combatfoxの日記

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Good morning Vietnam

2011-05-02 01:19:12 | ミリタリー
Good morning Vietnam
2011年4月28日、タイ・カンボジアで戦闘が開始された。これは戦闘勃発前、内情を探るため現地に派遣された米偵察部隊の話である。

2011年4月某日、Combatfox元曹長は国防総省の作戦司令部に呼ばれた。異例であるが除隊前の階級と家族への恩給と引き換えに、極秘任務についてほしいとの事であった。
Combatfoxは家族もおらず単身で特に恩給も必要と言うわけではなかったが平凡な生活に燻っていた私は、なぜ除隊した私に?とも思ったが任務内容を聞いてみることにした。

作戦内容は「領土問題から情勢が緊迫しているタイ・カンボジアの情勢を秘密裏に探るため非公式ながら偵察任務を行ってほしい」との事だった。非公式任務であるため信頼の置ける人間で、愛国心が強い元軍人で選抜したかったらしい。現役軍人では無く、元米軍人にこだわったのは、ここ数年情報が外部に漏れる事態が発生しており情報が漏洩するのを避けるためである。そんな折、現在・国防総省軍事情報局で局長をしているパイル局長がベトナム戦争時、部下だった私を推薦してくれたらしい。それを聞いて私はこの任務を受けることにした。

今回の任務では機密性が重要視されるため、直接現地へは向かえない為、まずノーフォーク海軍基地から原潜でベトナム沖まで行き海からSVD(戦略運搬用小型潜水艇)でベトナム ニャチャン近くにある古い基地へ向かう。そこから小型偵察ヘリ「OH6D・通称オスカー」にてタイとカンボジア国境約10キロのジャングルへ降下、ジャングルを通って作戦ポイントへ向かう段取りである。あくまでも偵察任務で情報を司令部へ送る必要があり長期任務になる可能性が高い。



