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不審なWWF

2019-03-23 23:08:22 | 報道の在り方
WWFジャパンから募金の広告メールが時々届きます。

ボクを絶滅危機から助けて

ここ数年間で違法な取引が横行、30頭以上のカワウソが押収。月500円の支援が命を繋ぎます。」

WWFというと、世界最大の自然保護団体ですから、まともな団体だと思われます。
しかもWWFジャパンは、秋篠宮様が名誉総裁をつとめておられています。WWFの本部の名誉総裁がフィリップ殿下なのでそうした関係で権威づけになっているのでしょう。

WWFの収入は、会費と寄付金の他にも、パンダのロゴマークの使用料などで活動資金を集めているそうです。

ところでパンダのロゴマークはどのようにして決まったのでしょうか。
WWFによれば、設立者の一人、鳥類学者のピーター・スコット卿が、たまたまロンドン動物園に中国から来ていたジャイアントパンダを見て、WWFのマークに採用したということです。なんだか独断的な感じです。
日本だったらこんな非民主的な決め方はありえないでしょうから、すでに私には理解しがたい団体に映りはじめたのです。

そこでWWFジャパンのホームページでどんな野生生物の保全活動をしているのだろうかと調べました。すると、国際機関トラフィック(TRAFFIC)の報告書があります。

では国際機関トラフィックとはどんな機関でしょうか。
トラフィックの活動は、パートナーである世界自然保護基金(WWF)と国際自然保護連合(IUCN)のメンバーで構成されるTRAFFIC委員会によって統括されているそうです。

トラフィックの野生動物の保全活動は、ワシントン条約に違反する取引などを調査・監視・報告する活動です。
それで日本向けに密輸されるカワウソの取引にターゲットを絞って監視しているのでしょうが、日本向けといっても違法な組織のルートは複雑ですから「日本向け」は関係なさそうです。

金正恩が平壌のパレードで使用した高級ベンツなどは、制裁対象品目であるのに、北朝鮮の工作員か専門のバイヤーが、ドイツからアメリカ、中国、ロシアなどを経由して結局、北朝鮮に渡っています。

事実上、防ぎきれていません。

ならば日本向けのカワウソといっても日本を経由させるだけでしょうから、「日本向け」という言葉で寄付を募るのはどうでしょうか。結局、数年で東南アジアのカワウソ30匹の保護ができただけでしょう。完全にシャットアウトできないと意味がないように思われますので、私にはどれだけの意味があるのかよくわかりません。

WWFの活動は寄付などの浄財で支えられていて、しかも企業のような社会生産活動ではないので、その意味では資金の流れの透明性と効果的に活動に使われるべきでしょうね。

それで、WWFジャパンのサイトです。
事業活動支出決算が見られます。
次のとおりです。

WWFジャパンの2018年の事業活動支出決算
事業活動支出合計:1,196 百万円
自然保護487 百万円予算比92% 前年比112%
資金調達広報372 百万円予算比87% 前年比117%
収益事業97 百万円予算比83% 前年比98%
管理費支出184 百万円予算比128% 前年比127%


 これによれば、
実際に自然保護に使われているのは集めた資金の40%強。
 そして資金を調達するために使われている広報費が、30%強で、管理費が15%ですから、合わせて46%強です。

 結局、実行経費は半分以下で、団体維持費が46%ですから、何のための機関なのかと疑問に思えてきます。

 多くが個人・法人の善意に頼っているにしても、資金調達広報費が大きすぎませんか。
 また、この自然保護の経費40%強の中には、先ほどのトラフィックに委託した活動費も入っているでしょうが、WWFジャパンと表裏一体の団体なので公平な委託ではなく実際の活動を行う自前の団体といっても差支えないですね。

なんだか、不審な団体に思えてきましたよ。