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今日の地球と宇宙の画像 惑星テラ見聞録

ほぼ毎日、NASA、ESA、ハッブルなどの素晴らしい画像を紹介しています。画像未表示の時には、再読込みで・・・

2006年版特選月別カレンダーのお知らせ

2005年10月19日 10時51分58秒 | 星雲の画像
木枯らしの前に台風20号と共に惑星テラ見聞録では、2006年版の月別カレンダーをお届けいたします。

それぞれ印刷ページにしてありますので、ご奇特な方のご利用をお待ちいたしております。

第一弾は、特選オーロラ・カレンダー、特選惑星状星雲カレンダーの12ヶ月です。画像と日のみの非常に見やすいつくりです。決して、手抜きではありません。半日も制作に費やしたのですから・・・

なお、オーロラ・カレンダーを除いて各月のカレンダーには、画像解説の詳細ページを見ることもできます。

印刷ページは、A4版の縦印刷に納まるように設定したつもりです。印刷の前にブラウザの「印刷プレビュー」で印刷されるページ数を確認してください。1/1等、印刷されるページが1ページだけならばそのまま印刷できます。
1/2等の表示の場合には、適宜工夫して1ページに収めて印刷してください。

2006年の特選画像月別カレンダーページには、下記のリンク以外にも惑星テラ見聞録のホーム(トップ)ページの下段からアクセスできます。


 2006年版特選オーロラ・カレンダーページ


 2006年版特選惑星状星雲カレンダー詳細ページ


今後の追加企画。星雲、銀河、太陽系。

今後の追加予定。台風、地球、太陽。

参考。「企画」は、間違いなく遅れても公開する決意の表明で、「予定」は、気がむいたら作って公開するという宇宙摂理真理です。


織田信長の様に短くも強烈な生涯星のクレセント星雲

2005年09月26日 08時45分11秒 | 星雲の画像
 今日の宇宙画像は、大規模な星が超新星爆発をする前の星雲模様です。
 源の星は、短い生涯でも強烈な影響を周囲に及ぼしているようです。
 それは、戦国時代をその強烈な個性で終結させた織田信長のような生涯に似ているのかもしれません。
 もちろん、年数的には遥かにこの星雲の親星が長じています。
 私たちの知識では、この星雲よりも織田信長が先になるので、比喩として用いました。
 話を転じて、今日の主題画像のオレンジ色の雲の上部の姿が、なんとなく右手に扇をかざして能を舞っている信長の様にも見えます。
 また、オレンジ色全体では犬面模様に、ハッブルの星雲画像では、見たことがありそうな動物の顔面模様に、白黒画像は、反省している類人猿に見えますね。
 宇宙芸術、星雲模様の楽しみ方のひとつかもしれません。

* クレセント星雲の端に



 クレセント星雲は、瀕死の星を囲んでいるガスの速く広がっている殻です。
 星雲の3光年範囲の明るいダイナミックな一部が、代表的な色で示されています。
 クレセント星雲は、中心のウォルフ・ライエ星(WR 136)が強い星の風で、その外の層を放棄し始めたときになるおよそ250,000年前にでき始めて、10,000年ごとに私たちの太陽に等しい分の質量を放出しました。
 この風は、周囲の恒星間のガスに衝撃を与えて、一連の複雑な殻の構成の中に入って、星雲を照らしました。
 クレセント星雲(別名NGC 6888)は、星座白鳥座内においておよそ4,700光年離れて位置し、望遠鏡を通して見ることができるだけです。
 星のWR 136は、多分これからの100万年近辺で、超新星爆発を経験するでしょう。

 ハッブル宇宙望遠鏡は、私たちの天の川銀河で星の解体領域の眺めを撮りました。
 そこでは、その生涯の終わりに近づいた大規模な星が、およそ25万年前に強い風で吹き飛ばした物質の殻の囲みをバラバラにしています。
 クレセント星雲(NGC 6888)と呼ばれる物質の殻が、「屈強」で年老いた星のWR 136を取り囲みます。WR星とは、Wolf-Rayet(ウォルフ・ライエ)と呼ばれる超高温星のとても稀有で短命な種類の星です。
 ハッブルの多色画像は、先例のない明瞭さで物質の殻が、青く見えるガスの薄い「皮膜」ですっかり覆い隠されたフィラメントと濃い塊りのネットワークであることを明らかにします。

 全体の構造は、風船、レーズン、納豆のようにも見えます。また、皮膜は、紫外線でWR 136に撃たれているので白熱しています。
 ハッブルの眺めは、星雲体系の北東の先端で、およそ3光年範囲の小さい区域です。

 WR 136は、その生涯の後期の時代を通じて明るい物質のこの網模様の星雲を生み出しました。
 膨張した赤いスーパージャイアントとして、WR 136は、絶えず穏やかにその巨体の一部を吹きつけて、それらは星を囲んで腰を落ちつけました。
 星がスーパージャイアントからウォルフ・ライエに至る経過の時に、その表層から解き放つ荷電粒子の流れで激しい星の風を展開して、凄まじい割合で物質を放出し始めました。
 星は、時間につき610万キロメートルの速度で物質を放出し始めて、10,000年ごとに私たちの太陽と等しい質量を減らしました。
 それから、星の風は、星を囲む物質と衝突して、薄い殻に入ってそれらを掃きました。その殻は、画像で見られる明るい塊りの網状組織へとバラバラに砕けました。

 今日の宇宙画像 2005年9月24日号 詳細ページ


時速150万キロで突進する宇宙園芸産のヒョウタン星雲

2005年09月19日 18時13分33秒 | 星雲の画像
 今日の宇宙画像は、宇宙の園芸作物ヒョウタン星雲です。
 このヒョウタンは、まだ成長途中で、これから千年後にもっと別の姿に変身する模様です。
 それは、さなぎが繭から抜け出して、幼虫では想像もつかない素晴らしい蝶のような姿を見せるかもしれません。
 ところで、瓢箪を食べたことがありますか?
 熟し過ぎず胡瓜よりもちょっと太目の頃の瓢箪は、ナスと見(味?)間違うほどです。
 普通のナスの炒め物の様に調理するだけで、驚きの食材に変身しますよ。
 さて、ヒョウタン星雲の次は、当然にコマの出番ですよね。
 いわずと知れた「瓢箪からコマ」でございます。
 お楽しみに・・・・

