皆様明けましておめでとう御座います!昨日より社会復帰は良かったものの、初日から想像以上のメールでのお問い合わせ(汗)
ある程度覚悟はしていたものの2日連続40件以上の返信にはやっつけられてしまいました(汗)
その中に数件"スキャロップ加工"のお問い合わせが御座いまして・・・・2006年の一発目はスキャロップについて考えてみましょう。
そもそも何故スキャロップか?
これはフレットの頂点と指板面の距離を稼ぐ事によりフィンガリングが非常にしやすくなる、軽く押えるだけでもしっかり押えられる等々メリットが御座います。
単純に指板面からの距離を稼ぐだけであれば背の高いフレットを打つのと同じ事でありますが、背の高いフレットはどうしても幅が広くなりますのでピッチが安定致しません。
指板面を掘り下げる事によって細いフレットでも距離を稼ぐ事が可能となります。
また、いくら太いフレットを打ったとしてもスキャロップで稼げるほどの距離をフレットの高さでカバーする事は不可能ですからね。
ただ、スキャロップは指板面からの距離があるために、フィンガリング時には指先が指板面に付きません。
ですから強く抑えてしまうと弦が伸びてピッチが不安定になり易く、しっかりとフィンガリングをする方には向いていないでしょう。
まぁ一長一短と言ったところですね。
で、落とし穴ですが・・・・皆さんスキャロップ加工の費用は結構気にしているようですが"その維持費"迄には目が向いていない方々が多いようです。
特に長く使用する前提の高額な楽器などでは大変な事になるんです。
まず、ネックは弦のテンションが常に掛かっている為に"順反り"になる物の絶対数が多いのですが、指板をあのように掘り下げてしまいますと通常のネックと比べ非常に順反り方向への耐久性が落ちてしまいます。
スキャロップをしなければ軽い順反りで済んだ物が、スキャロップにしてしまったが為に極端な順反りになってしまうケースが少なくありません。
また、演奏を繰り返す事によりフレットが磨耗してくると当然の事ながら"リフレット"が必要な場合が出てまいります。
この際、スキャロップ加工をしてあるとビックリするような修理代金が掛かってしまうのです。
リフレットの工程はまずフレットを抜き去り、ネック調整後に指板面を平らに調整致します(指板Rはそのままなのでお間違えの無きよう)。
この作業は非常に重要で、いくらロッドで調整しても指板面が綺麗に平らになる何て事はありえないのです。
この作業を省略してしまいますと、どこで平らを出すのかと言えばフレットの頭で平面を出さねばなりません。
当然、この凹凸が極端になればなるほどフレットを削ってしまわなければ平らにならないので状態の悪いネックですとフレットが無くなってしまう勢いとなります。
ですから必ず指板調整が必要となるのです。
で、スキャロップのリフレットが高額になる理由はここにあります!
この指板調整が原因なのです。
スキャロップはご存知の通りフレットの付け根部分から指板の中央に向かって掘り下げるのですが(リッチータイプはちょっと違いますけど)、指板調整を行う事によりフレットが乗っている部分が削れ、末広がりとなっているスキャロップの形状のせいで、フレットが乗っていた部分の幅が広くなるのです。
たとえるなら富士山の頂上部分を削って低くすると頂上の面積は広くなりますよね?同じ事になってしまうのです。
そこにそのままフレットを打つとどうなるか?
フレットの付け根部分が階段状になってしまうのですね。
このままではどうにもならないので、階段状の所を加工しなければなりません。
スキャロップのやり直しです、形状を変えると言う感じですね。
つまり、リフレットの度にスキャロップをやり直すと言う非常にコスト高な事になってしまうのですよ。
ただでさえも¥40,000以上掛かるリフレットに上乗せで¥50,000程度の費用を考えなければならなくなります。
しかもリフレットは長く使用していると必ず必要となってきますのでその辺りも考慮して改造をしないと痛い目にあってしまうんですね♪
リフレットする度に¥100,000はアメ車の維持よりも大変ではないでしょうかねww
これを防止するには方法は一つ!スキャロップ形状を凹型にするしかないです(笑)
ある程度覚悟はしていたものの2日連続40件以上の返信にはやっつけられてしまいました(汗)
その中に数件"スキャロップ加工"のお問い合わせが御座いまして・・・・2006年の一発目はスキャロップについて考えてみましょう。
そもそも何故スキャロップか?
