「平安S・G3」(23日、京都)
4戦3勝の実績を誇る東京ダート1600メートルが舞台となるフェブラリーS参戦へ向けて、ここは落とせない一戦となる。マチカネニホンバレの最終追い切りは19日、美浦坂路。15‐15で流したあとの2本目に、僚馬ピサノエミレーツ(AJCC出走)と併せ馬を行い、4F51秒1‐37秒8‐13秒1のタイムで並入した。
「最後まで楽(な手応え)だったね」と藤沢和師は満足そうな表情でうなずく。栗東入厩で臨んだ5カ月ぶりの前走・ベテルギウスSは、過去最高体重となる544キロ。「前々走で9キロ減っていたとはいえ、プラス23キロは増え過ぎ。今回はすっきりするだろう」と確実に良化が見込めそうだ。
昨年は休養がちで、4戦(2着3回)だけに終わっただけに、順調に使えることは何より。前走から2キロ減の斤量56キロも、もちろん大きなプラス材料だろう。輸送するとすぐには落ち着かないため、京都には金曜に移動し、土曜は馬場入りの予定を組むなど、陣営は万全の態勢を敷く。「もともと力はある馬だからね」。09年エルムS以来、2度目の重賞Vを飾り賞金を加算。自身初挑戦となる、G1の舞台へ名乗りを上げる。