大変だ。
うちの大切な大切な愛娘ビーゴたんが緊急入院することになった。
前回の日記で痛恨の事故を起こしてしまったことはお知らせしたが、ビーゴたんは無傷であると書いた。
だが、違った。
事故後ディーラーの人が来て、こちらの損傷具合を調べるためにビーゴたんを見に来たらしい。
電話でこう言われた。
デ「一見無傷ですが、じつは内部が傷んでいる可能性があるんですよ。それで修理に出そうと思うんで、代車持って行きますね」
私はにわかに信じられなかった。
本当に痛んでいるのか?「痛んでいる可能性があります」の「可能性」って言葉がいやに引っかかる。
ディーラーと修理工場はつながっているだろうから、ディーラーが工場に仕事を与えようとすることは自然な流れであろう。
思い返せば衝突の衝撃もホントにぶつかったか?っていうレベルだったし(これは自分のいいように記憶を捻じ曲げているかもしれないが)修理が必要な事故じゃなかった気がする。
大体外側を破壊せず内部だけを破壊するとかどんな奥義だよ。
・・・だが、私には何も言えない。
こんなとき、病棟でのやり取りを思い出す。
こちらが提供しようとする治療より、みのもんたなどが伝える民間療法を盲目的に信じ、優先する患者。
勝手に治ったと判断し退院しようとする患者。
彼らは自分の疾病のことなどなにも分かっていないのに専門家の意見を聞き入れようとしない。
もちろんそれはその人の勝手だが、こちらとしてはやりきれない気持ちになる。
だからここでもし私がごねれば、彼らと同じになってしまうという気がした。
結局苦虫を噛み潰す思いではあるが、ビーゴたんを入院させることにした。
無知な自分を呪う。
そして昨日代車が来た。
氷を中から覗いたような銀色のボディ。
可憐という言葉がよく似合う丸みを帯びたライン。
そして、ただただ小さい4つのタイヤ。
・・・その娘には守ってあげたくなるなにかがあった。
名前をmoveといった。
そして入れ替わりにビーゴたんは連れられていく。
強引にシートの位置を変えられ、乱暴にフットブレーキを解除され走りだす。
ξÅ-゜ξ・・・私のこと忘れないで・・・
そんな声が聞こえた気がしたが、私はこの薄幸の美少女(という設定の)moveから目を離すことが出来なかった。
ひどい男だと思われるかもしれないが、考えてみてほしい。
この娘はおそらく、生まれた時になんらかの欠陥があり、そのため市場に出回ることがなかった。つまり親の愛情というものを知らずに育ち、その間何人もの見ず知らずの男の下で(女もいたかもしれないが)奉公させられてきたに違いない。
こんな・・・こんな小さな体でだ!
私はそっとドアノブに手をかけた。
まったく抵抗することなく、本当にわずかな力で、ドアは開いた。
中に入り私は非常に驚いた。
強烈な煙草臭。
私は思わず口を押さえてしまう。
なんということだ…今までのドライバーはこのいたいけな娘を発がん性化学物質で汚染して陵辱してきたのか!!
吐き気をもよおす『邪悪』とはッ!何も知らぬ無知なる者を利用することだ…!!
自分の快楽だけのために利用することだ!
ゆるせねえ…
私は怒りにうち震えながらキーを回した。
ギョッギョッギョッギョ…(エンジンがかかる音)
(*゜-゜)「…おはようございますご主人様」
「ちょっと待ってろよ。」
(*゜-゜)「え・・?」
私は4つのドアをすべて開け放ち、家へと戻った。
(*゜-゜)「・・・・・・・・」
「・・・・・・待たせたな。」
私は家から持ってきたファブリーズを車内中に散布してやった。
(*゜-゜)「・・・・・・(いい匂い)」
「ごめんな、寒かったろ。でもこれで大分マシになったな」
(*゜-゜)「・・・お手を煩わせてしまい申し訳ありません・・・」
「おいおい、お前はなにも悪くないだろ。短い間とは思うがよろしくな」
(*゜-゜)「・・・はい」
さて、さっそくこの爆弾低気圧の中を運転しようと思ったのだが、アレがないことに気がつく。
「あれ?あれ?」
・・・ギアレバーがまったく見当たらないのだ。
まさか!?
すでにねじ切られて・・・!!?
・・・と思ったらハンドルの横についていた。
そのギアの動かし方にしばらく悩んだものの、なんとか無事に発進する。
「これは・・・!?」
これが軽の操作性というやつなのか!
