「武蔵野S・G3」(7日、東京)
昨年12月のジャパンCダートで10着に敗れたあと、脚元に不安が出て休養していたワイルドワンダーがようやく戦列に復帰する。7歳になっても黒光りした好馬体は健在、11カ月のブランクを感じさせない仕上がり状態にある。
10月7日に美浦トレセンに帰厩。このレースを目標に入念な乗り込みを消化してきた。「坂路中心とはいえ、今は脚元を気にせず攻められるようになっている。調整過程は順調ですよ」と尾形助手。もともと気性が勝っているタイプで、実戦に行けば自然と戦闘モードにスイッチが入るという。
「これまで戦ってきた相手を考えればレベルが違うと思うし、久々を十分カバーできる底力もありますから」と同助手はキッパリ。長期ブランク明けの不安はない。「府中のマイルなら、道中ためた分だけしまいに切れる脚が使えるはず」と、4勝を挙げている得意のコースで決め手勝負に持ち込む構え。重賞3勝の実力馬が、いきなりエンジン全開で突っ走る。