* 以前に見たことのない衝撃を明らかにするハッブル



 私たちの太陽のような星は、最終的には、惑星状星雲になってその大部分の物質を外へ放出します。
 この画像は、OH231.8+4.2と呼ばれる天体に起こっている惑星状星雲の初期の段階で、冷めた瀕死の星を囲んでいます。
 このシステムは、その独特な形態からヒョウタン星雲としてかなり有名です。
 この天体についてのもう一つのあだ名は、腐った卵星雲で、それは、混合物が硫黄の豊富な量を示すことに由来します。もし、宇宙で臭いを嗅ぐことが出来るならば、確かに不快な悪臭をもたらすでしょう。

 この星雲は、中心星が排出するガスから成って、反対の方向でその後に加速しました。
 黄色のガスは、時間につき最高150万キロメートルの素晴らしい速度に達しました。
 放出過程は、星の大部分の質量が現在これらの両極性のガス構造に含まれるほど効率的です。

 天文学者のチームは、ハッブル宇宙望遠鏡を使ってガス流が周囲の物質(青色)にどのように突っ込むかを調べました。
 そのような相互作用は、惑星状星雲で形成プロセスを支配すると思われます。
 ガスの高速に起因して、ショック正面が衝撃で作られて、これらは周囲のガスを熱します。

 コンピュータ計算は、かなり長い間そのようなショックの存在と構造を予測したけれども、観測の証拠はこれまで少なかったです。

 このハッブル画像は、印象的な詳細で衝撃を明らかにします。

 天文学者は、イオン化された水素と窒素原子からの光だけを通すフィルタを使用して、激しい衝撃で加熱されるガスの最も暖かい側を識別して、それらが、複雑な西洋ナシ形の形態を組み立てると突き止めることができました。
 画像の明るい黄色がかったオレンジ色は、2つの超音速の高速度ガスが、どのように星から流れて反対方向で媒体を激しく攻撃しているかを示しています。
 中心の星は、中央の塵塗れ帯域の中に隠されています。

 これは、これらのショック構成要素が、明らかにそのような星雲で見られたという最初の時でした。

 深みのある高解像度映像データは、衝撃の複雑な構造を非常に詳しく見せると共に、コンピュータ・モデルによる予測との比較ができました。
 画像では、衝撃がどのように周囲のガスを突破したかを知ることができます。また、天文学者が予想した前方と後方の両方の衝撃波による衝撃の構成要素を見ることができました。

 現在観察されるガス流の多くは、ホンのおよそ800年前に起こった突然の加速から生じたようです。

 天文学者は、ヒョウタン星雲は、現在からさらに1000年後には、完全に発展した惑星状星雲として、蝶がその繭から現れるように姿を変えて私たちに見せると思っています。

 今日の宇宙画像 2005年9月19日号 見事なヒョウタン星雲 詳細ページ


宇宙の死後の世界は金銀宝石が掴み取りし放題

2005年06月26日 19時03分53秒 | 星雲の画像
 今日の宇宙画像は、開設3周年記念として、ご訪問者の皆様に洩れなく宇宙宝石プレゼントが有ります。
 原石をご覧のような宝石に磨き上げ、ブローチ、ネックレス、リング等に仕上げることもできます。
 弾けるほど、ひたすらに見つめます。脳裏に焼き付けます。
 そして、眠りに着きます。間違いなく、この豪華な宇宙宝石をあなたは手中にできます。
 夢の中で・・・・
 ハッピーエンドのカシオペアの神話の如く、その名を抱いた超新星は、最期も妖艶模様で宇宙に舞っています。
 多寡が数千年ぽっちの有史に汚泥に塗れた名を残さんとするどこぞの薄ら馬と鹿に囚われたアホ丸出しの政治家には、絶対に天地がひっくり返っても真似ができない最期の姿ですね。
 掃いて捨てるほど散らばっている宇宙の金銀財宝を一掃するように、袖下買収・汚職塗れの厚顔無恥議員を清き投票で一掃しましょう。
 ☆☆国民怒涛の一票で永田町の掃除ができます☆彡

* カシオペアA:彼女に相応しい最期



 この衝撃的な偽色彩画像は、超新星面影カシオペアAの多くの側面を見せます。
 それは、光の3つの異なる波長を用いてNASAの素晴らしい天文台のうちの3つで撮られた画像から成り立ちます。
 シュピッツァー宇宙望遠鏡による赤外線のデータは、赤の色彩で、ハッブル宇宙望遠鏡による可視のデータは、黄色で、そして、チャンドラX線天文台によるX線データは、緑と青です。
 北の星座カシオペア座内に離れて10,000光年に位置するカシオペアAは、325年前に激しい超新星爆発で死んだ大規模な星のかつての面影です。
 星が最期を迎えたとき、中性子星と呼ばれる屍星と吹き飛んだ物質の周辺の外層から成ります。
 この面影は、私たちの天の川銀河で最も最近に超新星を記録して、空で最も研究されている天体の1つです。

 気まぐれな燃えさしの星が、空で鮮明に印象づける莫大な光反響は、NASAのシュピッツァー宇宙望遠鏡の赤外線の目で見つけられました。
 この不意の発見は、325年前に超新星爆発で死んだ星の面影のカシオペアAが、穏やかに休んでいないことを示します。
 その代わりに、この燃えさしの星は、最近に等しいたぶん50年前に爆発エネルギーを少なくとも1回放ちました。
 天文学者たちは、カシオペアAの中の星の残りが、ほとんど薄れていたと思っていました。

 シュピッツァーは、空で最も集中的に研究されている天体の1つであるこの爆発星が、その最終的な墓に向かう前に、断末魔の苦しみをさらに経ていることを私たちに明らかにしました。

 カシオペアAのような超新星面影は、概して、爆発で放出された物質の微かに光る外層と、中性子星と呼ばれるかつての大規模な星の中核の焼け残りから成ります。
 中性子星には、激しく活発なものから暗黙を守り続けるいくつかの種類があります。

 一般的に、最近に死ぬ思いをした星は、悪化し続けます。
 従って、天文学者は、カシオペアAの原因となった星が、最近にその死ぬ思いをした後に、非常にとても沈黙しているように見えたので、この発見では、とても当惑しました。
 新しい赤外線反響(反射)は、カシオペアA中性子星が、磁性天体と呼ばれる極めて不安定で捉え難い、活発で痙攣性タイプの天体の可能性があることさえ示します。

