木目で音が変わるか？

これも良く頂くご質問ですね～♪プレーンネックとバーズアイでは音は変わりますか～？とかね。
基本的に同じ材料であれば"音は同じ"です、変わりません！
同じ種類の材料でしたら音は同じです、ただし個体差があるので当然一枚一枚音は違いますけどね～。

ですからバーズネックの時に好みの音だったから・・・とか、そういった事は"バーズだから"と言うことではなくたまたまそのメイプルが好みの音のする物であったという事ですので勘違いなさらないように！

そうそう、それと意外に多いのが"ソフトメイプル"＝"ハードメイプル"と"メイプル"と言う事で人括りになっている方々です。
これは同じ"メイプル"と言ってもまったく別物なので気をつけて下さいね。

ハイの立ち上がりやアタック感が強いのはハードメイプル、際立って突出するような音域が無くバランスが良いのがソフトメイプルです。
本来の材料の組み合わせ（例えばメイプルトップでマホガニーバックのような物）は楽器として"音のバランス"をとる為にラミネートされております。

その為に異なる突出した音域を持つ材料を組み合わせてハイ～ローまでバランス良く鳴るように材料を組み合わせます。
近年、最も一般的で人気のあるキルトやトラ材、キルトはソフトメイプルしか存在しませんし、トラも多くはソフトメイプルです。

これはハードメイプルと比べますと木目の出方がハッキリしている為に購入なさる方々の"視覚"に訴える事ができ、且つ、ハードメイプルのトラよりも絶対数が多いので安定供給可能だからです。

しかし、本来の意味からすると"音のバランス"をとる為のラミネート、果たして意味があるのでしょうか？
もちろん"化粧板"と言う事でお考えなら見た目が美しくゴージャスになりますのでお勧めであります。

突出している音域が無い分、どんな材料と組み合わせても音的には可も無く不可も無くと当たり障りの無い材料なので使い易いですからね。
重量も重くありませんから単板でお使い頂いても楽器としてバランスが良いです。
高価な材料なので贅沢極まりないですがね（笑）

出音でアタック感が欲しい方は綺麗な木目はあきらめてプレーンメイプルを使用する事をお勧めしますよ。
塗装をすると運が良ければトラ目が浮いて出てくる事も少なくないですからね♪