横浜の建築設計事務所 コア建築設計工房のブログ

建築のこと、 横浜のこと、保育や福祉施設のこと、介護のことを表現します。

某こども園新築工事

2021年07月13日 | 工事監理

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の森です。

先月から某こども園の新築工事が始まりました。
少しづつ工事の様子をブログで紹介したいと思います。

まずは地鎮祭。
梅雨時期の中、晴れ間に地鎮祭を行うことができました。


▲祭場 一般的に北側に神籬が来るように設置します


今回は園児たちが見学に訪れ、見守られる中行いました。
参拝の際には、廻りの園児たちからもパチパチと音が聞こえてきて可愛かったです。

試験杭
鋼管杭の立ち合いを行いました。
杭の材種、サイズが問題ないか確認をし、支持層まで打ち込みを行い管理値の確認をします。

今後も工事の進捗に合わせて、工事状況をお知らせしていきます。

 

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横浜の建築設計事務所 【コア建築設計工房】
https://www.arc-core.co.jp/
〒231-0013 神奈川県横浜市中区住吉町6-69 馬車道STビル5階 
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直通階段についての法改正

2021年07月08日 | 建築基準法・関係法令

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の伊部です。

今日は、建築基準法の法改正の一部について書きます。
『直通階段の設置にかかる規制』が合理化、改正されました。

建物には、安全に避難するために用途や規模によって、必要な階段の数が決められます。
2以上の直通階段が必要な建物の中で、
病院、診療所又は児童福祉施設等の用途に供する階(病室等の床面積の合計が 50 m²※超のも の)やホテル、旅館
又は共同住宅等の用途に供する階(宿泊室等の床面積の合計が 100 m²超の もの)については、2以上の直通階段が必要でした。
※ 主要構造部が準耐火構造であるか、又は不燃材料で造られている建築物の場合は100m²

それが、上記の用途については、
  階数が 3 以下で延べ面積が 200 m²未満の建築物であり階段の部分が間仕切壁 又は所定の防火設備で区画されている場合などには、
  階の用途による 2 以上の直通階段の設置 の規定を適用しないこと
  
とされました。

階段はかなりのスペースが必要ですし、諸室と結ぶための廊下も必要になります。
バリアフリー対応にすればさらに大きな面積が必要です。
小規模な施設の場合、建築可能な面積に対してそれらの面積の割合が多くなり、主要な室がちょっとしか取れないなんてことになります。

弊社では、保育園の設計を多くやらせていただいており、この改正によりプランの幅が広がってくるなと感じました。

 

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過去の環境問題

2021年07月05日 | 環境問題

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の井下です。

現在は温暖化対策のためCO2抑制が言われていますが、過去の環境問題の現状が気になり確認しました。

「ダイオキシン問題」
1990年代に大きく取り上げられたダイオキシン問題。
当時は、ゴムやビニールを燃やした時の臭いや黒煙が、いかにも体に悪そうな”公害”として取り上げられました。
それ以前は、焚火をしたり、町中で廃材などを燃やしている光景をよく見かけました。
ダイオキシンの発生メカニズムは、炭素、塩素を燃やした際、250~400度の不完全燃焼で副生成物として発生するものです。
高温で燃焼した際にはその発生が抑えられるため、現在のごみ処理施設は800度以上の高温で焼却しています。(横浜市HPより
2012年時点では1999年比で99%の削減を実現しています。

環境省HPより
しかし、そもそも高濃度のダイオキシンが含有されていたのは1960~70年代の農薬でした。
また、人体にはさほどの毒性はないとか、自然界にも一定量存在しているなど、まだわからないことが多いようです。

「酸性雨問題」
1970~80年代に騒がれた酸性雨問題。
化石燃料の燃焼や火山活動から発生する二酸化硫黄(SO2)・窒素酸化物(NOx)が、大気中で硫酸や硝酸に変化して雨に混じって降下する現象です。
酸性度の経年変化のグラフを見ているとある時期からは横ばいのようにも見えます。