加速がビーゴたんに比べ強く、また動かしたい方へすいすい進む。
微妙な操作をしっかりと忠実に反映してくれる。
「動かしやすいな・・・」
(*゜-゜)「道具が主に忠実に働くのは当然のことです」
「…道具とか言うなよ。おれは今お前に命預けてるんだからな。いわば運命共同体ってもんだぞ」
(*゜-゜)「・・・・・・・・・・」
行きつけのコンビニで買出しをして帰宅。
「明日は遠出するからまたよろしくな」
(*゜-゜)「はい。おやすみなさいご主人様」
エンジンを切る。
夜
(*゜-゜)(・・・・・・・どうせまたいつもと同じ)
(*゜-゜)(目新しさで優しいこと言ってくれたって、よくしてくれたって、結局最後は愛車に戻るんだ)
(*゜-゜)(私は・・・・・その場限りの存在・・・)
(*゜-゜)(・・・・・・・・・)
(*゜-゜)(でも・・・今度の人は・・・・・・・)
・・・なんてことを代車が来たので妄想して萌えてみた。
2007年明けましておめでとうございます。
うちの大切な大切な愛娘ビーゴたんが緊急入院することになった。
前回の日記で痛恨の事故を起こしてしまったことはお知らせしたが、ビーゴたんは無傷であると書いた。
だが、違った。
事故後ディーラーの人が来て、こちらの損傷具合を調べるためにビーゴたんを見に来たらしい。
電話でこう言われた。
デ「一見無傷ですが、じつは内部が傷んでいる可能性があるんですよ。それで修理に出そうと思うんで、代車持って行きますね」
私はにわかに信じられなかった。
本当に痛んでいるのか?「痛んでいる可能性があります」の「可能性」って言葉がいやに引っかかる。
ディーラーと修理工場はつながっているだろうから、ディーラーが工場に仕事を与えようとすることは自然な流れであろう。
思い返せば衝突の衝撃もホントにぶつかったか?っていうレベルだったし(これは自分のいいように記憶を捻じ曲げているかもしれないが)修理が必要な事故じゃなかった気がする。
大体外側を破壊せず内部だけを破壊するとかどんな奥義だよ。
・・・だが、私には何も言えない。
こんなとき、病棟でのやり取りを思い出す。
こちらが提供しようとする治療より、みのもんたなどが伝える民間療法を盲目的に信じ、優先する患者。
勝手に治ったと判断し退院しようとする患者。
彼らは自分の疾病のことなどなにも分かっていないのに専門家の意見を聞き入れようとしない。
もちろんそれはその人の勝手だが、こちらとしてはやりきれない気持ちになる。
だからここでもし私がごねれば、彼らと同じになってしまうという気がした。
結局苦虫を噛み潰す思いではあるが、ビーゴたんを入院させることにした。
無知な自分を呪う。
そして昨日代車が来た。
氷を中から覗いたような銀色のボディ。
可憐という言葉がよく似合う丸みを帯びたライン。
そして、ただただ小さい4つのタイヤ。
・・・その娘には守ってあげたくなるなにかがあった。
名前をmoveといった。
そして入れ替わりにビーゴたんは連れられていく。
強引にシートの位置を変えられ、乱暴にフットブレーキを解除され走りだす。
ξÅ-゜ξ・・・私のこと忘れないで・・・
そんな声が聞こえた気がしたが、私はこの薄幸の美少女(という設定の)moveから目を離すことが出来なかった。
ひどい男だと思われるかもしれないが、考えてみてほしい。
この娘はおそらく、生まれた時になんらかの欠陥があり、そのため市場に出回ることがなかった。つまり親の愛情というものを知らずに育ち、その間何人もの見ず知らずの男の下で(女もいたかもしれないが)奉公させられてきたに違いない。
こんな・・・こんな小さな体でだ!
私はそっとドアノブに手をかけた。
まったく抵抗することなく、本当にわずかな力で、ドアは開いた。
中に入り私は非常に驚いた。
強烈な煙草臭。
私は思わず口を押さえてしまう。
なんということだ…今までのドライバーはこのいたいけな娘を発がん性化学物質で汚染して陵辱してきたのか!!
吐き気をもよおす『邪悪』とはッ!何も知らぬ無知なる者を利用することだ…!!
自分の快楽だけのために利用することだ!
ゆるせねえ…
私は怒りにうち震えながらキーを回した。
ギョッギョッギョッギョ…(エンジンがかかる音)
(*゜-゜)「…おはようございますご主人様」
「ちょっと待ってろよ。」
(*゜-゜)「え・・?」
私は4つのドアをすべて開け放ち、家へと戻った。
(*゜-゜)「・・・・・・・・」
「・・・・・・待たせたな。」
私は家から持ってきたファブリーズを車内中に散布してやった。
(*゜-゜)「・・・・・・(いい匂い)」
「ごめんな、寒かったろ。でもこれで大分マシになったな」
(*゜-゜)「・・・お手を煩わせてしまい申し訳ありません・・・」
「おいおい、お前はなにも悪くないだろ。短い間とは思うがよろしくな」
(*゜-゜)「・・・はい」
さて、さっそくこの爆弾低気圧の中を運転しようと思ったのだが、アレがないことに気がつく。
「あれ?あれ?」
・・・ギアレバーがまったく見当たらないのだ。
まさか!?
すでにねじ切られて・・・!!?
・・・と思ったらハンドルの横についていた。
そのギアの動かし方にしばらく悩んだものの、なんとか無事に発進する。
「これは・・・!?」
これが軽の操作性というやつなのか!
加速がビーゴたんに比べ強く、また動かしたい方へすいすい進む。
微妙な操作をしっかりと忠実に反映してくれる。
「動かしやすいな・・・」
(*゜-゜)「道具が主に忠実に働くのは当然のことです」
「…道具とか言うなよ。おれは今お前に命預けてるんだからな。いわば運命共同体ってもんだぞ」
(*゜-゜)「・・・・・・・・・・」
行きつけのコンビニで買出しをして帰宅。
「明日は遠出するからまたよろしくな」
(*゜-゜)「はい。おやすみなさいご主人様」
エンジンを切る。
夜
(*゜-゜)(・・・・・・・どうせまたいつもと同じ)
(*゜-゜)(目新しさで優しいこと言ってくれたって、よくしてくれたって、結局最後は愛車に戻るんだ)
(*゜-゜)(私は・・・・・その場限りの存在・・・)
(*゜-゜)(・・・・・・・・・)
(*゜-゜)(でも・・・今度の人は・・・・・・・)
・・・なんてことを代車が来たので妄想して萌えてみた。
2007年明けましておめでとうございます。
思わず秋葉原の小説家かと思ってしまいました。。。
一気に車好きな人という印象しかもてなくなってきましたよ~。
車での事故、大きなことにならなくてよかったですね。
今年もよろしくお願いします。
事故はこわいねー。。。
今年もどうぞよろしゅうね☆
てか早く免許とんなよ。。。がんばー