Combatfox曹長はベトナム戦争当時異例の若さではあったが実力を認められ、ベトナム戦争に従軍、しかし終戦を間近に控えた1969年、撤退命令を無視してジャングルに取り残された友軍を救出するため単身ベトナムのジャングルを走り回り多くの兵士を救出に成功した。しかし敵兵に捕まってしまい、ハノイ・ヒルトン(戦争捕虜収容所)へ送られる処をパイル上級曹長に助けられていた。友軍兵士の救出で勲章ものだったが、命令無視の件もあり、罰則なしによる名誉除隊となっていた。今回はベトナムのジャングルに詳しく偵察作戦に優れていて、愛国心も正義感も海兵隊トップクラス、除隊後も民間ではあるが、ジャングル戦訓練センターや偵察作戦訓練センターにて日々の訓練と指導を行っている経緯もあり今回、国防総省軍事作戦指令本部より直接任命されたのであった。今作戦では曹長の下に実戦経験は浅いものの優秀な兵士2名が配属された。お調子者だが戦略兵器や爆破工作などに詳しいジャクソン伍長と医療、無線、IT系などの幅広く対応できるベック軍曹である。ベック軍曹は無線傍受などの任務も多くこなしていたため現地語にも長けていて作戦地域の山岳民族モンタ・ヤードの言葉まで話せるので頼もしい。
我々の部隊のコードネームは「ラビットヒップ」作戦司令本部のコードは「サディー」緊急脱出コード「Dancing horse」と決定された。
ベトナム基地へ到着した我々は持参した装備の点検と追加調達した食料などをまとめ、休息をとった後、早速作戦地域へ、ヘリで出発した。ジャングルへ降下後2時間ほど歩いた頃だろうか、ゲリラと思われるパトロールと遭遇するも、気づかれずにやり過ごすことが出来た。現在でもカンボジア、ベトナム、タイなどこの地域ではマフィアが資金源にするためのケシ畑などが多くあり、魔薬組織やゲリラが暗躍している。作戦ポイントまで後3キロと言うところまで来た我々だがポイントマンの伍長が何かに気づき腕を上げ、拳を作りハンドシグナルで後方の我々へ警戒を促した、三方へ散開し辺りを警戒する・・・私は殺気のこもった視線を感じ敵に囲まれていることに気がついた。前方の大木の陰に銃を構える敵兵が目視確認できた。伍長を狙っているようだ、私は大声で叫んだアンブッシュ!三人は即座に伏せ、身を隠し応戦できる位置へそれぞれが移動し交戦が始まった。小規模部隊らしいが、完全に周りを囲まれ動きがとれない状況になった。現地で調達したAK47-Uで応戦しながらメインで持っていたM40を担ぎなおした。AK47-Uのマガジンを交換しようとしたその時、私は敵の放ったRPG-7の至近弾を食らい一瞬、意識が跳んだ。FOX・・・FOX・・・私を呼ぶ聞き慣れない声がしたので、目を開けるとうっすらと見覚えのある顔が心配そうに私をのぞきこんでいた。確かベトナム戦争当時、共闘していた非正規軍に所属していたシマハイエナ小隊のシマハイエナか?・・・どうやら彼の部隊に助けられたらしい、伍長と軍曹も無事救われていた。伍長「曹長、彼らに助けられましたがいったい何者なんです?」私「ベトナム戦争時に共に戦った非正規軍の知り合いで、シマハイエナだ!ちょうど今回の我々のように彼の部隊が敵の待ち伏せに会い、やばいところを私が助けたことがあったんだ。」まさか今になってシマに助けられるとは・・・懐かしい顔に少し顔がほころんだ。「それから友好があり何度か作戦を共にこなした仲で私のことをFOXと呼ぶのは彼と当時の上官だったパイル上級曹長ぐらいだ」私「ところでシマはなんでこんなところにいるんだ?」シマ「自分で部隊を指揮して、最近組織の動きが活発化しているゲリラを牽制するためパトロールを行っていたんだ。戦闘音がしたので、来てみれば命の恩人のCombatfoxがやばそうだったんで駆けつけて正解だった」私「おかげで助かった。今度一杯おごらせてくれ、しかし良く俺を覚えていてくれたな~!一緒に戦ったパイル上級曹長を覚えているか?」今は情報部局長になっている」シマ「あぁ、覚えているFOXと共に私を助けてくれた恩人、忘れた日は一日も無い」我々は体制を立て直すこともあり、少しシマと昔話を交わした。シマ「そうだ、基地でもめたCAIの奴、覚えているか?」私「あぁ覚えている、確かCIAの糞野郎でカルロスだろ」シマ「あぁ、奴を最近見たぞ、カンボジアに偵察に行った時だ、ゲリラ幹部と一緒に奴がいやがった。」私「何で奴がゲリラなんかと一緒にいるんだ?」シマ「詳しくは分からないが、米軍情報がどうとか話しているのを聞いたよ」私「なるほど、国防総省の情報漏れは奴の仕業か、すると今回のゲリラの待ち伏せも奴が我々の情報をリンクしたに違いない。奴は当事ベトナムで奴が行った虐殺行為を私に報告され、逆恨みしている節があったからな」伍長「そう考えると、がてんはいきます、任務自体がばれたのでしょうか?」軍曹「それは考えにくい、もし作戦自体がもれていたのであれば、ゲリラではなくカンボジアの正規軍が何らかのコンタクトを取ってきたはず」私「今回の任務をここで放棄するわけにはいかない。奴の件もすぐに報告したいところだが、逆探知されると追跡されるリスクがあるので任務完了後報告し、じっくり奴をいたぶってやろう」軍曹「私も賛成です、作戦ポイントまで移動し様子を見ましょう」伍長「ROG(了解)」私「シマ、今回は本当に助かった。今度一杯おごらせてくれ!」シマ「きたいしてるよ」私「たまにはパイル上級曹長にも連絡してみたらどうだ?きっと懐かしがるぞ」シマ「分かった今度連絡してみる」我々は任務遂行のため作戦ポイントへ向った。歩き始めて伍長が私に話しかけた。伍長「曹長はなぜ、メインウェポンがそんな型の古い狙撃ライフルなんですか?」私「今回、軍から最新のAWPを支給されたが、使い慣れた銃のほうがいいんだ、それにこのM40A1はAKの弾が使えるようカスタムしてあるんだ」伍長「なるほど、確かにいくら高性能な銃でも使い慣れていなければ、性能は発揮できませんからね」・・・
作戦ポイントに付いた我々は早速、無線の傍受や双眼鏡による監視活動に入った。無線を傍受していた軍曹が大変な内容の無線を傍受した。どうやらカンボジア軍が持ち込んだ生物兵器ミサイルが近くの基地で発射準備中らしい。軍曹「どうします、報告を入れますか?」伍長「生物兵器となると隣国への攻撃に使うとは考えにくいですね」標的はどこなんでしょう?」私「そうだな、情報部へ報告しろ」軍曹「ROG」数分後、司令部より緊急コードで無線が入った。軍曹「大変です司令部へ入った情報によると、カンボジア軍過激派がこの紛争のドサクサに紛れ、生物兵器によるテロを企てているようです。」私「司令部はなんと言っている?」軍曹「司令部はミサイル発射施設を偵察し標的を割り出すように言っています」必要であれば交戦、及び敵兵を捕縛し情報を聞きだせとの事です。」私「司令部も無茶を言うが、仕方が無い、司令部には了解したと伝えろ!それから基地へ付いたら敵兵を1名捕縛、情報を聞き出す。その間、軍曹と伍長は基地内を出来る範囲で偵察し発射可能までの所要時間を割り出せ」軍曹、伍長「ROG!」