気象庁HPより
酸性雨で森林が立ち枯れすると言われていたことは、今は乾燥が原因だったとされています。
pH3でも生育に影響がないことが分かってきたようです。
目がしみるなどの健康被害も訴えられていましたが、排気ガスや煤煙そのものに影響があったと考えられています。
小学生のころ、酸性雨の雨に濡れると頭が禿げる!と言われていましたがその真偽は???
環境や人体への影響は少ないようですがゼロではなく、技術的に解決したとはなっていない状況です。

当時は分からなかったことが今は分かってきたこともたくさんあることが分かりました。
新しい環境問題が次々とクローズアップされるので目立たなくなっていますが、”過去の”環境問題ではなく現在進行形のものもあると再認識しました。
環境問題は、AだからBという短絡的な結論ではなく、多種多様な要因が複雑に絡み合っています。
持続可能な社会を目指すために本当に取り組まなければならないこととは何なのか、建築でできることは何なのか、歴史から未来を学びたいと思います。
他にも、「光化学スモッグ問題」「オゾン層問題」「割り箸・マイ箸問題」など気になる問題は改めて確認します。


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東横フラワー緑道が好きです

2021年06月24日 | 街づくり

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の野上です。

私の日々の癒しの東横フラワー緑道についてです。

東横フラワー緑道は、2004年に「みなとみらい線」が開通し「東急東横線」が地下化されたことから、その上部を緑道として整備したものです。
横浜駅から東白楽駅までの1.4キロの道です。
高島山トンネルによって、丘を登ったり、迂回したりする必要がないので、歩行者にとってとても便利な道です。

▲音が反響して楽しい高島山トンネル

 

▲防犯上、トンネルは夜には閉まります。

 

▲タイルに線路を意識したようなデザインがあります。

 

緑道は季節の花々が咲いていたり、ベンチなどストリートファニチャーが設置されていたりと憩いの場所になっています。近くには銭湯や喫茶店、パン屋さんもあります。
通勤通学のための通路にとどまらず、犬の散歩をしている人、ランニングをしている人、家族のお出かけなど、いろいろな人がいて活気のある通りです。

▲私が横浜に来た頃は桜が満開でした。

▲このごろは紫陽花が盛りです。

 

また、緑道の管理にボランティアを募っているようです。行政や民間だけで管理するのではなくて、地域を含んで緑道を作り上げ、守るという姿勢は、持続可能な社会に貢献する都市計画だと思います。それにしても、都会のど真ん中で、廃線された跡地を緑道にしてしまうのは、思い切った計画だと思いました。

今後も東横フラワー緑道の花の移ろいが楽しみです。

 

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夢と漫画のトキワ荘!

2021年06月22日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

二級建築士の試験が近づいてきて、あまり外出すらままならない状態なので、
今回は過去に行った建築物について書きたいと思います。(※1)
(※1緊急事態宣言前に訪問)
夢と漫画のトキワ荘!
数々の漫画の神様たちがたくさん、汗を流した場所。
でも、なくなったものではないのか、、?
いえ!
豊島区トキワ荘マンガミュージアムとして
復元されています。

▲ミュージアムの看板(ミュージアムは町おこしの一環!)

▲復元されたトキワ荘
中には写真は載せられませんが、かつて
漫画の先生たちが原稿をかいていた場所や、
風呂替わりにもなった炊事場、
誰がトイレに行ったのか分かってしまうボットントイレまで、
とても建築物としても個性的かつ魅力的であったことが伺え知ることができます!
資料館としても各漫画家さんたちの歴史がかかれたギャラリーブースも面白いです!

