ひかるんち

セレブな日々にあこがれて・・・

成長しつづける私!?

2006-10-24 02:23:00 | Weblog
今日は健康診断に行きました。

いやーービックリしました。
身長が8ミリ伸びてました!!!(爆)

過去3年間のデータが手元にあって、看護婦さんが
「でも、毎年伸びてますよぉ~~」
と大笑いしてしまいました。

ええ、だって私、そろそろ縮むはずのお年頃なものですからぁ・・・(汗)

164.6センチ

さて、来年は何センチになるのでしょうかぁ~

静と動~レッスン2

2006-10-20 23:39:27 | Weblog
この一週間、ものすごい勢いで時間が流れていった。

新しいスタートラインに立ち、新しい環境の中でがむしゃらに走り出した。
今まで続けてきたことも、少なからず困難な状況もある。

とうとう、3日間、寝てない。
足の裏が重力に負けそうなくらい。

昨日も寝ずに宣材を作成し、営業へ。
はじめて入るキー局。
ドキドキ、ハラハラ・・・・


そして、夕方。
今日はバイオリンのレッスン2回目。

ヴァイオリンをかかえてダッシュで先生のお宅へ。

お宅へお邪魔すると・・・
新しいアンティークの家具が入っていました。
先生はアンティーク家具がお好きです。
レッスン室はテレビもなく、近代的なものは最小限です。

しばらく家具に魅せられる。
タイムスリップした気分。

そして、レッスン。
今日は音階をひいてみる。

初めは少し音痴な音階。
少しづつ音階になってくる。



じぃちゃんの温もり。



ヴァイオリンの音色から伝わる。



このヴァイオリンが作られたのは1928年。
もうすぐ、80年。


100年たったとき、ヴァイオリンにお祝いしてあげなきゃ。



そっと、時間が流れる・・・







けたたましく流れていく時間の中で
ひたすらに走り続ける私
それも楽しくて、疲れていることさえ忘れていた。


ヴァイオリンに顎をのせ
音色の振動が体に伝わる


私の疲れた心が・・・
ほどけた

じぃーちゃんのヴァイオリン

2006-10-13 11:53:24 | Weblog
時をさかのぼること30年???
私がまだ、可愛い少女だったころ(爆)
私の家の向かい側に音楽家が住んでいました。

庭の広い大きな家に住んでいる人は私の祖父、祖母の年代の方。
何故かそのご夫婦を私は「じぃーちゃん、ばぁーちゃん」と呼んでいた。
本当の孫のように可愛がってもらった。

私は子供の頃、ピアノを習っていた。
ポロポロとピアノの練習をしていると、じぃちゃんが色々と教えてくれた。
でも、子供の私にはとても難しく、そのときは、じぃちゃんが何者かもわからなかったので、正直「うるさいなぁ~」とも思った。

時が流れ、じぃちゃんはこの世でのお仕事を完了し、天国へ旅立った。
葬儀は「音楽葬」で、その時、じぃちゃんが偉大な人だったことを知った。

じぃちゃんが亡くなってもう7年が過ぎた。
ばぁちゃんは元気に我が家へ遊びにきてくれる。
先日、千住さんのコンサートを主催したとき、サインをいただき、ソレを飾ってあるのをみて、ばぁちゃんがヴァイオリンのことを話しはじめた。

千住さんみたいに立派なヴァイオリンではないんだけどね・・・
家にもじぃちゃんが大事にしていたヴァイオリンがあって、それをどうしたらいいか考えてしまっているの。

じぃちゃんにはお子さんが二人あるが、どちらも音楽とは関係のない道を歩んでいらっしゃいます。
ばぁちゃんもまた、音楽にはまったく関係ないご職業をもっていた方です。
そのヴァイオリンがどんなものなのか、わからないが、じぃちゃんが最後まで手放さなかったヴァイオリンだとのこと。

昭和一桁の時代に家が買えるほどの高価なヴァイオリンなんだとだけ聞かされたそうです。
当時、買った家は100万だったとばぁちゃんは話していました。

そのヴァイオリンを私がしっかりと預かり、アモーレ泉の協力を得て、確かな楽器商の方へ鑑定と修理を依頼しました。

約1ヵ月後、ヴァイオリンはピカピカになって帰ってきました。
そしてその楽器商の方にヴァイオリンを弾いてもらうと・・・


「あ、じぃちゃん!」


まるでじぃちゃんとお話をしているような感覚を覚える。


「どぉーだぁ、いい音だろぉ。ストラディヴァリウスもいいが、この音は落ち着くんだよ。」


そんな風にじぃちゃんが語っているようだ・・・

ピカピカになったヴァイオリンを、ばぁちゃんに届けにいきました。
ばぁちゃんは本当に喜んでくれました。
そして、このヴァイオリンのことはすべてあなたにお任せしますと託された。

楽器は音を出してあげないとどんどん悪くなります。
寂しがり屋さんなのです。

じぃちゃんのヴァイオリンを直してくれた楽器商の方にヴァイオリンの管理を依頼しようかと考えていました。
でも、その方に
「このヴァイオリンのストーリーを考えると、あなたが弾いてあげるのが一番楽器が喜ぶことと思うのですが・・・」
と言われ、何と、その方がご指導くださるとのありがたいご提案をいただき、私は今日からヴァイオリンを習い始めました。