 磁性天体は、破裂し震動する噴出性の外観で高エネルギーのガンマ線の相当な量を鋭く叫びたてながら注ぐ燃えさしのような星です。
 シュピッツァーは、宇宙で彼方へ勢いよく動いてその環境を加熱している光の形で、そのような星の「悲鳴」や「喚き」を記録したかもしれません。
 磁性天体は、非常に珍しくて特に起源の場所と既に関係していないならば、研究するのがとても難しいです。

 惑星地球の天文学者たちが、遠くの挙動不審な星の覆いを確かに1つでも取ったとするならば、その孤独な星が、どんな種類の星で、いつどこから来たか等に関して、まさに手に取るように私たちが知り得ることにもなります。

 以下、延々とサイト開設3周年を記念し、私たちにこのようなカシオペアAの面影模様を見せる「光反響」について、少々やけっぱち気味に1万5千字を超す説明を試みました。読み応え見応えある超拡大画像を取り揃えましたる本日の宇宙画像ページが、下記にてお待ち申し上げております。

今日の宇宙画像 2005年6月15日号へは、ここをクリックすると移動します。


宇宙に漂うマンボウのような惑星状星雲M27

2005年06月12日 06時47分02秒 | 星雲の画像
 今日の宇宙画像は、M27の亜鈴星雲です。
 この星雲は、時には芯を残しているリンゴあるいは、宇宙に漂うマンボウのようにも姿を撮られます。
 惑星状星雲は、最初に太陽系の惑星土星のような姿の星雲として発見され、それから星の正体とは異なる名前で呼ばれています。
 現在は、この呼び名を変更すべきという提案もありますが、歴史と発見者への敬意から骨董品としてこれからも残りそうです。
 双極性でも多様な姿を見せる惑星状星雲については、そのような姿になる物理的構造やそこまでの距離を含めて、将来の私たちの太陽がどのような惑星状星雲になるのか同様に、謎が残されたままです。

M27: 亜鈴星雲



 M27は、そのタイプの他の様に、もし、その人生ならば、終わりの星が放出したガスの泡です。
 星の中心核は、まだ、白い星々の小さい三角形より上の真ん中で僅かに青っぽい星とてし、中央に残って、このガス泡を白熱させます。
 実際、見える波長でガスが発する光は、中心の星より明るいです。
 これが、どのように存在する可能性がありますか?
 中心の星が、発する大部分の光は、多くのエネルギーの短い波長の例えば紫外線で、私たちが泡と見ているのは、周囲のガスによって光の放射だけを介してです。
 M27は、3,500才でおそらく1,000光年離れていると推定されています。
 小さい望遠鏡や都市空の下で見られて、この星雲の明るい部分は、半分食べられたリンゴの中心のように見えます。
 キット・ピークからは、確かにこの画像のように、ガスの満ちている泡が、星雲内に簡単に見られます。

 亜鈴星雲(M27、NGC 6853)は、中心の青い星が、周囲のガスをイオン化し続ける小狐座内の惑星状星雲です。
 これらの星雲は恒星間の媒体に重要な物質の放出を含む星の進化で通常の段階であって、どんな形であれ惑星体系の形成に関係しないと思われる現在は、名称「惑星状」は歴史の骨董品となります。

 発展した赤い巨星が、その寿命の終わり近くでその外層を放出したとき、星雲が作られました。
 中央近くに見える星の熱い核が、一旦露出するならば、ガスの拡大する雲が見え、核からの高エネルギーで紫外線光によって雲が蛍光を発する原因になります。
 その結果、雲は、輝線スペクトルに帰着する個別の波長で光を放射します。

 私たちの太陽の将来の姿の最初のヒントは、1764年に偶然に発見されました。
 この星雲を発見した時、チャールズ・メシエは、彗星と混同しないために拡散する天体のリストを編集していました。
 M27または亜鈴星雲として現在知られているメシエのリストの27番目の天体は、私たちの太陽のタイプの星の核融合が、その核で止まる時に生じる惑星状星雲です。

 M27の物理的現象と重要性を理解することは、18世紀科学を十分に超えるものでした。
 今日でさえ、低い質量星のガスの外層を放出する物理的なメカニズムを含めて、M27のようなX線の熱い白色矮星を残す多くの両極性の惑星状星雲については、不思議なままです。

今日の宇宙画像 2005年6月8日号へは、ここをクリックすると移動します。


数千年前の超新星爆発が、たった今の瞬間の真実

2005年06月09日 07時00分20秒 | 星雲の画像
 今日の宇宙画像は、ハッブル宇宙望遠鏡サイトが公開した宇宙動物園の二本足直立モドキです。
 主題画像で宇宙動物園の象が水浴びをしているような眺めを、関連最後のように90度回転させたら狐がレッサーパンダの風太君に対抗するような二本足直立を見せました。
 日本でレッサーパンダの二本足直立が廃れかけたころを見計らうように、元祖は宇宙だ象、コン負けしたかと言いたげのようです。
 大マゼラン雲にある巨大な星が、たった今、ホンの先ほど、コンマ数秒前に超新星爆発をして、このような宇宙動物園星雲を作りました。
 ハッブルは、遠い昔の1997年に目撃していたのですが、宇宙時間では前記のような時間感覚です。
 ですから、日本のマスコミも今しがたの目撃のように書き立てました。
 たとえ、8年も前の話題にせよ超新星爆発の瞬間目撃は、宇宙時間では嘘偽りではないのです。

* 超新星残りN 63A動物園



 ガスと塵の激しく混沌としいてる様子の大半が、近くの超新星残りを調べているハッブル宇宙望遠鏡のこの映像で見られます。
 ここに示されたN 63A天体は、既に荒れ狂う領域内にその層を噴出して、爆発した大規模な星の残りです。
 超新星残りは、N 63のメンバーで、大マゼラン雲(LMC)内の星の誕生している領域です。
 南半球から見える大マゼラン雲は、私たちの天の川銀河から160,000光年離れて位置する不規則銀河です。
 大マゼラン雲は、ハッブルによって調査される活発な星の形成と超新星残りの優れた例を提供します。

