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歌手の沢知恵さんの公開講演会がありました。ハンセン病の施設の支援をされている方で、たくさんお話をうかがうことができました。
若い大学生は、ハンセン病のことを知りませんでした。昔はらい病と呼ばれて、聖書にも載っている古くからある感染症ですが、風貌に影響が出るので、実際には感染力は非常に弱いのに、恐れられ排除された歴史があります。患者さんは隔離政策の頃は、実名を変えられたり、子を持てなくされたり、人権を奪われ、一生施設から出られず亡くなる方もいたそうです。ハンセン病を患い、隔離施設の中で書かれた詩を紹介しますね。
胸の泉に 塔 和子
かかわらなければ
この愛しさを知るすべはなかった
この親しさは湧かなかった
この大らかな依存の安らいは得られなかった
この甘い思いや
さびしい思いも知らなかった
人はかかわることからさまざまな思いを知る
子は親とかかわり
親は子とかかわることによって
恋も友情も
かかわることから始まって
かかわったが故に起こる
幸や不幸を
積み重ねて大きくなり
くり返すことで磨かれ
そして人は
人の間で思いを削り思いをふくらませ
生を綴る
ああ
何億の人がいようとも
かかわらなければ路傍の人
私の胸の泉に
枯れ葉いちまいも
落としてはくれない
この詩に力を得て、今日は一歩を踏み出すことが出来ました。塔さんの苦しみ、悲しみが、今は誰かの力になっています。