オーディオ用語で「エージング」というモノがあります。
日本語にすると「年を取ること」ですが、ここではオーディオ機器が使い込むことによってよい音を出すようになることを意味しています。
昔から「エージングとは何ぞや?」と疑問に思っていました。
機械的には何が起きているんだろう。
あるとき、オーディオ評論家の菅野沖彦氏の文章を目にしました;
「スピーカーのエージングとはコーンの緩やかな劣化である。使い込むうちにほどよい硬さになるが、その状態がずっと続くわけではなくいずれ柔らかすぎて音に締まりがなくなると予想される」
と言うような意味のことが書いてあり、大いに頷いた私。
では、オーディオケーブルのエージングとは?
金属の電線の集まりですから、それが1ヶ月単位で柔らかくなるとは考えにくい・・・。
先日、オーディオで使用しているUSBケーブルを FURUTECH GT2 から AUDIOQUEST Diamond へグレードアップしました。DBS(ダイ・エレクトリック・バイアス・システム)という、ケーブル外郭に電気を通し外部ノイズを遮断する機構が売り。高価な品につきなかなか思い切れなかったのですが、ショップの以下のアドバイスに期待して購入を決めました;
「USBケーブルを「AUDIOQUEST USB/Diamond」へ変更することで音に開放感と美しく伸びやかな表情を与えます。楽音の分離感・音色の艶等、表情が活き活きがすることでより艶めかしい表現力をお楽しみ下さいませ。」
届いてセッティングして聴いてみると、確かに音の解像度が増したと感じる一方で、エッジが立つというかメリハリが付きすぎて耳に刺さる印象もあり、長時間聴く気になれません。購入元に問い合わせると「最初はきつい音ですが200時間くらいエージングすれば豊かな音になります」と説明され、よい機会と捉えて「ケーブルのエージングって、何が起きているんですか?」と以前からの疑問をぶつけてみました。
回答は以下の通り;
「率直に申し上げますと、何が起こっているかまでは解りかねます。ただ、実際に通電し、エージングを行ったケーブルと行なっていないケーブルとでは表現力に大きな違いがございます。エージングを行なっていないケーブルは表情が固く、表現もぎこちない状態です。エージングを行うことで表情がほぐれ、活き活きとした表現力を発揮します。
スピーカーユニットのように目に見えるものではないですが、ケーブルもエージングによってその表現力は大きく向上します。」
ウ~ン、結局「わからない」ということですね。
知り合いのオーディオ通にも同じ質問をしてみたところ、こんなコメントが返ってきました;
「エージングとは劣化なのですが線材や部品は劣化した事によって音も馴染んできます。半導体・トランジスタ等も劣化しますが劣化する事によって聴感的に好ましい結果がなるケースが多いです。革のソファも新品当初は硬いですが使ってるうちに柔らかくなり、座り心地が良くなるのと同じような感じです。」
わ、わかりやすい!
ホワイトハウスコックスのコードバン製の財布が、使い込むほどに光沢を帯びて飴色へ変化していくイメージに近いのかもしれません。
日本語にすると「年を取ること」ですが、ここではオーディオ機器が使い込むことによってよい音を出すようになることを意味しています。
昔から「エージングとは何ぞや?」と疑問に思っていました。
機械的には何が起きているんだろう。
あるとき、オーディオ評論家の菅野沖彦氏の文章を目にしました;
「スピーカーのエージングとはコーンの緩やかな劣化である。使い込むうちにほどよい硬さになるが、その状態がずっと続くわけではなくいずれ柔らかすぎて音に締まりがなくなると予想される」
と言うような意味のことが書いてあり、大いに頷いた私。
では、オーディオケーブルのエージングとは?
金属の電線の集まりですから、それが1ヶ月単位で柔らかくなるとは考えにくい・・・。
先日、オーディオで使用しているUSBケーブルを FURUTECH GT2 から AUDIOQUEST Diamond へグレードアップしました。DBS(ダイ・エレクトリック・バイアス・システム)という、ケーブル外郭に電気を通し外部ノイズを遮断する機構が売り。高価な品につきなかなか思い切れなかったのですが、ショップの以下のアドバイスに期待して購入を決めました;
「USBケーブルを「AUDIOQUEST USB/Diamond」へ変更することで音に開放感と美しく伸びやかな表情を与えます。楽音の分離感・音色の艶等、表情が活き活きがすることでより艶めかしい表現力をお楽しみ下さいませ。」
届いてセッティングして聴いてみると、確かに音の解像度が増したと感じる一方で、エッジが立つというかメリハリが付きすぎて耳に刺さる印象もあり、長時間聴く気になれません。購入元に問い合わせると「最初はきつい音ですが200時間くらいエージングすれば豊かな音になります」と説明され、よい機会と捉えて「ケーブルのエージングって、何が起きているんですか?」と以前からの疑問をぶつけてみました。
回答は以下の通り;
「率直に申し上げますと、何が起こっているかまでは解りかねます。ただ、実際に通電し、エージングを行ったケーブルと行なっていないケーブルとでは表現力に大きな違いがございます。エージングを行なっていないケーブルは表情が固く、表現もぎこちない状態です。エージングを行うことで表情がほぐれ、活き活きとした表現力を発揮します。
スピーカーユニットのように目に見えるものではないですが、ケーブルもエージングによってその表現力は大きく向上します。」
ウ~ン、結局「わからない」ということですね。
知り合いのオーディオ通にも同じ質問をしてみたところ、こんなコメントが返ってきました;
「エージングとは劣化なのですが線材や部品は劣化した事によって音も馴染んできます。半導体・トランジスタ等も劣化しますが劣化する事によって聴感的に好ましい結果がなるケースが多いです。革のソファも新品当初は硬いですが使ってるうちに柔らかくなり、座り心地が良くなるのと同じような感じです。」
わ、わかりやすい!
ホワイトハウスコックスのコードバン製の財布が、使い込むほどに光沢を帯びて飴色へ変化していくイメージに近いのかもしれません。
このことによるとケーブルのエージングとは、ケーブルがほぐれて機械的になじむことにより振動の仕方が落ち着くことであると思われます。
オーディオは精密機械であり理詰めで理論を展開する方もいれば、超アナログで信仰のような話もあり、不思議な世界ですね。
確かに、硬いケーブルは取り回しが悪く、お湯につけて柔らかくしたくなる気持ちも感覚的にわかります(笑)。