面接官

今日は面接官。

もう、どれぐらいの人数面接しただろう・・・
たぶん100人は超えてる。
今回の面接は不発・・・残念

仕事がない！と嘆いている若者が多いと聞いている。
なのに、何故？
ちっとも、応募がない。

私のオーバーワークはかなり長く続いている。
公休日をしっかり消化する月はほとんどない。
昨年は覚悟の1年だったが、そういえば一昨年もかなり忙しかった。
今年はたまっているストック休（消化できなかった公休日）を使い、有給も消化し、少し緩めでいこうと決めていた。
だから、昨年夏からず～～～っと募集をかけてきたのだが・・・

しかし、面接していつも思う。
どうして面接なのにどーーでもいい状態で来るのだろうか。
「採用してください！」という意気込みが見られる人は少ない。
さっきまで、居間で寝転びながらお煎餅ボリボリ食ってワイドショー見てました～～みたいな状態でやってくる人がいる。
別にバシッとスーツ着て来いとまで言わない。
せめて髪をとかし、シミのついてない服を着てきましょう・・・
だって、受付嬢の募集なのですから・・・
ええ、人様に見られる仕事なんですよ。見た目も仕事なのです。

私の理想が高すぎるのか？
いや、妥協して失敗したことはかなりある。
だから、これでいいんだ・・・

今まで面接した中で忘れられない人がいます。
化粧もせず、髪もぼさぼさ、トレーナーとジーンズ。トレーナーはよれよれ。
履歴書も走り書きで食卓で記入したのかシミがついている・・・
私がチャチャッと業務内容の説明を済ませると、上司が履歴書をもとに質問をする。
ふと、上司が手にする履歴書に目を落とすと・・・
職歴の欄に
「イトー○ーカード入社・・・・」
それって、イトー○ーカドー？？と思うやいなや、ブチ切れた上司の質問は非情なものだった。
「このイトー○ーカードというのはどちらかのカード会社ですか？？？」
（なにぃ～～んなわけないだろ！！イトー○ーカドーの書き間違えだろうが！！）
と思っていたのは私だけではなく、上司もそう思ったのだが、どうしても突っ込みたくなったらしい。
その突っ込んだイヂワルな質問にも動じず、彼女は
「カード会社ではないです、スーパーです。」
と答えた。
（わかっとるわい！！オマエ、イトー○ーカードって書いてるんだよっ！！）
上司は更にイヂワルな顔つきになり、
「スーパーっていいますとイトー○ーカドーですか？」
（だからぁ、そうだってばぁ・・・）
「はぁ・・・」
自分が間違えて記入していることに気づいていないのか、上司のことをこいつバカか？くらいの態度の彼女。
曖昧な返事の彼女に上司が更に突っ込む
「それとも、イトー○ーカドーさんの何かカードをあつかってる会社ですか？」
（しつこいぞ！！！）
そこまで言われても、まだ、動じない彼女、何とその答えは
「いえ、精肉で働いてました。」
（・・・・）

私はひたすら笑いをこらえるのに必死だった。
ああ、上司もストレスたまってるんだわ、と少し同情した。

その面接以降、私が一人で面接したとき、不採用者を伝えるとき、どうにもならない不採用の場合は「イトー○ーカード」でした。というようになった。

彼女、どこかで働いているのかな？
もしかするとむちゃくちゃいい人なのかもしれないなぁ・・・
のほほんと癒しを与える天然ボケキャラだったかもしれない。
どこかで幸せに暮らしていることを心から祈ります・・・

それより！
もう、募集費だけでどんだけ使ってるんだよ！！
誰か一緒に受付嬢やりませんか？