駅のATMでお金をおろして、ふと下のほうを見ると…
もうひとつの床すれすれの位置についている現金引き出し口から、大量の1万円札が引き出されたままになっていた。
おおおおおおおおおおお落ち着けひかる!!!!!!!!!
とりあえずATMの外には人だらけなので、できるだけさりげなく、靴紐を結ぶように札束をトートバックに詰めた。
全部新札。
ばれないように一度に大量に掴むものだからめっちゃ重い。
しかしこの量はどうだろう。
かるく5000万はある。
心臓はバクバクいっている。
早くつめないと誰かに怪しまれる…
いや大丈夫・・・僕ならできる・・・ドキドキ
ゴソゴソ
……やった!詰め終わった!!
おそらく暴力団がらみの金だろうと推測したが、こんなところに忘れていくようなマヌケに使われるより、私が使ったほうがはるかに有意義であると考え持ち去ることにした。
なあに、警官にみつかってもその警官に半分握らせて目をつぶってもらえばいいってジョルノ=ジョヴァーナも言ってたし。
・・・・・・・しかし待てよ・・・・・・・・
ATMって大概監視カメラがついているよな?
それではいくら私の迫真の演技(靴紐を結ぶふりをしながら金をしまったこと)でも見破られてしまっている可能性の方が高い。
いやしかし、事件でもおきない限り毎日ビデオをチェックはしないだろう。
暴力団の汚い金なら警察に届けることはまずないだろうし・・・
と、いろいろ考えた。
もちろん立ち止まっているといつ落とし主が帰ってくるか分からないので足早に歩きながらだ。
・・・でも結局届けることにした。
もしばれて、私の人生に前科という汚点を残すわけにはいかないと考えたからだ。
落とし主が現れても2割、半年現れなければ全額。
おそらく落とし主は現れないと踏んで、リスクをとらない方を選んだのだ。
そうと決まればぐずぐずしてはいられない。
なんとしても拾い主としての権利を獲得しなければならないので、24時間以内に駅員に届ける必要がある。
(路上で拾った場合は1週間以内だったかな?)
しかしどこを探しても駅員がいない・・・
くそ、こんなかばんでは不安でしょうがない。
通行人の視線が怖い。
でも気がついたら友達大勢呼んでレストランにいた。
私は霜降り黒毛和牛のステーキを3皿注文した。
そこの席でどうしても言いたくなって、ついつい「今日実は大金拾っちゃってさ~」と口走ってしまった。
軽率な行動だったと思う。
でも言って気持ちよかったから後悔はしていない。
一度秘密を漏らしてしまったら止まらない。
ぺらぺらとしゃべってしまった。
席の場は大いに盛り上がったが、突然右から大男2人に飛び掛られた。
きたか金の亡者ども!
目を見れば分かる。2人とも正気の沙汰じゃない。
しかし私はかばんを信頼できる友人にすばやく預け、得意の古武術で2人ともあっさり片付けた。
だが周囲には色めき経つ群衆がまだまだずらり・・・
「ええい慌てるな貴様ら!なぜ私があえて大声で金を持っていることを話したか分からんのか!すなわち・・・今日はこの店は全部私の驕りだ。好きなだけ飲んで食え!」
とわけの分からないことを叫んだら、意外にも歓声とともにみんな席についた。
ククク・・・こんなことで騙されるとはバカなやつらだ。
店長に「この店全体で、いくらなんだい?」と聞いたら「100万円くらいでしょうか?」と言われたのでさっと払っておいた。
この店長はなかなか器のでかいやつだ。
しかし店を出ると、そこには私を包囲している自衛隊がずらり!
「ちょwwおまwwww」
なぜ私が包囲されなきゃならないのだ!これは常識的に考えておかしい!普通じゃない!
もっと早く気がつきそうなものだが、矛盾を感じるとどうやら脳が「これは夢だ」と判断するようでそこで目が覚めてしまった。
もちろん大声で「ちくしょおおおおおお!」と叫んだあと、いやあれは夢だったけど現金だけは残ってないかと考えかばんを探ったりした。
なにもなかったわけだが、こんな夢を見られる私は、まだまだ若いと言えるだろうと肯定的に捉えることにする
もうひとつの床すれすれの位置についている現金引き出し口から、大量の1万円札が引き出されたままになっていた。
おおおおおおおおおおお落ち着けひかる!!!!!!!!!
