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聖教新聞(2016/ 6/ 5) 〈トーク2016〉 大切にしたい「家族の時間」

2016年06月21日 21時33分45秒 | コラム・ルポ

聖教新聞(2016/ 6/ 5) 〈トーク2016〉 大切にしたい「家族の時間」

 

2016年6月5日

俳優 渡辺 徹さん 「自分の意見を言える親でありたい」
総東京青年部長 中園 徹さん 「子どもを一人の人格と尊び接する」
 
 
 

 

 

 

 

 今回のゲストは、ラジオ番組「家族の時間」(文化放送ほか全国34局ネット、月~金曜、前11・45、提供・聖教新聞=放送時間の異なる地域あり)のパーソナリティー・渡辺徹さん。同局のスタジオで、総東京青年部長の中園徹さんと、家族をテーマに「夫婦」や「子育て」について楽しく語らいました。

リスナーの “橋渡し” に
 

 中園 番組が始まって、1年がたちました。毎回、いろんな家族のエピソードが紹介され、その内容に心が温まります。
 渡辺 エピソードは、リスナーから届いたメールやFAX、聖教新聞に掲載された、ご家族に関するいろんなお話を紹介させてもらっています。
 中園 ラジオを聴きながら、“自分の家族はどうだったかな”と考えさせられるところもあります。パーソナリティーを務める中で、感じることはありますか?
 渡辺 収録を終えるたびに、家族は大事だなと、いつも思い返します。いろんな日々の喧騒の中で、忘れがちなんですけど(笑い)。この番組に触れるたびに、ハッとしますね。
 中園 確かに、自分の家族と向き合っているような感覚になりますね。
 渡辺 学ばせていただいたり、大事なことを思い起こさせてもらったりすることが、たくさんあります。この「家族の時間」は、非常に大切な時間を過ごさせてもらっている、そんなふうに思っています。
 中園 番組に寄せられるエピソードが、渡辺さんの味のある語り口で紹介されると、まるでエッセーのような“すてきな作品”になります。
 渡辺 身の回りのこととか、ありふれた日常の話なんですけどね。伝える側としては、少し味付けをして、面白くした方が番組になるんじゃないかと思うこともありましたが、ありふれたことの素晴らしさを、あらためて感じました。体験したことは、そのまま伝えることが一番胸を打つ、心に響くということなんですよ。変に飾る必要なんてないんです。
 中園 聖教新聞も「言葉と、生きていく。」をキャッチコピーにしていますが、実体験からの“生の言葉”を大事にされているんですね。
 渡辺 福岡のAさんという方のお便りを紹介しても、それは北海道のBさんにも響く話なんです。変わった話や、知られてなかった話を伝えるのではなく、みんなにも覚えのあるような話を届けるのが、この番組の良いところ。ラジオを通じて共感が広がっていく、全国のリスナーの“橋渡し”をしている感じが、すごくうれしいです。

 
“いい夫婦”の秘訣
 
 中園 渡辺さんも、ご家族のことを話されていますね。きょうは、私と同じ名前(徹)の大先輩に、夫婦円満の秘訣やご家族のことを伺おうと思いまして。
 渡辺 いやいや、そんなアドバイスできることは、何もないんだけど(笑い)。ウチなんかも、「すてきですね」って言ってもらうことがあるけど、夕べも“あんなことでけんかしたのに”って思うから、本当に、こそばゆくて。
 中園 私が結婚した時、先輩から教わった池田SGI会長の言葉が心に残ってるんです。「夫婦は人生の伴侶であると同時に、よき友人であるべきだ」と。時に妻を、一人の“友”のように思うことがあります。
 渡辺 確かに、そうかもしれませんね。腹が立つこともあるし、不満もあるだろうけど、でもそれをぶつけて話し合って、食事に行ったり、旅行に行ったり、いろんなことを共有していくと、とてもすてきな関係ができるんじゃないかな。
 中園 本音で接して、さまざまなことを一緒に経験し、乗り越えていく中で、夫婦の絆が強くなっていくんですね。
 渡辺 結婚式の数日前に、ウチのおやじに呼び出されて、「結婚したからといって、“いい夫婦”になったと思うなよ」と言われたことが忘れられません。最初は、「祝福してくれないのかよ」と少し腹立たしく思ったんですけど、そこでいい話をしてくれました。
 中園 ぜひ、聞かせてください。
 渡辺 「一緒に暮らすようになると、こんなところが合わないとか、こんな人とは思わなかったとか、次第に“減点法”になっちゃう。そうじゃなくて、こんな発見をしたというような“加点法”にしていきなさい。そうすると、5年・10年たって夫婦の“ふ”ができて、20年・30年たって“う”ができて、最後まで添い遂げて、本当の“ふうふ”になれる。『“いい夫婦”になろうね』って、約束するのが結婚なんだから」と。
 中園 本当に、いいお話ですね。勉強になります。
 渡辺 いやいや、俺もまだ勉強しているところですから……。何かあったら、教えてもらいたいですよ(笑い)。

