中川ワニ珈琲∞アトリエ

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中川ワニ珈琲って?

2015年01月25日 | 日記
1994年画家を目指す中川くん。

どうやったら家賃と絵の具代を稼ぐことが出きるかと考えていたとき、SHOZOさんが焙煎機を手放される話を聞きました。それなら何とかやっていけるかもと、絵を描きながら自宅で珈琲を焙煎すれば良いと購入を決めたのです。中学から珈琲を淹れはじめ東京に上京してからのバイトも喫茶店だった彼にとってはさほど違和感の無い話だったようです。

今では焙煎や珈琲を淹れる事は慣れ親しんだ言葉ですが当時を思うと破天荒な話です。

喫茶店を営むわけでもなく、ましてや自宅の一室に8kgの焙煎機を置くことは驚きです。購入を決断したその日から、独学で焙煎しながら絵を描く日々がはじまりました。



当初から5年間ほど、珈琲豆は全く売れなかったそうです。やっぱり現実は厳しいのです。

しかし、売れないならトコトン研究してみようと思うところが彼らしく
『ただ焙煎をする』から『自分の追い求める味を描く焙煎』になりました。

時間の流れと共に出会いにも恵まれながらいつしか筆が焙煎機へ、炎と豆と時間に向き合う生活です。パチパチと豆がはぜる音、グリーン(生豆)が焼き上がり栗色に変化する事はまるで夢中に絵を描くことと同等の喜びと刺激があっただろう。

私は今の彼しか知りませんがきっとそうだと思います。

だって焙煎している時の彼は決して、のらりくらりではなく真剣そのものです。珈琲豆も作物の一つ、焙煎することは調理と同じこと。新鮮な作物で作る事にこした事はないのです。でも作物はその年々により出来不出来があるように珈琲豆もそうである。だったらその年に自分が一番美味しいと思える味を幾種か豆を混合し焙煎する、味わう人に喜んで貰える珈琲を『ブレンドする』ことに決めました。

その頃からです、独特の技法で味を調理する今の中川ワニ珈琲が生まれました。

美味しい楽しさを誰かと共有する珈琲教室のはじまりでもそれはあった。



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