ファイングレイン 10’１１月 マイルＣＳ Ｇ１（京都）１６００ｍ

【マイルＣＳ】グレイン“らしさ”全開・ＤＡ

浜中を背にＤＰで追い切ったファイングレイン＝栗東トレセン

　「マイルチャンピオンシップ・Ｇ１」（２１日、京都）

問答無用とばかりに飛ばしまくった。ファイングレインは１８日、栗東ＤＰを単走で５Ｆ６０秒２‐３６秒１‐１１秒７。時計だけを見れば優秀だが、直線では大きく外にもたれ、満足に追えないままフィニッシュ。ある意味、らしさ全開の内容だった。引き揚げてきた浜中は「もたれるとは聞いていたけど、半端じゃないですよ。馬場の真ん中を走っていたつもりが、ラチ沿いにいた」と苦笑いする。

だが、鞍上の戸惑いも陣営には想定の範囲内。影山助手は「動きは悪い感じはしなかった。追い切りでは（テン乗りとなる）ジョッキーに確認してもらう意味もあったので。もたれ具合が頭に入っているのと、いないのとでは違いますからね。まあ、実際の競馬では折り合いもつくと思います」と涼しい表情だった。

秋初戦のスプリンターズＳでは１６着。久々に加えて、レースでは直線の不利がこたえた。続くスワンＳは７着。「もうちょっと伸びてほしかったが、悪くはないですね。使いつつのタイプだし、今回は前走より上向く可能性がある」。０８年高松宮記念の覇者が淀のマイルで復権を狙う。

 

【マイルＣＳ】ファイングレイン３戦目上向き/SP 

０８年マイルＣＳ３着のファイングレインはポリトラックで単走追い。時計は５Ｆ６０秒１～１Ｆ１１秒８。初めて手綱を取った浜中は、引き揚げてくるなり「左にえらくモタれてビビリました。（以前騎乗していた）幸さんからは、モタれるよと聞いていたが…」と少し戸惑った表情を見せていた。ただ出来自体は休養明け３走目で上向き。年齢的な衰えはなく、乱戦になれば２年前のように出番もある。 [ 2010年11月19日 ]