とりあえずATMの外には人だらけなので、できるだけさりげなく、靴紐を結ぶように札束をトートバックに詰めた。
全部新札。
ばれないように一度に大量に掴むものだからめっちゃ重い。
しかしこの量はどうだろう。
かるく5000万はある。
心臓はバクバクいっている。
早くつめないと誰かに怪しまれる…
いや大丈夫・・・僕ならできる・・・ドキドキ
ゴソゴソ
……やった!詰め終わった!!
おそらく暴力団がらみの金だろうと推測したが、こんなところに忘れていくようなマヌケに使われるより、私が使ったほうがはるかに有意義であると考え持ち去ることにした。
なあに、警官にみつかってもその警官に半分握らせて目をつぶってもらえばいいってジョルノ=ジョヴァーナも言ってたし。
・・・・・・・しかし待てよ・・・・・・・・
ATMって大概監視カメラがついているよな?
それではいくら私の迫真の演技(靴紐を結ぶふりをしながら金をしまったこと)でも見破られてしまっている可能性の方が高い。
いやしかし、事件でもおきない限り毎日ビデオをチェックはしないだろう。
暴力団の汚い金なら警察に届けることはまずないだろうし・・・
と、いろいろ考えた。
もちろん立ち止まっているといつ落とし主が帰ってくるか分からないので足早に歩きながらだ。
・・・でも結局届けることにした。
もしばれて、私の人生に前科という汚点を残すわけにはいかないと考えたからだ。
落とし主が現れても2割、半年現れなければ全額。
おそらく落とし主は現れないと踏んで、リスクをとらない方を選んだのだ。
そうと決まればぐずぐずしてはいられない。
なんとしても拾い主としての権利を獲得しなければならないので、24時間以内に駅員に届ける必要がある。
(路上で拾った場合は1週間以内だったかな?)
しかしどこを探しても駅員がいない・・・
くそ、こんなかばんでは不安でしょうがない。
通行人の視線が怖い。
でも気がついたら友達大勢呼んでレストランにいた。
私は霜降り黒毛和牛のステーキを3皿注文した。
そこの席でどうしても言いたくなって、ついつい「今日実は大金拾っちゃってさ~」と口走ってしまった。
軽率な行動だったと思う。
でも言って気持ちよかったから後悔はしていない。
一度秘密を漏らしてしまったら止まらない。
ぺらぺらとしゃべってしまった。
席の場は大いに盛り上がったが、突然右から大男2人に飛び掛られた。
きたか金の亡者ども!
目を見れば分かる。2人とも正気の沙汰じゃない。
しかし私はかばんを信頼できる友人にすばやく預け、得意の古武術で2人ともあっさり片付けた。
だが周囲には色めき経つ群衆がまだまだずらり・・・
「ええい慌てるな貴様ら!なぜ私があえて大声で金を持っていることを話したか分からんのか!すなわち・・・今日はこの店は全部私の驕りだ。好きなだけ飲んで食え!」
とわけの分からないことを叫んだら、意外にも歓声とともにみんな席についた。
ククク・・・こんなことで騙されるとはバカなやつらだ。
店長に「この店全体で、いくらなんだい?」と聞いたら「100万円くらいでしょうか?」と言われたのでさっと払っておいた。
この店長はなかなか器のでかいやつだ。
しかし店を出ると、そこには私を包囲している自衛隊がずらり!
「ちょwwおまwwww」
なぜ私が包囲されなきゃならないのだ!これは常識的に考えておかしい!普通じゃない!
もっと早く気がつきそうなものだが、矛盾を感じるとどうやら脳が「これは夢だ」と判断するようでそこで目が覚めてしまった。
もちろん大声で「ちくしょおおおおおお!」と叫んだあと、いやあれは夢だったけど現金だけは残ってないかと考えかばんを探ったりした。
なにもなかったわけだが、こんな夢を見られる私は、まだまだ若いと言えるだろうと肯定的に捉えることにする