 N 63Aのすぐ近くの星々の多くは、とても大きいです。
 ここで見られる超新星面影を作り出した創始者は、私たちの太陽よりもおよそ50倍大きかったと推定されています。
 そのような巨大な星には、周囲の媒体を片づける強い星の風があって、媒体が風に吹かれて泡を作ります。
 N 63Aを作った超新星は、風に吹かれたそのような泡の中心の空洞内で爆発したと考えられます。そして、その星自体は、大マゼラン雲の恒星間媒体の塊状の部分に埋められました。
 赤外線、X線、電波放出による超新星面影の拡大画像は、ハッブルによって見られる光学の放出を完全に含むと共に、さらに拡張した泡の範囲を示します。
 星の風が片づけるには、あまりに濃くて変わった形を作るミニ雲や小雲は、現在、泡の内部に飲み込まれています。

 超新星は、低い密度の泡内部中を素早く動き続けて、これらの小雲に衝撃を与えて広がる衝撃波を生成すると共に、激しくそれらの雲を切り刻みました。
 それらの広がる衝撃が、近くのガスに遭遇するとき、超新星面影は、星の形成症状の発現を引き起こすと長い間考えられていました。
 N 63Aは、とても若くてその冷酷な衝撃が、周囲のガス雲を崩して星々の形成をそれらに強いるよりも、ハッブル映像は、むしろ破壊の実例を示すようです。
 他の探知器からのいろいろな波長で得られるデータは、N 63Aから10光年~15光年までの領域で、現在進行中の星々の形成を明らかにします。
 あと数百万年で、N 63Aからの超新星噴出物が、この星々の揺り篭に着いて、太陽タイプの星々を囲み、私たちの太陽系の初期の歴史のように惑星の形成のために、そこで取り込まれるかもしれません。

今日の宇宙画像 2005年6月6日号へは、ここをクリックすると移動します。


隠し事の嫌いな望遠鏡が星の受胎を覗き込んだ

2005年06月08日 17時50分35秒 | 星雲の画像
 今日の宇宙画像は、厚い塵の雲柱に隠されている受胎したばかりの星や誕生したての胎児星です。
 可視光で決して見られない様子を赤外線の宇宙望遠鏡が覗き込みました。
 シュピッツァーの辞書には、どこぞの傲慢でミーハーで馬と鹿を丸出しにしている首相や大統領と違って、隠し事という言葉はありません。
 私たちの知りたい宇宙の謎を一つ一つ懇切丁寧に解き明かしてくれます。
 これらの胎児星の行く末は、その祖先が見事な模範を近くで示しています。
 あなたは、子孫に隠し事のない模範を示すことができますか?
 シュピッツァーの覗き込みには、くれぐれもご用心・・・・

全ての柱がイータを指し示す



 NASAのシュピッツァー宇宙望遠鏡で撮ったこの偽色彩画像は、カリーナ星雲(竜骨座星雲)と呼ばれる星の形成領域の「南柱」範囲を明らかにします。
 まさに、スイカがひびが入って割れるとその種を見せるように、赤外線望遠鏡に「急襲された空所」は、厚いダスト(ピンク色)の指のような柱の中に押し込まれている星の受精卵(黄色または白)を明らかします。
 熱いガスは緑で、前景の星々は青です。
 新発見の星の胎児の全てが、間違いなく斑点のように見られるというわけでありません。
 星雲の最も有名で大きい星のエータカリナは、赤外線望遠鏡で観察するにはあまりに輝くけれども、下向きの流動光線が画像縁より上でその存在をほのめかします。
 エータカリナとその兄妹(きょうだい)からの紫外線放射と星の風は、バラバラに雲を細かく切り、巻きひげと柱の乱雑を残しました。
 新しい星々の誕生を誘発しているこの破砕過程は、シュピッツァーが明るみに出しました。

 シュピッツァーは、大規模な星々の出産の苦しみによる誕生を記録します。

 巨大な少しの星々が更なる星々の多様な集団を誕生させる大河小説が、NASAのシュピッツァー宇宙望遠鏡による新しい映像で記されます。
  印象的な映像は、私たちの天の川銀河で最も有名で大規模な星のひとつで、ぼろぼろに成りかけているエータカリナの近くに住む星の受精卵や胎児の混合を広範囲で明らかにします。

 天文学者は、エータカリナとその大規模な兄妹からの放射と風が、ガスと塵の周囲の雲を引き裂き衝撃を与え、そして、新星の誕生を促していると述べています。
 天文学者たちは、既に星々がこの領域で誕生していることを知っていましたけれども、シュピッツァーは、異なる質量と年齢の先例のない多数の未発達の星々で群がっている全体の環境を示しました。

 カリーナ星雲と呼ばれているこの領域の以前の可視光映像は、中央に向かってエータカリナの方へ全て指し示す塵の不確かな指のような柱を見せます。
 シュピッツァーの赤外線の目は、以前に決して見られない新しい星々が揃っている柱と塵の柱に埋められている生まれたばかりの星々を露出させるために、この濃い塵を突っ切って進みました。

 地球から10,000光年に位置するエータカリナは、かつて空で二番目に最も明るい星でした。

 これらのような大規模な星々が生まれるとき、それらは、養育したその雲を素早くバラバラにまさしく細かく切り始めます。
 そして、ガスと塵に凝縮させて、新星を隠すことを強制します。
 この過程は、次から次へと少ない星々の連続した世代の誕生を誘引し、外へ広がり続けます。
 私たちの太陽も、このような類似した環境で成長したかもしれません。
 新しいシュピッツァー映像は、天文学者にカリーナ星雲の詳細な「系図」を提供します。

今日の宇宙画像 2005年6月5日号へは、ここをクリックすると移動します。


大マゼラン雲の情熱の赤で燃えるような美しい星雲

2005年05月19日 18時41分03秒 | 星雲の画像
 今日の宇宙画像は、大マゼラン雲内のN44とN119の2つのH II領域です。
 H II領域は、幾種類かのガスがイオン化した星雲です。
 ガスのイオン化とは、つまり、原子がこの領域内の非常に熱く輝く星によって放射された精力的な紫外線の活動により、1個以上の電子を失うことです。
 これらの星雲の両方は、また、いくつかの星団があるこの銀河の豊富な天体領域の前で見ることができます。

