某ギターメーカー社長室

ギターメーカー社長の色々な出来事

有料道路でチャリ

2006-01-12 23:54:00 | 楽器
いつも楽器の話ですがさっきちょっと面白い物見ましたのでご報告w
横浜から厚木に向かおうと三ツ沢より横浜新道に乗ったのですが、新保土ヶ谷料金所の手前のトンネル付近でおじさんが高速走行の車に混じりママチャリ乗っているのを目撃!ww

かなりおっかないのでは?と思いきや、当の本人は結構飄々とチャリを扱いでましたね。
まぁこのまま行けば間違いなく料金所で止められるであろうと思い警察には通報しませんでしたが、料金所手前でUターン&逆走していないと良いですが・・・。


ギターの打痕パートⅡ

2006-01-11 23:03:09 | 楽器
打痕は気になっている方多いですよね~。

まずラッカー!これは色目にもよるんですよね・・・・。
塗りつぶしであれば打痕部分をパテ埋め&整形、その後にある程度広い範囲で同色をぼかして吹き付けとなります。

サンバースト等でも2TSや3TSの外側の部分であれば同じ感じで直せますね。
塗りつぶしではないが淡色シースルーの場合、塗膜はある程度綺麗に直すことが出来ますが、埋めた部分は判ってしまいます、パテですと木材と色目が結構変わりますんで・・・・。

厄介なのは広範囲にぼかして吹けない部分、例えばサンバーストのバースト部分とかね、ここは綺麗に直すのはハッキリ言って不可能です(汗)
どうしても直したい場合はオールペイントになってしまいますね。

あとはトップ材に杢物を貼っている場合、これも埋めた部分が尋常ではない位目立ってしまいますからちょっと厳しい・・・・。

そうそう、トップコートが黄変している物、特にWHですね。
クリーム色を吹くのだと色の質感がぜんぜん違いますし、白を吹いてシースルーのイエローを吹く方法ですと色むらが出来てしまう為にかなり大変です。

音に関しては打痕程度では変わりませんが、密着の悪い塗装ですとそこから剥がれてくる事もありますのでお気をつけを!

ギターの打痕修理

2006-01-10 23:14:26 | 楽器
ギターやベースを大切に使っていたのに気がついたらちょっと傷がついている・・・小さな傷なので気にしなければ良いのだろうがどうしても気になる!何て事ありますよね。

こんな時に大活躍はアロンアルファをはじめとする"エポキシ系接着剤"なんです。
あくまでも"ポリウレタン塗装"と"ポリエステル塗装"限定ではありますが、かなりお手軽に綺麗に傷を修正することが可能です。

あくまでも上記2種類の塗料限定ですので間違ってもラッカー塗装のギターにはやらないで下さいね、大変な事になってしまいます。

これはボディーやネックの生地部分までに達していない程度のちょっとした打痕や傷などを治す方法です。

傷の部分に少しアロンを盛ります、そしてしっかりと乾かします。
乾いたらまた盛ります、そして乾かします、この作業を数回繰り返し塗膜表面よりも盛った部分が少々盛り上がる程度まで行います。

そしてその盛り上がった部分を800番程度のサンドペーパーで磨き、ある程度塗膜表面と面が合ったら1000番位で磨きます。
この時点で磨いた表面は白くなっておりますが、1000番で磨いた後、コンパウンド等で仕上げますとかなり綺麗に仕上がります。

ネックを外した時に"ペリッ"とポケット部分の塗装が剥がれた時などは、剥がれた破片をアロンで接着し、割れて隙間が開いてしまった部分をアロンで埋めた後、上記作業を行って仕上げるとこれまた美しく仕上がります。

塗装の薄い物などは磨き過ぎるとトップコートが取れてしまったり、色が剥げたりと大事になる可能性がありますので専門の者に任せた方が無難でしょう。

比較的安価な物などは塗膜が厚いので皆さんでもかなり美しく仕上げることが出来ると思いますよ♪

スキャロップの落とし穴

2006-01-07 21:22:15 | 楽器
皆様明けましておめでとう御座います!昨日より社会復帰は良かったものの、初日から想像以上のメールでのお問い合わせ(汗)
ある程度覚悟はしていたものの2日連続40件以上の返信にはやっつけられてしまいました(汗)

その中に数件"スキャロップ加工"のお問い合わせが御座いまして・・・・2006年の一発目はスキャロップについて考えてみましょう。
そもそも何故スキャロップか?
これはフレットの頂点と指板面の距離を稼ぐ事によりフィンガリングが非常にしやすくなる、軽く押えるだけでもしっかり押えられる等々メリットが御座います。

単純に指板面からの距離を稼ぐだけであれば背の高いフレットを打つのと同じ事でありますが、背の高いフレットはどうしても幅が広くなりますのでピッチが安定致しません。

指板面を掘り下げる事によって細いフレットでも距離を稼ぐ事が可能となります。
また、いくら太いフレットを打ったとしてもスキャロップで稼げるほどの距離をフレットの高さでカバーする事は不可能ですからね。

ただ、スキャロップは指板面からの距離があるために、フィンガリング時には指先が指板面に付きません。
ですから強く抑えてしまうと弦が伸びてピッチが不安定になり易く、しっかりとフィンガリングをする方には向いていないでしょう。

まぁ一長一短と言ったところですね。
で、落とし穴ですが・・・・皆さんスキャロップ加工の費用は結構気にしているようですが"その維持費"迄には目が向いていない方々が多いようです。

