こんにちは。
横浜の設計事務所、株式会社コア建築設計工房の森です。
今回、研修旅行で直島・豊島に行くことになり、多くの建築物を見ることができました。
私が取り上げたのは、直島の海の玄関である宮浦港のフェリーターミナルになっている
「海の駅」です。
直島「海の駅」 設計:妹島和世+西沢立衛/SANAA
設計はSANAAによって行われています。SANAAといえば去年金沢に研修旅行で行かせて
頂いた時に見学した金沢21世紀美術館などの作品を手掛けています。
「海の駅」を見るとまずそのシンプルな外観に目を奪われ、よく見ていくと建物としての不自然さに驚かせられます。
不自然に感じる理由として柱が細い!直径8cmほどの鋼管の柱でできています。
それなりのスパンと高さのある建物なのに、この細さには驚かされました。柱を叩いてみると、金属の反響音がしなかったため
鋼管の中にコンクリートを充填させているものを利用し構造強度をあげているのかなと思います。
部分的に鏡面仕上げになっている、構造壁もあります。
梁も目立たないようなサイズになっています。本当に梁??
その他にも、土台・雨樋・竪樋といったものもなく極力までシンプルに仕上げ、この場所に溶け込むようなデザインにしたように感じられました。
一見とてもシンプルでなんてことのない建築物のように感じられてしまうかもしれませんが、このシンプルさを作るために
多くのディテール・構造の検討がなされてきたのではないかと感じる建築物でした。
横浜の設計事務所
【コア建築設計工房】
http://www.arc-core.co.jp/