空のさらに上、地球の遥か向こうには
自分たちの知らないものがたくさんある
まじめに、おおまじめに取り組めば
そうすれば 自ずと ほまれ(誉)とともに
夢がやってくる
厚い雲層から抜け出たら 青い空が見えてきた
気合いを入れて頑張ろう
ギャーと叫んだ。
その声で目が覚めた。
柔らかい草むらの上で寝そべっている自分を発見した。
目の前には道と柵と気持よさそうな農家があった。
あそこへ行くには、道を渡り、柵を越えなければならない。
遠回りをしてでも あの農家にたどり着きたい。
他の誰かが扉をあける前に。
この道を歩くと全くおなかがすかない
歩いても歩いても農家がある
おなかがすいた頃に 農夫がふかしたじゃがいもを分けてくれた
「うちの娘が作ったじゃがいもだべ。おいしかったらうちの娘を貰ってくれ」
娘と新しい道を歩いた
娘の歩く速度と自分の速度は違う
でも、一緒に歩いた
それはひとりで歩くより楽しいからだ
同じ景色を二人で語る
二人分楽しめる
雨が降った
僕が持っていた一本の傘に二人が入った
雨が傘にあたる量は、僕一人の時と同じだ
この道を歩くとおなかがすかない
新しい流れにおながふくれているからかもしれない
撮影:1984年7月
年齢と共に景色が変わってくる
小さい頃高いと思っていた塀が低く見えたりする
遅いと思っていた太陽の動きは 今は 早い
人間関係は 意外と よく読めるようになった
明るい夜長を楽しむ25年前の夏のミュンヘン
この景色に、今のミュンヘンで出会ったら
同じ角度でシャッターを押す自信はない
撮影:1984年 7月
小さい頃高いと思っていた塀が低く見えたりする
遅いと思っていた太陽の動きは 今は 早い
人間関係は 意外と よく読めるようになった
明るい夜長を楽しむ25年前の夏のミュンヘン
この景色に、今のミュンヘンで出会ったら
同じ角度でシャッターを押す自信はない
撮影:1984年 7月
時に色を感じた時は、この時である。
時というのは不思議なものだ
10代の色、20代の色、、、、
ハイデルベルグに大きな時計台があった
これを眺めている人たちの心の中にも
色と時間が絶妙な平凡さの中で輝くように融合しているだろう
(撮影:1984年7月)
まだ海外初心者の頃であった
ヨーロッパの文化は日本のそれとは面白いほど違っていた
見るものすべてがおもしろい
ドイツ人はこんなにもバナナを食べる人々とは知らなかった
街歩きをしているときフルーツショップがあった
店の天井からバナナがぶら下げてあった
それも驚きであった
(撮影: 1984年 12月)
ライト兄弟がエンジン付き飛行機でフライトをしたのが1903年
それ以来、まっすぐ飛ぶことに人類は地道な研究を繰り返す
目的地に向かうことは時間をかければそれなりにできる
決めた目的地に「まっすぐに」飛ぶことは難しい
風が吹くからだ 時には乱気流を避けなければならない
人生航路も避けるべきは避け、できるだけ「まっすぐに」
それ以来、まっすぐ飛ぶことに人類は地道な研究を繰り返す
目的地に向かうことは時間をかければそれなりにできる
決めた目的地に「まっすぐに」飛ぶことは難しい
風が吹くからだ 時には乱気流を避けなければならない
人生航路も避けるべきは避け、できるだけ「まっすぐに」
空から落ちてくる雨粒が 地上にぺたんと落ちるまで
繰り返し繰り返し 目で追っかけたことがある
落ちてくるときの 雨の恰好はどんなんだろうと。
小さい頃は何でも好奇心があった
(撮影日:2004年6月=離陸前のデジタル撮影禁止前の時期)
自然は空も陸も海も寛大だ
いろんな現象を 何のためらいもなく 惜しげもなく 見せてくれる
しかも 雄大で颯爽(さっそう)としている
突如として現れたブロッケン現象
自然は光と影をあやつるプロフェッショナルだ