横浜の建築設計事務所 コア建築設計工房のブログ

建築のこと、 横浜のこと、保育や福祉施設のこと、介護のことを表現します。

令和3年一級建築士試験を受けました。

2021年07月30日 | 設計事務所の日々のこと

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の野上です。

7月11日に一級建築士の学科試験を受けました。
色々思うところがあったので、記してみようと思います。
ちなみに、私の結果はだめでした…

 

試験内容はさておき、まず、コロナ禍の受験ということで、いたるところに配慮が見受けられました。
横浜では毎年、受験会場の最寄り駅から無料の送迎バスがあるようです。何度か往復するバスの降車のたびに、ボランティアと思しき方が除菌作業をしてくださいました。
また、受験するためには体温を測り、その証明書のようなものを提示しなければなりませんでした。

そして、特に印象的だったのは、法令集チェックです。法令集チェックとは、法規を受けるために持ち込む法令集を、違反とされる書き込みがないか審査することです。
試験官さんが3人分ほどのチェックをする毎度毎度毎度、手を消毒していました。
手袋をして、2人がかりで、消毒をしつつ、であったので、結局チェックが間に合わず、なんともわたわたした教室でありました。試験官さん方もピリピリするたいへんな労力のかかった試験だなと思いました。


▲この分厚さに目を通すのは受験生でさえ苦労します…

 

初めて受けてみて学んだのは、時間の余裕のある科目とない科目の差が大きいということです。
「計画」「環境・設備」
「法規」
「構造」「施工」
と分かれており、どういうわけか法規以外はとても時間が余ります。
だから、法規に備えたり体力回復のために、お昼寝をするのも戦略のうちかなと感じました。

結果は敵いませんでしたが、ここまで頑張れたのは支えてくださった方々のおかげでした。
感謝が尽きません(;_;)

 

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夢のSLの発着地~旧新橋停留場~

2021年07月27日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

安全第一、感染予防!
それでは出発進行!
と言った所で新交通ゆりかもめ新橋駅 改札より徒歩3分歩いた所にある旧新橋停留場へ。現在、旧新橋停留場は鉄道歴史展示室として、
明治のSLが走り始めた頃から今日までの鉄道の歴史、
現存する旧新橋停留場の駅舎の基礎部分などを展示している施設となっています。

ここでは旧新橋停留場の「堂々とした佇まいの中にある可愛い」を紹介したいと思います。


▲正面。(旧新橋停留場を復元したもの)

旧新橋停留場を見ると、堂々とした佇まいの中に「可愛い」と思わせてくれるポイントが幾つか存在します。
特に、正面。
私だけかもしれないのですが、入口、笑っているように見えませんか?
この角度の写真で撮ることで起きるのですが、これにとても癒されるんです。
細部を見てみると入口上部にあるリボンのような装飾がちょうどまぶたのように見えてきます。
中央のハイサイドライトも帽子みたいですよね!!

でも実は明治当時、夢のSLに乗る発着駅であった新橋停留場では見られない光景なんです。
明治当時はこの駅舎の前に三角屋根のファサードがついており、かなりハイカラでした。
今現在、それを確認できる文献は旧新橋停留場を描いた錦絵が一般的に知られているものになっています。

時間を遡るSLがあれば、その当時の三角屋根のファサードがついた旧新橋停留場も見てみたいですね、、。
それでは、またよろしくお願いします。

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某こども園新築工事

2021年07月13日 | 工事監理

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の森です。

先月から某こども園の新築工事が始まりました。
少しづつ工事の様子をブログで紹介したいと思います。

まずは地鎮祭。
梅雨時期の中、晴れ間に地鎮祭を行うことができました。


▲祭場 一般的に北側に神籬が来るように設置します


今回は園児たちが見学に訪れ、見守られる中行いました。
参拝の際には、廻りの園児たちからもパチパチと音が聞こえてきて可愛かったです。

試験杭
鋼管杭の立ち合いを行いました。
杭の材種、サイズが問題ないか確認をし、支持層まで打ち込みを行い管理値の確認をします。

今後も工事の進捗に合わせて、工事状況をお知らせしていきます。

 