* N44領域内の星々と超新星面影



 大マゼラン雲内の素晴らしいN44 H II領域のこの画像は、WFI(欧州南天文台望遠鏡の広角フィールド撮影装置)範囲の最大限を見せます。
 それは、更に詳細に星雲と関連する複合の中心を示します。
 多少この銀河の他の星雲は別として、N44はLMC内でも非常に明るく豊かで、よく調査された複合体です。
 この画像で最もその構造を認めることができる中央の領域は、非常に輝く星々の明るい星の結合を含む1つの大きなリング形星雲が支配しています。
 それは、X線を発していて、この領域の中で重い大規模ないくつかの星々が、過去数百万年の間に超新星として爆発した徴候と解釈されています。
 天文学で形態を示す一般的な外観は、星々の星の風による速い流出と連続した星の形成と同様に超新星面影の組合せでも、かなり説明されます。
 しかしながら、この星雲の個々の特徴の出所起源と解釈は、まだ謎のままです。
 N44内のイオン化したガスの一部の移動は、普通でありません。内部の移動が、宇宙塵雲にあるかどうか、あるいは、異なったいくつかのガス層があるかどうか、まだ、明白ではありません。
 星々、ガス凝縮、宇宙塵雲のこれらの異なる天体の分布状態のWFIによる新しい観察は、何がこの非常に複雑な環境内で本当に起こっているかをよりよく理解できるように支援するでしょう。

 ラ・シイラ欧州南天文台のMPG/ESO 2.2メートル望遠鏡には、6700万ピクセルのデジタルカメラによる広角フィールド撮影装置(WFI)があります。
 同時に、多くの素晴らしい美的価値と共に珍しい天体の空範囲の印象的な眺めを提供します。

 WFIは、南空の下に位置する私たちの天の川銀河の衛星銀河である遠くの大マゼラン雲の方向で、多くの領域を記録しました。
 大マゼラン雲は、地球からおよそ170,000光年離れたところに位置して、多くの星雲と星の集団を含んでいます。

 これらの映像は、陽子と電子が水素原子を形成するために結合する時に発する光の波長で、スペクトルで赤い部分の波長656.2nmの水素のH-アルファスペクトル線に集中した狭帯域の1つを含む、3つの光学フィルタで得た露出に基づきます。
 赤い色は、したがって、星雲の内部でイオン化された水素のとても複雑な分布状態を描きます。
 これらの画像での再現は、とても微かな構造を示すためにこの色を強化しています。
 これによって、最も冷たい赤から最も熱い青までのほとんどの天体の温度を反映して、個々の星々の非常に異なる色に注目できます。

今日の宇宙画像 2005年5月6日号へは、ここをクリックすると移動します。


タランチュラ星雲のピンクが眩しい心臓模様

2005年05月14日 12時04分45秒 | 星雲の画像
 今日の宇宙画像は、大マゼラン銀河(雲)の大規模な発光星雲、タランチュラ星雲です。
 主題画像は、鮮やかなピンクで17万光年離れている銀河とは思えないほどです。
 ハッブル宇宙望遠鏡でなくとも地上の2.2メートル望遠鏡でもこのような鮮明な映像を得ることもできます。
 関連最後の星雲全体画像で、タランチュラの名前の由来を納得できるかもしれません。

* 有名な南の星雲



 空で最も大きい発光星雲のタランチュラ星雲は、別名NGC 2070または30ドラダスとも呼ばれていて、私たちの銀河の衛星銀河のひとつである大マゼラン雲(LMC)にあります。
 およそ170,000光年離れた南空のはるかに下に見られるこの美しい星雲は、範囲が1000光年以上あり1度の3分の1ほどで、満月の大きさには及びません。
 珍しい形のためにこの星雲は、その描写的な名前を与えられました。
 中心に水素と酸素ガスからの強い放射の原動力となる熱くて明るい若い星々の集団がある見事な天体は、タランチュラ星雲を肉眼でさえ楽に観察させると共に印象的な目標とします。
 この星雲は、チリにあるESOの山の天文台からかなり見えて、多くの異なる望遠鏡による数えきれない調査プログラムの天体でした。

 多数の独特で極彩色の天体が、この素晴らしい画像で見られます。
 主に赤い光を発する水素原子(波長656.2nm H-アルファ・スペクトル線)、緑青の光の水素原子(486.2nmのH-ベータ線)、そして、495.7と500.7nmの2本の[ O III ]線がある酸素イオンからなる非常に複雑な星雲状物質が、大部分の領域内で突出しています。
 この発光は、タランチュラ星雲の中心に位置するR136と呼ばれる星団内の200万年~300万年前に生まれた熱く若い星々が発する強い紫外線(UV)放射による刺激が原因になっています。
 領域中至る所で、星雲状物質にまだ埋め込まれているいくつかの他の小さな若い散開星団があります。
 画像では、極左に球状星団のNGC 2100と右上に同じく球状星団のKMHK 1137が見えています。
 これらの2つの球状星団が、非常に異なる色で見えています。

今日の宇宙画像 2005年5月5日号へは、ここをクリックすると移動します。


大規模な星の誕生の覗き見は、銀河の形成と進化の鍵

2005年05月09日 22時07分16秒 | 星雲の画像
 今日の宇宙画像、巨大な星形成領域であるメシエ17の南西側のの近赤外線と色分けされた合成画像です。
 南米チリにあるESOの3.6m新技術望遠鏡(NTT)のSOFI多重モード計器で、2000年8月15日に得た露出に基づいています。
 この画像で、若くてかなりおおい隠された星々が、それらの赤い色によって認められます。
 とても青い天体は、激しい光がこの領域で水素をイオン化している前景星か、あるいはよく発達した大規模な星です。
 この画像のほとんど至る所で見える広がった光は、一度分解された陽子と電子が再度結合した水素原子からの放射によります。