▲数々のドラマが生まれた電話ボックス
屋外には、あの「もしもボックス」のモデルになった電話ボックスが!?
その当時は遠い家族と電話を取ったり、漫画編集者との連絡手段として
使われていました。
ーもしもこれを使うなら、誰に連絡しますか?
そんなことを語りかけてくるように見えました。
こんなご時世ではありますが、
是非いってみてはいかがでしょうか。
ずぶずぶと、ひたひたに、
昭和の時代にタイムスリップできますよ!
それでは次もよろしくお願いします!
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公共建築物の外壁調査

2021年06月14日 | 改修工事の設計

おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の清泉です。

公共建築物の外壁調査業務に取り組んでいます。
今回の対象は外壁タイル及びモルタル塗りの浮き調査で、一般的な打診調査と赤外線装置法による調査を行います。
赤外線調査法とは、対象物の表面温度を赤外線カメラで撮影、分析し、浮き部分を検出する手法です。
タイル・モルタルの浮き部分は躯体との間に空間があるためそこに熱がこもり、周囲より温度が若干高くなります。
これを赤外線カメラで撮影していくのです。


▲サンプル_可視カメラ画像(一般的なデジカメ)


▲サンプル_赤外線カメラ撮影画像

色が白くなっている所が浮きの箇所になります。
これは分かりやすい方だと思いますが、温度変化が微妙な場合の見極めには経験が必要です。

赤外線装置法による調査は弊社ではできないため、優良な専門業者さんにお願いしています。
調査の精度を上げるためできるかぎりの打診も併用して調査を行っていただいています。
業者さん曰く、「撮影だけで打診は一切行わないような調査方法を取る会社は悪徳なので要注意」だそうです。

調査結果を踏まえ、適した改修方法などを提案していきます。

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サッシ改修 カバー工法

2021年06月04日 | 建築材料・設備・工法

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の森です。

今回はサッシ改修の際によく使われる、カバー工法をご紹介したいと思います。

古いサッシでは、戸の開閉が困難だったり、隙間風による寒さ・熱さ・音と気になることが増えてきます。
サッシを交換したくても、住宅などでは住みながらの工事となり生活への影響が大きくなります。

一般的な改修方法では、サッシ枠を取外し、新しいサッシを取り付けます。
カバー工法では既存のサッシ枠は残したまま、既存枠上に被せるようにして取付を行います。
そのため、取替だけであれば数時間で完了します。
また足場を設置せずに内部から行えるため工期を短縮出来ます。
複層ガラスなどの特殊なガラスも問題なく使用することができるため断熱性、防犯性も高めることができます。


▲カバー工法にて改修予定のサッシ


▲LIXILHPより                           

デメリットとしては、既存枠上に被せるように取付するため開口サイズが少し小さくなります。
法的な部分や使い勝手上、必要な開口寸法を守る必要がある場合には、一般的な改修方法で行う必要があります。

 

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プールの改修工事

2021年06月02日 | 改修工事の設計

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の伊部です。

今回、某小学校のプール改修工事の設計を担当させていただくことになりました。
プールの改修といってもプールサイドのPC床板とそれを支える架台の部分が改修対象です。

▲この扉から入ります

▲プールの下はこんな感じです

▲PC板(プールサイドの床)をつなぐボルトまわり

このようにコンクリートが剥離して鉄筋がむき出しになっているところを補修します。
元々アルカリ性のコンクリートが経年劣化で中性化し、中の鉄筋を錆びさせ、
膨らんだ鉄筋がコンクリートを破壊したことが原因です。

改修の方法は、ざっくり言うと。。。
まず脆くなったコンクリートを落とし、鉄筋を露出させます。
その後、亜硝酸リチウム入りの防錆ペーストを鉄筋に塗り、亜硝酸リチウム入含有ポリーマーセメントモルタルで成形し、仕上げに亜硝酸リチウムを表面に塗布するいう流れです。

亜硝酸リチウムの防錆ペーストは、鉄と化学反応を起こし、不動態被膜という鉄筋を守る膜を再生してくれます。
亜硝酸リチウム含有ポリマーセメントは、防錆環境の長期維持を手伝う役割を持っています。

明日から本格調査開始です。調査は高さ1m程度の部分にもぐって行います。
きつい体勢ときつい環境の調査ですが、不具合部分の見落としがないよう調査したいと思います。

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森の空中あそび【パカブ】に行ってきました

2021年05月31日 | プライベート

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の井下です。

足柄森林公園丸太の森の中にある、【パカブ】という巨大ネット遊具アトラクションへ行ってきました。


▲森の中に張り巡らされたネット。大人でも見るだけでワクワクします。


▲下から見上げるとかなりの高低差があります。


▲息子はその場で会った子とバドミントン対決していました

その他にもドッヂボール、空中歩廊、滑り台などで遊べます。
ほどよい木漏れ日の中、木々の緑、鳥のさえずり、心地よいそよ風に癒されます。
人数制限、90分入れ替え制なので、コロナ禍でも安心して楽しめます。予約して行かれるのをお勧めします。


