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つい先日、アイヌが先住民族として認める決定がなされたというニュースがありました。日本でのこの決定はあまりに遅かったといえますが、大航海時代以降の西欧諸国の侵出で、先住民族が元から住んでいた土地を追われて不毛の地に強制移住させられてきました。近年では、強制的に移住させられた居留地近辺で見つかった地下資源の採掘による深刻な環境破壊に直面し、気候変動の影響で伝統的生活様式や文化も破壊も破壊の危機にさらされています。18、19日深夜00:10-01:00(24時間表記)のNHK衛星第一 BS世界のドキュメンタリー <シリーズ 地球は訴える~大地~>「母なる大地を守りたい~立ち上がるアメリカ先住民」で、アメリカの先住民達の置かれている状況が取り上げられます。原題は、アメリカKatahdin Productions が2005年制作の「Homeland :Four Portraits of Native Actions」です。
アメリカ先住民族の約40%が半ば自治権を認められた居留地に暮らしていますが、図のように広大のアメリカ大陸の中の辺境の地に散らばっています。元の地図には300以上の番号が振られています。詳しく見たい方は、こちらのサイトからpdf fileをダウンロードしてご覧ください。
番組は4話構成で前、後編に分けて放送され、各居留地における開発と環境破壊の現状と、抗議活動を続ける先住民リーダー達の姿を追って展開されます。先住民の長老達は「我々の土地を守ることは地球を守ること。環境破壊のツケはいずれあなた方に返る」と語ります。
前編 18日(水)00:10-01:00(24時間表記)NHK衛星第一
モンタナ州北シャイアン居留地は、周囲に天然ガスが埋蔵されているため、いずれは7万5千のガス採掘井戸に取り囲まれる予定だ。採掘に伴う地下水の汲み上げと排水に含まれる塩分で土壌汚染が懸念されている。工事の中止を求め立ち上がった北シャイアンの女性が人々と土地の結びつきを語る。
アラスカ州アークティックビレッジのグイッチンは、古来、野性のカリブーを糧に暮らす。アラスカでは大手石油企業による油田開発が進み、自然保護区での採掘が検討されている。
後編 19日(木)00:10-01:00(24時間表記)NHK衛星第一
ニューメキシコ州ナバホ居留地クラウン・ポイントでは、1950年代以後、居留地内のウラン鉱山で採掘が行われていた。作業にあたったナバホの男性は多くが肺ガンなどで死亡。90年代半ば、採掘再開の話が持ち上がると、鉱山を所有する先住民と反対派の先住民が対立。
メイン州のペノブスコットは、ペノブスコット川流域に暮らし、川魚を食べてきた。しかし、製紙工場が垂れ流す汚水の影響で魚から高濃度のダイオキシンが検出される。ペノブスコットは独自に水質調査を行い汚染の状況を訴えている。
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