* 若くて大規模な星々をオメガ星雲で見つけ出す



 天文物体の美しい映像は、しばしば多くの科学的に面白い情報を含んでいて、この画像もこれら古い格言の申し分ない例であることを明らかします。
 ここでは、天の川で領域を作っている巨星に、濃くて異常に広い外観を提供しています。
 この画像の範囲は、メシエ17(M 17)または、オメガ、白鳥、馬蹄、ロブスター星雲として知られていて、その特徴のある形を可視光で撮っています。
 この星雲は、地球からおよそ5000光年(1600パーセク(pc))離れて位置し、天の川の主な面に近い南の星座射手座(弓の射手)に見られます。
 新しいデータは、広い視野、高感度、優れた画質のユニークな組合せを提供します。
 特にこれらの観察のゴールは、この領域内で形成の最中である大規模な星々を確認することになっていて、これらのかなり珍しい天体を詳細な物理的研究として、赤外線スペクトルを記録することでした。

 私たちの銀河内の星々の形成が、巨大な分子の雲の中で主に起こることは、現在、確立されています。
 とはいえ、低い質量の星々を一般的にそのような雲の中で見つけるのが比較的簡単な一方、発展の非常に初期の舞台にいる時の大規模な星々は、見つけることがとても困難です。
 これは、大規模な星々が比較的に珍しくて、低い質量と太陽のような中間質量の星々よりも、非常に速く異なる進化の段階を経験するからです。
 これらの大規模な星々は、密集した星の集団内で通常見つかり、また、太陽から遠い距離に位置します。
 質量の高低を問わず星々の最も初期進化の舞台は、可視の波長で観察することができません。
 これは、親の分子の雲の中にある塵の波長範囲で、非常に濃い不明瞭化に起因します。
 しかしながら、これらの天体からの赤外線やミリメートル放射は、塵を透過しこのように、私たちが星の発展の最も初期の段階で生じる複雑な過程を調査することを可能にします。

 星のライフサイクルのこの重要な舞台の最高の理解は、銀河の形成と進化の理解に対する鍵です。
 そして、この文脈におけるそれは、強力な放射領域としての通常の銀河のエネルギー論を支配する超新星爆発を通して、恒星間の媒体に対する強い星の風と劇的に最終的な相互作用をもたらす特に大規模な星々です。
 大規模な星々は、それらよりも軽い太陽のようなタイプの星々が10億年~120億年の生涯でやや穏やかな爆発で終えるのと比べて、およそ100万年の非常に短い生涯を駆け足で終えると共に太陽よりも激しい爆発を経験します。
 現在の天体物理学でのとても難しい問題は、したがって、大規模な星々の形成の間に起こるいろいろな物理的な進行の本質に関係があります。

今日の宇宙画像 2005年5月4日号へは、ここをクリックすると移動します。


ゴッホの『星の夜』を模倣したような星の爆発連続

2005年02月11日 19時45分38秒 | 星雲の画像
 今日の宇宙画像は、本当につい最近の星の爆発の初期から拡散する星雲模様を連続で観察しています。
 初めて観測できたのが2002年ですけれども、実際には、22000年ほど前の出来事です。
 時間の差異はともあれ、星の爆発の初期からをこのように連続で記録できたことで、天文学にも新しい考察を提供しています。
 このV838一角獣座の(V838モン)の星雲模様の一部と周囲の星々の配置は、2004年3月5日号でも触れているようにゴッホの『星の夜』を本当に模倣したと思えるほど似ています。
 宇宙の花の蕾から満開までをつぶさに見られますね。

* 3年後も星の爆発を反映し続ける光


Credit : NASA, ESA, STScI/AURA
 星のV838一角獣座の(V838モン)のハッブル宇宙望遠鏡の最新の映像は、塵塗れ雲構造を囲む照明の劇的な変化を明らかにします。
 星が2002年の初めに数週間突然、明るくなって以来ずっと、光の反呼ばれる外見は、かつて見たことがない塵模様を明らかにしていました。
 恒星間の塵の照明は、暗い部屋でフラッシュを作動させるように3年前光のパルスを放つ映像の中央にある赤い超巨星から生じています。
 V838モンを囲んでいる塵は、2002の事象に類似した過去の爆発の間に、星から放出されたかもしれません。



 宇宙での光の反映は、空気による音の反響と類似しています。
 星の爆発からの光が広がり続けて、源の近くと源から遠い背後の天体から跳ね返る光の反映が、ちょうどその時、周囲の塵の外側の異なる部分を照らします。
 結局、星雲の背後の側からの光が到着し始めるとき、光の反映は縮む幻想を与えて、最後にそれは消えます。
 V838モンは、地球から星座一角獣座の方向におよそ20,000光年離れていて、私たちの天の川銀河の外の端に星が位置します。
 ハッブル望遠鏡は、星の爆発から何度かV838モンとその光の反映を写像しました。
 ハッブルが事象を観察するたびに、照明のパルスが光速で星から離れて広がり続け、塵の異なる薄い部分が見られて、絶えず変化する外見を作り出しています。
 光が、2002年に地球に着いた爆発事象の間に、通常は微かなこの星が突然、私たちの太陽と比べて60万倍明るくなりました。

今日の宇宙画像 2005年2月1日号へは、ここをクリックすると移動します。


オリオンの惑星論議の行く末は?

2005年02月09日 20時31分01秒 | 星雲の画像
 今日の宇宙画像は、地上の望遠鏡からでもハッブル宇宙望遠鏡に引けをとらない詳細な映像データを得られたことを証明した画像です。
 だからといって、NASAの冷酷なハッブルに対する仕打ちを是認するものではありません。
 スペースシャトル・コロンビア号の事故はとても凄絶極めますが、そもそもの原因は、NASAの安全を無視した『緊縮予算』にあるのです。
 この度のNASAの予算説明にしても、ブッシュの人気取り政策のつけをそのままハッブルの修理費削減につなげたといっても過言にはならないでしょう。
 ここは、日本の国会よりはマシなようであるアメリカ上下院の議員諸氏に予算案否決というしっぺ返しで、ハッブルの延命に手を差し伸べてもらいたいものです。
 

* オリオン星雲:剣の中の宝石

Credit : ESO Very Large Telescope
 オリオン、ハンターは恐らく北と南半球で観察者にとって、その年のこの時の夜にうまく配置されて、すぐに目に見える最も有名な星座です。
 また、天文学者にとって、私たちが生きている銀河天の川で最も近く最も活発である星の保育園の1つを含んでいるので、オリオンは確かに最も重要な星座のうちの1つです。
 ここでは、何万もの新星が、天文学での非常に短い間の過去1000万年ほどの範囲内で誕生しました。
 人間の時間尺度に直して、オリオンの中の星の形成は、太陽の40年と比較してちょうど生後1ヵ月に近くになります。
 ちょうどオリオンのベルトの下で、剣の柄が、美しいオリオン星雲の空で、大きい宝石を持ちます。
 太陽とその最も近い隣人星の間の距離未満の宇宙に、ぎっしり詰められたいわゆるトラページアム星団内に1000個の約100万歳の非常に若い星が実際あります。