▲公園内にはバーベキュー場もあります。

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ローズフェア with 趣味の園芸in横浜市役所~バラの新しい空間~

2021年05月28日 | 展覧会・アート・本

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

「ローズフェア with 趣味の園芸」が5月12日から5月16日まで横浜市役所のアトリウム内で開催されていました。
今回はその様子をお届けしたいと思います!


▲フラワーデザイナー ローランさんの「バラの小さなブティック」

バラの品種展覧会でもある本イベント。
日本のバラを専門とする庭師さんや、世界の庭師さんがバラを使った新しい空間づくりの提案をしていました。
上の写真は日本の田園調布で活躍されているフラワーデザイナーのローランさんが故郷フランスのバラに対する精神をブティックとして、
空間をデザインしたものです。


▲横から見た「バラの小さなブティック」

正面より天井の抜け感があって、爽やかな印象を持ちます。
お店だとすると、正面はお客さんに見せるショーウインドーとして、側面はお店を運営する人の視線で作られているんだなと
強く感じるものがありました。
物凄くバラのいい香りがするのですが、見る角度によってまた雰囲気が違って見えたので私自身とても驚きました。
また、建物を見る際建築物だけでなく、その周りの環境も如何に重要かを知りました。

それでは次もよろしくお願いします!!

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世田谷美術館のアアルト展

2021年05月27日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の野上です。


▲外観

桜の頃に、世田谷美術館の企画展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」を観ました。
フィンランドの建築家であるアルヴァ・アアルトはよく注目されますが、妻のアイノも併せた二人が主役は珍しいのではないでしょうか。
デザインだけではなく、あたたかな家庭が窺える展示でした。


▲アプローチの狭さ暗さとハイサイドライトの妙が、期待を高めます。

 

建築や家具のみならず、新婚旅行の写真、家族が水辺で遊ぶ映像などもありました。
アアルトの作品の特徴に、曲線や木材、機能性が挙げられ、人にやさしい印象を受けます。その根源はこの家庭にあると思いました。


▲動線上にある窓からの景色もきれいでした。


▲渡り廊下

 

二人の経歴とともに手掛けた作品を追った最後、アルヴァによる、息を引き取るアイノのスケッチがありました。
その後に続くこの廊下が素晴らしくて(うまく表現できない)、一本の映画を観たような余韻に浸り、美術館を後にしました…

美術館は見るだけでの場所ではなくて、体験が伴う空間だと改めて感じました。

 

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上って遊べる屋根

2021年05月19日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の宇都宮です。

数か月前のことですが、子供を連れてUNIQLO PARK 横浜ベイサイド店へ行ってきました。


▲ 「UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店」の外観(道路側より)

この建物は佐藤可士和さんプロデュースで藤本壮介さんの設計によって建築された商業施設です。
道路側からは白い箱状のとてもシンプルな外観ですが、建物沿いを歩いてマリーナ側へ廻ると、建物の屋根に直接上っていける階段状の公園になっています。


▲ 階段を上って遊べる公園


▲ マリーナ側の外観

屋根にぽこぽことガラスの箱がありますが、ここから各階店舗に入ることができ、店内に自然光が降り注ぎます。


▲ 各階店舗エントランスのガラスの箱


▲ 建物の屋根にこれだけの遊びの要素が!

てっぺんまで上るとベイサイドマリーナを見下ろすことができ、反対側には富士山も見えます。


▲ 屋根の傾斜に合わせたよく滑る滑り台

学生時代に「35立法メートルで何つくる?」という課題がありました。
3角形の屋根を滑り台にした建物を提案したことを思い出しました。
実際にスケールも大きく、様々な遊びの要素を存分に取り入れた商業施設が建築され、大勢の子供たちが楽しそうに遊んでいるところを見ると、単純に用途としての建物ではなく、別の有意義な楽しい要素を同時に両立させるような建築が増えてくると良いなと感じました。
私自身も設計するときに意識していきたいと思います。

ちなみに・・・
この建物で遊ぶときは全体的に白く、照り返しが強いのでサングラス必須です!

