久米川駅近くの桜のトンネル。
毎日ここを通るのが楽しみです。
4年前の春
自力では起き上がることが困難になった母に桜を見せたくて、ステップワゴンの後部座席をフルフラットにし、布団を敷いて母を寝かせ、この桜のトンネルを弟の運転でなんどもグルグルと回った。
来年も見たいね。
...
願いはかなわなかったけど、
この桜のトンネルを抜けると、私の心に母の笑顔がよみがえる。
桜の花びらがフワフワと舞い降りる中に母の姿をみつけると、また元気がでる。
母と同じ病を抱え、心細い日もある。
母と見た最後の桜。
桜は変わらず今年もさいてくれた。
この桜を見れば私の中の母も変わらず笑顔。
心地よい春風が、辛い身体を優しくさすってくれる母の手のぬくもりに感じた。