 この画像は、熱いトラページアム星々からの激しい紫外線と強風が、周囲の分子の雲に入って途中を侵して、いわゆる明るい筋でつくられる繊細な狭間飾りを示します。
 また、トラページアム星団の新しいメンバーと露わにされるのを待って、雲の中で部分的に隠れている多くの非常に若い赤い天体が見えています。
 実際は、可視の波長で、中央の星々の密集した集まりは、星雲からの光によってかき消されて、誕生したガスと塵の残りによって不明瞭にされています。
 しかし、より長い波長で、これらの影響覆い隠しが弱められて、集団が現れます。
 過去二年間に、世界の第一級クラスの望遠鏡のいくつかがオリオン星雲とトラページアム星団を新しく詳細に赤外線で研究しましたけれども、ここで示されるVLT映像は、これまでに得られた中でも最も深い広視野の映像です。



 この画像は、今日の主題画像の基礎になったひとつの赤外線スペクトルの白黒映像です。
 この画像では、狭い範囲を示しています。
 領域は、この画像の中央と関連2枚目の中央から右端の途中に位置する有名なオリオン輪郭ディスク(オリオン114-426)のうちの1つに集中しています。
 いずれの面でもの明るい縮れた小区画が、その南北極より上で塵の薄い集積を照らす埋め込まれた両親星の存在をこれらの小さい反射星雲をつくって表す一方、塵塗れディスクをオリオン星雲の背景放出に対する黒い線条として横向きに見ています。

 最近のHST研究は、私たちの現在の太陽系の30倍以上もある非常に若いオリオン114-426ディスクが、それ自身の原始惑星のシステムを作ってい兆候を既に示していることを示唆しています。
 塵とガスのディスクが、星雲の明るい背景に対する映像のシルエットのように、少しの若い星々を囲んでいるのを見るのが可能です。
 これらのディスクの多くは、非常に小さくて、通常ハッブル宇宙望遠鏡で得られる映像上で見られるだけです。
 しかし、赤外線の波長のVLT映像の鋭さは、このスペクトルの帯域でHSTに接近して、この画像で示すように、これらのディスクの一部を明らかにします。

今日の宇宙画像 2005年1月30日号へは、ここをクリックすると移動します。


宇宙の滝で泡を吹いて戯れる蟹

2005年02月03日 19時56分05秒 | 星雲の画像
 今日の宇宙画像は、宇宙の滝、宇宙の泡、宇宙の蟹の星雲です。
 全て、ヨーロッパ南天文台のベスト・ショットです。
 主題の画像は正に『滝』の流れそのものです。
 どうしてこのような現象になっているのか、今現在でも解明されていません。
 と言うことで、滝の落下に『泡』はつき物ですので、宇宙の泡です。
 泡とくれば、美味しさに舌なめずりする『蟹』です。
 口を満足させることはできませんが、その分、眼にてご満悦を・・・・

オリオンのHH-34周辺領域


 この画像は、若い天体ヘルビヒ・ハロ 34(HH-34)で、原始星発展段階の現在の3色複合物です。
 この天体は、周囲の恒星間の物質に突っ込む2つの対立するジェットを含む著しい非常に複雑な外見があります。
 この構造は、250キロ/秒に接近する高速度で、星から放出される高密度ガスの「弾丸」の機関銃のような爆風によって生産されます。
 これは、物質のかなり大きい塊りが周囲のディスクからそれの上へ落ちるとき、星が一時的な「爆発」を経験することを示すようです。
 とても豊富な星出生領域のうちの1つである有名なオリオン星雲の近くで、HH-34は、およそ1,500光年離れたところに位置します。
 また、左上の今でも解明されてない特徴の謎の「滝」に視線が奪われます。



 この画像は、N 70星雲の3色複合物を示します。
 それは、天の川銀河の衛星銀河である大マゼラン雲内の「スーパー泡」で、およそ160,000光年離れた南の空にあります。
 N 70は恒星間のガスの明るい泡で、直径およそ300光年です。
 それは、熱い大規模な星々と超新星爆発からの風によって生み出されて、内部は薄い熱く広がるガスで満ちています。
 N70のような天体は、天文学者に星々のライフサイクルと銀河の発展の関係を調査する素敵な機会を提供します。
 非常に大規模な星は、深くそれらの環境に影響を及ぼします。



 この画像は、有名な蟹星雲(別名メシエ天体1)の3つの色彩複合です。
 この星雲は、およそ6,000光年離れた超新星爆発の残りで、ほぼ1000年前の1054年に観察されました。
 その中心線(次の画像参照)周辺で毎秒30回転する中性子星を中央に格納しています。
 この画像で、緑の光は、爆発した星によって放出される物質に入った水素放射で主に生じます。

今日の宇宙画像 2005年1月28日号へは、ここをクリックすると移動します。


星の胎児の成長模様を宇宙望遠鏡は見た

2005年01月21日 17時42分30秒 | 星雲の画像
 今日の宇宙画像は、星の受胎の瞬間と思われていた星雲が、懇切丁寧に観測した結果、既に、胎児星を含有していたトリフィド星雲です。
 地上の望遠鏡画像が、受精胚の分裂模様のように見せていますが、生物の受精と異なり分裂模様を見せたときには胎児になっているということでしょうね。
 シュピッツァー宇宙望遠鏡の画像は、地上の望遠鏡から見る神秘のベールを剥ぎ取って、超音波のCTスキャンの映像のように星の胎児を見せています。
 私としては、シュピッツァーの観測眼を今日姦しいNHKの強圧疑惑解明に向けてもらいたいと希望します。
 政治家、現職の大臣と政党三役の一角が事の前後を問わず、単独で『国民の代表』を背景に威圧言動とも印象を与える行動をとったのですから、朝の日で届く新聞が恣意的に報道したとしても『李下に冠を正さず』で、反動勢力に組する側から見るならば『政治的圧力』と受け取られても自業自得でしょう。
 それにしても今回のNHKの社内調査は、泥棒が泥棒を取り締まっているようなもので、その結果報告に真実味は見られないですね。


