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No242) 『 幸せに生きる! 』
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■ こんばんは~~~!
島田です。
やられました~~~~!!!!
電車の中で、思わず涙が
こぼれ落ちそうに成って、
我慢するのが大変でした。
★ メアリーの物語
本当の自由を手に入れるということ
約20年前のこと、
私の人生において、
最大級の衝撃を覚える事件が起きました。
家の電話が鳴ったのは午前3時。
イヤイヤ受話器を取ると、
長男の声が聞こえて来ました。
「母さんどうしよう!ロビーが死んじまった!」
18歳の末っ子が銃で撃たれたと言うのです。
目の前が真っ暗に成りました。
ロビーが死んだですって?
やり場のない、打ちのめされた感覚。
―――絶望。
心臓は早鐘のように打ち続けました。
その後、息子を殺した若者ショーンは
殺人罪で捕まりました。
ロビーとは顔見知りで、口論に成って
撃ってしまったと言う事です。
審問会が開かれるまでの3ヶ月間は、
私はショーンに会う事も話すことも
許されませんでした。
それは正しい処置だったと思います。
若し彼に合っていたら、怒りに突き動かされて
何をしたか分かりません。
若しかしたら、思わず相手の首を絞めて
いたかも知れません。
ようやくやって来た審問会の日、
私は初めてショーンを目にしました。
彼を一目見たとたん、
私の体を煮えたぎるような怒りが
駆け抜けました。
「なぜあんなことをしたの!」
評決はその場で下り、
予想通り20年から50年の刑が
言い渡されました。
審問会が終わると、判事は
「ショーンに会わせるので部屋に来るように」
と言いました。
職員の後ろを付いて判事室への
廊下を歩く時、心臓の鼓動が1歩ごとに
早く成るのが分かるのです。
ようやく息子の命を奪った人間に会うのだ。
ずっとこの時を待っていたのだ、
私の気持ちをぶつける時を。
あの男にどんな罵詈雑言を浴びせてやろうか。
怒りと憎しみで一杯で、私はそれしか
考えられませんでした。
ボディーチェックを受け、小さなガラス張りの
オフィスへ通された時に見たものは、
部屋の隅に立っているショーンでした。
それはオレンジ色の囚人服を着て、
手足を縛られ、頭をうなだれたまま
体を震わせて泣きじゃくっている
20歳の男の子でした。
彼は一人のさびしい青年でした。
親も友達も、支えてくれる人も居ない
独りぼっちの男の子、
どこかに居る別の母親の息子なんです。
私は職員に、ショーンに近づいていいかと
尋ねました。
ショーンはそれを聞くと目を上げて、
涙に濡れた幼さの残る顔をこちらに向けました。
「ショーン、そばに行ってもいい?」
ショーンがうなずいたので、私は職員に促され
ショーンのそばまで進みました。
次に私の取った行動に、
私自身も含めてその場にいた全員が驚いたのです。
私はショーンの身体に両腕を回し、
彼を抱きしめました。
ショーンは私の肩に顔をうずめて来ました。
誰かに抱きしめて貰う事など
初めてだったのかも知れません。
私の怒りと憎しみは、
この瞬間にスーッと離れて行きました。
「ねえ、ショーン、あなたを許すわ」
ショーンは驚いたような顔を上げ、
私の目を見つめました。
「ロビーが天国では無く刑務所に行くのだったら、
私はもっと辛かったと思うの。
あなたのために毎日祈っているわ」
私はショーンに手紙を書いて欲しいと頼み、
職員につき添われて部屋を出ました。
どんな評決が下ろうと、もう私の息子ロビーは
帰って来ないのです。
ただ、もう一人の青年の人生が、刑によって
奪い取られるだけなのです。
私の行為を理解出来ないと言う人も居ます。
しかし、私は決してショーンの罪を見逃した
訳ではありません。
「許す」とはそう言う事では無いと思うのです。
あの時彼を許したことで、私は心の奥に渦巻いていた
憎しみと復讐心から逃れる事が出来ました。
自由になり、心の平安を取り戻し、
生きる力を得て、
ロビーの死を受け入れることさえ
出来るように成ったのです。
憎しみはどこかで断ち切らなければ
新たな憎しみを生むだけでしょう。
私の憎しみは、私で終わりにするのが
一番だと、そう思うのです。
■ 「脳にいいことだけをやりなさい」
三笠書房 マーシー・シャイモフ著
茂木健一郎訳 に出てくる話です。
皆さんはどう感じましたか?
私は、彼女の立場に成って、
犯人を許せるとは思えません。
それこそ、殺したくなるだろうと
思います。
ただ、彼女のように、解釈して
自分の中でケリを付ける事は、
素晴らしい解釈だと思えます。
■ 私達は、電車の中で押されて苛立ったり
イヤホンの音が煩いと怒ってみたり、
列を割り込まれたと口論をしたりします。
でも、それによって気分が悪く成っているのは、
自分自身なのです。
相手は悪気が無かったのかも知れません。
強がって見せているだけの弱虫かも知れません。
急用で慌てているだけなのかも知れません。
メアリーに比べたら、
私達はなんて小さなことで、
怒ったり苛立ったりしているのでしょうか?
それで損をするのは、
自分自身なのに!
■ そんな事を感じながら、
今日は久々に、
渋谷に行きました。
明日は、大阪で講習会です。
楽しんで来ようと思います。
それではまた!