一番の教育は“親の背中” 

 中園 夫婦の関係もそうですが、家族にとっては“子育て”も重要な課題です。創価学会青年部では、「エンジョイ・パパキッズ」(東京)など、お父さんもしっかり子育てに関わっていこうという運動を推進しています。創価学会の会館に、父親が子どもを連れて来て、絵本の読み聞かせや、父親同士で悩んでいることなどを語り合ったりするんです。
 渡辺 それは、大事な取り組みですね。
 中園 私も幼い娘を連れて参加したんですが、娘と2人っきりになることがあまりなかったので、もうどうしていいか分からなくて(笑い)。母親が普段、こんなに大変な思いをしてるんだなということが分かり、子育てに積極的に関わるきっかけになったんです。
 渡辺 俺、思うんだけど、子育てって、どこまでいっても、大人自身がしっかりしないといけないんだよね。大人が子どもに、よく「あいさつしなさい」「みんなと仲良くしなさい」「こーしなさい」「あーしなさい」って声高に言うんだけど、その前に「親自身がやってますか?」って思うんです。子どもは“親の背中”を見ているので、それが一番の教育なんじゃないかな。
 中園 育児は、「育自」とも言います。やはり、自分自身の成長が、子どもの成長につながるんですね。
 渡辺 でも、それって“しんどい”ですよ(笑い)。「言ってることと、やってることが違うじゃないか」って、子どもは見ていますからね。子どもって、経験が少ないし未熟だから、弱い生き物だと思いがちなんだけど、感性は大人の何倍も豊かですから。それを忘れちゃいけないと思いますね。
 中園 ある意味で、子どもを子ども扱いしないで、一人の人格として認め、尊重して、接していくということでしょうか。
 渡辺 子どものころ、何かあると、おやじは「自分はこう思うんだけど、徹はどう思う?」って、よく聞いてくれたんです。それで、自分も意見を持てるようになったし、「なるほどな」と納得できるようになれた。そんなおやじがいたからこそ、今の自分があると思っています。
 中園 “いいお父さん”だったんですね。私も父親として、見習いたいと思います。
 渡辺 だから俺も、子どもに自分の意見を言える親でありたいと思っているんです。

取材トピック

 全国のリスナーに、さまざまな番組を届けるラジオ局のスタジオには、多種多様な機材が並んでいる。
 番組の収録が始まると、ほどよい緊張感が漂う。出演者とスタッフの“あうんの呼吸”でよどみなく進行し、穏やかに時を刻んでいく。
 渡辺さんに、ラジオとテレビの違いを聞いてみた。すると、「テレビだと、大勢の皆さんに届けるという意識になる。けれど、ラジオでは、聞いてくださる“その人”に語り掛けるつもりでしゃべっている。“あなたに”って、意識するよう心掛けています」と答えてくれた。
 ラジオの前の“あなたに”――。見えないリスナーの姿をしっかりと見据え、今週もこのスタジオ(東京・浜松町)から、ホットな“家族の話”がオンエアされる。

「パパキッズ」の運動とは

 父親の育児参加を促進するために、絵本の読み聞かせやリトミック(音楽に合わせたリズム運動)、パパの育児体験の発表など、父子で楽しく交流できる場を設ける取り組み。
 東京をはじめ、関西では「パパキッズ・キャラバン」、中部では「ワクワク・パパキッズ」など、全国各地で開催され、大きな反響を呼んでいる。

 わたなべ・とおる 1961年5月12日生まれ。茨城県出身。文学座所属。81年「太陽にほえろ!」でデビュー。ドラマや舞台、バラエティーなど、多数出演。また、和光学園の理事や淑徳大学の客員教授を務めるなど、教育者としての活動も行っている。妻は、タレントの榊原郁恵。2男の父で、長男は俳優の渡辺裕太。

 なかぞの・とおる 1978年2月28日生まれ、鹿児島県出身。創価大学法学部卒。これまで、全国学生部書記長、東京男子部長などを歴任。東京青年部を牽引するリーダーとして、その柔和な人柄で親しまれ、信頼も厚い。家族は、妻と娘1人。


あんまり「トーク」の記事は読まないんだけど、今回の話はスッと心に入って来たなぁ。 

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