クロイドンノース

メルボルン郊外のクロイドンノースでの主婦の生活。
息子の言語発達遅滞のことやクロッシェの記録も。

センサリー(SPD)

2014年10月07日 | 言語発達遅滞

センサリープロセッシングディスオーダー(SPD)

私なりに理解できる範囲内で、超簡単に言うと、例えば、指先にある物体(やわらかい・かたい・とげとげなど)が触れたら、その感覚の信号が脳に送られ「これはいいな」「これは嫌だ」とか感じますが、SPDの場合、こういうプロセスに問題があるということ。



去年、LHの幼稚園の先生が「LHには何かある=自閉症ではないか」とほのめかしつづけたのは、自閉症の人はだいたいSPDがあるからだと思います。

センサリーのことって、程度に違いこそはあれ、実は誰でも持っているものだそう。

SPDでなくても普通によく、ウールはチクチクするから嫌とか、イライラすると爪をかむとか、考え事をしている時にペンを回すとか、自己調整(Self regulation)のために無意識に何かすることってありますよね。

SPDの場合は、この調整をする時に特定の刺激が必要・不必要となることがある、って感じかな?

LHは口内の神経が常にある種の刺激を求めている状態。
こういう子をSensory seeker「感覚を捜し求める子」と呼びます。

大好きなのは乾いたタオル(おえ~っ)。

塗れたタオルは嫌らしいです。

それと、金属やプラスチックなど硬いものも好きで、レゴなんて手に持って遊んでいるのか、口に入れてSelf regulationしてるのか・・・。
(自閉症の自己刺激Self stimulationはちょっと違うらしい。)

ビールなどのギザギザの蓋も本当は大好きですが、これは危ないので禁止。

実は父親であるGはビールの蓋をカランコロンと口の中でいつも転がしています。
彼のデスクのペンは全て歯型がついていて汚いです。
私は彼に絶対ペンを貸しません。

我が家のコーヒーテーブルのふちには、LHに歯が生えてきて以来ガブガブやられているので歯型がたくさんついています・・・。

LHの場合は、この自分が好きな刺激を長時間絶ってしまうと、または座って静かにしていなければいけない時などに、この刺激が欲しくなります。
泣いた時とか、朝起きてきて急いでなければ20-30分はタオルをほおばって座っているLH。
WiiUをしている時もタオル。

更に、LHは骨が折れるんじゃないかと思うほど強くぎゅーーーっと強く抱きしめてもらうのも好きです。
このBear hug、落ち着かせるためというよりは、LHの神経が鈍っている時の盛り上げ役のような感じだと最近気づきました。
落ち着かせるのとは反対の、覚醒させるための刺激?
なんにせよ、去年までこれもSelf regulationのための一つだなんて私は知らなかったから、LHが赤ちゃんの頃から喜ぶから、ぎゅうぎゅう、ぎゅうぎゅう、ひたすらぎゅっぎゅっぎゅっとハグしてハグして・・・。
歌も覚えてくれるかと、ギュッギュッギュッのリズムに乗せて歌ったり、1日何度でも、どこにいてもギューギューと欲しがるままにハグしてきました。
どれだけハグしてもハグしても物足りないと言いたげなLHに辟易。
私には愛情が足りないのかと罪悪感にさいなまれたこともありましたが、

今ではすっかりハグが嫌になりました。


もう誰ともハグしたくないくらい!

どうしてもという時以外は、一日5-6回に限定し、1回5分くらいまでにました。

自閉症やADHD、そしてSPDの子向けの重量ブランケットやクッション、そしてディーププレッシャーベストなんてものが最近は開発されてるので、今度買おうと思っています。
作業療法士や児童心理の専門家などの助言が必要なところです。

あと、口内のセンサリーの問題があるから聴覚の問題も生じて絶対言語発達遅滞になるとか、そういうことはないです。

ホント、症状は人それぞれ。

SPDの症状はひとそれぞれですが、みんな一生付き合っていくことになると思います。
LHはセラピーを通してSelf regulationの仕方を学んで、私はサポートの仕方を学んでいくことになります。

Sensory Processing Disorder (英語)