***********************************
プロ指導専門ティーチィングプロ
島田 安浩 より
***********************************
アクト株式会社
電話049-256-9421 FAX049-256-9431
URL:http://www.cotucotu.com
mail:info@cotucotu.com
メールマガジン http://www.mag2.com/m/0000246022.html
【 営業編:売れる営業マンの常識非常識 】
メールマガジン http://www.mag2.com/m/0000257207.html
【 経営編:こんな時代だから経営理念を 】
No242) 『 幸せに生きる! 』
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■ こんばんは~~~!
島田です。
やられました~~~~!!!!
電車の中で、思わず涙が
こぼれ落ちそうに成って、
我慢するのが大変でした。
★ メアリーの物語
本当の自由を手に入れるということ
約20年前のこと、
私の人生において、
最大級の衝撃を覚える事件が起きました。
家の電話が鳴ったのは午前3時。
イヤイヤ受話器を取ると、
長男の声が聞こえて来ました。
「母さんどうしよう!ロビーが死んじまった!」
18歳の末っ子が銃で撃たれたと言うのです。
目の前が真っ暗に成りました。
ロビーが死んだですって?
やり場のない、打ちのめされた感覚。
―――絶望。
心臓は早鐘のように打ち続けました。
その後、息子を殺した若者ショーンは
殺人罪で捕まりました。
ロビーとは顔見知りで、口論に成って
撃ってしまったと言う事です。
審問会が開かれるまでの3ヶ月間は、
私はショーンに会う事も話すことも
許されませんでした。
それは正しい処置だったと思います。
若し彼に合っていたら、怒りに突き動かされて
何をしたか分かりません。
若しかしたら、思わず相手の首を絞めて
いたかも知れません。
ようやくやって来た審問会の日、
私は初めてショーンを目にしました。
彼を一目見たとたん、
私の体を煮えたぎるような怒りが
駆け抜けました。
「なぜあんなことをしたの!」
評決はその場で下り、
予想通り20年から50年の刑が
言い渡されました。
審問会が終わると、判事は
「ショーンに会わせるので部屋に来るように」
と言いました。
職員の後ろを付いて判事室への
廊下を歩く時、心臓の鼓動が1歩ごとに
早く成るのが分かるのです。
ようやく息子の命を奪った人間に会うのだ。
ずっとこの時を待っていたのだ、
私の気持ちをぶつける時を。
あの男にどんな罵詈雑言を浴びせてやろうか。
怒りと憎しみで一杯で、私はそれしか
考えられませんでした。
ボディーチェックを受け、小さなガラス張りの
オフィスへ通された時に見たものは、
部屋の隅に立っているショーンでした。
それはオレンジ色の囚人服を着て、
手足を縛られ、頭をうなだれたまま
体を震わせて泣きじゃくっている
20歳の男の子でした。
彼は一人のさびしい青年でした。
親も友達も、支えてくれる人も居ない
独りぼっちの男の子、
どこかに居る別の母親の息子なんです。
私は職員に、ショーンに近づいていいかと
尋ねました。
ショーンはそれを聞くと目を上げて、
涙に濡れた幼さの残る顔をこちらに向けました。
「ショーン、そばに行ってもいい?」
ショーンがうなずいたので、私は職員に促され
ショーンのそばまで進みました。
次に私の取った行動に、
私自身も含めてその場にいた全員が驚いたのです。
私はショーンの身体に両腕を回し、
彼を抱きしめました。
ショーンは私の肩に顔をうずめて来ました。
誰かに抱きしめて貰う事など
初めてだったのかも知れません。
私の怒りと憎しみは、
この瞬間にスーッと離れて行きました。
「ねえ、ショーン、あなたを許すわ」
ショーンは驚いたような顔を上げ、
私の目を見つめました。
「ロビーが天国では無く刑務所に行くのだったら、
私はもっと辛かったと思うの。
あなたのために毎日祈っているわ」
私はショーンに手紙を書いて欲しいと頼み、
職員につき添われて部屋を出ました。
どんな評決が下ろうと、もう私の息子ロビーは
帰って来ないのです。
ただ、もう一人の青年の人生が、刑によって
奪い取られるだけなのです。
私の行為を理解出来ないと言う人も居ます。
しかし、私は決してショーンの罪を見逃した
訳ではありません。
「許す」とはそう言う事では無いと思うのです。
あの時彼を許したことで、私は心の奥に渦巻いていた
憎しみと復讐心から逃れる事が出来ました。
自由になり、心の平安を取り戻し、
生きる力を得て、
ロビーの死を受け入れることさえ
出来るように成ったのです。
憎しみはどこかで断ち切らなければ
新たな憎しみを生むだけでしょう。
私の憎しみは、私で終わりにするのが
一番だと、そう思うのです。
■ 「脳にいいことだけをやりなさい」
三笠書房 マーシー・シャイモフ著
茂木健一郎訳 に出てくる話です。
皆さんはどう感じましたか?
私は、彼女の立場に成って、
犯人を許せるとは思えません。
それこそ、殺したくなるだろうと
思います。
ただ、彼女のように、解釈して
自分の中でケリを付ける事は、
素晴らしい解釈だと思えます。
■ 私達は、電車の中で押されて苛立ったり
イヤホンの音が煩いと怒ってみたり、
列を割り込まれたと口論をしたりします。
でも、それによって気分が悪く成っているのは、
自分自身なのです。
相手は悪気が無かったのかも知れません。
強がって見せているだけの弱虫かも知れません。
急用で慌てているだけなのかも知れません。
メアリーに比べたら、
私達はなんて小さなことで、
怒ったり苛立ったりしているのでしょうか?
それで損をするのは、
自分自身なのに!
■ そんな事を感じながら、
今日は久々に、
渋谷に行きました。
明日は、大阪で講習会です。
楽しんで来ようと思います。
それではまた!
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