筆の足跡

日々の出来事と趣味のお絵描きの記録です。

「不機嫌な天使」水干で下塗り

2009年07月24日 | 日本画・絵
7月、2回目の日本画教室。

今回背景を水干で塗りました。

水干って、地塗りのときに胡粉と混ぜて使ったことしかないので、
どうやって塗っていいのかさっぱりわからないんですよ。

先生に使い方を教えていただきました。

水干の粒をお皿にとって膠と混ぜ指で潰しながらねりねりして、
お水たっぷり加えて、上澄みをハケにつけて……って感じです。



なるほど、こうすると毒々しい色の水干も透き通った感じに塗れるんですね~。



これは群緑と花藍を3回重ねた段階です。
これで2時間。
作業が遅いんじゃなくて絵の具が乾かないんです。
(乾かないと上に塗れない)

水干って思ったより使い易いですね。
岩絵具よりよっぽど言う事を聞いてくれるって感じです。
綺麗にのびるし、絵の具が動かないし。

人物を描くのが初めてだったので、
先生に”背景と人物”どっちを先に塗ればいいのか聞いたところ、”背景”からだそうです。
人物はいっくらでも塗り直せるけど背景はやり直せないと。
背景で絵が決まるってくらいに「背景をつくる」事は大事なのだそうです。
そういえば県展入選作品もいろいろマチエールを凝っていましたものね。

今回のこの絵の背景には、和紙を貼る予定です。



「小津和紙博物舗」から取り寄せた「典具帖紙」です。
これをくしゃくしゃにして貼る予定です。
しわしわの表層を利用して面白く色を乗せられたらいいなと思ってます。