* 大きい星の胎児を含めた星の『保育器』



Credit: NASA/JPL-Caltech/J. Rho (SSC/Caltech)

 NASAのシュピッツァー宇宙望遠鏡は、大きい星々にとっての孵化場を見つけました。
 赤外線望遠鏡からの新しい印象的な映像は、熱烈な星の「保育器」を点在させるトリフィド星雲と呼ばれる活気に満ちた雲を示します。
 これらの保育器が、速く成長する初期の星々を中に深く包み込む暖かさを、シュピッツァーの力強い熱を捜索する眼で初めて見ることができました。
 新しい眺めは、新しい星が存在し始めるための爆発寸前の時として、大きい星の形成の最も初期の段階で、稀に見られる現れを提供します。

 大規模な星々は、急速に非常に暗い領域で成長するために、それらができるのを見つけることは難しいです。
 シュピッツァーと星々に関しては、超音波を用いることに似ているといえます。
 観測者は、塵の繭を調べることができ、いくつの胎児星が各々どのようであるかについて視覚化することができます。

 トリフィド星雲は、ガスと塵で巨星を形成する雲で、5,400光年離れた星座射手座内に見つかります。
 スペインの電波天文ミリメートル望遠鏡で撮った以前の画像は、塵の星雲が4つの冷たい塊りまたは、核を含むことを示しました。
 そのような核は、星々が生まれる「保育器」です。
 天文学者は、トリフィド星雲での核は星々の機がまだ熟していないと思っていました。
 しかし、シュピッツァーがその赤外線の眼を全ての4つの核に整えたとき、すでに暖かい星の胚を発達させ始めていたと突き止めました。

今日の宇宙画像 2005年1月20日号へは、ここをクリックすると移動します。


宇宙から2004年のクリスマス・カード

2004年12月23日 13時29分56秒 | 星雲の画像
 今日の宇宙画像は、宇宙からのクリスマス・カードです。
 もし私たちの近くにタランチュラ星雲があるならば、全空の4分の一を占めます。
 太陽系の惑星土星に似ている星雲は、私たちの太陽のような星の終焉模様です。
 真紅の宇宙の海から不気味に頭をもたげている星雲は、星々が誕生し育まれている星の保育園です。
 惑星状星雲の砂時計星雲は、星々の時間を刻むようにも見ることができるでしょう。
クリスマス・カードとしてはちょっと大きめになるかもしれない拡大画像をぜひご堪能願います。
 
* タランチュラ星雲(30ドラダス=かじき座)



Credit: ESA/NASA, ESO and Danny LaCrue

 タランチュラ星雲は、ローカル宇宙で最も活発な星が誕生している領域として知られています。
 タランチュラ星雲は、南の空の大マゼラン雲(LMC)内で、170,000光年離れていて、大きい白く濁った区画として明らかに肉眼に見えます。
 天文学者は、この小さめの不規則な銀河が、そのライフ・サイクルで現在、乱暴な時代を経験していると思っています。
 この銀河は、天の川を周回していて、いくつかの近い遭遇がありました。
 天の川との相互作用のいずれかが、タランチュラ星雲として見える精力的な星の形成部のエピソードを引き起こしたと思われます。
 タランチュラは、私たちがローカル宇宙で知っている最大の星の保育園です。
 実際、星々、ガスと塵のこの巨大な複合体が、オリオン星雲の距離であるならば、日中見えるであろう空の4分の1を覆っているでしょう。

 ちょうど画像の中央より上に、R136と呼ばれている非常に熱い星々の巨大な星団があります。
 R136内の星々は、また、私たちが知っている最も大きい星々の一つです。
 R136は、また、非常に若い星団で、その最も古い星々が『ちょうど』500万才ほどです。
 しかし、小さい星々がさらに生まれていますので、天文学者は星の進化の初期を理解しようとR136を観察しています。

 画像の下部の端の近くで、星団ホッジ301を見出せます。

 土星星雲(NGC 7009)は、1782年9月7日のウィリアム・ハーシェルの最初の発見のうちの1つでした。
 この著明な惑星状星雲は、初期の外観の観測で惑星土星のリングとの微かな類似を真横向きに持っていたので、惑星土星の名前を付与されました。
 NGC 7009は、高密度で青と赤いガスの卵形の端で境界となる暗い空洞の中心で、明るい主要な星を持ちます。

 深紅の海から頭を起こした悪夢の獣に似ているこの天体は、たんなるガスと塵の柱です。
 地上からの映像で、円錐の形があるのでコーン星雲(NGC 2264)と呼ばれるこの奇怪な柱は、混乱した星形成領域にあります。
 円錐星雲は、M16柱のいとこになります。
 主に冷えたガスから成って、両方の領域での柱は、猛烈な紫外線放射で若い大規模な星々から離れて侵食されることに抵抗しています。
 円錐とM16のような柱は、星の出生の豊富な領域で一般的です。
 天文学者は、これらの柱が星々を発育させる保育器であるかもしれないと思っています。

 惑星状星雲は、私たちの太陽に類似した星の発展の結果に関して最後の段階を代表します。
 IC 418の中央の星は、数千年前赤色巨星であったけれども、星雲を成形するために宇宙の中にその外層を噴出して、今や約0.2光年の直径に拡大しました。
 中央の星の残りは、赤色巨星の熱い核でそこから紫外線放射を外に溢れさせて周囲のガスに入って、蛍光を発する原因を作っています。
 星雲は、次の数千年にわたって宇宙に徐々に散らばり、星は冷めて白色矮星として何百万年もの間をかけて消えて行きます。

 砂時計星雲は、その生涯の終焉で『死への震え』を経ている太陽のような星によって形成されるガスの薄い雲です。
 星は、その核の炉を維持するのに十分な燃料を得る困難に陥って、今は2つの方向にその表面上の物質の一部を流しだしました。
 太陽のような星は、誕生してからおよそ100億年後に、とても冷めてとても大きくなりさらに赤くなって、『赤色巨星』として知られている天体に移行します。
 赤色巨星は、熟成して終局的には、表面の外の層を投げ棄てます。

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