・心を込めて... (2006年4月20日)
・優しい世界 (2006年12月6日)
・ETERNAL HARMONY(2008年11月6日)
・ラスト・コンサート(2008年12月10日)

「スティーリー・ダン」

2011年09月04日 |  My Favorite Artist
 1970年代に活躍したアメリカの男性二人グループです。
 二人の名前はドナルド・フェイゲン(Donald Fagen、キイボード&ボーカル)とウォルター・ベッカー(Walter Becker、ギター)。

 ポップスにジャズのフレイバーを振りかけた渋いサウンドが魅力的。
 しかしこの二人の完璧主義は有名で、理想の演奏ができないとどんどんアーティストを入れ替え、スタジオミュージシャン泣かせだったという伝説が残っています。

 実はこのグループ、私にはちょっと敷居が高いのです。
 渋すぎて色気が少なく、惹かれつつも今ひとつ入り込めません。

 さて最近、彼らが自分たちの昔の作品を振り返り解説するDVDを購入し、はまりそうではまらない謎が解決できるかと期待して観てみました。
 若い頃のベッカーは、秋葉原でうろつくオタクにしか見えません(笑)。

 音楽面では・・・いやはや、ほんとに完璧主義。
 ミキサー室で昔の曲を一つの楽器だけクローズアップして聞く二人・・・「この演奏がボツになった理由は明白だよね」「そうそう」などと会話していますが、素人の私にはどこが悪いのかさっぱりわかりません。
 後期ではウェイン・ショーターやラリー・カールトンなどジャズ畑のミュージシャンも参加していて驚かされました。

 DVDの中には演奏に参加したミュージシャンが多数インタビューに答えています。
 その中で、とても印象的なコメントがありました:
 「彼らを完璧主義と人は云うが、彼らの目標は完璧に演奏することじゃない、それを超えて自然に聞こえるレベルまで高めることを理想としていた。さらに不思議なのはその音楽がヒットすることだった。」

 ・・・私の疑問と同じ内容に頷きました。ミュージシャンにとっても不思議なのですね。