基地へ到着し敵兵士を捕縛することが出来た。私が情報を聞きだす間に、軍曹と伍長がデーターにハッキングし有線で情報を引き出した。ハッキングした情報と捕虜の証言を検証した結果、私はすぐに司令部へ無線を繋いだ。私「ラビットヒップよりサンディー・ラビットヒップよりサンディー・・・」司令部「こちらサンディー状況を報告せよ」私「捕虜の情報とミサイル弾道誘導システムへのハッキングで得た情報によると標的はホワイトハウス・・・繰り返す!!目標はホワイトハウス・・・ミサイル発射予定時刻は不明、目的は軍部過激派によるテロと、タイと友好国であるアメリカへの報復と思われます・・・」伍長「大変です、ミサイル発射施設に動きがあります。まもなく発射準備が完了するもよう」私「司令部・・・ミサイルの発射準備が完了間近だ、至急支持を乞う・・・繰り返す、至急、支持を乞う・・・」司令部「そのまましばらく待機せよ」軍曹「無線断絶、司令部との無線がきれました。つながりません」数秒後、無線機から今は使われていないはずの周波数からの入電が入った。「こちらエリアス・・・こちらエリアス・・・コブラテール応答せよ」聞き覚えのある声だ、パイル局長のようだ、(コブラテールとはベトナム戦争のとき私の部隊が使っていたコードネームだ)私は無線機を手に取り「こちらコブラテール・・・」エリアス「エリアスよりコブラテールへ 特殊弾頭ミサイルによる攻撃が決定した、直ちに避難せよ、軍部は君たちを切り捨てたようだ、この無線は私個人の判断で行っている勿論処罰は覚悟している、無事を祈る、至急そこを退避せよ・・・ザ~~」伍長「生物兵器破壊が目的なので、かなり破壊力のある高熱処理型の弾頭でしょう、だとすると少なくと3キロ以上は慣れないと危険です、急いで逃げましょう」軍曹「友軍のミサイル発射が何分後かは分かりませんが、すでに衛星でミサイル発射準備を確認しているはずなので、すぐにでも発射するでしょう。急いで離れたほうがよさそうですね」私「今から急いでも3キロはギリギリの距離だな、ここから1.8キロほどの所にベトナム戦争時にトンネル兵が作った穴があるそこへ、一時逃げ込めば何とかなるかもしれない、空爆にも耐えるよう作られているはずだ」我々は、装備を捨て全速で穴へ向かった。何とか間に合ったようだ、私「軍曹と伍長は中へ非難しろ」軍曹「曹長はどうするんです?」私「いくら頑丈でも入り口をふさぐハッチを閉めなければ熱風でやられてしまう、俺が外からハッチを閉め、しまる瞬間に滑り込むから、引っ張ってくれ」軍曹、伍長「了解」私が外へ出てハッチを閉めた・・・片方は何とか閉まったが、もう片方の扉が変形していて、あと少しが閉まり切れない、くそっ・・その時、上空からキュウ~~ンと言う音が聞こえてきた。クッ間に合わない・・・とっさに私は近くに落ちていた古びた布をまとい扉の隙間を私自身の体で塞いだ。(こうするより他に部下を熱風から救う術がないと考えたからだ)その瞬間後方の上空で激しい閃光が走って私は意識を失った。薄れ行く意識の中、伍長と軍曹の声がしたのを覚えている「無茶です早く中に入ってくださいっ・・・

私が次に目覚めたときには我々はブラウンウォーターネイビー「海軍の河川パトロール部隊の救援艇」の上だった。軍曹「もう大丈夫です」パイル局長が手配してくれた海軍救難隊が到着し、現在LZへ急行中です、帰りましょう曹長」私「あぁ・・・帰ろう」

これは後に軍曹から聞いた話だが、あの後、衝撃と轟音がおさまったので中からハッチを無理やりこじ開け軍曹と伍長が外に抜け出したときには私は爆風による飛散片で背中を負傷し意識を失っており、早急に治療が必要な状況だったらしい。軍曹が応急処置をしている間に、伍長は自らも足に裂傷を負っていながらジャングルを走り装備を回収して、緊急用無線機の部品でメインの無線機RPCプリックを簡易的に普及させパイル局長へ緊急搬出要請を行ってくれたらしい。軍曹「あのお調子者の伍長が、命の恩人の曹長を絶対に死なせまいと、勇敢に行動していた、一杯おごってやって下さい」伍長「あの時は必死で、自分たちを、身を呈してかばってくれた曹長を絶対に死なせたくなかっただけです」
私は朝日の眩しい帰路を搬送される中、脾肉をこめてつぶやいた

「Good morning Vietnam. Good-bye Vietnam.」

後書き:
搬送先で聞かされたことだが私がとっさに羽織った古い布はベトナム戦争時代の米軍空挺部隊が着用していたノーメックス(対可燃繊維)製のジャケットらしい。ネーム表などは殆ど腐食していたが、かろうじてPileの文字が読み取れた。階級章は上級曹長・・・・
結局、今に至っても私は上官であるパイル局長に何度も助けられているわけだ。帰ったらパイル局長 いや、あえてこう呼ぶことにする、パイル上級曹長とジャクソン伍長、ベック軍曹それからシマハイエナも呼んで飲みにいこう!


FIN



追記:私は軍人として二度とベトナムへ足を運ぶことはないだろう・・・



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