特に長く使用する前提の高額な楽器などでは大変な事になるんです。

まず、ネックは弦のテンションが常に掛かっている為に"順反り"になる物の絶対数が多いのですが、指板をあのように掘り下げてしまいますと通常のネックと比べ非常に順反り方向への耐久性が落ちてしまいます。

スキャロップをしなければ軽い順反りで済んだ物が、スキャロップにしてしまったが為に極端な順反りになってしまうケースが少なくありません。

また、演奏を繰り返す事によりフレットが磨耗してくると当然の事ながら"リフレット"が必要な場合が出てまいります。
この際、スキャロップ加工をしてあるとビックリするような修理代金が掛かってしまうのです。

リフレットの工程はまずフレットを抜き去り、ネック調整後に指板面を平らに調整致します(指板Rはそのままなのでお間違えの無きよう)。

この作業は非常に重要で、いくらロッドで調整しても指板面が綺麗に平らになる何て事はありえないのです。
この作業を省略してしまいますと、どこで平らを出すのかと言えばフレットの頭で平面を出さねばなりません。

当然、この凹凸が極端になればなるほどフレットを削ってしまわなければ平らにならないので状態の悪いネックですとフレットが無くなってしまう勢いとなります。

ですから必ず指板調整が必要となるのです。
で、スキャロップのリフレットが高額になる理由はここにあります!
この指板調整が原因なのです。

スキャロップはご存知の通りフレットの付け根部分から指板の中央に向かって掘り下げるのですが(リッチータイプはちょっと違いますけど)、指板調整を行う事によりフレットが乗っている部分が削れ、末広がりとなっているスキャロップの形状のせいで、フレットが乗っていた部分の幅が広くなるのです。

たとえるなら富士山の頂上部分を削って低くすると頂上の面積は広くなりますよね?同じ事になってしまうのです。
そこにそのままフレットを打つとどうなるか?
フレットの付け根部分が階段状になってしまうのですね。

このままではどうにもならないので、階段状の所を加工しなければなりません。
スキャロップのやり直しです、形状を変えると言う感じですね。
つまり、リフレットの度にスキャロップをやり直すと言う非常にコスト高な事になってしまうのですよ。

ただでさえも¥40,000以上掛かるリフレットに上乗せで¥50,000程度の費用を考えなければならなくなります。
しかもリフレットは長く使用していると必ず必要となってきますのでその辺りも考慮して改造をしないと痛い目にあってしまうんですね♪

リフレットする度に¥100,000はアメ車の維持よりも大変ではないでしょうかねww
これを防止するには方法は一つ!スキャロップ形状を凹型にするしかないです(笑)

15年振りにエフェクター

2006-01-01 09:16:29 | 楽器
皆様明けましておめでとう御座います!今年も宜しくお願い致します!

さて、いつも仕事がらみの話ばかりなので今回はプライベートなお話なんぞ・・・一応"お休み中"と言う事なので・・・。

なんと私、年末にエフェクターを購入致しました!物凄い久し振りだな~等と記憶を遡ったところ、なんと!15年振り!マーシャルのシュレッドマスター購入以来ですよ、あれ今持っていたら高いんですね・・・・。

ハッキリ言って以前とは比べ物にならない位の状況なんですね・・・全然着いていけていなかったです。

とにかく見る物全て"へ~っ"とか"すげ~"とか連呼しちゃいましたもの(笑)
仕事柄、年中楽器店には行くのですが(当たり前ですな)ギターとベース以外は殆ど見ませんからね~、あとアンプか。

この年末に2006年は弊社ギター&ベースのユーザーを集めてライブ&飲み会イベントやりたい!何て事になり、当然、我社でもバンドを結成する事に!
で、ピンでご参加の方々からリクエストを頂き、我々がバックを勤めようと言う事になり色々な音が必要に。

物置から以前使用していたマルチを引っぱり出したのですが、この代物が"ME-5"と言う骨董品に近い代物でありまして(笑)
普段はアンプ直結が多いですからね、それからすると非常に便利で良く出来ていると長年愛用しておりました。

ところがさすがに骨董品、いざ弄ってみるとパラメーターとかが一切反応なし(汗)10年振り位に電源入れましたからね・・・・当たり前と言うか電源入っただけでも感謝しなければいけないのでしょうが・・・・。

で、何か買おうと仕事ついでに物色。
店員さんお勧めのマルチを弾くもどうも気に入る物がなく、挙句に"こんなに種類いらない"とか"つまみが多過ぎる"とか"シュミレーターなんて付いていない方が良い"とか・・・・"お前なんでマルチ買いに来たんだ?"などと言われかねない発言を連発(笑)

結局私のような人間には"マルチは必要ない"と言う結論に・・・・。
オーバードライブとブースターを購入しました!

何個か試しましたが"HAO"の物が使い易くて(つまみが一個しかない)購入、音もミドルがちゃんと出て、ハイもしっかりしているのでアタック感も気持良く、何よりも財布に優しい値段だったので決めました♪

なかなか良く出来ております、ブースターの方は単品で使用すると"ややハイが落ちる感"がありますが、使い易いですね。
会社で従業員に"時代遅れ"と一蹴されてしまいましたが(笑)

別に流行り物を追いかけている訳ではないので"気持ち良い"が大事ですよね~。
ちょっとお気に入りです。
この休み期間はちょっと楽しみが出来ました、この仕事していると逆に楽器関係買わないので、久々の買い物で楽しみ増えましたね~♪