これはフレットの頂点と指板面の距離を稼ぐ事によりフィンガリングが非常にしやすくなる、軽く押えるだけでもしっかり押えられる等々メリットが御座います。
単純に指板面からの距離を稼ぐだけであれば背の高いフレットを打つのと同じ事でありますが、背の高いフレットはどうしても幅が広くなりますのでピッチが安定致しません。
指板面を掘り下げる事によって細いフレットでも距離を稼ぐ事が可能となります。
また、いくら太いフレットを打ったとしてもスキャロップで稼げるほどの距離をフレットの高さでカバーする事は不可能ですからね。
ただ、スキャロップは指板面からの距離があるために、フィンガリング時には指先が指板面に付きません。
ですから強く抑えてしまうと弦が伸びてピッチが不安定になり易く、しっかりとフィンガリングをする方には向いていないでしょう。
まぁ一長一短と言ったところですね。
で、落とし穴ですが・・・・皆さんスキャロップ加工の費用は結構気にしているようですが"その維持費"迄には目が向いていない方々が多いようです。
特に長く使用する前提の高額な楽器などでは大変な事になるんです。
まず、ネックは弦のテンションが常に掛かっている為に"順反り"になる物の絶対数が多いのですが、指板をあのように掘り下げてしまいますと通常のネックと比べ非常に順反り方向への耐久性が落ちてしまいます。
スキャロップをしなければ軽い順反りで済んだ物が、スキャロップにしてしまったが為に極端な順反りになってしまうケースが少なくありません。
また、演奏を繰り返す事によりフレットが磨耗してくると当然の事ながら"リフレット"が必要な場合が出てまいります。
この際、スキャロップ加工をしてあるとビックリするような修理代金が掛かってしまうのです。
リフレットの工程はまずフレットを抜き去り、ネック調整後に指板面を平らに調整致します(指板Rはそのままなのでお間違えの無きよう)。
この作業は非常に重要で、いくらロッドで調整しても指板面が綺麗に平らになる何て事はありえないのです。
この作業を省略してしまいますと、どこで平らを出すのかと言えばフレットの頭で平面を出さねばなりません。
当然、この凹凸が極端になればなるほどフレットを削ってしまわなければ平らにならないので状態の悪いネックですとフレットが無くなってしまう勢いとなります。
ですから必ず指板調整が必要となるのです。
で、スキャロップのリフレットが高額になる理由はここにあります!
この指板調整が原因なのです。
スキャロップはご存知の通りフレットの付け根部分から指板の中央に向かって掘り下げるのですが(リッチータイプはちょっと違いますけど)、指板調整を行う事によりフレットが乗っている部分が削れ、末広がりとなっているスキャロップの形状のせいで、フレットが乗っていた部分の幅が広くなるのです。
たとえるなら富士山の頂上部分を削って低くすると頂上の面積は広くなりますよね?同じ事になってしまうのです。
そこにそのままフレットを打つとどうなるか?
フレットの付け根部分が階段状になってしまうのですね。
このままではどうにもならないので、階段状の所を加工しなければなりません。
スキャロップのやり直しです、形状を変えると言う感じですね。
つまり、リフレットの度にスキャロップをやり直すと言う非常にコスト高な事になってしまうのですよ。
ただでさえも¥40,000以上掛かるリフレットに上乗せで¥50,000程度の費用を考えなければならなくなります。
しかもリフレットは長く使用していると必ず必要となってきますのでその辺りも考慮して改造をしないと痛い目にあってしまうんですね♪
リフレットする度に¥100,000はアメ車の維持よりも大変ではないでしょうかねww
これを防止するには方法は一つ!スキャロップ形状を凹型にするしかないです(笑)
感触があった方がいいですね~
そういえば、最近ローズのネックのギター
を見かけるんですけど、あれって
どんな感じの音になるんですかね?
あと、何かデメリットあるんですかね?
ことですよ。
どうしてもしっかりと押さえてしまう癖がある・・・。
スキャロップはまったく向かない人間だったりする。
スキャロップのギターで弾くと音がおかしくなる・・・。
そこまでして・・・と正直思いますが・・・
私には扱いきれない品物ですね(笑