【シンザン記念】ガルボ完勝!クラシック参戦も <SP
朝日杯FS4着の実績はダテではなかった。10日、京都競馬場で行われた「第44回シンザン記念」は、4番人気の関東馬ガルボが好位から抜け出して3馬身差の完勝。開業5年目の清水英師にとっては、うれしい重賞初制覇となった。また、同レースを関東馬が制したのは史上初となった。
主役不在の様相とは一転、終わってみればあっさりだった。関東馬ガルボが関西馬を力でねじ伏せ、3馬身差の快勝。見事に重賞初制覇を飾った。
初コンビを組んだ池添は引き揚げて来ると同時に「完ぺきでした」とスタッフに笑顔で報告。その言葉が示す通りの内容だった。好スタートから好位に付けると直線、ゴーサインとともに瞬時に加速。他馬につけ入るスキを一切与えなかった。池添はこの勝ちっぷりに賛辞を惜しまない。
「初めて乗せてもらったけど、前走で乗っていた隼人(吉田隼)に癖を聞いて、ビデオも見ておきました。リズム良く走らせてやればいい脚を使ってくれると。いい馬ですよ。最後は手応え通りの伸び。完勝でしたね」
前走・朝日杯FSで4着と好走。初めての遠征競馬でマイナス12キロと大きく体を減らしたが、結果的にG3では力が一枚上だった。
この勝利は清水英師にとって初の重賞タイトルだ。賞金的にはまだ500万に使うことも可能だったが、出走抽選を覚悟で重賞にぶつけてきた。
「シンザンはホースマンにとっては特別な馬だからね。去年は(管理馬の)故障が多く、勝てなくてつらかった。だけど、暮れから調子が良くなって正月にこうしてビッグなレースを獲れたし、良かったよ」
春に向けて夢が膨らむ1勝となった。「今のところNHKマイルCが目標」としつつも「これから距離に対する勉強をさせて皐月賞に行くかも」とクラシック参戦も意識。「お酒を飲みながらじっくり考えます」と満面の笑みでトレーナーは京都を後にした。(柏原 健士)
◆ガルボ 父マンハッタンカフェ 母ヤマトダマシイ(母の父ジェネラス)牡3歳 美浦・清水英厩舎所属 馬主・石川一義氏 生産者・北海道様似町高村伸一氏 戦績6戦2勝 総獲得賞金5608万8000円。 [ 2010年01月11日 ]
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【シンザン記念】ガルボ軽快!清水英師も上機嫌 <SP
変則3日間開催の日曜京都メーン「シンザン記念」の追い切りが6日、美浦、栗東の両トレセンで行われた。美浦組では朝日杯FS4着ガルボ(牡=清水英)がポリトラックで軽快な走りを披露。G1で健闘した前走から、さらに上昇気配を示している。
清水英師の明るい表情がガルボの好調を物語った。ポリトラックでの追い切りは単走、馬なりで5F65秒2~1F12秒4。時計的には目立つものではないが、走りは軽快そのもの。3日にしっかり追われているとあって、師は「きょうはジャブ。前走よりいいんじゃないですか」とパンチを繰り出すしぐさを見せるなど上機嫌だった。
前走・朝日杯FSは関東馬最先着の4着。1勝馬としては大健闘だが、師は満足していない。3~4角で窮屈になって直線入り口ではややポジションを下げながら、そこから鋭く伸びて3着ダイワバーバリアンとは0秒1差。「もう少し直線が長ければ3着はあった」と悔しさをにじませる。今度は同じマイルでも京都外回り。「馬群ももっとばらけるし、いいのでは」と歓迎した。
夏の札幌でのデビュー2戦は完敗を喫したが、その後の休養で馬が一変した。「北海道の後にササ針をやれたのがプラスになった。体質的に強くなってきた」と師。馬体増が示すように馬体に幅が出て、レースぶりも安定してきた。
新年早々、厩舎の雰囲気もいい。昨年は新年初日(1月4日)にトップキングダムが1位入線も失格。無念のスタートとなったが、今年は対照的に初日(5日)にタマモハーバーが500万を快勝した。
「今年は幸先いいね。でも、人が硬くならないようにしないと。気楽にいきますよ」と師はリラックスムード。1勝馬だけに抽選が最初の関門となるが、それを突破するようなら、やはり侮れない1頭となる。 [ 2010年01月07日 ]
【シンザン記念水曜追い】侮れぬガルボ軽快に坂路走 <SP
シンザン記念に出走予定のガルボは坂路を1本上がった後にポリトラックへ。単走馬なりながら軽快な走りを見せた。前走・朝日杯FSは関東馬最先着の4着。当時も気配は目立っていたが、清水英師は「前走よりいいんじゃないですか」とさらなる上積みを感じている様子。1勝馬だが、抽選を突破できれば侮れない存在となりそうだ。
[ 2010年01月06日 12:44 ]