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直通階段についての法改正

2021年07月08日 | 建築基準法・関係法令

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の伊部です。

今日は、建築基準法の法改正の一部について書きます。
『直通階段の設置にかかる規制』が合理化、改正されました。

建物には、安全に避難するために用途や規模によって、必要な階段の数が決められます。
2以上の直通階段が必要な建物の中で、
病院、診療所又は児童福祉施設等の用途に供する階(病室等の床面積の合計が 50 m²※超のも の)やホテル、旅館
又は共同住宅等の用途に供する階(宿泊室等の床面積の合計が 100 m²超の もの)については、2以上の直通階段が必要でした。
※ 主要構造部が準耐火構造であるか、又は不燃材料で造られている建築物の場合は100m²

それが、上記の用途については、
  階数が 3 以下で延べ面積が 200 m²未満の建築物であり階段の部分が間仕切壁 又は所定の防火設備で区画されている場合などには、
  階の用途による 2 以上の直通階段の設置 の規定を適用しないこと
  
とされました。

階段はかなりのスペースが必要ですし、諸室と結ぶための廊下も必要になります。
バリアフリー対応にすればさらに大きな面積が必要です。
小規模な施設の場合、建築可能な面積に対してそれらの面積の割合が多くなり、主要な室がちょっとしか取れないなんてことになります。

弊社では、保育園の設計を多くやらせていただいており、この改正によりプランの幅が広がってくるなと感じました。

 

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過去の環境問題

2021年07月05日 | 環境問題

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の井下です。

現在は温暖化対策のためCO2抑制が言われていますが、過去の環境問題の現状が気になり確認しました。

「ダイオキシン問題」
1990年代に大きく取り上げられたダイオキシン問題。
当時は、ゴムやビニールを燃やした時の臭いや黒煙が、いかにも体に悪そうな”公害”として取り上げられました。
それ以前は、焚火をしたり、町中で廃材などを燃やしている光景をよく見かけました。
ダイオキシンの発生メカニズムは、炭素、塩素を燃やした際、250~400度の不完全燃焼で副生成物として発生するものです。
高温で燃焼した際にはその発生が抑えられるため、現在のごみ処理施設は800度以上の高温で焼却しています。(横浜市HPより
2012年時点では1999年比で99%の削減を実現しています。

環境省HPより
しかし、そもそも高濃度のダイオキシンが含有されていたのは1960~70年代の農薬でした。
また、人体にはさほどの毒性はないとか、自然界にも一定量存在しているなど、まだわからないことが多いようです。

「酸性雨問題」
1970~80年代に騒がれた酸性雨問題。
化石燃料の燃焼や火山活動から発生する二酸化硫黄(SO2)・窒素酸化物(NOx)が、大気中で硫酸や硝酸に変化して雨に混じって降下する現象です。
酸性度の経年変化のグラフを見ているとある時期からは横ばいのようにも見えます。

気象庁HPより
酸性雨で森林が立ち枯れすると言われていたことは、今は乾燥が原因だったとされています。
pH3でも生育に影響がないことが分かってきたようです。
目がしみるなどの健康被害も訴えられていましたが、排気ガスや煤煙そのものに影響があったと考えられています。
小学生のころ、酸性雨の雨に濡れると頭が禿げる!と言われていましたがその真偽は???
環境や人体への影響は少ないようですがゼロではなく、技術的に解決したとはなっていない状況です。

当時は分からなかったことが今は分かってきたこともたくさんあることが分かりました。
新しい環境問題が次々とクローズアップされるので目立たなくなっていますが、”過去の”環境問題ではなく現在進行形のものもあると再認識しました。
環境問題は、AだからBという短絡的な結論ではなく、多種多様な要因が複雑に絡み合っています。
持続可能な社会を目指すために本当に取り組まなければならないこととは何なのか、建築でできることは何なのか、歴史から未来を学びたいと思います。
他にも、「光化学スモッグ問題」「オゾン層問題」「割り箸・マイ箸問題」など気になる問題は改めて確認します。


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