自転車道楽の卒論とまではいかないにしても、クルス・ルート(フランス語でロードレーサーのことをこう呼ぶ)と呼べるバイクを組んでみたいという希望があります。"吊るし"のものを狙えばいいのかもしれませんけど、乗用車ならドイツ車、自転車でいえばイタリア車なら掃いて捨てるほどあるのに、フランス車っていうのはニッチな市場らしく、玉数は少ないのです。単に探し方が下手なのかもしれませんが。まぁ、規格も流通している多くの自転車からみたら完全にガラパゴス化している「フレンチ規格」なので、基本的にはフランス製のパーツしか付けられなかったりするわけで、希望を叶えるためには「百年河清を待つ」つもりでのんびりと構えていました。
ここのところ、駆動系の更新やホイールのボスフリー化などでちょくちょくオークションサイトを漂流していたところ、ちょっとイイナというものが見つかり、小金もあったことなので変速系の入手に成功いたしました。パチパチパチパチ
やりたいことはフランケンシュタイン博士ですねw
ユレのチャレンジャー。ユレと言えばレーシングコンポとしてはジュビリー、ランドナー御用達としてアルビーが定番ですが、これは70年代後半から80年代にかけて作られたディレイラ。この上位機種にチタンを曲げ加工して作られたサクセスというモデルもあります。そう、ちょっと萌えるのが鍛造ではなく『曲げ加工』ってところ。
上/前から見たところ。左側がハンガーになります。唯一の鍛造パーツは表側の「Huret」のロゴが入ったプレートのみ。
下側はこんな感じ。
上。この穴にアタッチメントを介してボルトを通しハンガーに取り付けます。取り付け後、ここをプラスチックのカバーで塞ぎます。
…見てるとすごく未来的な雰囲気なんですが
フロントのディレイラの造りは結構保守的。
「1976」の刻印。製造年か。ちなみにこれもすべて曲げ加工。
ちょっと呆れた(w)シフトレバー。何がって、「右も左も同じ形」裏表無し。合理性に脱帽。
ランドナーはベーシックなズベルトで組んであるので、組みあがれば2機目のユレ搭載機となります。フロントはランドナーで見慣れているのですが、リヤのディレイラを見ているだけで御飯3杯イケます。
Cyclone Mk-2 と。調整ねじが表側に付いているので作業しやすい。チャレンジャーは上側なので猶更。
そんなサイクロンの悶えポイント
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すごいよね。
ボスフリー用のATB向けスプロケット。あまりにもペカペカな鍍金のお陰でプラスチック製と勘違いしそう。
先日手に入れたクランクセット、
別に交換用に買った杉野鉄工所のチェーンリング(新品52/42で2,000円)にはSUGINOの刻印が無かったので、普段はそっちを使うことにした。自転車乗るようになって『チェーンリングは消耗品』であることを悟った。
あと
スパイダー側にピンを打ち込んだ。
昼に所要ができたので出かけたら雪の舞う中を漕ぐことになったんですが(積もらず路面が濡れただけ)、そのことで積雪する地方の自転車乗りは気の毒と思った一日でした。
呼び方は色々ってコトで良いんでしょうか?
私には全く馴染みの無い部品達ですが、やはり古い(新しくても)ランドナーなんかに拘って使われているのを多く見ますから憧れの対象だったりします。
現代の自転車人口からすれば完全な少数派だと思いますが、それでも王道なんでしょうね^^
酒の肴としては、部品だけでも、ネジだけでも十二分にイケそうで、完成車になってしまったら飲み明かしてしまうかもしれない(笑)
個人的には「やはりレーシングコンポはカンパじゃなきゃ」って向きに「カンパ"だけ"じゃねーよ」って言ってやりたいという動機もあり、その辺は"シマノ外し"という態度にも表れてますね。
フランスのコンポは、カンパが押し寄せてきたときに力を合わせて対抗しきれなかったという歴史、そしてツーリング系コンポとして現在も支持者がいる、といった感じでしょうか。
レーシングコンポとしてはプジョーがサンプレックスを使っていたので、そちらのほうがイメージが強いのですが、いずれもイタリア勢に押し切られてしまってますね。
あと、自分の自転車でちょっとこだわっているのは国籍の統一です。規格の関係もあるのでその国のもので組めば安全かな、という保険みたいなものですね。あとは本当に心情的なものですが「その国のパーツで組んだ自転車は写真映えする」という妄信のあります。
好きな車の中にシトロエンのSMという車があります。フランスの個性と意地だけでできているような車ですが、そういう尖ったところに惹かれやすいのかもしれません。
写真のチェーンリングですが、インナーが裏表逆かもしれません。刻印が内側で(カンパ等は外向いてますが)ギアの斜面がチェーンが流れる側に斜めになると思います。
間違ってたらすいません。
刻印が見えるように取り付けて写真を撮ったのですが、実はあまり気にしていませんでした。
取付の向きには、そういう見分け方があるのですね。