 

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箱根 ポーラ美術館

2021年05月18日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の清泉です。

5月の連休にツーリングがてら箱根のポーラ美術館に行ってきました。
早朝に出て夕方前に帰る、密とは無縁のおでかけです。

ポーラ美術館HP https://www.polamuseum.or.jp/
(設計:日建設計、施工:竹中工務店)


▲ファサード


▲玄関扉


▲1階ホール

ポーラ美術館は山の斜面に沿って建てられており、1階から入場して地下の展示室に向かって降りていく形になります。
重厚な木の自動ドアと手入れされ透き通ったガラスのコントラストがとても美しいです。
ガラスの先には箱根の景色が広がっており、場所との調和を感じます。


▲ホール、吹抜け

一番下階まで降りて上を見上げるとガラスのルーフからたっぷり太陽光が入っていることがわかります。
このホールを中心に十字に展示室が配置されているのですが、展示室の中は外の光などは入ってこないので、展示を見てホールへ出ると開放感を感じました。
ちなみに今はモネの企画展をやっていますので、教科書に載っている「睡蓮」の実物を見ることが出来ました。


▲遊歩道

遊歩道も美術品として設計されており、各所にオブジェが配置されています。
植栽やベンチから見える景色も非常に美しいです。


▲富士山(三国峠より)

この日は快晴で、ポーラ美術館を見学するのに適した天気でした。

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足摺海底館@高知県土佐清水市

2021年05月11日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の田中です。

GW期間中に諸事情で高知県に外出してまいりました。
1週間近く滞在しましたが、唯一外出してきた珍しい建物をご紹介いたします。

高知県土佐清水市にある足摺海底館という建物は海岸からブリッジで海の中にある建物にアクセスし、階段で海底まで降ります。
海底GLに到達しましたら、そこに多くの小窓がある一室の部屋があり、そこから海中遊泳している天然の海洋生物を観察できます。

▼海底館のHPです。
http://www.a-sea.net/


▲ブリッジで海底館に向かう。(当日は感染症対策で人数制限をしながらの入場となりました。)


▲土佐の長閑な景観。中央に映っている建物は前回ご紹介させていただいた高知県立足摺海洋館、竜串ビジターセンターとなります。(クリックすると該当ブログを閲覧できます。)


▲館内の避難経路図(断面)。中央のダブル螺旋階段(一方通行)を降りてきます。


▲小窓から覗いた海底の様子。高知県は海洋生物がかなり多く、海や川も綺麗ですので何かしらの生物は観察できます。


私が子供の頃から知っている施設でしたが、訪れたのは今回が初めてとなりました。
また近隣には上記で紹介した海洋館の他に、グランピング施設(施設の設計は隈研吾さん。高知県の木造建築を多く手掛けております。)もあり、アウトドアには打ってつけの場所となっております。


地域に根差し、地域の特性を捉えた素晴らしい建物でした。
私もこれから設計していく建物の地域のことをよく学び、建物×まちのバランスが取れた建物を設計できる様、精進してまいります。






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学校跡地利用

2021年05月07日 | 街づくり

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の森です。

先日、磯子区の岡村西公園に行ってきました。ここは旧県立外語短期大学、外語短期大学付属高校の跡地を一部利用して造られた公園になっています。公園以外の部分は戸建て住宅の分譲地として利用されています。


▲公園内の案内板


▲公園内の様子

公園内はとても広く、高台にあることもあり見晴らしも良く気持ちのいい公園でした。

横浜市内でも、少子化、建物の老朽化の影響に学校の統合・建替えが増えてきています。今後もこのような跡地を利用していく計画が増えていくことが考えられます。跡地をうまく活用し新たな地域の憩いの場が増えていくといいなと思っております。

 

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