一生懸命練習して、私がばぁーちゃんにじぃーちゃんのヴァイオリンの音を聞かせてあげたいと想います。

祝・スタートライン

2006-10-12 11:30:05 | Weblog
昨日、私の大切な仲間が長年の夢をかなえた。

彼女は能力のとても高い人。
でも、少し体が弱いことで様々な場面で一歩ひいた立場にいた。

「いいんです、私は皆さんに迷惑かけないように頑張りますから。」

彼女はいつも控えめに、しかし私にはしっかりとした意思を感じさせながら、様々な場面で私を助けてくれた。

彼女には学生時代からの夢があった。
でも、現状に満足しようとしていた。
「もう、若くはありませんし・・・」
夢を見ることは、若者のすることと、昔描いた夢の画を遠くに懐かしそうに見つめるだけとなっていった。

「きまりがあるの?夢見る年齢制限があるの?」

私は少々きついくらいの言葉を彼女に浴びせた。
もちろん長年の信頼関係があってこそ、思い切って言えた言葉。
そして、私自身は大切な仲間を旅立たせることで自分の負担は増える。

でも、彼女が歩く人生の道のりを私が束縛などしていいわけがない。
彼女が一番輝く道が何かを解っていて何も言わないわけにいかない。
「人生の道のり=命を刻む時間」と考えたら、人の命を奪うことと同じくらい罪じゃないかと私は考えた。

そして、彼女は夢を実現した。

彼女は虚弱体質が形容詞だった。
でも、今の彼女を見て、誰が体が弱いとか控えめなんて思うだろうか。

「楽しくて仕方ない。考え方次第で出来ないと思っていたことも案外出来てしまうんだと実感しました。本当にあきらめなくてよかった。」
彼女が笑顔で答えた言葉。
この言葉で私の疲れは一気に吹き飛んだ。

機械のように間違えのない仕事っぷり。
真面目で几帳面な彼女。
これからは、自分の力でどんなことでも乗り越えていけるでしょう。

おめでとう。
たどりついたのは、ゴールではなく、スタートライン。
ますます輝いて、ステキな人生を歩んでね。

こぼれた涙

2006-10-07 11:55:52 | 仕事
昨日は千住真理子さんのヴァイオリンリサイタルのお仕事でした。
関東地方は大雨で、会場の前橋へたどり着くまでにもうびしょ濡れ・・・

ヴァイオリンは湿気を嫌います。
特に千住さんがお持ちのストラディヴァリウスのデュランティは300年前に作られた名器。
このヴァイオリンのために何としてもホールの湿度を下げなければ!!!

除湿機をフル回転させ、湿度を44%までさげる。
このカラカラ状態と日々一緒に過ごす千住さんはお肌のケアはどうされているのでしょうか・・・
私には耐えられないぃ~~
でも、千住さんはいつもツルツル♪

スタッフの苦労のかいもあり、デュランティーちゃんは絶好調になってくれている。
準備からリハと順調。

さて、本番。
この雨の中、多くのお客様が来場される。

本番5分前。
1ベル→影アナ
舞台袖にまたまた目の覚めるようなオレンジ色のドレスの千住さんが登場。
続いて、名伴奏者である藤井先生が楽譜をたずさえ登場。

ここで私の重要な仕事。
出演者の皆様のタイミングをはかる。
「いかがでしょうか?」
の問いにいつものように笑顔でカラっと
「いつでもいいですよぉ~」
と本当に千住さんは気を使わなくていいというか、手が掛からないというか・・・助かります。

舞台さんへ照明の指示。
「客電アウトしてください~」
少しづつ、客席が暗くなっていく。
「舞台フルでお願いします~」
舞台上が少しづつ明るくなっていく。

視線は舞台上の明かりにむけたまま、千住さんにGOのサインを出す。
「では、お願いします~」

すると・・・・

このホール、舞台袖の操作盤の裏側に舞台上への出入り口がある。
私がもっと的確に指差してれば・・・

なんと、千住さん、反響版と反響版の微妙な隙間からスルリとステージへ!!!

モニターに目を移していた私の目に飛び込んできたのはまるでマジックショーかと思えるほど唐突な壁の間から登場した千住さん!!

思わず袖で「てじなーにゃ!!」と呟いてしまった・・・・

1曲目が終わり、ちゃんとした出入り口のほうから千住さんに「おいで、おいで」の身振りをすると
大笑いの千住さん。
ああ、なんていい人なんだ・・・私の指示が曖昧だったのにぃ。

休憩時間にモニターを見ながら千住さんに
「千住さん、ココからでちゃったんですよぉ~~」
と指差すと
「うわ~~笑えるぅ~~なーんかおかしいとおもったのよぉ~
何でステージ出るのに身をよじらせながら出てるのかしらぁ~って!!」
と大笑い。

ひとしきり笑った後の第二部の演奏はまたまた冴え渡り・・・
チャルダッシュの音色が炸裂すると私の目から涙がこぼれた。

ひたすらヴァイオリンと向き合い生きてきた千住さん。
その背中に見られるまっすぐな千住さんの意思、強さ、美しさ。
一流の人間のみが発する不思議なオーラ。

感動なんて簡単な言葉ではなく、もっと暖かくて血の通った感情。
ほとんど眠ることなく走り続けている私の体の中にある疲れた気のようなものが涙になってこぼれおちた。

終演後も楽しいおしゃべり。
千住さんはいつも気さくに色々お話してくださる。
来週から私もヴァイオリン習うんだ~と話す。
私がじーちゃんのヴァイオリンを手にするきっかけとなったのが千住さんの1枚のサインだった。
その話をするととても喜んでくださった。

来月は我がホームであるホールでの公演。

とても楽しみです。