「平安S・G3」(23日、京都)
遅咲きの桜が初めてのタイトルを手にする。サクラロミオは19日、馬場開場間もない栗東CWで追い切られ、4F50秒5‐38秒0‐12秒9を計時。しまいを強めに仕掛け、反応を確かめた。「ヨレないように、気を抜かさせないようにと指示した。状態を確認する感じだったので、特に問題なくきています」。余力残しの調整にも、羽月師は納得の表情を浮かべる。
6歳馬だが、ここまで重賞挑戦は2度。前々走のみやこSで、のちのG1馬(トランセンド)と小差の戦いを演じているように、能力は引けを取らない。前走は6着に敗れたが、「勝負どころでうまくさばけなかった。不器用なところがあるので、中山よりは広い京都の方がベターでしょう。ここもごちゃつかない競馬ができるかどうか。力のあるところを見せたい」と師。〈1・1・1・0〉の京都なら、自慢の決め脚で勝利をつかむ。